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21 自由研究
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始業式が終わると、教室で夏休みにした事などを一人ずつ発表する。真っ黒に日焼けした子ども達の夏休みの過ごし方を微笑みながら聞いていた鈴子先生だったが、忠吉くんが天の邪鬼のお祖父ちゃん家に遊びに行ったと聞いて、ドキンとした。
「良くんのお祖父ちゃんの家は奈良の田舎で、かぶと虫を取ったり、小川で笹舟を流して遊びました」
元気良く発表している忠吉くんに、鈴子先生はホッした。家庭訪問の時に、天の邪鬼の娘である良くんの母親には、なかなか帰して貰えず、苦労させられたからだ。泣き女と天の邪鬼の相性は良いとはいえない。
「良かったですね。夏休みは、日頃はできない体験をするよい機会です」
それぞれの発表に鈴子先生は、一言ずつコメントをしてホームルームは終わった。
子ども達が提出したドリル、絵日記、自由研究などをまとめて、鈴子先生は職員室に向かう。2組、3組のベテラン先生達も机に山盛りの宿題を置いて、やれやれと眺めていた。
「鈴子先生、絵日記には一言添えて、教室の後ろに貼るんですよ。後は、ドリルの添削と、自由研究の発表会ですね。良くできている自由研究は、大阪府に出すので、何個か選んで下さいね」
職員会議までに、てきぱきとコメントを書き込んでいるベテラン先生達に、鈴子先生は圧倒される。小学生の先生になりたいと願って、やっとなれた鈴子先生だが、こんなに雑用が多いとは知らなかった。絵日記をゆっくり読んで、コメントを考えながら書き込んでいては、他の用事が溜まっていくのだ。
「2学期は、運動会と社会見学があります。各学年で出し物の調整をして下さい」
ぽんぽこ狸の田畑校長は、細かい事は先生に任せる方針だ。1年生の鈴子先生は、ベテランの2組と3組の先生と話し合う。
「毎年、1年生はかけっことゲームとダンスです。今年もこれで良いと思いますが、鈴子先生はどうですか?」
どうですか? と尋ねられても、新米の先生なので、何もわからない。その上、アミダくじを訳がわからないうちに引かされた。赤と書いた線を引き当てた。
「ああ、うちのクラスが半々やわ!」
赤組と白組に別れるのは2組になって、鈴子先生はホッとする。偶数のクラスの学年は赤組と白組に別れるのが簡単だが、奇数の学年ではくじ引きで半々になるクラスを決めるのだ。
「あのう、どうやって半分に分けるのですか?」
今回は助かったが、後学の為に質問しておく。
「私は出席番号で、偶数、奇数で分ける事にしてるの。それが一番公平な気がするから」
そう、2組のベテラン先生が言うと、3組の先生は首を横に振った。
「私は、運動会だから、背の順に並ばせて、赤、白、と分けていたわ。でも、まぁどちらでも良いわよね」
3組は全員が白になったので、気が楽なのだ。
「でも、練習は一緒にできるから、そんなに別って感じはしないわよ。それに、赤と白のどちらが勝っても良いから、気が楽よね」
2組のベテラン先生のおおらかさが新米の鈴子先生には眩しい。二人でさくさくと「大玉転がし」「輪になって踊ろ!」と演目も決めていく。
「1年生は大玉転がしが伝統なの。おチビちゃん達が大きな玉を転がす姿は可愛いから」
鈴子先生は、大人より大きなだいだらぼっちの大介くんと塗り壁の孫の堅固くんを思い浮かべた。しかし、他の子ども達が自分より大きな玉を転がす姿も思い浮かべ、それはとても可愛いだろうと頷く。
「輪になって踊ろ! の飾りはどうします?」
どうします? と言われても、どんな躍りかもわからない鈴子先生には、答えようもない。
「テッシュでお花を2つ作って、指に輪ゴムでつけさせましょう。それなら、子ども達にも作れるし」
何も役に立たないと、落ち込む鈴子先生に、ベテラン先生二人は、そのうち慣れます! と励ました。
職員会議では、ベテラン先生に圧倒された鈴子先生だが、いつまでも精神的なショックを引きずっているわけにはいかない。
「輪になって踊ろ!」の振りを調べたり、夏休みの宿題のチェックをする。
「まぁ、天の邪鬼のお祖父ちゃん家に、たくさん遊びに行ったのね」
孫の良くんだけでなく、忠吉くん、詫助くん、大介くん、堅固くん、九助くんなどが、奈良の田舎の風景を書いていた。絵日記にコメントを書きながら、夏休みの様子を微笑ましく思い浮かべる。
絵日記を教室の後ろに貼ると、自由研究は家に持って帰って、じっくりとチェックすることにする。良くできているのを選ばないといけないからだ。
「自由研究って、こうゆうものだったかしら?」
1年1組の自由研究は、単に百科事典を調べたのを書いただけの物もあったが、妖怪だけに人間の感覚とは少し違う物もあった。
「これらは、とても優れているけど……府に出すのは、問題かもしれないわ」
頑張って研究しているだけに惜しいと思うが「氷を作るのに何秒息を吹き付ければ良いか?」とか「指で岩を砕く方法」とかは、外には見せられない。
「天の邪鬼の操作方法」という良くんの研究発表などは、お淑やかな鈴子先生もプッと吹き出す出来栄えだったが、これも却下だ。
三羽烏の孫の旭くんの「葉っぱを持って空を飛ぼう!」なども、身体を張った自由研究だが、普通の人間の子どもが真似でもしたら危険すぎる。
「もっと、事前に詳しく説明をするべきだったのね」
子ども達の努力を無にしたようで、鈴子先生は涙が溢れそうになる。しかし、首斬り男が大阪にまで追いかけて来ていると感じているので、グッと泣くのを我慢する。
「これらのも、クラスの自由研究の発表会ではお披露目できるわ! その時に、来年からは気をつけるように注意しておきましょう」
2年生からは、人間の子ども達との合同クラスになるのだ。それまでに、人間の社会に馴染ませないといけない。鈴子先生は、泣いてる場合ではないと、両手で頬っぺたをパシンと叩いて、気合いをいれた。
「良くんのお祖父ちゃんの家は奈良の田舎で、かぶと虫を取ったり、小川で笹舟を流して遊びました」
元気良く発表している忠吉くんに、鈴子先生はホッした。家庭訪問の時に、天の邪鬼の娘である良くんの母親には、なかなか帰して貰えず、苦労させられたからだ。泣き女と天の邪鬼の相性は良いとはいえない。
「良かったですね。夏休みは、日頃はできない体験をするよい機会です」
それぞれの発表に鈴子先生は、一言ずつコメントをしてホームルームは終わった。
子ども達が提出したドリル、絵日記、自由研究などをまとめて、鈴子先生は職員室に向かう。2組、3組のベテラン先生達も机に山盛りの宿題を置いて、やれやれと眺めていた。
「鈴子先生、絵日記には一言添えて、教室の後ろに貼るんですよ。後は、ドリルの添削と、自由研究の発表会ですね。良くできている自由研究は、大阪府に出すので、何個か選んで下さいね」
職員会議までに、てきぱきとコメントを書き込んでいるベテラン先生達に、鈴子先生は圧倒される。小学生の先生になりたいと願って、やっとなれた鈴子先生だが、こんなに雑用が多いとは知らなかった。絵日記をゆっくり読んで、コメントを考えながら書き込んでいては、他の用事が溜まっていくのだ。
「2学期は、運動会と社会見学があります。各学年で出し物の調整をして下さい」
ぽんぽこ狸の田畑校長は、細かい事は先生に任せる方針だ。1年生の鈴子先生は、ベテランの2組と3組の先生と話し合う。
「毎年、1年生はかけっことゲームとダンスです。今年もこれで良いと思いますが、鈴子先生はどうですか?」
どうですか? と尋ねられても、新米の先生なので、何もわからない。その上、アミダくじを訳がわからないうちに引かされた。赤と書いた線を引き当てた。
「ああ、うちのクラスが半々やわ!」
赤組と白組に別れるのは2組になって、鈴子先生はホッとする。偶数のクラスの学年は赤組と白組に別れるのが簡単だが、奇数の学年ではくじ引きで半々になるクラスを決めるのだ。
「あのう、どうやって半分に分けるのですか?」
今回は助かったが、後学の為に質問しておく。
「私は出席番号で、偶数、奇数で分ける事にしてるの。それが一番公平な気がするから」
そう、2組のベテラン先生が言うと、3組の先生は首を横に振った。
「私は、運動会だから、背の順に並ばせて、赤、白、と分けていたわ。でも、まぁどちらでも良いわよね」
3組は全員が白になったので、気が楽なのだ。
「でも、練習は一緒にできるから、そんなに別って感じはしないわよ。それに、赤と白のどちらが勝っても良いから、気が楽よね」
2組のベテラン先生のおおらかさが新米の鈴子先生には眩しい。二人でさくさくと「大玉転がし」「輪になって踊ろ!」と演目も決めていく。
「1年生は大玉転がしが伝統なの。おチビちゃん達が大きな玉を転がす姿は可愛いから」
鈴子先生は、大人より大きなだいだらぼっちの大介くんと塗り壁の孫の堅固くんを思い浮かべた。しかし、他の子ども達が自分より大きな玉を転がす姿も思い浮かべ、それはとても可愛いだろうと頷く。
「輪になって踊ろ! の飾りはどうします?」
どうします? と言われても、どんな躍りかもわからない鈴子先生には、答えようもない。
「テッシュでお花を2つ作って、指に輪ゴムでつけさせましょう。それなら、子ども達にも作れるし」
何も役に立たないと、落ち込む鈴子先生に、ベテラン先生二人は、そのうち慣れます! と励ました。
職員会議では、ベテラン先生に圧倒された鈴子先生だが、いつまでも精神的なショックを引きずっているわけにはいかない。
「輪になって踊ろ!」の振りを調べたり、夏休みの宿題のチェックをする。
「まぁ、天の邪鬼のお祖父ちゃん家に、たくさん遊びに行ったのね」
孫の良くんだけでなく、忠吉くん、詫助くん、大介くん、堅固くん、九助くんなどが、奈良の田舎の風景を書いていた。絵日記にコメントを書きながら、夏休みの様子を微笑ましく思い浮かべる。
絵日記を教室の後ろに貼ると、自由研究は家に持って帰って、じっくりとチェックすることにする。良くできているのを選ばないといけないからだ。
「自由研究って、こうゆうものだったかしら?」
1年1組の自由研究は、単に百科事典を調べたのを書いただけの物もあったが、妖怪だけに人間の感覚とは少し違う物もあった。
「これらは、とても優れているけど……府に出すのは、問題かもしれないわ」
頑張って研究しているだけに惜しいと思うが「氷を作るのに何秒息を吹き付ければ良いか?」とか「指で岩を砕く方法」とかは、外には見せられない。
「天の邪鬼の操作方法」という良くんの研究発表などは、お淑やかな鈴子先生もプッと吹き出す出来栄えだったが、これも却下だ。
三羽烏の孫の旭くんの「葉っぱを持って空を飛ぼう!」なども、身体を張った自由研究だが、普通の人間の子どもが真似でもしたら危険すぎる。
「もっと、事前に詳しく説明をするべきだったのね」
子ども達の努力を無にしたようで、鈴子先生は涙が溢れそうになる。しかし、首斬り男が大阪にまで追いかけて来ていると感じているので、グッと泣くのを我慢する。
「これらのも、クラスの自由研究の発表会ではお披露目できるわ! その時に、来年からは気をつけるように注意しておきましょう」
2年生からは、人間の子ども達との合同クラスになるのだ。それまでに、人間の社会に馴染ませないといけない。鈴子先生は、泣いてる場合ではないと、両手で頬っぺたをパシンと叩いて、気合いをいれた。
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