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第3章 逆襲編
第3章ーおまけ
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「『はあ…はあ…はあ…』」
勇者の魔法からなんとか免れ、気が付けば十キロ先の山の麓付近まで逃げおおせていた。十死怪にまで登り詰めたこの私が人間風情に負けるとは。屈辱の極み。
「『…その上、成果がこれだけとはな』」
乱れた呼吸を整えながら、自身の影魔法で回収したものを地面から出す。
「『おい、いい加減起きろ、ダークボルト』」
「っはぁ、はあ…」
影から現れたのは黒い鎧を纏った一体の長身コボルト。私と同様十死怪の一人であるダークボルトであった。
勇者の強烈な一撃を受けながらも、この男は辛うじて息をしていた。肩から下腹部まで一直線に斬り傷を負っているが、十死怪クラスの魔物ともなれば、多少時間は掛かるもののなんとか治せる範囲だ。だからついでに拾っておいた。こいつに恩を売ったところで私にはなんの得もないだろうが、貴重な戦力をこれ以上失うのは魔王軍としては由々しき事態。これ以上の失態を犯せば私の地位にも危険を感じ得ず、仕方なく拾うことにしたのだ。本当に不本意ではあるが。
「だあぁっ、てめぇ、なんで俺を助けた? 助けねぇって言ってたはずだろ?!」
傷を負いながらも必死に口を動かすダークボルトだが、真っ先に出て来た言葉は当然感謝の言葉等ではなく、怒声である。
「『勘違いするな。今回の件は私の問題だ。私の問題を私自身が処理出来ないどころか、これ以上戦力を失っては立つ瀬がない。それだけの話だ』」
「はっ! 自分の保身が大事ってか。雑魚らしい発想だなぁ」
「『ふん。なんとでも言え』」
相変わらず皮肉でしか会話の出来ない男。多少は考え方が変わってくれても良かったのだが、戦闘狂にそんなことを期待する時点で間違いだったようだな。
「『私はこれにて一時撤退する。言っとくが、貴様の面倒を見るのはここまでだからな。その辺の魔物に食い殺されようが、偶然人間に見つかって捕まろうが知った事ではない。そこからは私の問題ではないからな』」
「へっ、雑魚に面倒見られんのはもうこりごりだ。かえんならとっとと帰りやがれぇ!」
私が魔王軍の元へ帰ろうとすると、最後の最後まで皮肉を言うダークボルト。全くこの男ときたら。何一つ成長を感じぬな。まあ、雑魚呼びももうだいぶ慣れてしまって痛くも痒くもないんだが。
「『それより、魔王様にどう弁明すればよいのだか』」
今は正直、奴の皮肉よりも魔王様への弁明を考える方が頭が痛くなり、思わずため息が零れた。さて、どうしたものか。
勇者の魔法からなんとか免れ、気が付けば十キロ先の山の麓付近まで逃げおおせていた。十死怪にまで登り詰めたこの私が人間風情に負けるとは。屈辱の極み。
「『…その上、成果がこれだけとはな』」
乱れた呼吸を整えながら、自身の影魔法で回収したものを地面から出す。
「『おい、いい加減起きろ、ダークボルト』」
「っはぁ、はあ…」
影から現れたのは黒い鎧を纏った一体の長身コボルト。私と同様十死怪の一人であるダークボルトであった。
勇者の強烈な一撃を受けながらも、この男は辛うじて息をしていた。肩から下腹部まで一直線に斬り傷を負っているが、十死怪クラスの魔物ともなれば、多少時間は掛かるもののなんとか治せる範囲だ。だからついでに拾っておいた。こいつに恩を売ったところで私にはなんの得もないだろうが、貴重な戦力をこれ以上失うのは魔王軍としては由々しき事態。これ以上の失態を犯せば私の地位にも危険を感じ得ず、仕方なく拾うことにしたのだ。本当に不本意ではあるが。
「だあぁっ、てめぇ、なんで俺を助けた? 助けねぇって言ってたはずだろ?!」
傷を負いながらも必死に口を動かすダークボルトだが、真っ先に出て来た言葉は当然感謝の言葉等ではなく、怒声である。
「『勘違いするな。今回の件は私の問題だ。私の問題を私自身が処理出来ないどころか、これ以上戦力を失っては立つ瀬がない。それだけの話だ』」
「はっ! 自分の保身が大事ってか。雑魚らしい発想だなぁ」
「『ふん。なんとでも言え』」
相変わらず皮肉でしか会話の出来ない男。多少は考え方が変わってくれても良かったのだが、戦闘狂にそんなことを期待する時点で間違いだったようだな。
「『私はこれにて一時撤退する。言っとくが、貴様の面倒を見るのはここまでだからな。その辺の魔物に食い殺されようが、偶然人間に見つかって捕まろうが知った事ではない。そこからは私の問題ではないからな』」
「へっ、雑魚に面倒見られんのはもうこりごりだ。かえんならとっとと帰りやがれぇ!」
私が魔王軍の元へ帰ろうとすると、最後の最後まで皮肉を言うダークボルト。全くこの男ときたら。何一つ成長を感じぬな。まあ、雑魚呼びももうだいぶ慣れてしまって痛くも痒くもないんだが。
「『それより、魔王様にどう弁明すればよいのだか』」
今は正直、奴の皮肉よりも魔王様への弁明を考える方が頭が痛くなり、思わずため息が零れた。さて、どうしたものか。
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