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第4章 入学試験編
第4章ー㉛
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試験が開始してから十数分は経っただろうか。まだ始まって間もないし、今は特に焦る必要もない為、歩きながら脱出口を探し回っていた。とはいえ、未だに人と遭遇しないのだが。どんだけ皆と離れた距離に配置されたのだろうか。ラッキーではあるが、風の音しか聞こえてこないとちょっと虚しくなってくるな。
「こんな寂しい場所、とっとと脱出しちまいてーなー」
この状況から少しでも離れたくなってきた自分は、歩くペースを若干速める。きっとこの虚しさも脱出してしまえば問題あるまい。そう自分に言い聞かせていた。
『報告。只今、一人目の脱出を確認。残りは二十九となりました。受験者の皆様、引き続き試験頑張ってください』
「おっ? もう一人出たのか?!」
探索するなか、突如女の子のアナウンスが洞窟内に響き渡った。どうやら脱出する度にアナウンスされる仕組みになっているのだろう。にしても、こんなに早く脱出する者が現れるとは。自分より運の良い奴が居たようだ。
「けど、あんまり余裕こいてる時間はなさそうだな」
一人脱出した者が出たとなると、この流れでどんどん合格者が出てくるかもしれない。そう思うとあんまり悠長に探している余裕が無くなってきた。気が付けば早歩きしていた足が駆け足になっていた。
『報告。只今、五人目の脱出を確認。残りは二十五となりました。受験者の皆様、引き続き試験頑張ってください』
「はあ…はあ…」
それから数分後、五人目の合格者が出て、少しずつ焦りが出て来ていた。付近を上下左右隈なく探したが、全く見つからない。というか、まだ人にすら会えていない。本当に自分は皆と同じ洞窟に入れられたのかと疑いたくなってきた。向こうの手違いで自分だけ別の場所に移動させてました、なんて洒落にならなそうな事態にはなっていないよな?
「はあ…はあ…あっ?」
色んな不安を掻き消すように走っていると、目の前に行き止まりを発見。どうやら洞窟の端の方まで来てしまったようだ。ここにも人の姿はない。ということは、反対の方に行けば人が居る…のかもしれない。
「…念の為に確認しておくか」
行き止まりではあるが、ここにもひょっとしたら脱出口があるかもしれないと僅かな希望を抱いて探索してみる。パッと見なさそうには見えるが、そこそこ広いから可能性はゼロではない。見落としたら最悪だし、一応隅々まで確認しておかないと。
「ん?」
しかし、少し歩くと洞窟の一番端の方に明らかに人工物らしきものを発見。形状は人が入れるぐらいの長方形になっており、鋼のように頑丈そうな扉に見える。
「…マジかよ…」
紛れもなくアレが脱出口だ。よく見ると、扉にご丁寧に『脱出口』と書かれてある。驚きのあまり数秒頭が真っ白になってしまい、心の声がボソリと漏れてしまった。まさかこんなあっさり見つかってしまうとは。やはり今日の自分はかなり運が良い。良すぎてこの後が心配になりそうだ。
「うっし。とりあえずこれで俺も合格…」
うっきうきで脱出口に向かう自分。この寂しさからも開放されるのかと思うと嬉しさが込み上げてきていた。
そんな瞬間だった。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「こんな寂しい場所、とっとと脱出しちまいてーなー」
この状況から少しでも離れたくなってきた自分は、歩くペースを若干速める。きっとこの虚しさも脱出してしまえば問題あるまい。そう自分に言い聞かせていた。
『報告。只今、一人目の脱出を確認。残りは二十九となりました。受験者の皆様、引き続き試験頑張ってください』
「おっ? もう一人出たのか?!」
探索するなか、突如女の子のアナウンスが洞窟内に響き渡った。どうやら脱出する度にアナウンスされる仕組みになっているのだろう。にしても、こんなに早く脱出する者が現れるとは。自分より運の良い奴が居たようだ。
「けど、あんまり余裕こいてる時間はなさそうだな」
一人脱出した者が出たとなると、この流れでどんどん合格者が出てくるかもしれない。そう思うとあんまり悠長に探している余裕が無くなってきた。気が付けば早歩きしていた足が駆け足になっていた。
『報告。只今、五人目の脱出を確認。残りは二十五となりました。受験者の皆様、引き続き試験頑張ってください』
「はあ…はあ…」
それから数分後、五人目の合格者が出て、少しずつ焦りが出て来ていた。付近を上下左右隈なく探したが、全く見つからない。というか、まだ人にすら会えていない。本当に自分は皆と同じ洞窟に入れられたのかと疑いたくなってきた。向こうの手違いで自分だけ別の場所に移動させてました、なんて洒落にならなそうな事態にはなっていないよな?
「はあ…はあ…あっ?」
色んな不安を掻き消すように走っていると、目の前に行き止まりを発見。どうやら洞窟の端の方まで来てしまったようだ。ここにも人の姿はない。ということは、反対の方に行けば人が居る…のかもしれない。
「…念の為に確認しておくか」
行き止まりではあるが、ここにもひょっとしたら脱出口があるかもしれないと僅かな希望を抱いて探索してみる。パッと見なさそうには見えるが、そこそこ広いから可能性はゼロではない。見落としたら最悪だし、一応隅々まで確認しておかないと。
「ん?」
しかし、少し歩くと洞窟の一番端の方に明らかに人工物らしきものを発見。形状は人が入れるぐらいの長方形になっており、鋼のように頑丈そうな扉に見える。
「…マジかよ…」
紛れもなくアレが脱出口だ。よく見ると、扉にご丁寧に『脱出口』と書かれてある。驚きのあまり数秒頭が真っ白になってしまい、心の声がボソリと漏れてしまった。まさかこんなあっさり見つかってしまうとは。やはり今日の自分はかなり運が良い。良すぎてこの後が心配になりそうだ。
「うっし。とりあえずこれで俺も合格…」
うっきうきで脱出口に向かう自分。この寂しさからも開放されるのかと思うと嬉しさが込み上げてきていた。
そんな瞬間だった。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
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