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第5章 入学編
第5章ー⑩
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「はえー、どこもかしこも広いなー」
寮から少し離れた場所を散歩しているのだが、言葉にならないぐらい建物が高い上、あちこちに建造されているものだから、ついつい上を見たりあっちこっち見回したりしている。傍から見たら田舎者にしか見えなさそうだ。実際そうなんだけれども。
にしても、この学園は良い意味で異常だ。高層ビルぐらいの高さの建物を当然の建てているのだから。ここはもうれっきとした都市だ。
「これだけあると暫くは迷子になりそうだなー。今のうちに最低限の道順くらい覚えておいた方がよさそうかもな。覚えられるかは別として」
しかし、似たような建物も幾つかある為、方向音痴じゃなくても道に迷ってしまいそうだ。いちおうご丁寧に案内板なんか設置されてるけど。学園に案内板なんて初めて見たぞ。大学かここは?
「うぅ、なんか首痛くなってきた」
暫く散歩していると、段々首の痛みが気になりだしてきた。高い建物が視界に入ってしまうと、反射的に見上げてしまっている。最早癖になっている気がする。
「うーん、一度帰るか? けど、まだ朝方だし、この程度でへばってるようじゃ一生この学園に馴染めないよなー」
左手で首を支えながらどうするか考える。今は日が出て間もない早朝。寮内には食堂があるのだが、入れる時間と閉まる時間が決まっており、入るにはまだ時間がある。部屋に帰って休むという手もあるが、上を見上げただけでグロッキーするなど、学園の生徒として恥ずべき行為だ。リーフさんも似たような事言ってたしな。多分、そういう意味ではないのかもしれないが。
「ん? あれは…」
どうしようかと頭を悩ませていた時、少し歩いていると、木々が生い茂る脇道を発見する。まるで森の入り口のように先が見えないが、どこに続いているのだろうか。
「…まあ、ずっと見上げてばっかよりかはマシか」
不思議な脇道を見つけ、妙な好奇心に駆られ、無意識のうちに足を運んでいた。ちょっと小休憩もしたいし、偶には緑を見て落ち着かせるのも悪くはないだろう。
「まさかこんな所に道があるなんて…」
脇道を進むと思いの外長い林道となっていた。道はなんてことない土の地面で、あまり歩道整備もされていない様子。普段誰も通らないから放っておかれているのだろうか。たしかに、貴族なんて絶対通らないだろうし、自分のように好奇心に駆られないか大した用もない限り誰も通らんだろう。
「ん?」
進んで行くと、微かに水の音が聞こえて来た。湧き水か? いや、音の大きさから察するに川である可能性が高い。あれだけ高い建造物群のすぐ近くに川があるとは思わなかった。けど、たまの癒しにはいい音だ。気持ちの問題か、さっきより涼しくなってきた気がする。
「へー、なんか風情を感じる…」
歩いていると、開けた道の先に小川を発見。川にしては少々水深が深いように見えるが、整備されてなかった割には綺麗な水が流れている。
「…おろ?」
小川を見つけ感心していると、突然女の子の声が聞こえてきた。どことなくとぼけた言い方にこの声、ついこの間聞いたような気がする。
「…おまえ…」
恐る恐る声の方向に振り向くと、そこには白くて艶のある肌を露出全開にした、マヒロ・トーエンの姿があった。
寮から少し離れた場所を散歩しているのだが、言葉にならないぐらい建物が高い上、あちこちに建造されているものだから、ついつい上を見たりあっちこっち見回したりしている。傍から見たら田舎者にしか見えなさそうだ。実際そうなんだけれども。
にしても、この学園は良い意味で異常だ。高層ビルぐらいの高さの建物を当然の建てているのだから。ここはもうれっきとした都市だ。
「これだけあると暫くは迷子になりそうだなー。今のうちに最低限の道順くらい覚えておいた方がよさそうかもな。覚えられるかは別として」
しかし、似たような建物も幾つかある為、方向音痴じゃなくても道に迷ってしまいそうだ。いちおうご丁寧に案内板なんか設置されてるけど。学園に案内板なんて初めて見たぞ。大学かここは?
「うぅ、なんか首痛くなってきた」
暫く散歩していると、段々首の痛みが気になりだしてきた。高い建物が視界に入ってしまうと、反射的に見上げてしまっている。最早癖になっている気がする。
「うーん、一度帰るか? けど、まだ朝方だし、この程度でへばってるようじゃ一生この学園に馴染めないよなー」
左手で首を支えながらどうするか考える。今は日が出て間もない早朝。寮内には食堂があるのだが、入れる時間と閉まる時間が決まっており、入るにはまだ時間がある。部屋に帰って休むという手もあるが、上を見上げただけでグロッキーするなど、学園の生徒として恥ずべき行為だ。リーフさんも似たような事言ってたしな。多分、そういう意味ではないのかもしれないが。
「ん? あれは…」
どうしようかと頭を悩ませていた時、少し歩いていると、木々が生い茂る脇道を発見する。まるで森の入り口のように先が見えないが、どこに続いているのだろうか。
「…まあ、ずっと見上げてばっかよりかはマシか」
不思議な脇道を見つけ、妙な好奇心に駆られ、無意識のうちに足を運んでいた。ちょっと小休憩もしたいし、偶には緑を見て落ち着かせるのも悪くはないだろう。
「まさかこんな所に道があるなんて…」
脇道を進むと思いの外長い林道となっていた。道はなんてことない土の地面で、あまり歩道整備もされていない様子。普段誰も通らないから放っておかれているのだろうか。たしかに、貴族なんて絶対通らないだろうし、自分のように好奇心に駆られないか大した用もない限り誰も通らんだろう。
「ん?」
進んで行くと、微かに水の音が聞こえて来た。湧き水か? いや、音の大きさから察するに川である可能性が高い。あれだけ高い建造物群のすぐ近くに川があるとは思わなかった。けど、たまの癒しにはいい音だ。気持ちの問題か、さっきより涼しくなってきた気がする。
「へー、なんか風情を感じる…」
歩いていると、開けた道の先に小川を発見。川にしては少々水深が深いように見えるが、整備されてなかった割には綺麗な水が流れている。
「…おろ?」
小川を見つけ感心していると、突然女の子の声が聞こえてきた。どことなくとぼけた言い方にこの声、ついこの間聞いたような気がする。
「…おまえ…」
恐る恐る声の方向に振り向くと、そこには白くて艶のある肌を露出全開にした、マヒロ・トーエンの姿があった。
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