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第5章 入学編
第5章ー㊶
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「全然駄目だ。不合格! よし、次ぃ!」
次々と他の生徒達がテストを受けるが、未だマヒロ以外の合格者は現れなかった。中には厳しすぎると不満を零す生徒もいるが、先生からしたら厳しい目で見るからこそこのテストの意義が示されるのだろう。
「…それより、いつまでこうしてれば宜しいので?」
それはさておき、その唯一合格を貰った彼女は何故か自分の膝の上で横になっていた。普通膝枕って逆じゃね。まあ、膝枕して貰ったとて、それはそれで困るのだけれども。
「サダメの膝枕は、拙者の愛用しているい草の枕のような心地よさで眠りやすいでござるー」
「はあ、さいですか」
マヒロは自分の質問など無視して膝枕の感想を述べる。い草の枕って固いイメージがあるんですけど、これは素直に喜んでいいものなのでしょうか。
「…お前で最後か」
「ッ!? サダメ、あの者は…」
「ああ。あいつか」
そんなことで悩んでいると、とうとう最後の奴の番にまで回ってきたようだが、最後に来たのはアラガだった。彼は相変わらず冷たい表情で一言も発さずに先生の前に出て来た。
「よし、始めろ」
「…」
彼の魔法も当然初めて見る。それだけに、自分達は彼に注視していた。あれだけの魔力を放つ彼の魔法とは一体どれだけのものなのだろう…
「…【氷床《アイロア》】」
「ッ!?」
かと見ていると、詠唱を省いた彼は左手を目の前の地面に付ける。すると、彼が触れた箇所から地面が前方に向かって一気に凍っていく。
「なっ!? なんだよ、これりゃあ…」
僅か数秒の出来事。緑一色の野原が僅か数秒で白銀の氷原の景色へと変わっていった。自分も含め、周囲の生徒全員が目を丸くしていた。アレを無詠唱で彼はやってしまったのだ。驚きを隠せないのも無理はない。
「…ふぅ…」
「…」
先生も表情がよく見えないが、言葉が出て来ていない。流石の先生もここまでは想定していなかったのだろう。
「どうした。もう終わったが?」
「…ああ。合格だ」
「ふん」
「…」
彼に急かされるように先生は合格を出した。それを聞き届けると、彼はそそくさと後ろに下がって行った。あの口の悪いコールスタッシュ先生ですら、彼の前には何も言葉が出てこなかったようだ。
「…サダメ。あの者、凄い魔法を使うでござる。前々から感じてはいたが、只者ではないでござるな」
「ああ。そうだな」
マヒロも彼の魔法を見て素直に褒めていた。彼も口は悪いが、実力はここに居る誰もが認めていた。このクラスで一番強いのは彼であるという事実を。
次々と他の生徒達がテストを受けるが、未だマヒロ以外の合格者は現れなかった。中には厳しすぎると不満を零す生徒もいるが、先生からしたら厳しい目で見るからこそこのテストの意義が示されるのだろう。
「…それより、いつまでこうしてれば宜しいので?」
それはさておき、その唯一合格を貰った彼女は何故か自分の膝の上で横になっていた。普通膝枕って逆じゃね。まあ、膝枕して貰ったとて、それはそれで困るのだけれども。
「サダメの膝枕は、拙者の愛用しているい草の枕のような心地よさで眠りやすいでござるー」
「はあ、さいですか」
マヒロは自分の質問など無視して膝枕の感想を述べる。い草の枕って固いイメージがあるんですけど、これは素直に喜んでいいものなのでしょうか。
「…お前で最後か」
「ッ!? サダメ、あの者は…」
「ああ。あいつか」
そんなことで悩んでいると、とうとう最後の奴の番にまで回ってきたようだが、最後に来たのはアラガだった。彼は相変わらず冷たい表情で一言も発さずに先生の前に出て来た。
「よし、始めろ」
「…」
彼の魔法も当然初めて見る。それだけに、自分達は彼に注視していた。あれだけの魔力を放つ彼の魔法とは一体どれだけのものなのだろう…
「…【氷床《アイロア》】」
「ッ!?」
かと見ていると、詠唱を省いた彼は左手を目の前の地面に付ける。すると、彼が触れた箇所から地面が前方に向かって一気に凍っていく。
「なっ!? なんだよ、これりゃあ…」
僅か数秒の出来事。緑一色の野原が僅か数秒で白銀の氷原の景色へと変わっていった。自分も含め、周囲の生徒全員が目を丸くしていた。アレを無詠唱で彼はやってしまったのだ。驚きを隠せないのも無理はない。
「…ふぅ…」
「…」
先生も表情がよく見えないが、言葉が出て来ていない。流石の先生もここまでは想定していなかったのだろう。
「どうした。もう終わったが?」
「…ああ。合格だ」
「ふん」
「…」
彼に急かされるように先生は合格を出した。それを聞き届けると、彼はそそくさと後ろに下がって行った。あの口の悪いコールスタッシュ先生ですら、彼の前には何も言葉が出てこなかったようだ。
「…サダメ。あの者、凄い魔法を使うでござる。前々から感じてはいたが、只者ではないでござるな」
「ああ。そうだな」
マヒロも彼の魔法を見て素直に褒めていた。彼も口は悪いが、実力はここに居る誰もが認めていた。このクラスで一番強いのは彼であるという事実を。
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