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第5章 入学編
第5章ー㊵
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「ッ?!」
マヒロが刀を抜こうとした瞬間、周囲の生徒達と野原の草までもがざわつき出した。彼女の雰囲気が変わった気がする。というか、物理的に変わっている。
彼女の黒髪が緑色へと変化していき、彼女の周囲からどこからか強風が吹き荒れた。まるでミオの風魔法のようだ。
「はあっ!!」
風を纏った彼女は居合切りの如く素早く刀を抜き、空を斬った。すると、風の刃が目にもとまらぬ速さで一直線に飛んでいく。風の刃は地面スレスレで駆け抜けていくが、刃が通過した地面の草は接触していないにも関わらず何故か切れており宙を舞っていた。
「ふぅ」
風の刃が地平線の野原を駆けている間に、彼女はいつの間にか刀を収めていた。先程まで緑に変色していた髪も元通り黒髪に戻っていた。あれが魔剣・魔妖。髪の色が変わる事で自然魔法を扱う事が出来るといった所だろうか。
「…」
ミオの風魔法とは違い、荒々しくも綺麗で洗練されている。魔力を垂れ流しにしている彼女の風魔法とは一目瞭然の差である。
「…魔剣はそもそも扱い自体が難しい。それを上手く使いこなしているな。文句なしの合格だ」
「はあ。よかったでござる」
当然、先生からは合格を貰っていた。今の所合格を貰っているのは彼女一人。厳しい先生すら文句が出ないとは、やはり彼女の実力は体力共にクラス内でも頭一つ抜けているようだ。
「けど、拙者、走り込みも好きでござる。よい鍛錬にもなるし、拙者も走っていいでござるか?」
「…まあ、接近戦主体なら魔法を磨くより肉体強化の方が効率はいいか。好きにしろ」
「かたじけない!」
しかし、彼女は走り込み免除を自ら断った。これじゃ結局全員走り込みになる可能性があるのだが、このテスト、果たして意味があったのだろうか。
「あっ、見つけたでござるー!」
「ッ!? マヒロ゛ッ?!」
マヒロは終わるなりすぐに自分を発見して駆け寄ってきて、自分に向かっていきなりダイブしてきた。
「拙者も走り込みに参加する故、一緒に鍛錬するでござる」
「あ、ああ。わかった。わかったからちょっと離れて…」
甘えるように抱き着いて来る彼女を引き剥がそうとするも、彼女の腕力が中々に強くて離れてくれない。この状況をミオに見られたらまた魔法でぶっ飛ばされ…
「…」
ると思い、チラッと彼女の方を見るが、ずっと体育座りで俯いたまま、こっちに見向きもしていなかった。どうやらさっきの先生の言葉が余程聞いていたのだろう。
「…ミオ…」
俯く彼女に何か言葉を掛けに行こうかと思ったが、今の自分じゃ何一つ言葉が出てこなかった。
マヒロが刀を抜こうとした瞬間、周囲の生徒達と野原の草までもがざわつき出した。彼女の雰囲気が変わった気がする。というか、物理的に変わっている。
彼女の黒髪が緑色へと変化していき、彼女の周囲からどこからか強風が吹き荒れた。まるでミオの風魔法のようだ。
「はあっ!!」
風を纏った彼女は居合切りの如く素早く刀を抜き、空を斬った。すると、風の刃が目にもとまらぬ速さで一直線に飛んでいく。風の刃は地面スレスレで駆け抜けていくが、刃が通過した地面の草は接触していないにも関わらず何故か切れており宙を舞っていた。
「ふぅ」
風の刃が地平線の野原を駆けている間に、彼女はいつの間にか刀を収めていた。先程まで緑に変色していた髪も元通り黒髪に戻っていた。あれが魔剣・魔妖。髪の色が変わる事で自然魔法を扱う事が出来るといった所だろうか。
「…」
ミオの風魔法とは違い、荒々しくも綺麗で洗練されている。魔力を垂れ流しにしている彼女の風魔法とは一目瞭然の差である。
「…魔剣はそもそも扱い自体が難しい。それを上手く使いこなしているな。文句なしの合格だ」
「はあ。よかったでござる」
当然、先生からは合格を貰っていた。今の所合格を貰っているのは彼女一人。厳しい先生すら文句が出ないとは、やはり彼女の実力は体力共にクラス内でも頭一つ抜けているようだ。
「けど、拙者、走り込みも好きでござる。よい鍛錬にもなるし、拙者も走っていいでござるか?」
「…まあ、接近戦主体なら魔法を磨くより肉体強化の方が効率はいいか。好きにしろ」
「かたじけない!」
しかし、彼女は走り込み免除を自ら断った。これじゃ結局全員走り込みになる可能性があるのだが、このテスト、果たして意味があったのだろうか。
「あっ、見つけたでござるー!」
「ッ!? マヒロ゛ッ?!」
マヒロは終わるなりすぐに自分を発見して駆け寄ってきて、自分に向かっていきなりダイブしてきた。
「拙者も走り込みに参加する故、一緒に鍛錬するでござる」
「あ、ああ。わかった。わかったからちょっと離れて…」
甘えるように抱き着いて来る彼女を引き剥がそうとするも、彼女の腕力が中々に強くて離れてくれない。この状況をミオに見られたらまた魔法でぶっ飛ばされ…
「…」
ると思い、チラッと彼女の方を見るが、ずっと体育座りで俯いたまま、こっちに見向きもしていなかった。どうやらさっきの先生の言葉が余程聞いていたのだろう。
「…ミオ…」
俯く彼女に何か言葉を掛けに行こうかと思ったが、今の自分じゃ何一つ言葉が出てこなかった。
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