転生勇者が死ぬまで10000日

慶名 安

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第6章 初任務編

第6章ー①

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 サダメ達がソワレル魔法学園に入学してから少し前の話。クルーシア王国の都市・ソワレルより少し離れた土地にディスペーアという人口十数人程度の村とも呼べない集落があった。そんな集落で起きた悲劇の話である。









 「おらあぁぁ!」

 「いやあぁぁぁぁ!?」

 「へっへっへっへっへー。大人しくしねーとぶっ殺しちまうぞー?!」

 「ひぃっ!?」

 ディスペーアという集落に突如賊が襲い掛かって来た。集落の人々は最初、何が起こったのか理解しておらず立ち止まってしまっていた。

 その最中、最年長の老父が刺し殺された事で事態を理解。悲鳴を上げ集落から逃げようとするものの、逃げる背中を襲われ男が三人、女が二人殺された。

 「お、お願いします。こ、殺さないでください」

 「へへへ、抵抗しなきゃ殺しはしねーよ。俺等はここに用があって来ただけだからな」

 「よ、用っ…て?」

 「ひっ!?」

 集落に居た男は賊の目的を聞き出そうとするも、それが彼等の気分を害したのか刺し殺される。

 「テメーらが知る必要はねー。探ろうってんなら殺すぞ!」

 「い、いやあぁぁぁぁ!?」

 「うるせーぞ?! 黙んねー奴は、こうだ!?」

 「がはっ?!」

 「ッ!?」

 男の隣に居た女が悲鳴を上げると、更に気分を害した賊の男は女を同様に刺殺。その光景を見た一組の男女カップルは出しかけた悲鳴を押し殺していた。

 「おいおいおい。ぶっ殺すのはいいが、ちゃんと『ブツ』は探せよー? 血の臭いが充満してきて長居するのしんどくなってくるだろーが?」

 「へ、へい。すいませんホープさん」

 そこに賊の頭らしき灰色の髪をした男が賊の男に指示を出し、男は急いで指示に従って行った。

 「…」

 「…んー? 何?」

 「ッ!? い、いや、何でもありません!」

 「…ふーん」

 カップルは頭の男の様子を呆けるように見ていると、男に目を付けられた。慌てて目を逸らすが、頭の男はカップルを見つめて不敵な笑みを浮かべる。

 「なあ、お前等結婚してんの?」

 「…えっ?」

 「嘘は吐くなよ。吐いたら殺す」

 「ひっ?! ま、まだ結婚までは…」

 「ははははは、じゃあ恋人の段階か? 何ヶ月目だ?」

 「え、えーっと、まだ二月《ふたつき》程で…」

 「付き合い立てか。いいね。んで? もうヤッたのか?」

 「えっ?! や、やったって、何をです?」

 「ちっ。察しの悪りぃ野郎だな。セックスしたのかって聞いてんだよ?!」

 「ひっ!? い、いえ、まだ、です」

 「ぶははははは! そうか、まだか。因みにだがお前、経験人数は?」

 「い、いえ、そういうことは、まだ…」

 「はーっはっはっはっは! お前、童貞かよ?! 折角女が出来て二ヶ月も経ってんのに一回も手ぇ出してねーのかよ? おもしれーなこいつ。じゃあ、お前はどうだ?」

 「えっ?! わ、私もま、まだ、です」

 頭の男は暫くカップルの男の方に話しかけていたが、唐突に女の方に問いかけてる。女は頬を赤らめ恥ずかしそうに答える。女の様子を見て頭の男は更に奇妙な笑みを浮かべていた。

 「おーおー。なるほどねー。お互い初めてだから勝手が分からず慎重になってたって所か。うんうん。初々しいねー」

 「…あ、あのー…」

 「じゃあ、俺が協力してやるよ!」

 「…へっ?」

 カップルの方の男は気分を良くした頭の男の様子を見て、なんとか彼女を見逃して貰おうと説得を試みようとした。そのタイミングで頭の男は妙な事を言いだしてきた。

 「おい。誰かこの二人を押さえておけ。女は立たせろ」

 「へい!」

 「? あ、あの、何を、するんですがっ?」

 状況が飲み込めず、カップルの方の男は頭の男に問いかけようとするも、賊の男二人に押さえつけられ、地面に突っ伏されてしまった。一方、女の方は逆に中腰の形で立たされていた。

 「要するに経験が無いから誘いづらかったんだろ? だったら、経験させてやりゃあいい話、だっ!」

 「キャァッ!?」

 「ッ?! イオ!?」

 女を立たせた頭の男は、女の背後に回ると、女の履いていたスカートを乱暴に下げ、下着諸共下ろし、女を尻丸出しの状態にした。

 「…ま、まさか。や、辞めて、ください」

 その状況を見てカップルの方の男は察する。そして、涙を流しながら頭の男に懇願し出す。その様子を見て、不敵な笑みが零れ出す頭の男。不気味な笑みを浮かべながら、自身のズボンを下ろして女と同様下半身を丸出しにしていた。

 「い、いや! 辞めて!? イヤー!? 誰か助けてー!?」

 「へっへっへっへ。大丈夫大丈夫。最初は痛いだろうが、後から気持ちよくなるから、よっと!」

 「があっ!?」

 「あ゛ああああああああ!」

 そして、カップルの方の男の目の前で彼女の初めてを躊躇なく奪った。女は知らない男に初めてを奪われ苦痛の声を、男は好きな相手を凌辱される姿を見せつけられ声にならない声を上げた。

 「はーっはっはっはっは! やっぱ、女の初物奪うのは楽しーなー! 好きな男の前でだと余計にな!!」

 「だーはっはっはっはっはっはー! ホープさん、後で俺達にも回してくださいよー?」

 「おーおー。これが終わったら好きなだけヤリな。けど、目的忘れんなよー?!」

 「スッキリしたらやる気出ますから安心してくださいよー!」

 「はははははは、壊れるまで犯すなよ? 彼氏君が遊べなくなっちまう」

 「ぎゃーはっはっはっはっはー! そりゃあこの女次第でしょー?!」

 「はーっはっはっはっは!!! もっと喘げ喘げー!」

 「…ぃ、ぃやぁ…」

 「うぅ、う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛…」

 女は恋人の前で犯され、男は犯される恋人を歯を食いしばりながら見守ることしか出来なかった。
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