転生勇者が死ぬまで10000日

慶名 安

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第6章 初任務編

第6章ー⑥

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 翌日。今日の魔法学の授業は中止となり、教室で昨日貰った任務についてのミーティングが行われた。任務内容は他の班の人には他言無用な為、一組ずつ教室に入ってコールスタッシュ先生とミーティングをする形となり、他の班は別室にて待機していた。因みに、順番はクジで決まり、自分達の班が最後となった。

 「おっ、次俺達の番じゃね?」

 「そうみたいだな」

 約一時間弱。三組目の班が終わったようで、自分達の居る別室に戻って来たのを確認。自分達の番が回ってきたようだ。

 「それじゃあ行こうか」

 席を立った自分は皆に教室に向かうよう促すと、皆すぐさま立ち上がり一緒に教室へと向かった。





 「さて、お前等で最後だな。そんじゃあ、任務の概要を確認するぞ」

 教室に入った自分達は入り口に鍵を掛け、適当な場所に腰を下ろした。この学園の教室は鍵を閉めると特殊な魔法が発動し、どれだけ大音量の音を流しても聞こえなくなるぐらい完璧な防音が施される仕掛けになっている。そんな凄い技術が備わってるなら、ここでライブとか普通に開けそうだよな。

 その話は置いといて、先生は黒板に任務の概要が書かれた紙を貼り付け、自分達と内容を確認すると言いだした。

 「今回のお前等の任務はレルトという集落に自生しているタリスターの花の処分だったな?」

 「先生、タリスターって、魔物除けの花ですよね?」

 「ほお。よく知ってるな。なら、話は早い」

 タリスターの花、昔、ラエルから聞いたのをよく覚えている。ミオも恐らく覚えていただろう。あの花には魔物除けの効果があって、女性用の香水としても用いられていた。

 「その花を処分するんですか? 回収ではなく?」

 「ああ。いい所に気づいたな。今からそれについて説明する所だ」

 どうしても処分という事に疑問を感じ先生に聞いてみると、珍しく先生は褒めてくれた。よく見たら煙草も吸ってないし、ひょっとして今日は機嫌がいい日なのだろうか。

 「まず、サダメの言う通り、タリスターの花は魔物除けの効果を持つ特殊な花だ」

 「先生、ようやく生徒の名前覚えてくれたんっずね?」

 「アホか。俺を誰だと思ってる? 生徒の名前ぐらい覚えてるわ」

 「…」

 話の途中、ギリスケが自分の名前を呼んだ事に驚くが、先生は何言ってんだと言わんばかりな返しをしてきた。いや、前は赤髪とか特徴で呼ばれてた気がするんですけど。

 「…話を戻すが、タリスターはあちこちで自生しているんだが、最近になって騎士団の方で全面的に処分する運びとなった」

 「? 何故ですか?」

 話が戻ると、どうやら騎士団がタリスターの花を処分しているらしい。当然、自分は疑問を先生に投げる。ついこの間まで香水なんかで流通してた花を処分、それも全部なんて変な話だ。一体、何があったというのだろうか。

 「それは、タリスターの花が『魔薬《マラッグ》』だと判明したからだ」
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