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第6章 初任務編
第6章ー⑦
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「まらっぐ?」
聞き慣れない単語に皆首を傾げていた。
「魔法薬物。それを略称して魔薬と呼ばれている。魔薬は一部を除いてだが禁止されている違法の薬物の事だ」
「? そのまらっぐとは、何故禁止されているのでござるか?」
先生が魔薬について説明すると、今度はマヒロが質問を投げていた。
「端的に言えば、人体への害がとてつもないからだ。最悪死に至る」
「…」
要するに前世でいう所の麻薬と同じのようだ。名前を聞くに、違法ドラッグに魔の要素を掛け合わせたってところだろうか。
「元々魔物除けの効果があった事から小さな村や集落に自生させ、魔物を寄せ付けないようにしていたが、ここ最近、その花から魔薬と同様の成分が含まれている事が判明したそうだ」
「ッ!?」
「それを悪い連中に目を付けられ、タリスターの花を乱獲し、しまいには自生していた周辺の村や集落を襲う連中が現れたそうだ」
「…そんな。酷い」
「…」
先生達の話を聞きながらふと、リーヴ村の事を思い出した。そういえば昔、リーフさんが訪れた時に捕まえた賊とそんな話をしていた気がする。ミオはあの場に居なかったから知らないだろうが。
「タリスターの花はあちこちで咲いている。だから騎士団でも手が回らない状態だ。そこで、お前達にはここから少し離れた集落へ向かい、タリスターの花を一つ残らず処分して貰う」
「…えっ? ちょっと待てよ。先生!?」
「ちっ、うるせーな。なんだ?」
「俺達でそれ処分しに行くって事は、賊と鉢合わせる可能性とかあるんじゃねーの?」
「ッ!?」
任務の内容を粗方確認すると、突然ギリスケが大声を上げた。耳がつんざきそうになったが、大声を上げる理由の方が衝撃だった。
ギリスケの言う通り、賊が狙っている花を処分するということは、賊がそのレルトという集落も狙われる可能性がある。となれば、自分達と賊が鉢合わせてしまうという可能性も充分にあり得る。
「ああ。その通りだ」
「その通りだ、って…」
「…一番の問題はそこだ。正直に言うと、今回のお前達の任務は荷が重いと感じてる」
「ッ?! じゃあ、なんでこの任務を?」
「任務の内容を決めたのは理事長だ。あの人は無駄に顔が広いからな」
どうやらこの任務を請け負ったのはリーフさんの独断だったようだ。リーフさん、一体何を考えてこんな危険な任務を新入生なんかに任せようとしたのだろうか。本当にあの人の考える事は未だによく分からない。
「あの人が受けちまった以上、お前等には受けて貰うしかない」
「そ、そんな…」
先生の無責任な発言に不安を感じるミオ。そりゃあそうだ。一学生、しかも入学し立ての新入生には正直キツイ任務に思える。
「…っていうか、任務まであと一週間もあるけど、そんな悠長にしてていいのか?」
「たしかにそうでござる。人が襲われる可能性があるなら今すぐにでも出立せねば!」
「いや、まだ駄目だ」
「何故でござる?! 危険はすぐ迫っているかもしれぬのでござるだろ?!」
「危険なのは賊だけじゃないぞ」
「? どういう意味でござる?」
ギリスケが任務開始の期間を危惧していると、居ても立っても居られなくなったマヒロが立ち上がる。しかし、先生は冷静に彼女をたしなめようとしていた。彼女の気持ちは理解出来る。それに対して先生は何故落ち着いているのだろうか。刻一刻と危険が迫っているというのに。
「今あの周辺は『春生期』に入ってるからだ」
聞き慣れない単語に皆首を傾げていた。
「魔法薬物。それを略称して魔薬と呼ばれている。魔薬は一部を除いてだが禁止されている違法の薬物の事だ」
「? そのまらっぐとは、何故禁止されているのでござるか?」
先生が魔薬について説明すると、今度はマヒロが質問を投げていた。
「端的に言えば、人体への害がとてつもないからだ。最悪死に至る」
「…」
要するに前世でいう所の麻薬と同じのようだ。名前を聞くに、違法ドラッグに魔の要素を掛け合わせたってところだろうか。
「元々魔物除けの効果があった事から小さな村や集落に自生させ、魔物を寄せ付けないようにしていたが、ここ最近、その花から魔薬と同様の成分が含まれている事が判明したそうだ」
「ッ!?」
「それを悪い連中に目を付けられ、タリスターの花を乱獲し、しまいには自生していた周辺の村や集落を襲う連中が現れたそうだ」
「…そんな。酷い」
「…」
先生達の話を聞きながらふと、リーヴ村の事を思い出した。そういえば昔、リーフさんが訪れた時に捕まえた賊とそんな話をしていた気がする。ミオはあの場に居なかったから知らないだろうが。
「タリスターの花はあちこちで咲いている。だから騎士団でも手が回らない状態だ。そこで、お前達にはここから少し離れた集落へ向かい、タリスターの花を一つ残らず処分して貰う」
「…えっ? ちょっと待てよ。先生!?」
「ちっ、うるせーな。なんだ?」
「俺達でそれ処分しに行くって事は、賊と鉢合わせる可能性とかあるんじゃねーの?」
「ッ!?」
任務の内容を粗方確認すると、突然ギリスケが大声を上げた。耳がつんざきそうになったが、大声を上げる理由の方が衝撃だった。
ギリスケの言う通り、賊が狙っている花を処分するということは、賊がそのレルトという集落も狙われる可能性がある。となれば、自分達と賊が鉢合わせてしまうという可能性も充分にあり得る。
「ああ。その通りだ」
「その通りだ、って…」
「…一番の問題はそこだ。正直に言うと、今回のお前達の任務は荷が重いと感じてる」
「ッ?! じゃあ、なんでこの任務を?」
「任務の内容を決めたのは理事長だ。あの人は無駄に顔が広いからな」
どうやらこの任務を請け負ったのはリーフさんの独断だったようだ。リーフさん、一体何を考えてこんな危険な任務を新入生なんかに任せようとしたのだろうか。本当にあの人の考える事は未だによく分からない。
「あの人が受けちまった以上、お前等には受けて貰うしかない」
「そ、そんな…」
先生の無責任な発言に不安を感じるミオ。そりゃあそうだ。一学生、しかも入学し立ての新入生には正直キツイ任務に思える。
「…っていうか、任務まであと一週間もあるけど、そんな悠長にしてていいのか?」
「たしかにそうでござる。人が襲われる可能性があるなら今すぐにでも出立せねば!」
「いや、まだ駄目だ」
「何故でござる?! 危険はすぐ迫っているかもしれぬのでござるだろ?!」
「危険なのは賊だけじゃないぞ」
「? どういう意味でござる?」
ギリスケが任務開始の期間を危惧していると、居ても立っても居られなくなったマヒロが立ち上がる。しかし、先生は冷静に彼女をたしなめようとしていた。彼女の気持ちは理解出来る。それに対して先生は何故落ち着いているのだろうか。刻一刻と危険が迫っているというのに。
「今あの周辺は『春生期』に入ってるからだ」
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