233 / 500
第6章 初任務編
第6章ー㊸
しおりを挟む
「準備はいいかミオ?」
「う、うん。大丈夫」
「んじゃあ、行くぞ」
自分の考えた策を提案すると、ミオから了承を得て実行することに。上手くいくかはタイミング次第だが、奴への対策としては上出来だと思う。
「解除!」
ミオが防御魔法を解除する。解除すると、ホープはその場からほとんど動くことなく棒立ちで待っていた。
「よお~。作戦会議は終わりか~?」
「…随分余裕そうだな」
ホープは余裕のある笑みで自分達を煽って来る。ズボンのポケットに手を突っ込んでいる様子を見る限り、まだまだ余裕そうだな。対策されているのは把握済みのようだが、やはり奥の手でもあるのだろうか?
「はっ! テメーら如き相手、この魔法だけで充分だっての!」
余裕綽々のホープは右手に持ったナイフを構え、自分に襲い掛かろうとしていた。さっきと同じ光景。同じ手は流石に悪手だろ。それとも、余程自分の魔法に自身があるのだろうか。
「はあっ!」
それならばと自分も迅雷を上段に構えて振り下ろす。
「【吸引《サクション》】!」
「ッ!?」
振り下ろす瞬間、ホープは魔法を発動し後ろに体勢を崩してきた。チラッと見たが、どうやら奴の魔法はピンポン玉サイズの黒い球体を発生させ、そこに向かって引き寄せる能力のようだ。まるで小さなブラックホールだ。飲みこんでバラバラにする程の性能はないようだが。それでも充分厄介な魔法だ。
「ミオ!」
「うん!」
しかし、こっちには風魔法が使えるミオが居る。あらかじめ数メートル離れた彼女に合図を送る。すぐさま彼女は自分の方向に向けて両手を突き出してきた。
「押し返せ、逆境の風よ。【追い風の軌跡】!」
その状態で魔法を詠唱すると、彼女の両手からトルネードのような突風が吹き荒れ、自分の真上に向かって飛んでいく。
「なっ?!」
彼女の魔法はホープの魔法など掻き消すかの如く真上を掠め、後ろに体勢が傾きそうだった自分の身体ごと迅雷を前に押し上げていく。
「ん~どりゃあっ!!」
「ちっ!」
その勢いのまま自分はホープに向かって迅雷を振り下ろした。しかし、ホープは辛うじて自分の攻撃を後ろへ回避した。ワンチャンイケるかもと思ったが、そう上手くはいかないか。
「けっ。力技かよこんにゃろう」
「ああ。そうかもな」
危なげなく回避したホープは悔しそうに言葉を吐き捨てる。それに対して嘲笑の笑みを浮かべて肯定する自分。たしかに今のはかなりの力技だ。だが、それが奴の魔法への対策法である。
奴の魔法が引き寄せる魔法なら、こっちはミオの風魔法で押し出せばいい。威力は向こうの方が劣っていたし、彼女の風魔法は嵐のように協力な風を吹き起こせる。となれば綱引き勝負はこっちに軍配が上がったも同然だ。あとはもう少し早く攻撃出来れば完璧なのだが、即興で考えた策故、慣れるのに屡々時間が掛かるだろう。だが、こっちの策はそれだけじゃないから問題はない。次でイケる。
「よし。今度はこっちが反撃する番だ!」
「う、うん。大丈夫」
「んじゃあ、行くぞ」
自分の考えた策を提案すると、ミオから了承を得て実行することに。上手くいくかはタイミング次第だが、奴への対策としては上出来だと思う。
「解除!」
ミオが防御魔法を解除する。解除すると、ホープはその場からほとんど動くことなく棒立ちで待っていた。
「よお~。作戦会議は終わりか~?」
「…随分余裕そうだな」
ホープは余裕のある笑みで自分達を煽って来る。ズボンのポケットに手を突っ込んでいる様子を見る限り、まだまだ余裕そうだな。対策されているのは把握済みのようだが、やはり奥の手でもあるのだろうか?
「はっ! テメーら如き相手、この魔法だけで充分だっての!」
余裕綽々のホープは右手に持ったナイフを構え、自分に襲い掛かろうとしていた。さっきと同じ光景。同じ手は流石に悪手だろ。それとも、余程自分の魔法に自身があるのだろうか。
「はあっ!」
それならばと自分も迅雷を上段に構えて振り下ろす。
「【吸引《サクション》】!」
「ッ!?」
振り下ろす瞬間、ホープは魔法を発動し後ろに体勢を崩してきた。チラッと見たが、どうやら奴の魔法はピンポン玉サイズの黒い球体を発生させ、そこに向かって引き寄せる能力のようだ。まるで小さなブラックホールだ。飲みこんでバラバラにする程の性能はないようだが。それでも充分厄介な魔法だ。
「ミオ!」
「うん!」
しかし、こっちには風魔法が使えるミオが居る。あらかじめ数メートル離れた彼女に合図を送る。すぐさま彼女は自分の方向に向けて両手を突き出してきた。
「押し返せ、逆境の風よ。【追い風の軌跡】!」
その状態で魔法を詠唱すると、彼女の両手からトルネードのような突風が吹き荒れ、自分の真上に向かって飛んでいく。
「なっ?!」
彼女の魔法はホープの魔法など掻き消すかの如く真上を掠め、後ろに体勢が傾きそうだった自分の身体ごと迅雷を前に押し上げていく。
「ん~どりゃあっ!!」
「ちっ!」
その勢いのまま自分はホープに向かって迅雷を振り下ろした。しかし、ホープは辛うじて自分の攻撃を後ろへ回避した。ワンチャンイケるかもと思ったが、そう上手くはいかないか。
「けっ。力技かよこんにゃろう」
「ああ。そうかもな」
危なげなく回避したホープは悔しそうに言葉を吐き捨てる。それに対して嘲笑の笑みを浮かべて肯定する自分。たしかに今のはかなりの力技だ。だが、それが奴の魔法への対策法である。
奴の魔法が引き寄せる魔法なら、こっちはミオの風魔法で押し出せばいい。威力は向こうの方が劣っていたし、彼女の風魔法は嵐のように協力な風を吹き起こせる。となれば綱引き勝負はこっちに軍配が上がったも同然だ。あとはもう少し早く攻撃出来れば完璧なのだが、即興で考えた策故、慣れるのに屡々時間が掛かるだろう。だが、こっちの策はそれだけじゃないから問題はない。次でイケる。
「よし。今度はこっちが反撃する番だ!」
0
あなたにおすすめの小説
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚
熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。
しかし職業は最強!?
自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!?
ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。
暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?
スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。
女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!?
ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか!
これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる