この広いセカイでもう一度貴方に出会えたら

ニノハラ リョウ

文字の大きさ
21 / 27
side H

もう離さない その9

しおりを挟む
「もうっ!!挿入れてぇ!!」

「はっ!この淫乱がっ!!お望み通りくれてやるよっ!!」

 ガツンと一息に押し込めば、あっけなくイッた身体がビクンとしなった。
 小一時間とはいえ、玩具で焦らし続けた身体は予想以上にナカへの刺激に飢えていたらしい。
 やっと与えられた侵入者を歓迎するように、蠢き、喰い締め、扱き上げてくる。

「い゙あっ!! いまイッて……イッてるからぁ!! ん゙あ゙ぁ゙ぁっ?!」

 押しとどめようとする両腕を頭上で拘束して、逃さないと絡みつくナカに逆らって、抜けるギリギリまで引き出して、思い切り最奥を叩く。
 イキっぱなしになった身体はビクンビクンと震え、ぐるんと眼球が裏返る。
 それでも抽挿を止めないでいると、最早美月の口からは意味のある言葉は出てこなくなっていた。
 ただひたすら膣内なかに挿入っているモノを締め上げ、子宮は子種を強請って降りてきている。
 吐き出されるのを期待して、ちゅうちゅうと切っ先に吸い付いてくる子宮口の動きが否応もなく俺を煽る。

 だが。

「はぇ……?」

 敢えて奥を突くのを止め、入り口付近を亀頭の括れで擦る。
 今までより緩い刺激が物足りないのか、美月がもの欲しそうにこちらを見上げる。

「ん? どした?」

 素知らぬふりをして返せば、ぼぼっと頬が紅く染まる。
 それもまた見ないふりをして、ゆるゆると腰を動かす。拘束していた手を離して上体を起こせば、ひたりとくっ付いていた二人の身体が離れ、籠っていた熱が逃げていく。
 それに寒気を感じたのか、ぶるりと美月の身体が震えた。

 Gスポを外してヌコヌコと浅いところで出入りを繰り返せば、もどかしいのか美月の腰も揺れ始める。
 不安げに潤み始めた瞳を無視して、そっと結合部に指を這わす。
 自分の穴にくわえ込んでいる異物を意識できるようゆっくりと俺のブツに沿って広がった部分をなぞれは、ひくりとナカが震えた。

「っ……ねぇ……」

「ん?」

 菩薩のような(つもり)の笑みを浮かべて美月を見やれば、もどかしさに表情を揺らしていた。

「……ねぇ? 陽太……?」

「だからなんだよ」

 本当は理解わかってるくせにとでも言いたげな視線を無視して、殊更ゆっくり腰を動かせば、目に見えて美月の理性が崩れ落ちていく。

「っ!! ねぇ!!」

「なんだよ。……欲しいものがあるならちゃんと口にしろ。
 口あけて待ってりゃメシが貰える小鳥じゃねーんだからよ」

 にやりと口角を上げれば、俺の言葉に火が付いたのか、悔し気に、それでも物欲しげに美月が叫んだ。

「っ!! もっと!! もっとちゃんとちょうだいっ!! ひなたをちょうだっ……んあ゙ぁ゙ぁ!!!」

 ぐんっと思い切りオクを狙って突き込めば、美月の身体が大きく仰け反る。
 そのまま腰を掴んで、抉るように、叩きつけるように腰を動かす。
 相手の事など一切考えず、男の欲を解放するだけの動きに、それでも快楽を感じて、美月の白い身体が紅く色付く。

 がつがつと貪りながら、堕とし込むように、這いあがれなくなるように言葉を重ねる。

「っ! お前がっ!欲しがったんだからなっ!
 全部全部お前のもんだっ!
 その代わり!! お前も俺のだからなっ! 他の男にホイホイ愛想振りまいてんじゃねぇ!!
 俺だけに笑え! 俺から離れるなっ!
 わかったな?! もう二度とっ!! もう二度とっ!!」

 離さない。

 ガツンと最奥を叩いて、そのまま欲を吐き出す。
 ぶるぶると余韻に震える身体のままに、美月の細い首筋に指を回す。

「……もう……離さない」

 きゅっと力を込めたら折れそうな細い首筋に僅かに力を込めれば、美月の顔が苦し気に歪む。
 ……も、次の瞬間その表情は一変した。

 ふわりと浮かんだその笑みは。

 ドラゴンの咆哮に煽られる黒いワンピース。
 長い黒髪が、身体の動きに従ってふわりと揺れる。
 そして振り返った彼女が浮かべていた笑みに堕とされた。

 再びその笑みに出逢えた今、あの時と同じように堕ちていく。

「もう……離れない……から」

 そっと伸ばされた細い指先が、いつの間にか濡れていた俺の頬を撫でる。
 と、力尽きたようにくたりとベッドへ沈んでいった。

「っ! 美月?!」

 くたりと弛緩した身体をベッドに降ろせば、くぅと僅かな寝息が聞こえてきた。

「……驚かすなよ」

 放置プレイからの激しいセックスに美月の体力が尽きたのだろう。
 柔らかな笑みを浮かべたまま、すやすやと眠り始めた美月の頬に指を這わす。
 そしてその身体をぎゅうと抱き込めば、酷く心が凪いだ。

 だからこそ、俺は彼女の耳にそっと吹き込む。
 聞こえないとわかっていても。
 それでも……

「もう……」




 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。 そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。 相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。 トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。 あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。 ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。 そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが… 追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。 今更ですが、閲覧の際はご注意ください。

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

家出を決行した結果

恋愛
フィービーの婚約者ミゲルには大切な幼馴染がいる。病弱な幼馴染をいつも優先するミゲルや母が亡くなって以降溝が出来てしまった父と兄との関係にフィービーは疲れていた。 デートの約束をしてもいつも直前になって幼馴染を理由にキャンセルされ、幼馴染にしか感情を見せないミゲルを、フィービーを見ようとしない父や兄を捨てる決心をしたフィービーは侍女や執事の手を借りて家出を決行した。 自分を誰も知らない遠い場所へ行ったフィービーは、新しい人生の幕開けに期待に胸を躍らせた。 ※なろうさんにも公開しています。

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました

Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。 順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。 特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。 そんなアメリアに対し、オスカーは… とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。

王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る

家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。 しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。 仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。 そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。

ヤンデレ旦那さまに溺愛されてるけど思い出せない

斧名田マニマニ
恋愛
待って待って、どういうこと。 襲い掛かってきた超絶美形が、これから僕たち新婚初夜だよとかいうけれど、全く覚えてない……! この人本当に旦那さま? って疑ってたら、なんか病みはじめちゃった……!

処理中です...