5 / 62
第5話 ステータスオープン
しおりを挟む
しばしの時が経ち、私は落ち着くことができた。外は朝日が差している。どうやら一晩寝ていたようだ。
上体を起こしベッドから降りつつ、昨日エレノーラから教わったこの世界について考えている。
「「ブレイドアンドマジック」では無さそうだけど、何か似ているんだよなあ」
違うとはわかっていても、なぜか可能性を捨て切れなかった。無駄だとは理解しつつ、私は試してみることにした。
「ステータス、オープン!」
しばらく沈黙が流れる。
「やっぱりだめか……」
あきらめかけたその時、目の前に青い半透明のウインドウが出現する。
「お、やったか!」
私が喜んだのも束の間、それは思っていたものではなかった。表示されているものはスマートフォンやペン、書類といった私の所有物のデータだった。
「これはインベントリデータなのか。けど、ステータス的なものはないな」
ゲームで獲得した馴染みの所持品や装備も見当たらなかった。残念ながら、どうやらここはブレイドアンドマジックの世界ではないようだ。
「だけど!」
この表示そのものが大きな発見だ! 私が知らないゲームの可能性もある。この世界のシステムかもしれない。ともかく、後でエレノーラに聞いてみよう。
こうなってくると基礎ステータス等ののデータが見てみたい。何かメニュー画面がないか色々探してみるが見当たらなかった。
所有物データ表示の中のスマホのようなアイコンを押してみる。確かに私のスマートフォンだ。
ダイアログボックスが現れ、「取り出しますか?」と聞いてくる。はいを選択すると、スマートフォンが目の前に具現化する。
バッテリー残量はあるので画面表示はされている。手に取り見ると、圏外で使用はできないようだ。
「まあ当然か。電波の基地局無いだろうしな」
私はパネルに向けてスマホを当ててみた。スマホはパネルに戻っていきデータ化する。
「思った通りだ。また他にも方法があるか調べよう」
インベントリからの取り出しと収納は理解できた。あとはこの世界の物を収納できるかだな。容量についても知っておく必要がある。
試しにテーブルに置いている水差しをパネルに入れてみる。水差しはパネルの中に入りデータ化される。読み込みが始まり、しばらくすると内容がデータ表示される。
「なるほど。データ化されると対象がどんなものか分かるようになるんだな」
パネルに触れ、水差しを取り出す。具現化はスムーズで手に取るまで浮遊することが分かった。
「出し入れできないものがあるか調べてみよう」
ちょうどその時ドアをノックする音が聞こえ、クララが入室してきた。
「失礼します。お食事の準備が整いました」
「ありがとう」
クララにはパネルが見えていないようで、表示を閉じて支度を済ませる。
私はクララに先導されて食堂へと向かう。食事しながらインベントリの件をエレノーラに聞いてみよう。
上体を起こしベッドから降りつつ、昨日エレノーラから教わったこの世界について考えている。
「「ブレイドアンドマジック」では無さそうだけど、何か似ているんだよなあ」
違うとはわかっていても、なぜか可能性を捨て切れなかった。無駄だとは理解しつつ、私は試してみることにした。
「ステータス、オープン!」
しばらく沈黙が流れる。
「やっぱりだめか……」
あきらめかけたその時、目の前に青い半透明のウインドウが出現する。
「お、やったか!」
私が喜んだのも束の間、それは思っていたものではなかった。表示されているものはスマートフォンやペン、書類といった私の所有物のデータだった。
「これはインベントリデータなのか。けど、ステータス的なものはないな」
ゲームで獲得した馴染みの所持品や装備も見当たらなかった。残念ながら、どうやらここはブレイドアンドマジックの世界ではないようだ。
「だけど!」
この表示そのものが大きな発見だ! 私が知らないゲームの可能性もある。この世界のシステムかもしれない。ともかく、後でエレノーラに聞いてみよう。
こうなってくると基礎ステータス等ののデータが見てみたい。何かメニュー画面がないか色々探してみるが見当たらなかった。
所有物データ表示の中のスマホのようなアイコンを押してみる。確かに私のスマートフォンだ。
ダイアログボックスが現れ、「取り出しますか?」と聞いてくる。はいを選択すると、スマートフォンが目の前に具現化する。
バッテリー残量はあるので画面表示はされている。手に取り見ると、圏外で使用はできないようだ。
「まあ当然か。電波の基地局無いだろうしな」
私はパネルに向けてスマホを当ててみた。スマホはパネルに戻っていきデータ化する。
「思った通りだ。また他にも方法があるか調べよう」
インベントリからの取り出しと収納は理解できた。あとはこの世界の物を収納できるかだな。容量についても知っておく必要がある。
試しにテーブルに置いている水差しをパネルに入れてみる。水差しはパネルの中に入りデータ化される。読み込みが始まり、しばらくすると内容がデータ表示される。
「なるほど。データ化されると対象がどんなものか分かるようになるんだな」
パネルに触れ、水差しを取り出す。具現化はスムーズで手に取るまで浮遊することが分かった。
「出し入れできないものがあるか調べてみよう」
ちょうどその時ドアをノックする音が聞こえ、クララが入室してきた。
「失礼します。お食事の準備が整いました」
「ありがとう」
クララにはパネルが見えていないようで、表示を閉じて支度を済ませる。
私はクララに先導されて食堂へと向かう。食事しながらインベントリの件をエレノーラに聞いてみよう。
0
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる