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疲労
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「じゃーな春!!なんかあったらまた呼べよ!!」
「分かった、天野。ありがとな」
やはり転校生は騒がしい。けどそんな彼の姿を見て思わずクスッと笑ってしまう。なんだか可愛いな。
名前を教えてくれと迫られ、生徒会長の名前くらい分かるだろと思ったが教えてやる。
下の名前で呼ばれ、いきなり呼び捨てかと思ったが、そんな様子もなんだか見ていて楽しい。
副会長達もこんな気分だったんだろうか。心が暖かい、なんだかとても安らぐ。
せっかく手伝うと言われたが、生徒会室に一般生徒が入っていると知れたら面倒なことになるので気持ちは嬉しいが遠慮しておいた。
多少心が晴れた気がする。
俺は転校生を見送った後、机に向かい再び書類に目を通していった。
しかしその後も役員達が来ることはなく、次第に処理が追いつけなくなっていく書類の量を見て呆然とする。
もう何日もろくに寝ていない、食事もほんの少ししかとっていない。
もう体力は限界だった。
そうだ、何かあったら呼べと言っていたな。天野に連絡でもしてみようか……
クラクラする頭を必死に抑えスマホの電源を入れ操作しようとするが視界が歪んで上手くいかない。頭から血の気が引いていく。
遂に体がぐらりと傾きスマホを投げ出し地面に倒れる。
だんだんと意識が薄れていく。体に力が入らない。
……助けて、誰か俺に、気がついてくれ、誰か、誰か……。
「だれ、、か……」
助けを求め絞り出した声はか細く、ゆっくりと意識を手放した。
「分かった、天野。ありがとな」
やはり転校生は騒がしい。けどそんな彼の姿を見て思わずクスッと笑ってしまう。なんだか可愛いな。
名前を教えてくれと迫られ、生徒会長の名前くらい分かるだろと思ったが教えてやる。
下の名前で呼ばれ、いきなり呼び捨てかと思ったが、そんな様子もなんだか見ていて楽しい。
副会長達もこんな気分だったんだろうか。心が暖かい、なんだかとても安らぐ。
せっかく手伝うと言われたが、生徒会室に一般生徒が入っていると知れたら面倒なことになるので気持ちは嬉しいが遠慮しておいた。
多少心が晴れた気がする。
俺は転校生を見送った後、机に向かい再び書類に目を通していった。
しかしその後も役員達が来ることはなく、次第に処理が追いつけなくなっていく書類の量を見て呆然とする。
もう何日もろくに寝ていない、食事もほんの少ししかとっていない。
もう体力は限界だった。
そうだ、何かあったら呼べと言っていたな。天野に連絡でもしてみようか……
クラクラする頭を必死に抑えスマホの電源を入れ操作しようとするが視界が歪んで上手くいかない。頭から血の気が引いていく。
遂に体がぐらりと傾きスマホを投げ出し地面に倒れる。
だんだんと意識が薄れていく。体に力が入らない。
……助けて、誰か俺に、気がついてくれ、誰か、誰か……。
「だれ、、か……」
助けを求め絞り出した声はか細く、ゆっくりと意識を手放した。
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