超転生者:最強魔術師目指して勉強はじめたけど……どこかで予定が狂った件について

ファンタスティック小説家

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第二章 現界の超能力者

第28話 再会のゲンゼディーフ

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 日は沈み始め、真っ赤な夕日が銀世界を橙色だいだいいろに染め上げる。

 いやぁ~これは参りましたね。

 人とはここまで綺麗さっぱり物事を忘れることができるなんてね。
 正直、自分が一番驚いていますよ。
 まさかあの忌まわしい事件の事を覚えていながらゲンゼディーフのことは忘れてしまうなんて思わないかった、本当にに。

「え、あ、そう、そうだったんだ……」
「本当ごめん! 俺さ色々習い事とかしてるせいで日々が濃厚過ぎて、なんかもう一日の流れが出来ちゃってるから……普段の生活リズムにない出来事に弱いって言うか、その、ね? 本当、あの時は急いでたし、会話も話半分でし聞いてたし……? ほらね? 心の余裕がなかっただけで、本当は俺だって忘れようと思って忘れたわけじゃーー」

 反省もなくツラツラと薄っぺらい言い訳の言葉を並べ立てる。

 仕方ないじゃないか。
 結構これでも忙しい毎日を送っているんだ。
 毎日毎日、修行修行。
 家に帰っても兄弟とアディに構ってやるか、エヴァに愛でられる仕事があるんだ。

「だからね? 俺もわざとってわけじゃないんだーー」

 いいや……結局は全部言い訳だ

 俺は子供の相手をすることを避けていたのだ。
 半年前のゲンゼディーフやサテラインは理知的で、話の通じる子供だった。

 しかし、子供という枠組み忌避している俺は好意的な態度を見せてくれた彼らですら、本心では相手にしていなかったというわけだ。

 俺は遺伝子レベルで子供が好きじゃないのかもしれん。
 エラとアレクは平気なんだけどなぁ……。

「アーカム!」
「あっ、はい、なんでしょうか?」

 どうにもならない自己嫌悪に浸っているとゲンゼディーフが声を張り上げた。
 すかさず返事をして顔を上げる。

「大丈夫だよ! アーカムは僕と違って凄い人なのはわかってるから!」
「……ぁ、ぇ」
「いいよ! 気にしてない! それに僕を見たらすぐ思い出してくれたじゃん! それで十分だよ!」
「ゲンゼディーフ……お前ってやつは……」

 なんてお人好しなんだこのゲンゼディーフは!
 お前はお前を忘れた俺を許してくれると言うのか?

「アーカムは僕なんかが本来関わり合いになれないくらいの人なのは、わかってるから! まだ覚えててくれただけで嬉しいよ!」
「いや、そんなこと……くっ! ありがとな、ゲンゼディーフ……!」
「それはこっちのセリフだって! あ、でもサテリィには忘れてたって言わない方が良いかも! サテリィも凄い人だから、怒られちゃうかもしれないっ!」
「え、あぁ、わかったよ。サテラインには秘密にしとこう」
「それにしてもアーカム! さっきのめちゃくちゃかっこよかったよッ!」

 キラキラして瞳でこちらを見つめてくる。
 魔術師とはいえ、ゲンゼディーフも男の子。

 拳の語り合いに興味があったんだろな。
 さっきの観戦者の中に紛れていたに違いない。

「あぁありがとな。結構練習したからなアレ」
「あんな大きな体の騎士を1撃で倒しちゃうなんて! アーカムは武術にも精通してるんだね!」
「あぁまぁ、いろいろとやってはいるかな」
「いやぁ! すごいよ! 僕、武術なんて初めて見たよ!」
「ほう。やっぱ徒手での武術って珍しいもんなんか?」
「すごく珍しいよ! サテリィのお父さんが言ってた!」
「ふーん」

 ゲンゼディーフ曰く徒手武術は珍しいらしい。
 剣と魔法が戦いにおける主力のファンタジー世界なら拳を使った技術体系が発達しないのもわかる。
 武器術としての剣などはもちろんあるだろうが、馬鹿みたいに拳を鍛えてる野郎は師匠と俺くらいだろな。

「やっぱアーカムは凄いや! 剣でも強くて! 魔法でも強くて! 素手で戦っても強いなんて! 最強だぁ!」

 あれ、最初の2つゲンゼディーフに見せたことあったっけ?
 というか、魔法は1ミリも使えないけどいつのまにか使える事になってね?

「剣と徒手で戦えるのは違いないけど、魔法はーー」

「凄いなぁ! 本当にアーカムは凄いや!」
「…………ふふ、そうかな?」

 あ、調子乗っちゃった。
 俺の馬鹿野郎が!
 今、訂正しなくちゃいけない!
 いつかバレちまうんだ!
 本当は魔法なんて使えないって言わなければ!

「すごいなぁー! 本当にすごいなぁ!」
「ぅぅ……」

 ゲンゼディーフに残念がられる覚悟を決めて、大きく息を吸う。

「まぁ……魔法はなんだけどね」

 アウトじゃないラインスレスレ、セーフだ。
 これならギリギリ嘘はついてない。
 この「苦手」という表現はある意味では「使えない」と同義なんだ。

「苦手でも、すごいよ!」

「……、だけどね?」

 がっかりさせずにこの場を切り抜ける。

「はぁ……ん? なんか……寒い?」

 おや、気がつかなかったが、なんだか急に寒気が襲ってきたぞ。

「クシュンッ! あー、やばい! 寒いッ!」
「あれ? アーカム、大丈夫?」

 そうだ、またしても忘れていた。
 そういえば汗グッシャリになってたんだった。

「や、やば、やべ、意識したらめちゃくちゃ寒くなってきた!」
「うわぁ! そのシャツ、ビショビショじゃないか! これじゃ凍え死んじゃうよ!」

 ゲンゼディーフも事態の深刻さに気づいたらしい。
 俺のシャツに手を当て驚きに目を見開いている。

「し、し、しゔぁゔぁゔぁ、は、早く、ぃ、い、いえにに、に」

 近くに駐犬してるシヴォに歩み寄り大至急、本部への帰還を命じる。

「そうだ! アーカム! こっちきてよ!」

 しかし、なぜかそうはさせまいとゲンゼディーフが強引に腕を引っ張ってきだした。
 頼むから離してくれ、俺本当に死んじゃうから。

「ま、まふぇ、べん、べんぜ、げ、げんぜでぃーふ、い、い、い、いまは」
「アーカム! こっち! すぐそこに僕の家があるんだよ! ほら、ここロールベルズ通り!」
「へぇ?」

 おや、ここってロールベルズ通りって言うのか。
 今まで何度も通ってたが知らなかった。

 って! そんなことより家が近いのか!
 これは朗報だ!

「ほら、こっちワンちゃんも付いてきて!」
「し、しゔぁゔぁ! つい、つ、つ、つ、つ、つい、つ、い、て、うあぁぁぁ! かもんっ!」
「わふっ! わふっ!」

 呂律ろれつが回らなく、イライラしながらもシヴァを追従させる。

「こっち! こっち!」

 俺たちはゲンゼディーフの背を追いかけた。

「ほら! ここ!」

「ぇ、ちかッ!
「わふわふ!」

 ずくそこにも程がある。
 この近さ、俺でなきゃ、見逃しちゃうね。

「こ、ここ、か」

 沢山の住居が立ち並ぶ住宅街の一角にゲンゼディーフの住まいはあった。
 古く年季の入った、四角い箱デザインの家だ。
 見た目同様になかなかどうして味があるじゃないか。

 見方によってはボロっちいとも言えなくもない。
 だが、俺はそんな事気にしない。
 だってあのテニールハウスに何年も通ってんだぜ?
 見た目なんて今さら気にならないさ。

 それに俺は元からアンティークな物が好きだったので、こんなボロ屋敷の様な家でも全然大歓迎だ。

「ささっ! アーカム、上がって!」

 玄関から家の中に入ると冷たい空気はすぐに遮断され、一気に心地の良き暖かい空気に包み込まれた。
 家の中はもうすでに暖炉で暖められているらしい。

「ふぁあ~」
「わふわふ!」

 命の温かさに感謝しながらゲンゼディーフの後を追う。

「お邪魔し、しまーす」
「わふっ、わふっ!」

 シヴァも元気に挨拶できている。
 さすがはアルドレア家自慢の魔獣「柴犬」だな。
 ちゃんと挨拶できて偉いぞ。

 ゲンゼディーフに通され居間へと移動。

「もう、あったかいんだから~!」
「ど、どうしたのアーカム?」

 居間にはレンガ作りの簡素な暖炉があり、薪がパチパチ、と音を立てて燃えている。
 玄関よりさらにこちらは温かい。

 シヴァはさっそくお気に入りのポイントを見つけたらしくすでに暖炉の前をふみふみして寝床をこしらえている。
 本当に仕事の早い柴犬だ。

「図々しいやつで悪いな」
「はは、もう安心してくれてるなんて嬉しいよ。それにしても大きなワンちゃんだよね。アーカムは飼ってるワンちゃんまで凄いや!」
「ま、まぁね……」

 ゲンゼディーフの「なんでも凄い」はこちらが悪い気持ちになるのでちょっと控えてもらいたいな。

 彼中で俺という存在の評価が無上限に上がり続けてしまっている気がしてならない。
 俺、そんなたいそうな人間じゃなからね?

 シヴァだって俺じゃなく両親が飼ってるのだ。
 いや……むしろシヴァは独立して生きてると言ってもいいくらい自由に生きているんだ。

 一様アルドレア家の犬だが、たぶん誰も世話しなくなっても勝手に生きて生きそうなくらいの雰囲気はあるし……そうする能力もあるだろう。
 俺のすごいことなんて何もないんだ。

「アーカム! ちょっと待ってて、今着替え持ってくるから!」
「おう、ありがと、よろしくくな」

 2階へ消えていったゲンゼディーフを見送り、ひとり居間に取り残された。

「とりあえず服脱ぐか」

 カルイ刀を外し、外套がいとうを脱ぐ。
 ビショビショになって、一部凍りついた肌着などを暖炉前一箇所にまとめた。

 そして、パンツ一丁の姿で半裸待機だ。
 もちろん正座まではしないが。

 ーーバチッバチッ

 暖炉の中で薪木が爆ぜる音だけが、静寂の舞い降りた居間に音という概念を教えてくれる。

 ーーグゥゥ……グゥゥ……

 あとシヴァの寝息もか。

「はぁ~あったけぇ」

 そうしてのんびりしながら、しばらく待つと足音が上から降りてくるのがわかった。

「アーカム、お待たせ!」
「サンキューな」

 ゲンゼディーフが用意してくれたタオルで体を拭き、貸してくれた着替えをちゃちゃっと着ていく。

「うわぁ、やっぱりアーカムってすごい鍛えてるんだね……」

 タオルの隙間からゲンゼディーフを見れば、彼が目を大きく見開いてこちらをじっと見ている事に気がついた。

「少しだけ触ってもいい……?」

 ゲンゼディーフが気恥ずかしげに聞いてきた。
 線の細く体の小さい彼に言われると言い知れぬ恥ずかしさを感じたが、別に男同士が体を触り合うだけだ。何のことはない。
 流石にゲンゼディーフがそっち系だったらちょっと困るんだけどね。

「別に構わないよ」
「っ、ありがとう!」

 力こぶを作ったり腹筋に力入れたりし、ゲンゼディーフ専用の筋肉博覧会を催しながら服を着替え終える。

 色々とぺたぺた触られまくったが、別に変な気配は感じなかったので本当に興味本位だったんだろう。
 股間とか触られなくて本当に良かった。

 ゲンゼディーフに直立した姿を見てもらい服のサイズを確認してもらう。

「どう? 見た目……大丈夫、かな?」
「……微妙に小さい気もするけど、大丈夫そうだよ!」
「よかった……うん」

 ゲンゼディーフは身長はさほど変わらないのだが、俺よりも全体的に線が細いので服はちょっと小さい。
 俺が筋肉質な事を差し引いても彼は女子のように華奢なのだ。

 正直なところ、この服はかなり窮屈だ。
 丈も足なく肌に服が張り付いていしまっている。

 そのせいで服の上からでも筋肉の輪郭がくっきりと浮かび上がってしまい、マッチョな体が露わになり、少々ホモホモしい格好となってしまった。

 これはよろしくない。懸念していたはずなのに、いつのまにか俺がそっち系になってしまっている。

「よかった! アーカムすごい体してるからちょっと小さいかなって、不安だったんだよ!」
「あーなるほど……まぁありがとな。危うく凍死するところだったから助かったよ」

 このピチピチ感を見て不安が解消されたのかよ。
 厚意で貸してくれたくれたので、別に文句があるわけではないのだが……ただ1つだけ言わせてほしい。

 ゲンゼディーフはたぶんド天然だ。

「いや、いいよ! お礼なんて! 僕はアーカムに先に助けてもらってるからね! そうだ、ちょっと待っててね! 今チョコレート入れてくる!」

「お、まじか、チョコレートあるのか。それはグッド」
  
 こんなところでかの美食、チョコレート男爵に出会うとは想定外の幸運。
 ん、にしても勝手に良いのかな?
 高価な嗜好品しこうひんだろうに。

「お父さんとお母さん出かけてるのか?」
「え? あ、ママ……じゃなくて……んっん! お母さんはたぶん仕事しに行ってるんじゃないかな? これくらいの時間じゃまだ帰ってこないと思う。
 お父さんは今は一緒に暮らしてないんだ。昔あったことがあるくらいで、最近は全然会ってないんだよ。今は遠いグンタネフ王国で仕事してるんだ」

 ゲンゼディーフは言い終えるとニコッと笑顔を残し台所へ。
 その彼の後ろ姿はどこか寂しそうに見えた。

 これほやってしまった……か?
 俺は今まさに地雷を踏んでしまったのではないか?
 デリカシー無く直球で聞きすぎたかもしれないな。

 ーーガシャン

「ん?」

 なんか今、扉の開閉音が聞こえた気がする。

 ゲンゼディーフの消えた方向から聞こえてきたのでたぶん彼だと思うが……なんで外にいったんだ?

 井戸水でも汲みにいったのか?
 それだったら、俺も協力したほうがいいかな?

「いや、でもチョコレート分の水なら大した量じゃないか」

 いろいろ考えた末に、ゲンゼディーフにも待ってるように言われたし大人しく待っている事にした。

「わふわふ!」
「よーしよしよし」

 シヴァに座しもふもふの毛並みを堪能する。

 暖炉の前で思考にふけっているとだんだん眠くなってきたぞ。
 さっきまで凍え死にそうになっていたのに、これほど暖かい場所にいて体が安心してしまったのか。

 このまま寝ちゃおっかな。
 どうせゲンゼディーフが起こしてくれるんだろ。

 ーーガシャッ

「お?」

 うとうとして眠ろうとしていたが、再び扉の開閉音のが聞こえて少し目が覚める。
 ゲンゼディーフが帰ってきたんだろうか。

「これは、いやか」

 意識を覚醒させ傍らにあったカルイ刀を手に取る。
 シヴァも何事かと気配のする方を見つめている。

 既に「剣知覚」で場所は把握済みだ。

「んー」

 嫌な感じはしないのでたぶん怪しい者じゃないとは思うが、一応警戒を続ける。

 狩人はいついかなる時も油断してはならない。  
 師匠に散々言われたことだ。

 気配がこちらに近づいてくる。

「お待たせ! アーカム! チョコレートだよ!」
「あー! 本当にアーカムだ!」

 増えていた人物を見て警戒を解く。

「お前は……ワンパンウーマン……っ」

 目の前に現れたのはサテライン・エルトレット。
 半年前の悲劇、ワンパン事件の容疑者だった。

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