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第三章 路地裏のお姫様
第54話 吸血鬼の王
しおりを挟む街中をこそこそ進み、露店を10店舗ほど回りながらもなんとかトチクルイ荘まで戻ってこれた。
玄関先でマリ・トチクルイに見つかったときは終わったかと思ったが、彼女は思ったより天然だったらしく俺が子犬を拾ってきたのだと勘違いしていた。
そのため彼女は難しい顔をしながら、ちゃんと元の場所に戻してくるよう俺に注意を促しただけでローブ巻きの中身を確認されることはなかった。
リサラのことは気がついていないだろう。
これがクレアさんだったら俺は幼女誘拐犯か、吸血鬼を庇った人間として裁かれていたところだ。
危ない橋を渡りまくりながら、唯一の安全圏である自分の部屋に帰宅することに成功する。
玄関扉をしっかり閉めて剣知覚で隣人が帰ってきてないことを確認し抱えたリサラをゆっくりおろす。
「んぱぁー! もう! なんてことするの! 私は吸血鬼のお姫様なの! アーカムさんも吸血鬼ならもっと丁寧にあつかわぁぁッ!?」
「めッ! 静かにッ!」
布から開放され、救出時とはまるで違う不遜な態度をとりはじめたリサラを再びだまらせる。
「んんんっ!」
「静かにするって約束するまでこの手は離さないからな!」
お姫様の口を押さえて、じたばた暴れるリサラをなんとか御するべく言い聞かせる。
「んんん……」
「返事は?」
「んぅん」
「よし」
シヴァにお座りを覚えさせていたときと同じ要領でリサラに静かにすることを覚えさせる。
「ぱぁは」
「静かに、静かに」
両手を前に突き出して、けん制しながらリサラをコントロールだ。
「ふふ、わかってるの。私は物覚えの悪い犬とは違うからすぐに静かにできるの!」
「よーしよしよし」
「ふふん!」
どうやらリサラの扱いはエラやアレクなんかより、ペット犬のシヴァに近いようだ。
「あれ? なんか私に失礼なこと考えてる? アーカムさん」
「いや、まさか」
絶対にリサラに怒られることを頭の中で思いながらやわらかい金髪をナデナデする。
吸血鬼のお姫様の機嫌をとったところでこれからの事や、いくつか気になっていた事を話すことにした。
「リサラはなんであんなところに捕まってたんだ?」
「うーん、わからないの。やさしいおじさんがチョコレートハウスでチョコレートを飲ませてくれたところまでは覚えてるんだけど、その後が思い出せなくて」
「……吸血姫ちょろいな」
典型的な睡眠薬かもしれない。
吸血鬼にも睡眠薬は有効だからな。
「それで、気がついたらいっぱい血が出ててすごく痛くて! 怖い人間に囲まれてたの!」
「そうか、そうか、怖かったな」
リサラの頭を撫でながら俺は自分の行いについて考えていた。
俺はリサラがひどい目にあっているとわかっていたのに5日もほったらかしにしていた。
それなのにここな命の恩人ズラしていいのか、と。
「もう本当信じられない! 2日も走ってやっと着いたのに! すぐこれなんだもの!」
幸いなのは、本人の心に傷が無いようにみえる事だ。
吸血鬼のお姫様は根性がすわっている。
「お父さんは嘘つきだったわ!」
「ん? どうしていきなりお父さんをディスるんだい?」
リサラの唐突な親への悪口の理由がわからない。
「だってお父さんね! 人間はみんないい人だっていってたの! なのに今のところろくな奴に会ってないもん!」
「へぇ意外だな。吸血鬼の王がそんな事を」
なんとも不思議なお話じゃないか。
リサラが吸血鬼のお姫様ならば、その父親は吸血鬼の王様ということになる。
その吸血鬼の王、人類にとって災厄の超災害のような存在がなぜ親人教育を施しているんだろうか?
「どうしたの?アーカムさん?」
もしかして「人間はおいしい血を飲ませてくれるからいい奴なんだ! ははは!」ってなブラックジョークなのか?
そうだ、そうに決まっている。
本当に親人ならそもそも人間の血を飲まないということになる。
それは吸血鬼は人間の血が無ければ生きられないという前提条件に反する。
吸血鬼が人間を食料とする限り、人類と吸血鬼たちの共存はありえないんだ。
「……リサラ」
「なーに? アーカムさん?」
この可愛らしい少女だって人間をたくさん殺してきたはずだ。
共存は出来ない。
共存は、出来ないん、だ。
「あー! アーカムさんのおてて温かーい!」
やっぱりここで殺すべきなのか。
もう水銀は抜けてしまっている。
俺に殺れるのか?
流石に難しいか......いや、だが、完全に俺を信用しきった今なら心臓を破壊して無力化することは出来るのかもしれない。
あとは脳を破壊して体の自由を奪って≪火≫で10日も焼き続ければ多分、殺せる......はずだ。
いやダメだな。
やはり銀の杭がないと吸血鬼を滅殺するのは難しい。
ここに銀はない、路地裏に戻るべきか。
あそこになら銀の拷問器具があったはずだ。
きっと銀の杭もあるんじゃないのか?
「リサラは、リサラは今まで何人食べたんだ……?」
「ん、どういうことー?」
自分がどうしたいのかわからい。
人間を食料としか考えていない吸血鬼を殺したいのか、幼いリサラを助けてあげたいのか。
頭では殺すことばかり考えてしまう。
現実的に準備もなしに1人で吸血鬼を殺しきるのは不可能だ。ましてや好機を逃した今では。
だがそれでもつい考えてしまう。
「人間だよ……何人食べた!?」
「どうしてそんなこと聞くのー? んー! あー! わかった、もしかしてッ!?」
俺はリサラを殺したくない。
この子を生かせるのなら、許せるのなら、罪が無いのなら、敵でないのなら殺したくなどは無い。
だが、だかな。
吸血鬼は生まれてきただけで人間にとっては極悪の犯罪者だ。
だから俺は、狩人候補としても、ひとりの人間としてもリサラを殺す責任がある。
「アーカムさん人間食べちゃったの!? ダメだよ! お父さんに怒られちゃうよ!」
「…………は?」
なんで俺が人間を食べたってことになってるんだ?
わけがわからない。
「リサラ話をごまかすのはやめーー」
ーーバギンッ
「ぐぶぅはッ!?」
「吐き出して! お父さんに見つかったら怒られちゃう! 吐き出して!」
「ッ!?」
リサラは無造作に俺の背中をパシパシ、とたたいてくる。
ーーギャンッギャンッギィンッ
「ぐあァッ! よせェ! やめっ!」
「ほら、はやく! お父さん来ちゃう!」
とんでもない破壊力の平手打ちが俺の全開の鎧圧に深刻なダメージを加えてくる。
ついにリサラが本性を表して俺を殺しにきたかと思えるほどの、殺人背中トントンだ。
ーーバギッバギッバギッ
「うぁあ! やぁ! めぇ! ァァガ!」
「ダメだよ! アーカムさん! 早く吐き出して!」
ーービキビキビキッバキバキッ
部屋の床はどんどん陥没し、壁には亀裂が走り隣の部屋が見えそうなほど崩壊し始めている。
「ちょッ! わかったッ! 吐きッ! 出すッ! からッ! やめッ!」
「あーあ、壁が壊れちゃった!」
リサラは結局最後まで俺の話を聞くことなく、壁の亀裂をみて攻撃をやめてくれた。
「ぐはぁ、なんて力だ……これが、吸血鬼……」
「あーお部屋がぼろぼろだよ」
吸血鬼の圧倒的ポテンシャルを見せ付けられ、殺すという選択肢が脳内から強制的に削除される。
こんなの殺すなんて無理だ。
ちょっと腕を振り回させるだけでこちらは肉片に変えられてしまう。
話に聞く通り、とうてい人類が敵う相手ではない。
「ぅぅぅ」
床に突っ伏しながら背骨の心配をする。
背骨は、折れて、ないな……?
間一髪、脊髄を破壊されずにすんだことに安心しながら、リサラの唐突な殺人行動のわけを聞く事にした。
「ぐほぉ、り、リサラ、なんで俺を殺そ……背中トントン、してくれたんだ?」
「だってアーカムさん人間食べちゃったんでしょう?」
相変わらずわけがわからない。
とりあえず1つずつ聞いてみることにする。
「どうして俺が人間食べたと思ったの?」
「だって私に人間食べたか聞いてきたじゃん!」
「いや、聞いたけどさぁ」
やはりわからない。
なんでそこから俺が人間食べたことになるんだ。
「お城じゃ我慢できなくて人間食べちゃった子はお仕置きされるの! アーカムさんも自分が我慢できなくて食べちゃったんでしょ! いけないんだよー!」
「……ん?」
なんだ、どういうことだ?
人間食べたらお仕置きされる?
吸血鬼が人間の血を吸ったら、吸血鬼の王様にお仕置きされるってことか?
「うーん、えぇとね……とりあえず、俺は人間食べてないよ?」
「嘘だぁー!」
「嘘じゃないよ」
リサラが暴れ出さないよう軽く体を抑えながら会話をする。
「本当だよ。俺は吸血鬼だけど8分の7は人間だから、別に血が欲しくならないんだよ」
「えー本当なの?」
「本当だってば」
上目遣いで金髪幼女はあざとく聞いてくる。
なるほど、世の中のロリコンたちはこれに弱いんだな。
少しやつらの気持ちが理解出来た気がするぞ。
まぁ俺は至って普通の性癖なのでこんな幼女にはそういう感情を抱かないのだが。
「じゃあ、私と一緒だね! 私も人間食べたことないの!」
もしかしたら俺は頭がおかしくなったのかもしれない。
リサラを殺したくないあまり、自分に都合の良い幻覚が見え始めている。
吸血鬼が血を吸ったことがないなんて有り得ない。
異世界人の俺でもそれくらいわかる。
吸血鬼は血を吸うから吸血鬼なんだ、と。
「私はお父さんの言いつけ守って偉いってお母さんが褒めてくれるんだー! いいでしょ! きっとアーカムさんのことも褒めてくれるよ!」
ありえるのか?
リサラの歳まで血を吸わずに生きることは可能なのか?
吸血鬼は人の血がなければ生きられないはずだ。
もしかしてリサラは純血種じゃないんじゃないのか?
「なぁリサラ。リサラのママとパパは人間だったり、人間とのハーフだったりする?」
「ううん! 2人とも純血の吸血鬼なの! すごいでしょ! 私も純血なんだ! いいでしょ!」
「うん、すごーい。リサラは純血なんだー」
「へへん!」
やはり王族ともなると純血種だよなぁ。
実はリサラは王族でもなんでもないとか?
嘘をついている?
いや、それを疑い出したらキリがない。
「ねぇねぇリサラ」
「なーに? アーカムさん?」
「リサラのお父さんはどうして、人間を食べちゃダメって言ってるの?」
とにかくリサラから吸血鬼の王族について聞いてみる。
リサラの話が本当ならこんな事を聞ける機会はそうそうないはずだ。情報をたくさん聞き出しておこう。
「うーん、なんか難しいこと言ってたからよくわかんない! とにかく人間はいい奴だから食べちゃダメだし仲良くしなくちゃいけないの!」
もしリサラの言っていることが本当ならば、それは人間の歴史を大きく変えることになるかもしれない。
人間をたべずに生きられる吸血鬼。
リサラが本当に人間の血を吸わずに生きて来たなら、もしくは生きていけるなら、彼女を殺す必要は全くない。
殺さずに済むんだ。
いや、まぁ、俺じゃそもそも殺せないんだけど。
「でもお父さん嘘ついたの! 人間は悪いやつらだった! みんないじめてくるんだもん!」
まずい、せっかく今奇跡の吸血鬼と人間の共存ルートの、奇跡の存在であるリサラが闇落ちしようとしている。
「リ、リサラ、人間は別に悪い奴じゃーー」
「人間なんて大っ嫌いよ! もうみんな食べてやるぅ! がるるうぅ!」
「これアカーンッ! リサラ! 俺の話聞いて!?」
まずい、色々冷静に考えたいのに、確実に現在進行形でやばいことが起きている。
腰を低くして唸っているリサラの脇の下に手を入れ、ひょいっと持ち上げる。
そのまま抱っこしてやり、細くしなやか金髪を撫でてあげる。
「なに、アーカムさん! 私は今怒ってるの!」
うん、見ればわかる。
「リサラ。リサラのお父さんの言っていることは本当だよ」
リサラを闇落ちしないように慎重に言葉を選びながら、良い子に導くべく真剣に向き合う。
本当にリサラが吸血したことがないかなんて俺にはわからない。
全部嘘かもしれない。
リサラのお父さんっていう、吸血鬼の王が考えてることもわからない。
だが何にもわからない中でも、俺の気持ちだけはわかる。
俺はこの少女を信じてみたい。
「人間はだいたい良い奴だよ。たまに悪い奴もいるけど」
「でも痛いこといっぱいしてきたもん」
この血を吸ったことが無いと言う、吸血鬼のお姫様を信じてみたい。
その方が、全部嘘かもしれないって疑うよりずっといいモノが見えてくるはずだ。
あまりにも楽観的、甘い、馬鹿、青い……自分でも思う。
正直アホ野郎だろうな。
だけど俺は地下室でこの子を殺せなかったあの時から、もう物事の最悪なんて考えられなくなっていたんだ。
きっとこの子は嘘をつかないし、人を殺してないし、これからも殺さない。
吸血鬼と人間は共存できないと師匠から散々言われた。
俺がやろうとしていることは師匠の生涯を否定する行為なのかもしれない。
単純に間違ってるかもしれない。
「リサラは知らないかもしれないけどね、人間と吸血鬼はとっても仲が悪いんだよ。ほらリサラはとっても力が強いだろ? 人間は良い奴らだけど、とっても力が弱いんだ。だから力の強い俺たち吸血鬼が怖くて仕方ないんだよ」
「そうなの? アーカムさんも怖がられてるの?」
「……そうだよ」
俺はちょろくて純粋なリサラに嘘をつく。
きっと純粋なリサラなら一から話せばしがらみ無しに理解してくれるはずだ。
「だからリサラ。か弱い人間は怖がってリサラを傷つけることがあるかもしれないけど、彼らを傷つけてはいけないよ? 彼らは悪いことをしようとしてるんじゃない。人間は弱いから、俺たち吸血鬼を怖がっているだけなんだから」
「そうだったんだ!」
「そうだよ!」
人間に都合の良いように導く。
俺は最低だ。
あの人攫いたちはリサラの事を怖がってさらったんじゃないことなんてわかってる。
ただ吸血鬼を痛みつけて遊ぶために監禁したんだ。
小さい少女、いや少女じゃなくたってあんな部屋で個人を痛みつけるなんて卑劣な行為だ。
残酷で残虐で反吐がでる。
だがそれも人間対吸血鬼の大きな種族競争の構図で考えれば、おかしなことではない。
間違っているのは俺の方。
俺があの犯罪組織を責めるのは種として間違っているのだ。
そんなことはわかっているさ。
「きっといつか彼らもリサラが怖い子じゃないってわかってくれるから。ほら、お父さんも人間を怖がらせないために人間を食べることを禁じたんだよ。だってそうだろう? 自分たちを食べちゃう奴なんかと友達になりたくないよね?」
「うぉー! たしかに! アーカムさん頭いいね! これからも私は人間と仲良くするね!」
幼い少女はぴょんぴょん飛び跳ねて大喜びしている。
特に喜ばせるようなことは言ってなかったと思うが、喜んでくれてるなら何でも良いか。
「リサラ、周りの吸血鬼が人間を食べちゃおうとしたら止めてあげてね? そうすれば、きっといつか人間と吸血鬼は仲直りすることが出来るから」
「うん、わかった! アーカムさん!」
リサラの金髪をゆっくりと撫でる。
さらさらのきめ細やかな綺麗な髪の毛だ。
子供特有の柔らかさがある。
「アーカムさん!」
「ん? なんだい?」
「アーカムさんも人間と仲良くしなくちゃダメだからね!」
「はは、もちろん」
リサラは俺が吸血鬼だと完全に信じ込んでるんだな。
さっき8分の7は人間って言ったのにな。
計算が苦手なのかもしれないな。
「そうだね。俺も頑張るよ。一緒に人間と仲良くなろうな」
「うん! 約束ね!」
「あぁ約束だ」
もう俺には信じる事しかできない。
俺はもう自分で悩みたくない。
みんなハッピーな展開を期待したい。
悲劇的な事件とか未来とかそんなものはいらない。
この世はハッピーだけでいいんだよ。
リサラは血を吸わなくてもいい吸血鬼で、俺が殺す必要なんて元から無くて、将来人間と仲良くなる。
俺が助けたのは良い吸血鬼で、俺の殺さない判断は最善で、リサラは将来人間の友達になる。
最高のシナリオじゃないか。
もういい。もしかしたら。もしかしたら。もしかしたら。そんなことは考えたくない。
そうだ!
リサラのお父さんの吸血鬼王が迎えに来るらしいから、その時にでも王様の考えを聞いてみればいい。
きっと親人な吸血鬼なはずだから会話できるかもしれない。
「リサラ、お父さんが来たらぜひ俺のことをーー」
「あ、お父さん来た!」
「……ぇ?」
抱っこ中のリサラは俺の顔を見上けている。
「ぁ、ぁ……」
「お父さん!」
違う。
俺じゃない。
俺の背後だ。
「お父さん! お城から来たの?」
「ぁ」
ダメだ、背後を振り返れない。
体が全く動かない。
姿も声もなんの気配もなくいきなり俺の背後に「災害」が現れた。
これは、まずい、まずいぞ。
やばすぎる。
呼吸が出来ない。
額から洪水のような冷や汗が滲んで止まらない。
「……ぁ、ぅ……ぅぁ」
「この人はアーカムさんっていうの。うん。うん。え、でも、あれ? でもアーカムさんが助けてくれたんだよ?」
脳への酸素の供給が止まってしまっているのか。
まぅたく頭が働かない。
リサラはさっきから1人で何を喋っているんだ?
俺の背後の存在は、気配はまったく無くとも余りにも強大な存在力を放っている。
必然的にそこにいることがわかってしまう。
「ぁ、ぁ、ぅ」
あぁダメだ、いよいよ意識が遠くなってきた。
なんで呼吸出来ないんだ?
わからない。
もう頭が真っ白だ。
「アーカーーだいーーお父ーー待っーー」
薄れゆく意識の中、頬に雫が落ちて来た。
最後の力を振り絞って開き続けて乾いた瞳だけでも動かす。
極限の最中、俺の視界に入って来たのはリサラの宝石のように美しい深く鮮やかな真紅の瞳、その瞳から大粒の涙が流す幼い少女の姿だった。
せっかくあんな笑顔になってもらったのに、これじゃあの地下室の時と変わらないじゃないか。
まったく、仕方の、ない、
お姫、様だ。
次、会っ、たら、
また、笑顔にし、て
やらない、とだな......。
気を失ってから数秒後、アーカムは陥没した床に無様に倒れこむことを王によって許された。
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