超転生者:最強魔術師目指して勉強はじめたけど……どこかで予定が狂った件について

ファンタスティック小説家

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第四章 巡り会う傑物達

第67話 人生最大の修羅場

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 布団にくるまりながら聞こえる小鳥のさえずりが、理想の起床を演出してくれる。

 学用品購入に校内探検を終えた翌日。
 俺たちは気持ちのいい朝を迎えていた。

「″おはよう!また夜が楽しみだね!″」
「起きた瞬間から寝るときの事考えんなよ」

 起床と同時に「和室」から飛び出してきたアーカムを小突く。

 俺とアーカムはただいま精神世界を拡張するプロジェクトに取り組んでいる。
 睡眠中にアーカムと共にやる共同建造作業だ。

 きっとアーカムはその事を楽しみにしてくれているんだろう。

「ほら、また夜までお前の出番はないから、大人しく中で待ってなさい」
「″うぅーわかったけど、アーカムが浮気しようとしたら私は全力で阻止させてもらうからね!″」
「浮気てなんだよ。はぁ」

 銀髪少女はそれだけ言い残すと、さっさと精神世界へ戻っていってしまった。

 アーカムの言う浮気とは俺が女の子と接する行為全般が該当するらしい。
 銀髪アーカムは妙に俺に懐いている。

 まだ8歳の小学校低学年くらいの感性のくせに、自分のことを俺の彼女ポジションだと思っているのだ。

 言動もそこはかとなくこちらを誘惑するようなものだし、よくスキンシップを求めてくる。

 そのわりには頭を少し撫でてやれば満足するらしく、いまいちアーカムが何をしたいのかわからない。

 まぁ多分アレなんだろう。
 銀髪アーカムはおませさんなんだ。

「よいしょっと」

 ベッドから起き上がり、軽く伸びをする。

 さて、今日もストイックな1日を始めようじゃないか。

 一昨日と昨日で、レトレシアで必要なものや俺が個人的に欲しい物は概ね揃えたと言っていい。

 杖に時計にローブに教科書、ペンだのノートにカバンやその他もろもろ……。

 それにレトレシアの帰りに寄った「錬金術師トリアマンティの不思議なお店」で買ったポーションなど。
 一般的な使い切り回復ポーションの小瓶に、詰め替え用の大瓶ポーション、そして非常時のためのーー。

「銀だ」

 俺は昨日買った品を手に取り、握られた物にじっと視線を落とす。

 ポーション以外に錬金術ショップで買った物。
 それは一般的に吸血鬼を殺す道具として使われる、銀だ。

 俺は瓶の水銀と銀の杭を購入していた。

 これらを買った時は、店の店員に大層驚かれたものだ。

 この世界での吸血鬼殺しは何も狩人の専業というわけではない。

 冒険者や騎士、兵士たちも時には吸血鬼と戦う。

 世間一般的に秘密結社「狩人協会」を知らない人たちには、吸血鬼殺しは主に最高位の冒険者の仕事と考えられているためだ。
 狩人の中に冒険者として身分を隠して活動する者がいるのはそのためだ。公に行動を起こしやすいからな。

 そのため銀の杭や水銀を欲しがる輩なんて限られているのだ。
 それなのに俺のような子供が、思いつめた顔で銀を購入しにきたら驚きたくもなるだろう。

 銀杭を机に置く。
 購入したのは水銀の小瓶1本と注射器、銀杭3本。

 もちろん吸血鬼を殺すためだ。
 リサラを親と合流させてあげてから、ずっと考えていた。

 悩んだ末に俺が出した結論がこれ。
 吸血鬼を殺す準備はしておこうというもの。
 選択肢はあった方がいいに決まってるしな。

 ーーバシャバシャバシャ

 冷たい水で顔を洗い、もやのかかったような視界と頭の思考をクリアにする。

「さて」

 服を着替えて外套をはおる。
 武器を携えて今日も修練場へと向うとしよう。

 ー

 修行を終えてトチクルイ荘に帰ってきた。

「あ、アーカム、おかえり」
「ただいまー」

 玄関を開けるとマリがいた。
 事務所の窓口でなにやら書き物をしているようだ。

「お昼頃アーカムにお客さん来てたよ」
「えっ」

 マリの一言で背筋に悪寒が走った。
 知り合いの少ないこの俺にお客さん、だと?
 まさか例の犯罪組織が俺の身元に辿り着いたのか?

「マリ、どんな人たちだった?」

 まずい、住所まで割れているのなら、寝首をかかれないとも限らない。

「うぇえ、ど、どうしたのそんな焦って」
「いいから、早く教えてくれ! こう黒服を着込んだ本職系の人たちだったか?」
「ほ、本職系?」

 マリが困惑した顔で狼狽している。
 焦りすぎて驚かせてしまったか。
 ここはクールにクレバーに焦らずいこう。

「まずは落ち着いてくれ、マリ」
「いや、落ち着くのはアーカムの方でしょ!?」
「ん、たしかに」

 あまりにも正論すぎる指摘だ。

「もう、よくわかんないけど黒服の怖い人なんかじゃなかったよ? 私たちと同い年くらいの女の子が2人でほら、ここに書き置きが……」
「女の子2人?」

 マリは机の上に置いてあった紙を手にとって読み上げる。

「サテライン・エルトレット、さんだって」
「あーそっか、サティか」

 体から緊張が一気に抜けていく。
 そういえば昨日から教科書販売が始まったんだから、もうそろそろ王都についても良い頃合いだったな。

 きっと引越しが完了して、訪ねて来てくれたんだろう。

「ん、でも女の子2人って……」
「やっぱアーカムってモテるんだね。あんな可愛い子たち侍らせちゃって!」
「侍らせてはないだろ」

 マリがニヤニヤといやらしい笑みを向けてくる。
 そうか2人とも可愛かったか。

 ひとりはサティで確定として、もうひとりは多分ゲンゼディーフだとは思うのだが……。
 初めて見たら、女の子に見えないこともないか?

「はいこれ」
「なにこれ?」
「女の子が置いていった住所だよ」
「なるほど、サンキュー」

 マリから紙に書いてあった住所を受け取る。

 明日はサティの家を訪ねてみよう。

 ー


 次の日。

 時計をちらりと確認する。
 午後8時、この時間なら確実に家にいるはずだ。
 マリからもらった住所を元に大通りを進む。

 ほとんどレトレシアへの通学路と変わらない道順をたどって、大学のすぐ近く、というか普通にレトレシア魔術大学にやってきた。

「ほほう、これか」

 目的の建物に到着する。

 うちの「トチクルイ荘」と比べものにならない程大きく豪華な雰囲気が漂う建物だ。

「これレトレシアの校舎の一部じゃなかったんだな」

 レトレシア魔術大学の敷地内にあり、校舎と隣接するこの建物は、そのあまりの大きさからはたから見れば校舎の一部に見える。

 どうやらサティは学生寮に住んでいるらしい。
 豪華な両扉を開けて建物の中に入る。

 そして剣知覚を使ってお馴染みの気配を見つけて歩き出す。

「すごい数た。流石は学生寮といったところか」

 気配が多すぎて正直サティひとりに意識を集中しなければ、ぶっ倒れそうである。

 おそらくこの寮には数百人単位で人がいるんだ。
 建物の高さから考えて、寮というよりホテルみたいな感じだな。

 そんな人数の中からひとりの人間の気配を探し出すことが出来るのは、これまでの修行の成果と言えるだろう。
 まぁよく知った相手でなければこんな事は出来ないのだが。

「ふんふふん、ふん」

 鼻歌を歌いながら呑気に階段を登っていく。
 修行に使う剣やらは全て「トチクルイ荘」に置いてきた。

 今は時計とラビッテの杖に「哀れなる呪恐猿ReBorN」しか持っていないのでとても身軽かつ、お風呂にも入ってきたのでスッキリさっぱりして気持ちが良い。
 女子に会いにいくには剣なんかジャラジャラさせないでこんくらいが適切だな。

「″むぅ、なんでサティに会おうってなったらお風呂に入ったの!″」
「別に深い意味はないよーだ。ただ汗かいてたからお風呂に入っただけー」

 はたから見ればただの独り言を呟いているように見えるだろうが、特に気にはならない。

 俺が周りの目を気にするタイプの性格だったら、きっとアーカムを無視し続けることになっていただろうけど。

「″サティのこと好きなの?″」

 銀髪少女はもじもじしながら聞いてきた。
 そんな恥ずかしがるくらいなら別に聞かなければ良いのにと思う。

「いやサティは子供だろ。俺の守備範囲には入ってないよ」
「″本当かなぁー″」
「本当、本当。ほらもう部屋が近いから引っ込むんだぞ」

 アーカムを「和室」に押し戻して、ちょうどサティがいると思われる部屋に到着した。

「ん、うーん」

 部屋の中の気配がなんだかひとりじゃないような気もするが、そもそも剣知覚に引っかかる存在が多すぎてイマイチ判別ができない。

 まぁいっか。

 若干の違和感は覚えるが、さっそく友達でも作ったんだろうと微笑ましい気持ちになるだけで、特に気には止めない。

 ーーコンッコンッココンッコッ

 リズムに乗ってドアをノックする。

「はーい!」

 部屋の中から懐かしい声が聞こえて来た。
 明るく元気な活発少女の声だ。

 ーーガチャ

 扉が開き、懐かしい顔が見える。 

「どちらさまでッてえぇぇえッー!」
「うぉ、な、なんだよ、いきなり叫んでびっくりしたな」

 サティの目があった瞬間に、彼女は焦げ茶色まん丸な瞳を大きく見開いて叫び出した。

「ちょな、なん、なんだって、それはこっちのセリフ! なんでアークここにいるのよ!」

「え、なんでってそりゃサティが住所置いていったんじゃん」
「いや、もう! 本当にバカァ!」

 サティは声を押し殺すようにして、俺を部屋から追い出す。

「ちょ、な、なんだよ」
「アーク! ここ女子寮! わかる!?」
「……え?」

 サティは声を潜めながら顔を近づけて囁いてくる。
 俺は一瞬サティの言っている事の意味がわからなかった。

 女子寮?
 女子寮ってなんだ?

 えーと、サティはレトレシア魔術大学の学生寮に住んでいて……サティは女の子。

 あぁそうか、寮って男女別れてんのか。
 それでここが女子寮だと、なるほどなるほど。

「ハッ!? そういうことか!」
「やっと気付いたか!このバカ!」
「痛ッ!」

 普通に殴られた。

「んー? なんか騒がしいような……どうしたのサテリィちゃん?」
「どうしたのー? サテリィちゃん大丈夫ー?」
「なんか男の子声がするようなーー」
「まっさかぁー、だってここ男子禁制でしょ?」

 部屋の奥からワラワラと女子たちが出てきた。
 出てきた女子たちとバッチリ目が合ってしまう。

「ッ!」

 俺は即座に自分がとてつもなく危険な状況にいると察知し「縮地」スライド、すぐさま女子たちの視界からフェイドアウトする。

 だが、一瞬遅かったようだ。

「え! 今男の子いたよね!?」
「なんか残像残して消えたけど、絶対男の子だったよね!?」
「男子が侵入したぞぉー!」
「ヒィイ! やべぇ!」

 俺の脳内は敵兵に見つかった傭兵の気分になっていた。
 部屋の女子の頭の上に「!?」のマークが完全に見えたもん。

 頭の中でお馴染みのアラートが鳴り出す。
 まずい状況である。

 だが、顔を見られたのは一瞬だ。
 今ならまだ間に合うはず。


 アーカムの人生最大の修羅場が訪れた。

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