超転生者:最強魔術師目指して勉強はじめたけど……どこかで予定が狂った件について

ファンタスティック小説家

文字の大きさ
76 / 78
第四章 巡り会う傑物達

第75話 登校は風のごとく

しおりを挟む
 

 アーカム・アルドレア精神視界「和室」

「″いやぁあれは反則だよね″」
「まじて有り得ねぇ。なんだよあの連射力」

 意識を失って強制的に「和室」に入れられた直後から、俺とアーカムによる慰め会が始まっていた。

 拡張された「和室」に新たに設置されたコタツに足を突っ込み、せんぺいを頬張りながら緑茶をすする。

「″なんで急に強くなったんだろ。あの小娘″」
「小娘て……お前の方が歳下だろうに」

 銀髪少女はコタツに肘をついておっさんみたいな仕草で、手元の雑誌を眺めている。
 いや、これは普通におっさんである。

「まぁ、本気出してなかったって事だろ? 悔しいけど俺じゃカティヤちゃ、さんに勝てそうにねぇ」
「″諦めちゃだめだよ! そこで試合終了だよ!?″」
「いやもう負けたし、決闘終了してるよ」

 アーカムがコタツの中をくぐって、こちらの腰、お腹、胸と体の上を下から這い上がってくる。

「はぁ、にしても精神世界使えるようになってから気絶するのは初めてかもな。今って体に戻れないんか?」
「″うーん、無理だと思うよ。気絶じゃあね″」

 精神世界の先輩は俺の首に手を回して色っぽい顔をしている。なにしてるんだ、このマセガキ。

「さて、起きたらどうなってんのかな。カティヤさんには完全に嫌われてるし、なんかもうずっと寝てたい気分だわ」

 口付けしてこようとする、おませさんの頭を抑えながら寝転がる。

 俺とカティヤさんの中が最悪になるまで早過ぎた。
 オズワールの店で出会って一目惚れしちまって、その後たった2回あっただけでキモがられて嫌われた。
 拍手を送りたくなるほど、女子に嫌われやすい。
 本当に涙が出てくるぜ。頼むよ、マイゴッド。

 ーーンンンゥゥゥゥゥゥ

「よし、仕事の時間だな」
「″あーもう少しだったのにぃ″」
「悪いなアーカム。俺はロリコンにはなれねぇんだよ」

 拗ねるアーカムの頭を優しく撫でる。

「″ぅ、ま、まぁこれで許してあ、あげる″」
「ありがとな」

 ーーブオオオォォォォンンン

「じゃ行ってくるわ」
「″うん! 頑張ってね!″」

 豪華客船の警笛のような重低音響く「和室」。
 俺は現実世界へ帰還する。

 ー

「よし」

 現実世界への帰還を果たした。
 まぶたを開け、上体勢いよく起こす。
 首をひねり、両手を伸ばして凝り固まった体をほぐすように伸びをする。

「んー! っはぁ!」

 筋肉がほぐれたところで、あたりを見渡す。
 見たことのない天井に壁。
 寝かされていたベッドはふかふかでなかなか良い寝心地だった。

 ベッドが置いてあるのは大きな部屋だ。
 しきりで区切られて沢山の同型のベッドが置かれているようだった。
 両脇へ視線を落とせば、小さな棚と小机にランプが置かれている。

 机の上には紙切れが1枚。
 置き手紙だ。

「ん、動かないで待ってること? サテラインより」

 動かないこと、とは体の心配をしてくれてるんだろうか?

「ふむ」

 とりあえず動かないで待ってた方がいいのかな?
 手紙を机に戻し、時刻を確認するべく時計を探す。

 寝ている最中に上着は脱がされてたらしく、ベッド脇の服掛け真新しいローブが掛かっていた。
 ベッドから降りて、ローブからトール・デ・ビョーンを取り出す。

 ーーカチッ

 時刻は18時時50分。

 結構経ってるな。

「うーん、ただの衝撃波でこんなに気絶させられるとは……」

 自身の体を両手で触って、怪我がないか確かめる。
 外傷はなさそうだ。
 出血もしていない。

 ほっとため息をつき、ベッドから降りて両足で床を確かめる。
 窓の外を見れば日はすでに落ちて、だんだんと空が暗くなり始めていた。
 雰囲気から言って、ここは魔術大学の保健室か何かだろう。
 決闘で気絶してここに運ばれた、てところか。

「そういえばクレアさんが今夜はご馳走だって言ってたな」

 アパートの優しい大家の顔を思い出す。
 クレアさんの気持ちを無下にしたくないし、何よりご馳走は是非ともいただきたい。
 早く目に帰りたいな。

 そう思い、ローブを着て杖を腰に差す。

「よし、準備完了」

 サティには動くな、と言われたが別に体の方は大丈夫そうなので少しくらい動いたって平気だろう。

 それよりも今夜はご馳走が待っているんだ。
 遅れるわけにはいかない。

 そう思い意気揚々とベッドの置かれた大部屋から出るべく入り口に向かう。
 だが、そんな時、ふと前方から近づいてくる気配に気がついた。

「ぁ、やべ」

 急いで引き返す事にする。
 知ってる気配たちがこっちに来ようとしている。

 急いでベッドまで戻り、慌ててローブ脱ぐ。
 しかし袖が絡まってなかなかうまく脱ぐことが出来ない。

「ちょ、これなんだよ、脱げねぇ!」

 そうこうしている内に奴らは来てしまった。

「あー! ちょっと! 何ローブ着てんのよ!」
「アーカム動いちゃダメだって」
「アーク無事だったんだね!」

 ローブの袖が引っかかって身動き取れなくなっているところへ例の3人が来てしまった。
 なんとも情けない再会だ。

「あはは、サティ、ちょっとローブがさ、からまっちゃってさ、はは」
「てぃ!」
「痛っ!?」

 ローブで拘束されている俺へ容赦なくサティの杖が襲いかかってきた。
 患者になんて事をするんだ、このちんちくりんは。

「うわ、ちょ、危な!」
「手紙読んで! ない! の!? 私の! 手紙!」

「サテリィ突いちゃダメなんじゃない? アークは起きたばっかなんだから」
「そうだよサテリィ!」

 マリとゲンゼからの呼びかけも聞かずに、サティは焦げ茶色のポニーテールを振り乱しめちゃくちゃに攻撃してくる。
 両腕が使えない状態でサティのはたき攻撃を間一髪避けていく。

 だが、不安定な姿勢ではうまく動くことが出来ず自分のローブの裾を自分で踏んでしまう。
 なんてアンラッキーだ。

「うわぁ!」
「あ、アーク!ちょ、きゃっ!」

 バランスを崩して無様にもつまづいた。

 ーードサッ

 あぁ、なんてこった、自分のローブを踏んづけて転ぶとか格好悪りぃな。マイゴッドは俺に厳しいな。

「痛てて……ん?」

 地面に頭をぶつけたと思い頭をさするが、なにやら布が邪魔で思うように腕が動かない。
 視界に映る光景は薄暗く目の前にはなにやら白いものが見える。

 これは?
 何かはわからないがなぜか無性に突いてみたくなった。
 よって俺は本能に従い白の布地につついてみる事にする。

「ぁ……」

 時が止まったかのような感覚を得るほどの衝撃だった。

 こ、これは、まさか……サティのーー。

「きゃー!」
「んぐぐ!?」

 眼前の白い布がパンティだと気づくいたのと同時に、上から頭をすごい力で押さえつけられる。
 痛いです、離してください!
 頭を押さえつけられようものだから、ただでさえ目の前にあった白い布が顔面に押し付けられる始末だ。

「あわわわ!」
「んぅう!」
「ちょ、ちょ! あ、アーカム! それはエッチ過ぎるよ!」
「うわぁ! アーク、サテリィになんてことを!」
「んんう!」

 なんてことはこっちのセリフだ。

 まわりの野次を聞く限りとんでもない冤罪が俺にかけられようとしてない、これ。
 えぇい、これは一刻も早くサティの純白パンティから離れなければならない。

「う、う、ちょ離せサティ!」
「あぁ! ちょっと暴れないでぇ!」

 なんとか首をもたげて顔を純白パンティから離す。

「ぬぅあ!? なんて破廉恥な!」
「んっ、きゃー! ダメよ、アーク! そんなに!」

「サティはなに言ってんだよ!?」

 頭を持ち上げたことでスカートが勢いめくれ、サティの真っ白で健康的な太ももが露わになってしまっている。

 うぅ、これは良くない。

 慌てて後ろに跳びのき、天国……じゃなくて破廉恥なる地獄から退避する。

「うぅぅう!」
「さ、サティ、さん?」

 距離をとってサティに向き直ると、彼女は顔を真っ赤にして、俺のことを睨んでいた。
 目尻には大粒の涙が溜まっている。
 なぜ、こうなるんだ。
 この酷い目にあうのか想像出来ちゃうんだけど。

「た、頼む、ゆ、許して、まじでサティのパンツなんか全然興味ないしーー」
「うぅ! なお悪い! ≪風打ふうだ≫!」
「なんどぅ、おいやめーー」

 結局、俺の抗弁は何の意味も持たなかった。

 ー

 ーーカチッ

 時刻は8時30分。

 高級レストラン「マーリンズ」での豪華な晩餐会から一夜明けた、入学式翌日。

 今日から本格的にレトレシア魔術大学での授業が始まる。
 朝の修行を終え、風呂で汗を流し、身支度を整えて部屋を出る。
 そして事務所の扉をノックだ。

 ーーコンコン

「マリ、先いくぞー」

 トチクルイ荘の登校に関する取り決め、その1。
 お互いに自分の取った授業は把握しあっておいて、最初の授業が同じ時限の場合はマリより早起きである俺がマリを起こすこと。

 完全にただの目覚ましとして使われているが、これも部屋を壊して住人たちを追い払ってしまった罪を償っていると考えれば、別に悪い気はしない。

 ーーガチャ

 事務所の扉が開き、ドアの隙間から寝巻きをはだけさせたマリが顔を出してきた。

「ぅぅん、授業9時からでひょ?」
「うん」
「うんじゃにゃいよ……うぅ早すぎるってばぁ、むにゃむにゃ」

 いかにも今起きました、という風勢の少女は薄い胸をうんと張って伸びをした。

「んー! っはぁ」
「今、8時34分なんだ。結構やばいぜ?」
「うぇ!? 34分!?」

 時間を告げた途端にマリの寝ぼけ眼が見開かれる。

 目を覚ました様子のまん丸の大きな緑瞳の前にトール・デ・ビョーンをぶら下げて時間をみせてみる。

「あぁー! もう、なんでもっと早く起こしてくれなかったの、アーカム!」
「ぇぇ俺が怒られんのかよ……」

 マリはそれだけ言い残し、すごい勢いで事務所の中へ戻っていった。
 時間は少しまずいが、まぁ、あれだけ急いでくれれば流石に間に合うだろうな。
  
 マリが出てくるのを待つことにしよう。

 ー

 ーーカチッ

 時刻は8時56分。

「やばいだろォオ! 何してんだよ!?」

 事務所からマリが出てくるのを待っていたのだが、一向に出てくる気配がない。

「マリ! マリ! 急げ!」

 もう猶予はない。時間にルーズな寝ぼけ少女を引っ張りだすべく事務所の中へ突入だ。
 気配をたどり俺はマリがいそうな部屋の扉を勢いよく開けた。

「ふぇ!? あぁ! ちょ、ちょっと事務所入っちゃダメなんだよ! アーカム!」
「知るか! 早くいくぞ!」

 部屋の中では未だに着替え中のマリがいた。
 ほとんど服を着ておらず、スカートだけ履いているあられもない姿だ。
 が、今は子供の裸になんか興味を示している場合ではない。

「アーク! み、見ないでよ! ぇ、エッチ!」
「早く着ろ!」

 彼女は顔を赤らめながらも、手に持っていた服を手早く頭から被って着替えを完了する。

「え、えっとあとは……」
「いいから! もういくぞ!」
「あ、待ってアーカム! その、えっと……」
「なんだよ!?」

 マリはもじもじとして恥ずかしそうにしている。
 こっちは急いでいるというのに!
 てか、お前も急いでるんだろ!?

「ぁ、えっと、そのぉ」
「なんだ、はやく!」
「ま、まだパンツ履いてなくって……」
「なんでだよ、スカート履いてるよね!?」

 訳がわからん。
 なんでスカート履いてるのに、その下のパンツを履いていないんだ。

 ん?
 よく見てなかったけど上の下着もつけてなかったか?

「それと、上の下着も……」
「マリなら上は必要ないだろ! 何小学生がませてやがる! 下なんて誰も見ない!」
「うぇえ!? ちょっとそれどういう意味! ねぇアーカム!?」

 近くにあった制服ローブをマリに羽織わせて、マリのカバンと、マリ自身を小脇に抱える。

「お姫様抱っこ!」
「図々しい奴だな!」

 運んでもらう立場のくせに注文をしてくるとは。

 黙って小脇抱えからお姫様抱っこへ切り替える。

「えへへ、ありがとうございます」

 まぁちゃんとお礼を言えたので良しとしよう。

 ーーカチッ

 時刻ら8時58分。なんだこの詰みゲー。

 事務所から玄関へ、そして玄関扉を勢いよく開け放つ。

「本気出す。しっかり掴まってろ」
「うん、頑張ってアーカム!」

 一足で上空へ跳躍。
 まずは建物の屋根へ登る。

「うわぁ! すごーい! へへ!」
「ふっ」

 マリの喜ぶ顔が見られたことに満足しつつ、筋肉を剣圧を使って強化する。

 今、人類史かつてないタイムリミット数十秒の、自宅学校間滑り込みチャイムチャレンジが始まるのだ。
 お姫様抱っこした小さな体を強く抱きしめる。

「ぁ、アーク、ちょっと、恥ずかし、い、かもーー」
「ツァっ!」

 俺は強力な踏切で一気に大空へ舞い上がった。
 俺たちは今疾風なのさ。

 もちろん基本移動術「地面を傷つけない走り方」を使用して、王都民の皆様が困らないように慈愛を持って屋根を踏んづける。

 そうして、俺たちはトチクルイ荘の屋根からでは遠く見えたレトレシア魔術大学校門まで、わずか十数秒で到着した。
 過去最速タイムだな、これは。

「はぁ、はぁ……ふぅ」

 速度を出し過ぎて、マリのことはお姫様抱っこというより、赤ちゃんを抱える母親のような感じになってしまったが、まぁ文句は言ってくるまい。

「マリ、大丈夫?」

 胸元に顔をうずめて小さくなっていたマリを見る。

「ぅぅうぅ」
「ど、どうした?マリ?」

 小さくなったマリが震えながら唸っている。
 もしかしたら高所恐怖症だったのだろうか。

「マ、マリ、気づかなくてごめん、高いところにが苦手だーー」
「ぅぅう! めちゃくちゃすごかったッ!」

 ふるふる、と震えていたマリは顔を勢いよくあげて満面の笑みを見せてきた。

「はぁんだよ、心配させんなよ、ほら、いくぞ」
「うわぁあ!」

 ふざけているマリに手を焼きながら校舎へ走りだす。
 もちろんマリはお姫様抱っこしたままだ。
 降ろして歩かせては時間に間に合わない。

 玄関ホールへ到着。

 ーーカチッ

 時刻は8時59分45秒。

 目的地である、魔術言語学が行われている5ーAの教室があるのは5階だ。

「跳ぶ」
「ぇ、あ!」

 吹き抜けとなっている玄関ホールで直上に飛び上がり、一気に5階へ。
 手すりにピタリと着地してショートカットに成功だ。

「おぉ、まさかそんなところから登校してくる生徒がいるなんて、こりゃびっくりだ」
「あ、おはようございます」
「おはようございます! オールドマン先生!」

 飛び上がったところへ丁度やって来た歩行者、5階廊下を通り過ぎようとしていたその壮年の男は、にこやかに笑っている。

「マリ知ってるの?」
「うん、だって魔術言語学の先生だもん」
「ぁ、そうなんですね」
「はっは、そーいうことだよアーカム・アルドレア君」

 なんだ、この人が1限の先生か。
 ならこの人について行って、一歩早く教室に入れば遅刻にならずに済むじゃないか。ラッキーだぜ。

「さぁ、もう授業が始まる。2人とも教室に入りなさい」

 オールドマン先生はそう言うと、すぐ近くの扉を開けた。

「ちなみに5ーAの教室はここだ」
「そこかよ!」
「えぇ! ずるいです!」
「はっはっ残念だったね」

 結局俺たちはギリギリ遅刻したーー。

 が、先生の采配でギリギリ遅刻判定は免れる事になった。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ホームレスは転生したら7歳児!?気弱でコミュ障だった僕が、気づいたら異種族の王になっていました

たぬきち
ファンタジー
1部が12/6に完結して、2部に入ります。 「俺だけ不幸なこんな世界…認めない…認めないぞ!!」 どこにでもいる、さえないおじさん。特技なし。彼女いない。仕事ない。お金ない。外見も悪い。頭もよくない。とにかくなんにもない。そんな主人公、アレン・ロザークが死の間際に涙ながらに訴えたのが人生のやりなおしー。 彼は30年という短い生涯を閉じると、記憶を引き継いだままその意識は幼少期へ飛ばされた。 幼少期に戻ったアレンは前世の記憶と、飼い猫と喋れるオリジナルスキルを頼りに、不都合な未来、出来事を改変していく。 記憶にない事象、改変後に新たに発生したトラブルと戦いながら、2度目の人生での仲間らとアレンは新たな人生を歩んでいく。 新しい世界では『魔宝殿』と呼ばれるダンジョンがあり、前世の世界ではいなかった魔獣、魔族、亜人などが存在し、ただの日雇い店員だった前世とは違い、ダンジョンへ仲間たちと挑んでいきます。 この物語は、記憶を引き継ぎ幼少期にタイムリープした主人公アレンが、自分の人生を都合のいい方へ改変しながら、最低最悪な未来を避け、全く新しい人生を手に入れていきます。 主人公最強系の魔法やスキルはありません。あくまでも前世の記憶と経験を頼りにアレンにとって都合のいい人生を手に入れる物語です。 ※ ネタバレのため、2部が完結したらまた少し書きます。タイトルも2部の始まりに合わせて変えました。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

魔力値1の私が大賢者(仮)を目指すまで

ひーにゃん
ファンタジー
 誰もが魔力をもち魔法が使える世界で、アンナリーナはその力を持たず皆に厭われていた。  運命の【ギフト授与式】がやってきて、これでまともな暮らしが出来るかと思ったのだが……  与えられたギフトは【ギフト】というよくわからないもの。  だが、そのとき思い出した前世の記憶で【ギフト】の使い方を閃いて。  これは少し歪んだ考え方の持ち主、アンナリーナの一風変わった仲間たちとの日常のお話。  冒険を始めるに至って、第1章はアンナリーナのこれからを書くのに外せません。  よろしくお願いします。  この作品は小説家になろう様にも掲載しています。

転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて

ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記  大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。 それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。  生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、 まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。  しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。 無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。 これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?  依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、 いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。 誰かこの悪循環、何とかして! まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...