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やたら強い
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その後も町のいたるところで「スーパーファング」の噂の聞いた。
「コロ・セオ闘技場のスーパーファングは垂直の壁を登るらしいぞ!」
「ブロンズ冒険者じゃ相手にならねえってさ! シルバー帯でも楽な戦いじゃないらしいぜ!」
だいたいが闘技場での試合観戦をおこなった者たちの、熱気あふれる余韻由来の声であった。
「エサが違うんだろうな」
「いいや、あれは特別な訓練を積んでるんに違いねえさ」
「そうそう、動きの質が違う」
「少なくとも1年……いや、使役術をもつ魔術家で2年はみっちり鍛えられないと、あそこまでの反応速度と、正確さは出せないさ」
例の闘技場の博打打ちたちは、次からはファングに賭け金をゆだねることで意見をいっいっちさせた。
「そんなに凄いのでしょうか、スーパーファング」
「アイリス様、いけませんよ」
興味を刺激されたアイリスは、馬上から通り過ぎていく男たちをみつめる。
サアナは力なく首を横にふっていた。
「いいじゃないですか、アルバートはモンスターの専門家です。そんなに珍しいファングなら、面白い話の種になると思うんですよ」
アイリスはそう言って、サアナに反論の余地をあたえず手綱をコロ・セオ闘技場へむけた。
──しばらく後
アイリスたちはコロ・セオ闘技場での冒険者 対 ファングの試合を観戦しにきていた。
冒険者として、戦いに優れる『血の一族』として、彼女がここへ来るのは必然だった。
「サアナはどちらに賭けますか?」
「アイリス様……低俗な賭けなど淑女のすることではありません」
「わたしは魔術師です。サアナだってそうなんですから、勝ち目を見極める眼力をきたえるのは大切なことですよ」
アイリスはそういって、シルバー冒険者パーティ 対 ファング の対決──1.5 対 20.3のオッズを気にせず、ファングチケットを購入した。
サアナはため息をついて、シルバー等級の冒険者が勝つほうに銀貨1枚を賭けた。
「ふふ、サアナは鉄板なのね」
「常識です。ファングがシルバー等級を倒せるわけありません」
「でも、スーパーファングなのよ?」
「またそんなこと言って。影響受けすぎです」
サアナは呆れたようにため息をついた。
すぐに闘技場に4人からなる冒険者パーティがあらわれる。
向かい側からは4体のファングたちがあらわれた。
「おお、あいつら首輪つけてないのか?」
「それだけコントロールするのに自信があるんだろーな。あれ殺されたら高くつくぞ~」
ファングのイレギュラーな様子に会場は、おおいにざわめいていた。
すぐにバトルは始まった。
打撃武器を中心にして、盾を構える冒険者たちは慣れた動きで陣形を組む、
「へへ、ファングごとき、クエスト前の肩鳴らしにつかってやるぜ!」
意気込む冒険者たちは、むかってくるファングたちを総出でむかえうった。
──数分後
前代未聞。
同数バトルにて、謎のスーパーファングたちは、シルバー等級の冒険者たちを蹴散らして優雅に闘技場をあるきさっていった。
「なに、あのファングたち……」
サアナは目を丸くしてチケットを床におとす。
「わあ、大金ゲットです」
アイリスは金貨のつまった袋を受付譲から受け取って、まわりから注目されまくる。
サアナは銀貨をうしなった悲しみにくれながら「行きますよ!」と、八つ当たり気味にアイリスをひきずって闘技場をあとにした。
「コロ・セオ闘技場のスーパーファングは垂直の壁を登るらしいぞ!」
「ブロンズ冒険者じゃ相手にならねえってさ! シルバー帯でも楽な戦いじゃないらしいぜ!」
だいたいが闘技場での試合観戦をおこなった者たちの、熱気あふれる余韻由来の声であった。
「エサが違うんだろうな」
「いいや、あれは特別な訓練を積んでるんに違いねえさ」
「そうそう、動きの質が違う」
「少なくとも1年……いや、使役術をもつ魔術家で2年はみっちり鍛えられないと、あそこまでの反応速度と、正確さは出せないさ」
例の闘技場の博打打ちたちは、次からはファングに賭け金をゆだねることで意見をいっいっちさせた。
「そんなに凄いのでしょうか、スーパーファング」
「アイリス様、いけませんよ」
興味を刺激されたアイリスは、馬上から通り過ぎていく男たちをみつめる。
サアナは力なく首を横にふっていた。
「いいじゃないですか、アルバートはモンスターの専門家です。そんなに珍しいファングなら、面白い話の種になると思うんですよ」
アイリスはそう言って、サアナに反論の余地をあたえず手綱をコロ・セオ闘技場へむけた。
──しばらく後
アイリスたちはコロ・セオ闘技場での冒険者 対 ファングの試合を観戦しにきていた。
冒険者として、戦いに優れる『血の一族』として、彼女がここへ来るのは必然だった。
「サアナはどちらに賭けますか?」
「アイリス様……低俗な賭けなど淑女のすることではありません」
「わたしは魔術師です。サアナだってそうなんですから、勝ち目を見極める眼力をきたえるのは大切なことですよ」
アイリスはそういって、シルバー冒険者パーティ 対 ファング の対決──1.5 対 20.3のオッズを気にせず、ファングチケットを購入した。
サアナはため息をついて、シルバー等級の冒険者が勝つほうに銀貨1枚を賭けた。
「ふふ、サアナは鉄板なのね」
「常識です。ファングがシルバー等級を倒せるわけありません」
「でも、スーパーファングなのよ?」
「またそんなこと言って。影響受けすぎです」
サアナは呆れたようにため息をついた。
すぐに闘技場に4人からなる冒険者パーティがあらわれる。
向かい側からは4体のファングたちがあらわれた。
「おお、あいつら首輪つけてないのか?」
「それだけコントロールするのに自信があるんだろーな。あれ殺されたら高くつくぞ~」
ファングのイレギュラーな様子に会場は、おおいにざわめいていた。
すぐにバトルは始まった。
打撃武器を中心にして、盾を構える冒険者たちは慣れた動きで陣形を組む、
「へへ、ファングごとき、クエスト前の肩鳴らしにつかってやるぜ!」
意気込む冒険者たちは、むかってくるファングたちを総出でむかえうった。
──数分後
前代未聞。
同数バトルにて、謎のスーパーファングたちは、シルバー等級の冒険者たちを蹴散らして優雅に闘技場をあるきさっていった。
「なに、あのファングたち……」
サアナは目を丸くしてチケットを床におとす。
「わあ、大金ゲットです」
アイリスは金貨のつまった袋を受付譲から受け取って、まわりから注目されまくる。
サアナは銀貨をうしなった悲しみにくれながら「行きますよ!」と、八つ当たり気味にアイリスをひきずって闘技場をあとにした。
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