14 / 40
第14話 騎士候補カイルの挑戦
しおりを挟む
エリアスが灰星組に降格し、神気覚醒と王女との接触事件が重なってから、学園の内部では静かな変化が広がっていた。
学院長は彼を「観測対象」として処遇し、正式な指導監督を任されたのは訓練指導官カレン。
それでも、生徒たちの大半は彼の存在を恐れ、時に崇め、時に蔑んだ。
だが、人間の集団とは皮肉なもので、あまりにも突出した存在が現れると、嫉妬と対抗心が自然に生まれる。
そしてその矛先は――当然、エリアスに向かう。
* * *
ある昼下がり、訓練場の中心では模擬戦の試合が続いていた。
今日の実技授業は合同演習。蒼星組と灰星組が同じ空間に立つという滅多にない機会。
灰星組の生徒たちは緊張し、蒼星組の面々はあざ笑うように視線を送っていた。
カレン教官が木槍を手に立ち、無造作に言葉を投げる。
「本日の目的は“差”を理解することよ。お互いに力の差を知り、それを埋める覚悟を学びなさい。」
その声を合図に、蒼星組の先頭に立った金髪の青年が一歩前に出た。
鋭い青の瞳に、磨き上げられた鎧。佇まいだけで生徒たちの空気が引き締まる。
「カイル・レオンハートだ。」
王国筆頭騎士団の名門、レオンハート家の次男。学園でも最強と噂される実技教官候補だ。
彼が一瞥するだけで蒼星組の生徒が背筋を伸ばす。
「指導官代理として、少しくらいは汗を流してやる。」
カイルの笑みには自負と余裕が滲んでいた。
だが、その笑みが消えたのは、彼の目が一点に止まった瞬間だった。
「……グランベル?」
視線の先、灰星組の最後列で静かに立つエリアスがいた。
黒い制服の裾を整え、無表情のまま彼を見返す。
「まさかお前がここにいるとはな。追放されたと思っていたが?」
「縁あって戻ってきたんだ。」
その淡々とした声に、カイルの口角がわずかに歪んだ。
「“神の加護”を持つ落ちこぼれか。興味深いな。実戦で確かめたくなる。」
訓練場の空気が一気にざわめく。
生徒たちが耳を疑いながらざわざわと顔を見合わせる。
「おいおい、本気かよ……カイル様が灰星の生徒に挑むなんて!」
「いや、挑戦ってより、あれは“試す”つもりだろ。」
カレン教官が止めようとしたそのとき、エリアスがゆっくりと前へ出た。
「構いません。受けます。」
カイルの瞳が一瞬輝く。
「いい度胸だ。だが、手加減はしないぞ。」
* * *
試合開始の合図とともに、地を割るような音が響いた。
カイルの動きは音すら追いつかない。
剣を抜くより速く空気を切り、衝撃波がエリアスの足元を走る。
だが、エリアスの姿が、見えなかった。
「なっ……!」
カイルが気づいたとき、彼の真横、ほとんど接触寸前の距離にエリアスがいた。
剣を抜く動作もなく、ただ静かに構えていた。
「これが君の速さか。」
「……見切られた?」
カイルの眉が動く。まるで自分の思考を先読みされたかのような間合い。
彼の全身に魔導回路が走り、青い電光が鎧を包む。
「ならば、これでどうだ!」
空に斬り上げた一撃が、雷光の軌跡を描き落ちる。
瞬間、観覧台の生徒が息を呑む。稲妻を帯びた剣筋は、ただの訓練にはあり得ない破壊力だった。
その一撃が叩きつけられた瞬間──。
「書き換え。“雷は流れる水”。」
エリアスの小さな囁きとともに、雷光の奔流が霧散する。
次の瞬間、落雷の軌跡は柔らかく変質し、雨粒となって地面へ流れ落ちた。
カイルの瞳が信じられないものを見るように揺れる。
「馬鹿な、対抗魔法無しで“定義”を変えただと……?」
「俺は力で勝ちたいわけじゃない。君に見せたかったんだ。」
エリアスの声は静かだ。
だがその穏やかさこそ、余裕の証に聞こえた。
観衆の中で小さなどよめきが起こる。
「カイル様が押されてる……?」
「いや、押されてるどころじゃねぇ! 雷が……雨に!」
カイルは歯を食いしばり、地を蹴った。
「この程度で誤魔化せると思うな!」
刹那、全身の剣気を一点に集中し、突撃する。
それは彼の奥義、雷閃一刀。
数多の魔獣をも両断してきた一撃が、音を置き去りにしエリアスに迫る。
だが――
剣が触れる直前、世界が止まった。
観客の呼吸、風、光。すべてが静止した中、エリアスだけが動く。
「“刃は人を裂くものではない”。」
書き換えた瞬間、カイルの剣が光を失う。
衝撃はなく、ただ金属の重さだけが消えた。
そっと触れたエリアスの指先から、風が生まれ、二人の間を隔てる。
時間が動き出す。
観客のざわめきと同時に、カイルの剣が粉々に砕けた。
静寂の後、砂埃の中でエリアスは立ち尽くしていた。
カイルは膝をつき、敗北を認めるように剣の柄を置いた。
「……参った。」
その言葉があまりにも潔く響き、誰も声を出せなかった。
* * *
試合の後、控室でカレン教官が深い息を吐いた。
「また問題児を抱えた気分だわ。」
「授業の一環でしたよ。」エリアスが苦笑する。
「ええ、でもあなたの場合は“授業”の規模じゃないの。神の現象を目の当たりにして、平然としている生徒がいると思う?」
「悪い癖だな。」
その会話を、廊下の隅で誰かが聞いていた。
王族の紋章を刻む令嬢、セレナ・ルクシール。
彼女の瞳には複雑な光が宿っていた。
「やはり……この人の力は人の域を超えている。」
そしてもう一人。
遠くからその様子を見つめる貴族の少女、リリアナ・ルークス。
握り締めた手に力がこもり、氷の粒が落ちる。
「また、みんなを惹きつけて……。あなたはどこまで行くの、エリアス……!」
* * *
その夜、カイルは負傷を癒す治療室のベッドで目を覚ました。
枕元には、淡い光を帯びた封筒が残されていた。
開くと、たった一行だけが書かれている。
――「いつか、もう一度“人間同士”として戦える日を。」
彼は笑みを浮かべ、拳を握る。
「ああ……次は絶対に、あれに届いてみせる。」
光が窓を照らす。
その夜風の中、学園は眠りに包まれていった。
知らぬ間に、神と人との境界が、またひとつ曖昧になっていく。
学院長は彼を「観測対象」として処遇し、正式な指導監督を任されたのは訓練指導官カレン。
それでも、生徒たちの大半は彼の存在を恐れ、時に崇め、時に蔑んだ。
だが、人間の集団とは皮肉なもので、あまりにも突出した存在が現れると、嫉妬と対抗心が自然に生まれる。
そしてその矛先は――当然、エリアスに向かう。
* * *
ある昼下がり、訓練場の中心では模擬戦の試合が続いていた。
今日の実技授業は合同演習。蒼星組と灰星組が同じ空間に立つという滅多にない機会。
灰星組の生徒たちは緊張し、蒼星組の面々はあざ笑うように視線を送っていた。
カレン教官が木槍を手に立ち、無造作に言葉を投げる。
「本日の目的は“差”を理解することよ。お互いに力の差を知り、それを埋める覚悟を学びなさい。」
その声を合図に、蒼星組の先頭に立った金髪の青年が一歩前に出た。
鋭い青の瞳に、磨き上げられた鎧。佇まいだけで生徒たちの空気が引き締まる。
「カイル・レオンハートだ。」
王国筆頭騎士団の名門、レオンハート家の次男。学園でも最強と噂される実技教官候補だ。
彼が一瞥するだけで蒼星組の生徒が背筋を伸ばす。
「指導官代理として、少しくらいは汗を流してやる。」
カイルの笑みには自負と余裕が滲んでいた。
だが、その笑みが消えたのは、彼の目が一点に止まった瞬間だった。
「……グランベル?」
視線の先、灰星組の最後列で静かに立つエリアスがいた。
黒い制服の裾を整え、無表情のまま彼を見返す。
「まさかお前がここにいるとはな。追放されたと思っていたが?」
「縁あって戻ってきたんだ。」
その淡々とした声に、カイルの口角がわずかに歪んだ。
「“神の加護”を持つ落ちこぼれか。興味深いな。実戦で確かめたくなる。」
訓練場の空気が一気にざわめく。
生徒たちが耳を疑いながらざわざわと顔を見合わせる。
「おいおい、本気かよ……カイル様が灰星の生徒に挑むなんて!」
「いや、挑戦ってより、あれは“試す”つもりだろ。」
カレン教官が止めようとしたそのとき、エリアスがゆっくりと前へ出た。
「構いません。受けます。」
カイルの瞳が一瞬輝く。
「いい度胸だ。だが、手加減はしないぞ。」
* * *
試合開始の合図とともに、地を割るような音が響いた。
カイルの動きは音すら追いつかない。
剣を抜くより速く空気を切り、衝撃波がエリアスの足元を走る。
だが、エリアスの姿が、見えなかった。
「なっ……!」
カイルが気づいたとき、彼の真横、ほとんど接触寸前の距離にエリアスがいた。
剣を抜く動作もなく、ただ静かに構えていた。
「これが君の速さか。」
「……見切られた?」
カイルの眉が動く。まるで自分の思考を先読みされたかのような間合い。
彼の全身に魔導回路が走り、青い電光が鎧を包む。
「ならば、これでどうだ!」
空に斬り上げた一撃が、雷光の軌跡を描き落ちる。
瞬間、観覧台の生徒が息を呑む。稲妻を帯びた剣筋は、ただの訓練にはあり得ない破壊力だった。
その一撃が叩きつけられた瞬間──。
「書き換え。“雷は流れる水”。」
エリアスの小さな囁きとともに、雷光の奔流が霧散する。
次の瞬間、落雷の軌跡は柔らかく変質し、雨粒となって地面へ流れ落ちた。
カイルの瞳が信じられないものを見るように揺れる。
「馬鹿な、対抗魔法無しで“定義”を変えただと……?」
「俺は力で勝ちたいわけじゃない。君に見せたかったんだ。」
エリアスの声は静かだ。
だがその穏やかさこそ、余裕の証に聞こえた。
観衆の中で小さなどよめきが起こる。
「カイル様が押されてる……?」
「いや、押されてるどころじゃねぇ! 雷が……雨に!」
カイルは歯を食いしばり、地を蹴った。
「この程度で誤魔化せると思うな!」
刹那、全身の剣気を一点に集中し、突撃する。
それは彼の奥義、雷閃一刀。
数多の魔獣をも両断してきた一撃が、音を置き去りにしエリアスに迫る。
だが――
剣が触れる直前、世界が止まった。
観客の呼吸、風、光。すべてが静止した中、エリアスだけが動く。
「“刃は人を裂くものではない”。」
書き換えた瞬間、カイルの剣が光を失う。
衝撃はなく、ただ金属の重さだけが消えた。
そっと触れたエリアスの指先から、風が生まれ、二人の間を隔てる。
時間が動き出す。
観客のざわめきと同時に、カイルの剣が粉々に砕けた。
静寂の後、砂埃の中でエリアスは立ち尽くしていた。
カイルは膝をつき、敗北を認めるように剣の柄を置いた。
「……参った。」
その言葉があまりにも潔く響き、誰も声を出せなかった。
* * *
試合の後、控室でカレン教官が深い息を吐いた。
「また問題児を抱えた気分だわ。」
「授業の一環でしたよ。」エリアスが苦笑する。
「ええ、でもあなたの場合は“授業”の規模じゃないの。神の現象を目の当たりにして、平然としている生徒がいると思う?」
「悪い癖だな。」
その会話を、廊下の隅で誰かが聞いていた。
王族の紋章を刻む令嬢、セレナ・ルクシール。
彼女の瞳には複雑な光が宿っていた。
「やはり……この人の力は人の域を超えている。」
そしてもう一人。
遠くからその様子を見つめる貴族の少女、リリアナ・ルークス。
握り締めた手に力がこもり、氷の粒が落ちる。
「また、みんなを惹きつけて……。あなたはどこまで行くの、エリアス……!」
* * *
その夜、カイルは負傷を癒す治療室のベッドで目を覚ました。
枕元には、淡い光を帯びた封筒が残されていた。
開くと、たった一行だけが書かれている。
――「いつか、もう一度“人間同士”として戦える日を。」
彼は笑みを浮かべ、拳を握る。
「ああ……次は絶対に、あれに届いてみせる。」
光が窓を照らす。
その夜風の中、学園は眠りに包まれていった。
知らぬ間に、神と人との境界が、またひとつ曖昧になっていく。
62
あなたにおすすめの小説
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
落ちこぼれ職人、万能スキルでギルド最強になります!
たまごころ
ファンタジー
ギルド最弱の鍛冶師レオンは、仲間に「役立たず」と笑われて追放された。
途方に暮れる彼の前に現れたのは、伝説の鍛冶書と、しゃべる鉄塊(?)。
鍛冶・錬金・料理・魔道具――あらゆるクラフトスキルを吸収する《創精鍛造》を極め、万能職人へと覚醒!
素材採取から戦闘まで、すべて自作で挑む“ものづくり異世界成り上がり譚”が今、始まる。
裏切った元仲間? 今さら後悔しても遅いぞ!
追放された凡人魔導士ですが、実は世界最強の隠しステ持ちでした〜気づかないうちに英雄扱いされて、美少女たちに囲まれていました〜
にゃ-さん
ファンタジー
「お前は凡人だ。パーティから追放だ」
勇者パーティの役立たずと蔑まれ、辺境へと追放された下級魔導士エイル。
自分でも平凡だと信じて疑わなかった彼は、辺境でのんびり暮らそうと決意する。
だが、偶然鑑定を受けたことで判明する。
「……え?俺のステータス、バグってないか?」
魔力無限、全属性適性、成長率無限大。
常識外れどころか、世界の理そのものを揺るがす「世界最強の隠しステ」を抱えた、規格外のチートだった。
自覚がないまま災厄級の魔物をワンパンし、滅亡寸前の国を片手間で救い、さらには救われた美少女たちから慕われ、いつの間にかハーレム状態に。
一方、エイルを追放した勇者たちは、守ってもらっていた無自覚チートを失い、あっという間に泥沼へと転落していく。
「俺、本当に凡人なんだけどなあ……」
本人だけが自分を凡人だと思い込んでいる、無自覚最強魔導士の、追放から始まる自由気ままな英雄譚。
ざまぁ上等、主人公最強&ハーレム要素たっぷりでお届けします。
世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~
きよらかなこころ
ファンタジー
シンゴはある日、事故で死んだ。
どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。
転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。
弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる