「君の魔力はゴミだ」と婚約破棄された聖女ですが、拾われた先の辺境で氷の公爵様に溺愛されています。今さら国が滅びそうと言われても知りません

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第19話 第一王子、崩壊した王都で愛(妄想)を叫ぶ

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天を衝くような黄金の光の柱が、淀んだ王都の空を貫いた。
それは、かつてノースエンドの凍てつく大地に春を呼んだものと同じ、けれど比べ物にならないほど力強く、神々しい輝きだった。

「グオォォォ……! マ、眩シイィィィ!」

『黒い巨人』と化したゴルダン神官長が、その醜悪な顔を手で覆い、苦悶の声を上げた。
彼を構成している黒いヘドロのような瘴気が、光に触れた端からジュワジュワと音を立てて蒸発していく。
それは浄化だ。
彼が溜め込んだ欲望、嫉妬、そして他者を蔑む傲慢な心――それらが具現化した汚れを、私の光が洗い流していく。

「エミリア……これが、君の全力か」

背後でアレクセイ様が息を呑む気配がした。
私は杖を両手で握りしめ、目を閉じて意識を集中させていた。
怖いものなんてない。
私の背中には、世界で一番頼りになる人がいてくれる。
そして、私の中にはノースエンドで培った、温かい記憶が溢れている。

(消えなさい、悲しい化け物。そして……土に還りなさい)

私は祈った。
攻撃するのではなく、諭すように。
暴れる子供を抱きしめて宥める母親のように。

「聖なる豊穣の祈り(ハーベスト・プレイヤー)……!」

カッッッ!!

私の杖から放たれた光が、爆発的に広がった。
それは衝撃波となって周囲の瓦礫を吹き飛ばし、王都全体を飲み込んでいく。
しかし、その光は破壊をもたらすものではない。
光が触れた場所から、信じられない現象が起きていた。

黒く染まっていた石畳が白さを取り戻し、崩れた建物の隙間から、青々とした若草が芽吹く。
ヘドロにまみれていた噴水からは清らかな水が湧き出し、枯れ果てていた街路樹が、みるみるうちに葉を茂らせ、季節外れの花を咲かせていく。
死の世界だった王都が、瞬きの間に緑溢れる庭園へと書き換えられていくのだ。

「バ、バカナ……! 私ノ力ガ……消エルゥゥゥ!」

巨人の断末魔が響く。
その巨大な体躯が、光の中で崩れ落ちていく。
瘴気が晴れ、黒い塊が砂のようにサラサラと崩壊し、風に乗って消えていく。
後には、浄化された美しい土だけが残った。

そして、巨人の核となっていたゴルダン神官長が、糸が切れた操り人形のように空から落下した。
ドサッ、と地面に落ちる音が、やけに小さく聞こえた。

「……終わった」

私は杖を下ろし、ふぅと大きく息を吐いた。
体の奥底から力が抜けていくような脱力感。
よろめいた私を、すぐにアレクセイ様の腕が支えてくれた。

「見事だ、エミリア。……本当に、君は私の自慢の女神様だよ」
「アレクセイ様……ありがとうございます」

彼に抱き留められ、私は安堵で涙ぐんだ。
終わったのだ。
あの忌まわしい過去の因縁も、王都を覆っていた闇も、すべて。

周囲を見渡せば、瓦礫の山から這い出してきた市民たちが、呆然と立ち尽くしていた。
彼らの目には、恐怖ではなく、希望の光が宿っている。
緑に覆われた街並みを見て、涙を流して拝んでいる者もいる。

「奇跡だ……」
「本物の聖女様だ……!」

静寂の中に、感嘆の声がさざ波のように広がっていく。
これで、すべてが丸く収まる――そう思った、その時だった。

「……エミリアァァァァ!」

場の空気を読まない、間の抜けた叫び声が響いた。
私の足元で転がっていたはずの男、カイル殿下が、フラフラと立ち上がったのだ。
彼は煤と埃にまみれ、かつての美貌は見る影もないボロボロの姿だったが、その瞳だけは異様な興奮でギラギラと輝いていた。

「見たぞ! 今の光を! やはりお前だったのか!」

カイル殿下は私に駆け寄ろうとしたが、アレクセイ様が氷のような視線で威圧し、さらに足元に氷の壁を作って進路を阻んだ。

「近寄るな、汚らわしい」
「邪魔をするなアレクセイ! 俺とエミリアの感動の再会だぞ!」

カイル殿下は氷の壁をバンバンと叩きながら、私に向かって必死に訴えかけてきた。

「エミリア! よくやった! 俺のために、ここまで力を隠していたんだな!」
「……はい?」

私は思わず素っ頓狂な声を出してしまった。
この人は何を言っているのだろう。
「俺のために」? どの口がそんなことを。

「照れなくていい! 分かっているぞ。お前がノースエンドに行ったのも、俺に嫉妬させるための駆け引きだったんだろう? そして今、こうして俺の窮地を救うために舞い戻ってきてくれた! なんて健気な女だ!」

カイル殿下の妄想は、止まるところを知らなかった。
彼の脳内では、私が「彼を愛するあまり暴走し、最後に彼を助けて愛を証明したヒロイン」に変換されているらしい。
ポジティブすぎる。ここまでくると、ある種の才能かもしれない。

「許してやるぞ、エミリア! お前のその深い愛に免じて、俺の婚約者に戻ることを特別に許可してやろう!」

カイル殿下は両手を広げ、勝ち誇ったように宣言した。
まるで自分が勝者であり、私が敗者であるかのような態度だ。
周囲の市民たちも、ざわつき始めている。

「なんだ、あの王子……」
「聖女様の手柄を横取りする気か?」
「今まで隠れて震えていたくせに」

冷ややかな視線が彼に注がれているが、彼は気づかない。
彼は、私が泣いて喜び、彼の胸に飛び込んでくるものだと信じて疑わないのだ。

私はアレクセイ様の腕の中から抜け出し、一歩前に進み出た。
氷の壁越しに、カイル殿下と対峙する。

「カイル殿下。……一つ、訂正させていただきます」

私の声は、自分でも驚くほど冷えていた。

「私がここに来たのは、あなたのためではありません。この国に住む、罪のない人々のためです。そして何より、私を愛し、守ってくれるアレクセイ様の隣に立つためです」
「な、なにを強がっている! 俺のことが好きなんだろう!?」
「好き? ……ええ、以前は好きだと思い込んでいました。でも、今は違います」

私は真っ直ぐに彼の目を見て言った。

「私を『ゴミ』と呼んで捨てたあなたに、愛される資格も、愛する資格もありません。今の私にとって、あなたはただの『過去の知人』です。それ以上でも以下でもありません」

きっぱりとした拒絶。
カイル殿下の表情が凍りついた。
口をパクパクと開閉させ、言葉を探しているようだったが、出てきたのは震える声だけだった。

「う、嘘だ……そんなはずはない……だって、俺は王子だぞ? 次期国王だぞ? お前は俺と結婚して王妃になるのが夢だったじゃないか!」
「夢は変わりました。私は今、ノースエンドで最高に幸せなんです。美味しいご飯と、温かい暖炉と……そして、世界一素敵な旦那様がいますから」

私は振り返り、アレクセイ様に微笑みかけた。
アレクセイ様は満足げに頷き、私の肩を抱き寄せた。

「聞いたか、カイル。これが現実だ」
「ぐっ……ううぅ……!」

カイル殿下は悔しさに顔を歪め、地団駄を踏んだ。

「認めん! 認めんぞおおお! お前は俺のものだ! その力も、体も、全部国のために使え! これは王命だ! 戻ってこい、エミリア!」

彼は狂ったように叫び、懐から何かを取り出した。
それは、以前ノースエンドで見せた「強制隷属の首輪」――ではなく、王家の紋章が入った短剣だった。

「戻らないなら……いっそここで、誰の手にも渡らないようにしてやる!」

彼は錯乱し、短剣を構えて氷の壁を乗り越えようとした。
完全に理性を失っている。
愛が憎しみに変わり、独占欲が殺意に変わった瞬間だった。

「キャアッ!」
「殿下が乱心されたぞ!」

市民たちが悲鳴を上げて逃げ惑う。
アレクセイ様が私を庇うように前に出ようとした、その時だった。

「おやめなさい、カイル!」

凛とした、しかし老いを感じさせる威厳のある声が響き渡った。
カイル殿下の動きがピタリと止まる。

瓦礫の向こうから現れたのは、数名の近衛兵に支えられた国王陛下だった。
病み上がりの体を引きずり、それでも王としての責務を果たそうとする鬼気迫る表情で、愚かな息子を睨みつけている。

「ち、父上……!?」
「見苦しいぞ、カイル。これ以上、王家の恥を晒すな」

国王陛下は杖をつきながら、ゆっくりと私たちの前まで歩み寄ってきた。
そして、アレクセイ様と私に向かって、深く、深く頭を下げたのだ。

「……ヴォルグ公爵、そしてエミリア嬢。この度のこと、なんと詫びてよいか分からぬ。……愚かな息子と、腐敗した神官長が招いた災厄を、そなたたちが救ってくれた」
「へ、陛下! 頭をお上げください!」

一国の王が、辺境の公爵と元婚約者に頭を下げるなど、前代未聞だ。
カイル殿下も信じられないものを見る目で父親を見ている。

「父上! 何をなさるのですか! そいつらは反逆者ですよ! 俺たちを見捨てて、自分たちだけ贅沢をしていた裏切り者です!」
「黙れ!!」

国王陛下の一喝が、雷のように轟いた。
カイル殿下がビクリと肩を震わせて縮こまる。

「反逆者は貴様だ、カイル! 真の聖女を見抜けず、私利私欲のために追放し、国を滅亡の淵に追いやった。その上、自らの過ちを認めず、恩人に刃を向けるとは……もはや狂人の沙汰だ!」

国王陛下は震える手でカイル殿下を指差した。

「カイル・サンクチュアリ。貴様を廃嫡とする! 王位継承権を剥奪し、身分を平民以下に落とす。……地下牢で一生、己の罪を悔いるがいい!」

「は、廃嫡……!? 平民……!?」

カイル殿下は膝から崩れ落ちた。
彼にとって、王族であること、特別であることはアイデンティティそのものだった。
それを奪われることは、死刑宣告よりも重い罰だった。

「嘘だ……嘘だ嘘だ嘘だ! 俺は選ばれた人間なんだ! 主人公なんだ! こんな結末、あってたまるかあああ!」

カイル殿下は子供のように泣き叫びながら、近衛兵たちに取り押さえられた。
暴れる彼を引きずっていく兵士たちの目は冷たい。
かつて彼に媚びへつらっていた者たちも、今は誰一人として彼を助けようとはしなかった。

「エミリアァァ! 助けてくれぇぇ! 愛してるんだぁぁぁ!」

遠ざかっていく絶叫。
私はそれを、静かに見送った。
可哀想な人。
自分が持っていた幸せに気づかず、壊してしまった人。
もう、二度と会うことはないでしょう。

カイル殿下が連行された後、広場には静寂が戻った。
国王陛下は再び私たちに向き直り、疲弊しきった顔で言った。

「……ヴォルグ公爵。約束通り、エミリア嬢の身柄と権利は、全て貴殿に一任する。王家は二度と彼女に干渉しないと誓おう」
「賢明なご判断です、陛下」

アレクセイ様は礼を尽くして答えたが、その目は笑っていなかった。

「ですが、これで終わりではありませんぞ。我が領への賠償と、今回の騒動の事後処理……きっちりと請求させていただきます」
「ああ……分かっている。国の宝蔵を空にしてでも償おう」

国王陛下は力なく頷いた。
国は救われた。だが、王家の権威は失墜し、復興には長い年月がかかるだろう。
それは彼らが背負うべき十字架だ。

そこへ、瓦礫の陰から呻き声が聞こえた。
見ると、浄化されて人間に戻ったゴルダン神官長が、ミイラのように干からびた姿で倒れていた。
命はあるようだが、魔力も地位も、そして健康も全て失っているようだった。

「……水……水をくれ……」
「連れて行け。彼もまた、裁きを受けねばならん」

国王陛下の命で、ゴルダンもまた兵士たちに担がれていった。
彼もまた、地下牢でソフィアと共に、かつての栄光を夢見ながら朽ちていくことになるのだろう。

これで、本当にすべてが終わった。
私は張り詰めていた糸が切れ、ふらりと倒れそうになった。

「エミリア!」

アレクセイ様がすぐに支えてくれた。

「無理をしたな。……帰ろう、私たちの家に」
「はい……アレクセイ様」

彼に抱き上げられ(いわゆるお姫様抱っこだ)、私は皆が見守る中、馬上の人となった。
市民たちが、私たちに向かって手を振り、歓声を送っている。

「ありがとう、聖女様!」
「公爵様、万歳!」

王都の人々の笑顔。
それを見られただけで、ここに来た意味はあったと思う。
でも、私の居場所はここではない。

「さようなら、王都」

私は心の中で呟き、アレクセイ様の胸に顔を埋めた。
さようなら、辛かった日々。
そして、ありがとう、私を強くしてくれた経験たち。

私たちは夕日に照らされながら、北へと向かう帰路についた。
その背中は、かつて追放された時のような惨めなものではなく、堂々とした勝利者のものだった。

     * * *

数日後。ノースエンド城。
私は自分のベッドで、鳥のさえずりと共に目を覚ました。
窓からは、穏やかな春の陽射しが差し込んでいる。
体はまだ少し重いけれど、心は羽根のように軽かった。

「目が覚めたか」

部屋のソファで本を読んでいたアレクセイ様が、本を閉じてこちらに来た。
その表情は、どこまでも穏やかで優しい。

「おはようございます、アレクセイ様。……私、また寝坊してしまいましたか?」
「いや、丸一日眠っていただけだ。魔力を使い果たしたんだ、当然だろう」

彼は私の額に手を当て、熱がないことを確認すると、サイドテーブルにあったベルを鳴らした。
すぐにドアが開き、マーサさんたちメイド隊が、台車いっぱいの料理を持ってなだれ込んできた。

「エミリア様ー! ご無事で何よりですー!」
「おかえりなさいませ!」
「さあさあ、回復には栄養が必要ですわ! 今日は特製フルコースですよ!」

相変わらずの賑やかさだ。
私は笑いながら、差し出されたスープを受け取った。
一口飲むと、野菜の甘みと、みんなの愛情が染み渡る。

「……美味しい」
「そうだろう。君が守った世界で採れた野菜だ」

アレクセイ様が私の隣に座り、スープを拭ってくれた。

「王都からは、正式な降伏文書……いや、謝罪文が届いた。カイルは廃嫡、ゴルダンとソフィアは終身刑。王家は莫大な賠償金を支払うことで合意した」
「そうですか……」
「それと、君の『聖女』としての称号だが……王家は『救国の聖女』として叙勲したいと言ってきている」

アレクセイ様は不機嫌そうに鼻を鳴らした。

「だが、断った。君は国の聖女ではない。私の妻だ」
「ふふ、そうですね。私は、ノースエンドの主婦になりたいです」
「主婦か。それもいいな。だが、仕事はさせないぞ。君の仕事は、私に愛されることだけだ」

甘い。
朝から胸焼けしそうなくらい甘い。
でも、これが私の日常になるのだ。

「アレクセイ様」
「ん?」
「私、本当に幸せです」

私が言うと、彼は愛おしそうに私を抱きしめた。

「私もだ。……これからは、ずっと一緒だ」

窓の外では、雪解け水が小川となって流れ、大地を潤していた。
厳しい冬は終わり、私たちの前には、輝かしい春が広がっている。

だが、平和になったからといって、物語が完全に終わるわけではない。
王都からふんだくった賠償金でノースエンドがさらに発展したり、アレクセイ様が結婚式の準備に暴走し始めたりと、新しい騒動の種は尽きないようだった。

「さて、エミリア。体力が戻ったら、ドレスの試着だ」
「えっ、まだあるんですか?」
「ウェディングドレスだ。デザイナーを十人呼んである」
「じゅ、十人!?」

私の幸せな悲鳴は、春風に乗って空高く消えていった。

続く
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