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第二章〜自称大工ですけど、冒険者始めました〜
第17話 〜幸せの光〜
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現在、森の家にはアルトが助けたオリーを含めて、17人が住んでいた。その中でも年長組のアルトが去年、続いてイルミ、ウルル、エイスの3人が今年祝福を受けたのだ。祝福の結果は、
イルミが魔法適性《炎》の天職《魔法使い》
ウルルが魔法適性《光》の天職《神官》
そして、エイスが天職《戦士》と、祝福を受けていた。
これには森の家に3人の帰りを待っていたヒイロもミーナも驚いていたが、本人達はアルトと同じように冒険者を目指して密かに訓練を行なっていたようでとても嬉しがっていた。
特に魔法適性があるイルミとウルルは、ヒイロの昔話を参考に料理や裁縫、家事をしながらと体内の魔力を感じ、意識し、体内の魔力循環をつづけていたことで成果が見られたようだった。そして、エイスもまた重労働の畑仕事をしながら、さらに身体をひたすら鍛えていた。
3人ともアルト同様に冒険者に目指す理由は、お金を稼いで、森の家を助けていきたいとのことだった。ヒイロは、最初は戸惑いつつも、アルトの弓の腕前もかなりのものになっていたし、最初は自分が面倒を見ていくことで納得をした。
そのため、まずヒイロは3人を集め、とりあえず今の実力を見たみようと考えた。
「3人とも冒険者は常に危険と隣合わせどから無理だけはするなよ。とりあえずオレが武器と防具を用意してやるから、今から魔法職の2人は俺が、エイスはアルトに見てもらえ。」
アルトはヒイロの声かけに返事をしつつ、エイスに声をかける。
「よし!じゃあエイスはとりあえず、この木剣と木の盾持って、その辺で猪狩りだ!」
「了解!農作業で鍛えた身体は、体力も力もアルト兄には負けないよ。」
アルトとエイスを見送ると、ヒイロはウルルとイルミに木の杖を渡す。
「じゃぁウルルもイルミもこの木の杖持って、外行くぞ。」
「はーい!」
「はいよー!」
結論から言うと、結果は想像以上だった。
まず天職《戦士》のエイスは、木の盾にも関わらず、大きい猪の突進を真正面から受けてもびくともせず、勢いを止めたところをそのまま木剣で思い切り叩いて倒していた。
天職《神官》のウルルは、光属性の中級魔法 《エリアヒール》や《パーフェクトキュア》を完璧に使いこなし、天職《魔法使い》で火適性のイルミも、火属性中級魔法の《フレイムサークル》、《フレイムストーム》など、威力も調節しながら使うことが出来ていたのだ。ヒイロは単純に驚いた。
「驚いたな。ここまでとは出来るとは……!」
イルミが驚いているヒイロを見ながらドヤ顔で答える。
「すごいでしょ!2人が冒険者ギルドに行っている間、私達も3人でかなり努力したんだから!」
エイスも嬉しそうに話す。
「それにオレは時々、アルト兄にも訓練を手伝ってもらってたしさ!」
ヒイロの様子を見て、申し訳なさそうにアルトは謝る。
「内緒にしててごめん!でもヒイロ兄は特に……イルミ達のことを心配すると思ったからさ。それに、この4人でパーティを組んで、もっと効率よく稼ぐことが出来たら、ヒイロ兄も安心して、ここじゃない違う場所……もっと大きな都市や違う国に行けると思ってさ。」
ヒイロは、アルトの最後の言葉にハッとした。
「違う場所って……。お前たち……」
アルト達をフォローする様に、ずっと話しを聞いていたミーナもヒイロに優しく語りかける。
「私も18歳になったから、もうここに住んでも親にもなんとも言われないし、街にも、親から援助をもらって小さな店を作ったの。今度からこの子達が収穫してきたものを素材として他の店に下ろしたりもできるし、他の子ども達の中には手先が器用な子も多いから、加工して商品にもできる。だから、この子達のように祝福を受けて冒険者になれなくても、そのまま、この森の家に住んでいても働けるようにしたのよ。」
アルトは意を決して、今まで思っていたことを勇気を出して話す。
「ヒイロ兄、いつも言ってたじゃん。ここにいる子ども達だけじゃなくて、もっと広い世界にいって出来るだけ多くの子ども達を救いたいって。俺たち……いや、森の家に住んでいるみんな、ヒイロ兄やミーナ姉に本当に感謝してる。だけど、きっとヒイロ兄はここに留まってちゃいけない人なんだ。俺たち以外にもヒイロ兄の助けを待っている子ども達はたくさんいるから」
アルトの言葉にいつのまにか集まっていた森の家の子ども達全員が頷き、強い眼差しでヒイロを見ていた。
「……アルト……みんな……ありがとう……」
ヒイロは、自然と涙が出てきていた。なんで自分の周りには両親やミーナをはじめ、こんなに良い人ばかりいてくれるんだろう……と。
そして、今まで一人で悩んでいても解決できなかった夢や使命のことも、自分ではなく、周りが解決してくれたことに戸惑いながらも嬉しさが込み上げた。
「みんな、本当にありがとう。でも、これからもオレに何があっても、どうなったとしても、ここはオレにとって一番大切な場所だから、みんなが困った時には、何があっても絶対すぐに駆けつけてみんなを守るから。」
そんなヒイロの姿を優しく見つめながら、ミーナは頷く。
「わかってるわ。でも、ヒイロはなんでも一人で背負い過ぎなのよ。どんなに凄くてもまだ成人になりたての若者なんだから。私も一緒に貴方を支えるからさ」
ウルルも笑顔で続く。
「それにヒイロ兄は、もっと森の家も大きくして、たくさん子どもを救いたいんでしょ。」
イルミも、ウルルと目を合わせながら笑顔で胸を張りながら続ける。
「私達も冒険者だけじゃなく、これまで以上にこの家のこともしっかりやるし、オリーや他の子達も大きくなったきたから、大丈夫!心配しないで。」
エイスも言葉を挟む。
「そうだよ!!早く2人は結婚して子ども産まないと!2人の子どもはオレ達がりっぱに育ててあげるからさ。」
何故か、エイスの言葉にだけ、顔を真っ赤にしたミーナが強めに頭を叩く。そして、最後にアルトが子ども達の思いを代表してヒイロに伝える。
「そういうことだから。ヒイロ兄はオレ達だけのヒーローじゃなくて、この世界みんなのヒーローになってくれよな。」
「……ありがとう。みんな……本当にありがとう。」
ヒイロは、この場所、この空間が今、とても暖かく、幸せな光が輝いているように感じたのだった。
イルミが魔法適性《炎》の天職《魔法使い》
ウルルが魔法適性《光》の天職《神官》
そして、エイスが天職《戦士》と、祝福を受けていた。
これには森の家に3人の帰りを待っていたヒイロもミーナも驚いていたが、本人達はアルトと同じように冒険者を目指して密かに訓練を行なっていたようでとても嬉しがっていた。
特に魔法適性があるイルミとウルルは、ヒイロの昔話を参考に料理や裁縫、家事をしながらと体内の魔力を感じ、意識し、体内の魔力循環をつづけていたことで成果が見られたようだった。そして、エイスもまた重労働の畑仕事をしながら、さらに身体をひたすら鍛えていた。
3人ともアルト同様に冒険者に目指す理由は、お金を稼いで、森の家を助けていきたいとのことだった。ヒイロは、最初は戸惑いつつも、アルトの弓の腕前もかなりのものになっていたし、最初は自分が面倒を見ていくことで納得をした。
そのため、まずヒイロは3人を集め、とりあえず今の実力を見たみようと考えた。
「3人とも冒険者は常に危険と隣合わせどから無理だけはするなよ。とりあえずオレが武器と防具を用意してやるから、今から魔法職の2人は俺が、エイスはアルトに見てもらえ。」
アルトはヒイロの声かけに返事をしつつ、エイスに声をかける。
「よし!じゃあエイスはとりあえず、この木剣と木の盾持って、その辺で猪狩りだ!」
「了解!農作業で鍛えた身体は、体力も力もアルト兄には負けないよ。」
アルトとエイスを見送ると、ヒイロはウルルとイルミに木の杖を渡す。
「じゃぁウルルもイルミもこの木の杖持って、外行くぞ。」
「はーい!」
「はいよー!」
結論から言うと、結果は想像以上だった。
まず天職《戦士》のエイスは、木の盾にも関わらず、大きい猪の突進を真正面から受けてもびくともせず、勢いを止めたところをそのまま木剣で思い切り叩いて倒していた。
天職《神官》のウルルは、光属性の中級魔法 《エリアヒール》や《パーフェクトキュア》を完璧に使いこなし、天職《魔法使い》で火適性のイルミも、火属性中級魔法の《フレイムサークル》、《フレイムストーム》など、威力も調節しながら使うことが出来ていたのだ。ヒイロは単純に驚いた。
「驚いたな。ここまでとは出来るとは……!」
イルミが驚いているヒイロを見ながらドヤ顔で答える。
「すごいでしょ!2人が冒険者ギルドに行っている間、私達も3人でかなり努力したんだから!」
エイスも嬉しそうに話す。
「それにオレは時々、アルト兄にも訓練を手伝ってもらってたしさ!」
ヒイロの様子を見て、申し訳なさそうにアルトは謝る。
「内緒にしててごめん!でもヒイロ兄は特に……イルミ達のことを心配すると思ったからさ。それに、この4人でパーティを組んで、もっと効率よく稼ぐことが出来たら、ヒイロ兄も安心して、ここじゃない違う場所……もっと大きな都市や違う国に行けると思ってさ。」
ヒイロは、アルトの最後の言葉にハッとした。
「違う場所って……。お前たち……」
アルト達をフォローする様に、ずっと話しを聞いていたミーナもヒイロに優しく語りかける。
「私も18歳になったから、もうここに住んでも親にもなんとも言われないし、街にも、親から援助をもらって小さな店を作ったの。今度からこの子達が収穫してきたものを素材として他の店に下ろしたりもできるし、他の子ども達の中には手先が器用な子も多いから、加工して商品にもできる。だから、この子達のように祝福を受けて冒険者になれなくても、そのまま、この森の家に住んでいても働けるようにしたのよ。」
アルトは意を決して、今まで思っていたことを勇気を出して話す。
「ヒイロ兄、いつも言ってたじゃん。ここにいる子ども達だけじゃなくて、もっと広い世界にいって出来るだけ多くの子ども達を救いたいって。俺たち……いや、森の家に住んでいるみんな、ヒイロ兄やミーナ姉に本当に感謝してる。だけど、きっとヒイロ兄はここに留まってちゃいけない人なんだ。俺たち以外にもヒイロ兄の助けを待っている子ども達はたくさんいるから」
アルトの言葉にいつのまにか集まっていた森の家の子ども達全員が頷き、強い眼差しでヒイロを見ていた。
「……アルト……みんな……ありがとう……」
ヒイロは、自然と涙が出てきていた。なんで自分の周りには両親やミーナをはじめ、こんなに良い人ばかりいてくれるんだろう……と。
そして、今まで一人で悩んでいても解決できなかった夢や使命のことも、自分ではなく、周りが解決してくれたことに戸惑いながらも嬉しさが込み上げた。
「みんな、本当にありがとう。でも、これからもオレに何があっても、どうなったとしても、ここはオレにとって一番大切な場所だから、みんなが困った時には、何があっても絶対すぐに駆けつけてみんなを守るから。」
そんなヒイロの姿を優しく見つめながら、ミーナは頷く。
「わかってるわ。でも、ヒイロはなんでも一人で背負い過ぎなのよ。どんなに凄くてもまだ成人になりたての若者なんだから。私も一緒に貴方を支えるからさ」
ウルルも笑顔で続く。
「それにヒイロ兄は、もっと森の家も大きくして、たくさん子どもを救いたいんでしょ。」
イルミも、ウルルと目を合わせながら笑顔で胸を張りながら続ける。
「私達も冒険者だけじゃなく、これまで以上にこの家のこともしっかりやるし、オリーや他の子達も大きくなったきたから、大丈夫!心配しないで。」
エイスも言葉を挟む。
「そうだよ!!早く2人は結婚して子ども産まないと!2人の子どもはオレ達がりっぱに育ててあげるからさ。」
何故か、エイスの言葉にだけ、顔を真っ赤にしたミーナが強めに頭を叩く。そして、最後にアルトが子ども達の思いを代表してヒイロに伝える。
「そういうことだから。ヒイロ兄はオレ達だけのヒーローじゃなくて、この世界みんなのヒーローになってくれよな。」
「……ありがとう。みんな……本当にありがとう。」
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