【改訂版】元保育士の異世界物語〜子どものためなら魔王もワンパン!?天職保育士!?創造魔法と神獣召喚で世界の子どもたちを救います〜

イル

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第三章〜世界へと旅立つ〜

第24話 〜新たなる力を!〜

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    A級トーナメントから1週間が経ち、ヒイロとミーナは、ナガーサ国の首都、タウンセンに孤児院を建てるため、商業ギルドに来ていた。商業ギルドで話しを聞くと、首都タウンセンのメインストリートからは、かなり離れた場所にあり、港町サーセボとの境の海岸沿いに、少し古いが元々貴族所有の別荘だった大きい館があるというので、見学をさせてもらい、即決した。決め手になったのは、広い敷地と海沿いの砂浜だった。子ども達の自立の際に、海での収穫物が見込めると思ったからである。

 オオタルの森の家は、ヒイロの手作りが基本となったが、今回は時間も惜しい為、現地の職人に頼み、館の古い部分の改修と内装、そしてマリアモンテ教育の教材などを含めて、多人数の子どもが住めるようにしてもらった。お金は、全部で白金貨10枚も少しとなり、日本円にして1億を超える金額になってしまったが、Sランク冒険者という事で、前金の白金貨1枚と残りは10カ月、月白金貨1枚の分割払いにしてもらった。決して安くないが、Sランク冒険者となった今のヒイロなら無理なく稼げるし、前金の白金貨1枚も、トーナメントとの賞金で、賄えた。また今回は、つきっきりで子ども達を見ることが出来なくなってしまった自分に変わって、大人で援助をしてくれる人を探す事にした。それに関しては、ミーナの働きもあって、祝福を行う神殿と同じ教会の人達が、寄付を行う見返りとして、施設を手伝ってくれることとなった。

 子どもも教会が援助していた子ども達を含め、街のスラム街にいた孤児が20人ほどすぐに集まった。孤児院の名称も《海の家》とし、ミーナに孤児院の代表と経理を任せ、ヒイロは当分の資金集めにタウンセンの冒険者ギルドに向かった。

 とりあえずSランクのクエストはどんな感じなのか、クエスト掲示板を確認したが、今までのランクのように、Sランク用のクエストがなかったため、受付のギルド職員に確認をする。

「クエスト掲示板にSランク用が無いんですが、Sランク冒険者は、どういうクエストがあるんですか?」

「Sランク冒険者《神降ろし》のヒイロ様ですね。Sランクからは、特別案件になります。そのため掲示板ではなく、直接窓口で確認していただくようになります。また国や要人などからの指名クエストが発生する場合も出てきますので、その場合にはこちらから要請する時もありますのでご協力をお願いします。……ただ今、ヒイロ様にご案内できるのは、A~Sランク以上の魔物が確認されているタウンセンのダンジョン攻略になります。」

「確かSランク冒険者になると二つ名がつくって言ってたな。……かなり恥ずかしいけど《神降ろし》って、案外間違ってない……いいや、気にしないようにしよう。それで……と、ダンジョン攻略かわかりやすくて、いい修行にもなりそうだ。わかった、それを受けます。」

「わかりました。攻略確認のため、ダンジョンの最奥にあると言われるダンジョンコアと呼ばれるクリスタルを回収してきてください。今のところ地下3階までしか攻略できていませんが、それ以降マッピングしたものがあれば1階毎に、報酬が出ます。詳しくはこちらに」


「すごいな!ダンジョン攻略報酬が白金貨10枚、1階毎のマッピングに白金貨1枚!それと、もちろん倒した魔物の素材とかも買い取ってくれるんですよね?」

「もちろん、お受けいたします。」

「じゃあよろしく頼みます!」

 こうしてダンジョン攻略をすることとなったヒイロは、修行も同時に考えていた。神獣アスラからヒントを得て、神獣召喚に自分を依代として合体することだ。そうすることで、威力の調節と魔力消費の軽減ができると考えたからだ。さっそく、ダンジョンに入る前に神獣シヴァを召喚し、そんな事が本当に出来るのか確認してみた。

「シヴァさん、以前の召喚の際に依代があると召喚時間などが伸びると言っていましたが、それはオレ自身でも可能ですか?」

「なぬ!?お主自身がか?……確かに出来なくはない……いや、良いかもしれん!でも、どうやってやるのだ?我らには神獣召喚で呼び出された時にしか、力が貸せないぞ」

「オレはもう一つ加護で創造魔法・スキルというスキルを持っています。そのスキルで合体スキルというものを作り、神獣と合体するのです。」

「なるほど……。そうだな……我らには、神本来の実体ではなく、神獣としてこの世界に来ておるから、獣ではなく、お主自身に融合すれば良いのかもしれん。とりあえずイメージすることが大事じゃな!そして、それならばが神獣とは違い、神がそれぞれ持っている神具が使えるかもしれん。」

「神具ってなんですか?」

「神は、それぞれ自分が司る神具を持っている。それはその神自身でしか扱う事が出来ず、神と同等の力を持っている宝具じゃ」

「なるほど……。確かに合体して神様と融合となれば、半分は神様になったようなものなのかも」

「よし、それならばさっそくやってみせろ!」

「創造魔法・スキル、神獣合体!」

 ヒイロは、神獣シヴァをイメージし、そのまま融合するのではなく、神獣シヴァを防具に見立て氷で作られたような外装、青い透明なローブにしていく。神獣を着るようなイメージをしていく。

「……出来た!自分だけじゃない魔力……神獣の……シヴァさんのとてつもない魔力を感じる!」

「なるほど……こういうことか。いいだろう。私の意識はそのままで身体が防具になったような感じなのだな。それならば我の特性……そして、神具も我を通して使うことが出来るだろ……いでよ」

 神獣合体をしたヒイロの前に神具と思われる神獣にも劣らない力を秘めた氷の杖が目の前に現れる。

「……ありがとう。この神具の名前は?」

「神具《ケリュケイオンの杖》じゃ」

 ヒイロは、優しく両手で神具を手に取る。

「今ならどんな魔物も倒せる気がする。魔力消費もあまり感じない。……うん、この状態なら何時間も耐えられる。」

 こうしてヒイロは、新たなる力《神獣合体》を手に入れることができたのだった。
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