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第三章〜世界へと旅立つ〜
第37話 〜決着と更なる厄災〜
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「そろそろ作戦は決まったか?」
戦いそのものを楽しんでいるグラシャラボラスは、ヒイロ達が何か話し合っていても、余裕なのか慌てることもなく、ただ待ち構えていた。
「あぁ、待たせたな!グランさん、お願いします!!」
「よし、それじゃあこれがわしの最高の魔法じゃ!受けてみよ!神雷魔法《雷霆万鈞》!」
グランが思い切り魔力を込め、魔法を展開する。グラシャラボラスの頭上に大きな黒い雷が吹き荒れる巨大な球体となって現れる。そして、だんだんと小さくなり、今にも爆発しそうになるくらい圧縮され、ゆっくりとグラシャラボラスに降りていく。
「随分、ゆっくりとした魔法だな。ただ……威力だけはありそうだが、それを素直に受けてやるわけがなかろう」
グラシャラボラスは、真上にあるグランの《雷霆万鈞》を避けるように横に移動しようとする。
「さて、逃げられるかな?」
グランがそう言った瞬間、《雷霆万鈞》の黒い球体から凄まじいほどの黒雷が降り注ぎ、重力が帯びたようにグラシャラボラスの身体が地面へとめり込むように押しつぶされていく。
「な、なんだこの力は……こんなもの……」
グラシャラボラスは、黒い球体から必死に逃げようと暴れるが、さらに黒雷は強く降り注ぎ、グラシャラボラスの大きな翼は黒雷によってボロボロになっていく。そしてその球体が地面に近づけば近づくほど膨れ上がっていった黒い球体がそのままゆっくりと地面に着地したかと思うと大爆発を起こす。
「すごいな……こっちも負けてられない!いきなり全力で行くぞ、奥義《神の息吹》」
グランの魔法を翼を犠牲に何とか耐え切ったグラシャラボラスであったが、限界を超えたヒイロのスピードに反応出来ず、一瞬ヒイロを見失う。次の瞬間、ヒイロは、グラシャラボラスの懐に入り、全力で喉元を蹴り上げていく。そこには
強固な防御魔法が施してあったが、それすらも破壊し、蹴り上げたヒイロは自分も一緒に飛び上がり、天井で蹴り返し、グラシャラボラスの背中に飛び蹴りをしていく。
グラシャラボラスは激しく地面に叩きつけられたが、ヒイロの動きはその後も勢いが止まらず、乱反射のように壁や天井を蹴り、色んな方向からの攻撃を仕掛ける。その強力な威力とスピードにグラシャラボラスも追い詰められていく。
「グハッ……このまま……我が……このグラシャラボラスが……終わると思うなよー!」
地面に叩きつけられた瞬間、グラシャラボラスが咆哮と共に起き上がり、全方向に強力なかまいたちと衝撃波を巻き起こす。その威力は、距離をとり、尚且つ防御魔法を展開したグランを吹き飛ばし、さらに奥義状態のヒイロをも吹き飛ばす。だがそれでも、吹き飛ばされたヒイロとグランは、ここが正念場だと諦めず、さらなる追い討ちをかけていく。
「相手は確実に弱っているはずだ!体勢を戻される前にこのまま押し切りましょう、グランさん!……伸びろ 《ダグザの棍棒》!》
「くっ……わかってるわい。神雷魔法 《黒雷霆》」
グランの神雷魔法に合わせ、ヒイロは渾身の力を振り絞り、打撃特化の神具 《ダグザの棍棒》を全力でグラシャラボラスに叩きつける。ヒイロの棍棒が強力なグランの神雷魔法の避雷針となり、合わせ技となって、グラシャラボラスに直撃を与える。そのダメージが致命傷となり、とうとうグラシャラボラスは崩れ落ちる。
「やるじゃ……ないか……ヒイロよ。お前達との戦い、面白かったぞ……そしてお前のその強力な力……もしかして魔王様に……いや……それ以上かも知れんな……」
「面白いもクソもあるか、こっちだってギリギリだ。お前の他にもまだいると思うとそれだけでも疲れるわ。」
「なぁに……魔王様はもう少し……時間がかかる。我を倒した褒美にもう一つ教えてやる……我が魔王は、六大魔王の1柱。そして魔王様の上に3魔神がいらっしゃると言われている……これから《最後の神判》まで次々と復活なされる……世界はどこまで……耐えられる……かな……」
「……なんじゃと!?どういうことじゃ、《最後の神判》という言葉なぞ、初めて聞いたぞ!それに魔神の存在は魔王と違い、伝説上のおとぎ話しのはずじゃ……」
「まずいですね。ギルドどころか、世界問題になる話しです……」
ヒイロとグランが話しているうちグラシャラボラスの身体が少しずつ消えていく。ヒイロはグランとの話しを一度やめ、グラシャラボラスの方へと歩み寄る。
「なぁグラシャラボラス……敵だったが、あんたの戦い方を見てて、なんとなく嫌いじゃなかったよ。」
「……我もだ。ヒイロよ、さらに強くなって、どうにか足掻いてみせろ……我らと同じ……結末が決まっている……決められた運命などつまらん……からな……」
「言われなくてもそうするつもりさ。アンタの話しを聞いて、いま気付いた。それがきっと……俺がこの世界に生まれた……いや、転生してきた理由……宿命だからな」
「……勇者をも超えゆるその力……そうなのかもしれ……んな……」
そう言い去り、魔王配下グラシャラボラスは消えた。そして同時にダンジョンもなくなり、グランとヒイロは、地上へといつのまにか戻っていた。
地上はすでに夜になっており、エメルとウォリー達が魔物を殲滅したのか、テントを張り、休憩をしていた。そして、急にダンジョンが消え去り、ヒイロとグランが目の前に現れると、見張りをしていたウォリーが激しく動揺していた。
「なっ、ダンジョンが消えた!?ヒイロ!?グランじい!?お前達無事だったのか!?やったのか?」
グラシャラボラスを倒したにも関わらず、浮かない顔をしているグランとヒイロは、ウォリーとエメルだけに話しをする。
「はい……だけど、悪い報告もあるから、それはギルドに戻ってから2人だけに話させてください。」
「……わかった。とりあえず一旦、ダンジョン攻略は成功としたんだ。ギルドに全員で戻ろう。」
ヒイロ達は、ギルド本部に戻り、グラシャラボラスから聞いた話をウォリーとエメルに話した。
「……魔神!?お伽話では確か……魔神は世界の始まり……善神との神同士での戦いで出てくる悪神と、その配下となる3柱の悪魔族の神よ……神なんて……そんなの私たちじゃどうしようもないじゃない。」
「そうじゃ。魔王の配下でさえ……ワシ一人じゃ、多分倒せんかった。その上、6体の魔王に……さらに3柱の魔神……世界の終わりじゃな。」
「……そして、その《最後の神判》も気になる。……が、すでにこのギルドだけじゃ抱えきれない話しになっている。俺は王宮へ早急に話しを通すから、このことはここだけの話で頼む。」
「わかりました。それと、勇者だけでも見つけてもらえると助かります。今のままでは戦力が足りません。」
「わかった。ただ今回はことは本当に助かった。街の方への被害はもちろん、何より魔王の配下を倒せると知れただけでも希望となる。3人にもきちんと報酬を用意しとくから、後でギルドの方に受け取りに来てくれ。」
「ありがとう。久しぶりに疲れたわ。また何かあったら連絡ちょーだい。ここまで来たら乗りかかった船よ。」
「そうじゃな。出来るだけの協力をしよう。それにワシの方でも昔の文献など調べて見ようと思う。」
「僕も協力します。いつもは、港の近くの《海の家》というところにいます。話しが進展したら連絡をください。」
「わかった。みんな、よろしく頼む。」
こうしてヒイロ達は、無事スタンピードの発生を防ぎ、魔王の配下を倒すことができた。だが、その安心も束の間、更なる厄災が来ようとしていることに、それぞれが不安を抱いたままの解散となったのだ。
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グランが思い切り魔力を込め、魔法を展開する。グラシャラボラスの頭上に大きな黒い雷が吹き荒れる巨大な球体となって現れる。そして、だんだんと小さくなり、今にも爆発しそうになるくらい圧縮され、ゆっくりとグラシャラボラスに降りていく。
「随分、ゆっくりとした魔法だな。ただ……威力だけはありそうだが、それを素直に受けてやるわけがなかろう」
グラシャラボラスは、真上にあるグランの《雷霆万鈞》を避けるように横に移動しようとする。
「さて、逃げられるかな?」
グランがそう言った瞬間、《雷霆万鈞》の黒い球体から凄まじいほどの黒雷が降り注ぎ、重力が帯びたようにグラシャラボラスの身体が地面へとめり込むように押しつぶされていく。
「な、なんだこの力は……こんなもの……」
グラシャラボラスは、黒い球体から必死に逃げようと暴れるが、さらに黒雷は強く降り注ぎ、グラシャラボラスの大きな翼は黒雷によってボロボロになっていく。そしてその球体が地面に近づけば近づくほど膨れ上がっていった黒い球体がそのままゆっくりと地面に着地したかと思うと大爆発を起こす。
「すごいな……こっちも負けてられない!いきなり全力で行くぞ、奥義《神の息吹》」
グランの魔法を翼を犠牲に何とか耐え切ったグラシャラボラスであったが、限界を超えたヒイロのスピードに反応出来ず、一瞬ヒイロを見失う。次の瞬間、ヒイロは、グラシャラボラスの懐に入り、全力で喉元を蹴り上げていく。そこには
強固な防御魔法が施してあったが、それすらも破壊し、蹴り上げたヒイロは自分も一緒に飛び上がり、天井で蹴り返し、グラシャラボラスの背中に飛び蹴りをしていく。
グラシャラボラスは激しく地面に叩きつけられたが、ヒイロの動きはその後も勢いが止まらず、乱反射のように壁や天井を蹴り、色んな方向からの攻撃を仕掛ける。その強力な威力とスピードにグラシャラボラスも追い詰められていく。
「グハッ……このまま……我が……このグラシャラボラスが……終わると思うなよー!」
地面に叩きつけられた瞬間、グラシャラボラスが咆哮と共に起き上がり、全方向に強力なかまいたちと衝撃波を巻き起こす。その威力は、距離をとり、尚且つ防御魔法を展開したグランを吹き飛ばし、さらに奥義状態のヒイロをも吹き飛ばす。だがそれでも、吹き飛ばされたヒイロとグランは、ここが正念場だと諦めず、さらなる追い討ちをかけていく。
「相手は確実に弱っているはずだ!体勢を戻される前にこのまま押し切りましょう、グランさん!……伸びろ 《ダグザの棍棒》!》
「くっ……わかってるわい。神雷魔法 《黒雷霆》」
グランの神雷魔法に合わせ、ヒイロは渾身の力を振り絞り、打撃特化の神具 《ダグザの棍棒》を全力でグラシャラボラスに叩きつける。ヒイロの棍棒が強力なグランの神雷魔法の避雷針となり、合わせ技となって、グラシャラボラスに直撃を与える。そのダメージが致命傷となり、とうとうグラシャラボラスは崩れ落ちる。
「やるじゃ……ないか……ヒイロよ。お前達との戦い、面白かったぞ……そしてお前のその強力な力……もしかして魔王様に……いや……それ以上かも知れんな……」
「面白いもクソもあるか、こっちだってギリギリだ。お前の他にもまだいると思うとそれだけでも疲れるわ。」
「なぁに……魔王様はもう少し……時間がかかる。我を倒した褒美にもう一つ教えてやる……我が魔王は、六大魔王の1柱。そして魔王様の上に3魔神がいらっしゃると言われている……これから《最後の神判》まで次々と復活なされる……世界はどこまで……耐えられる……かな……」
「……なんじゃと!?どういうことじゃ、《最後の神判》という言葉なぞ、初めて聞いたぞ!それに魔神の存在は魔王と違い、伝説上のおとぎ話しのはずじゃ……」
「まずいですね。ギルドどころか、世界問題になる話しです……」
ヒイロとグランが話しているうちグラシャラボラスの身体が少しずつ消えていく。ヒイロはグランとの話しを一度やめ、グラシャラボラスの方へと歩み寄る。
「なぁグラシャラボラス……敵だったが、あんたの戦い方を見てて、なんとなく嫌いじゃなかったよ。」
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そう言い去り、魔王配下グラシャラボラスは消えた。そして同時にダンジョンもなくなり、グランとヒイロは、地上へといつのまにか戻っていた。
地上はすでに夜になっており、エメルとウォリー達が魔物を殲滅したのか、テントを張り、休憩をしていた。そして、急にダンジョンが消え去り、ヒイロとグランが目の前に現れると、見張りをしていたウォリーが激しく動揺していた。
「なっ、ダンジョンが消えた!?ヒイロ!?グランじい!?お前達無事だったのか!?やったのか?」
グラシャラボラスを倒したにも関わらず、浮かない顔をしているグランとヒイロは、ウォリーとエメルだけに話しをする。
「はい……だけど、悪い報告もあるから、それはギルドに戻ってから2人だけに話させてください。」
「……わかった。とりあえず一旦、ダンジョン攻略は成功としたんだ。ギルドに全員で戻ろう。」
ヒイロ達は、ギルド本部に戻り、グラシャラボラスから聞いた話をウォリーとエメルに話した。
「……魔神!?お伽話では確か……魔神は世界の始まり……善神との神同士での戦いで出てくる悪神と、その配下となる3柱の悪魔族の神よ……神なんて……そんなの私たちじゃどうしようもないじゃない。」
「そうじゃ。魔王の配下でさえ……ワシ一人じゃ、多分倒せんかった。その上、6体の魔王に……さらに3柱の魔神……世界の終わりじゃな。」
「……そして、その《最後の神判》も気になる。……が、すでにこのギルドだけじゃ抱えきれない話しになっている。俺は王宮へ早急に話しを通すから、このことはここだけの話で頼む。」
「わかりました。それと、勇者だけでも見つけてもらえると助かります。今のままでは戦力が足りません。」
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