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第三章〜世界へと旅立つ〜
第43話 〜ひとときの休み〜
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ヒイロ達は魔王配下のダンジョンが消え去ったその場所で少し休憩をする。疲労などがある程度回復したところで、そのまま龍王の所へ報告に向かった。ドラゴン山脈に着くと龍王も待っていたのかすぐに出迎えてくれ、自我を失ったドラゴンの原因が、予想通り魔王配下の悪魔に操られていたこと、そしてその配下達を無事に倒したことを報告することが出来た。
「龍王様からいただいた聖剣により、何とか戦えることが出来ました。きっとこの聖剣がなかったら僕は負けていたかもしれません。本当にありがとうございます」
ロイはダメージや魔力は回復薬などある程度回復したものの、心身の疲労がかなり蓄積していたため、シルフの提案で、先にギルドに送ってあげようとしたのだが、龍王にどうしてもお礼が言いたいと、無理をしてついてきたのだった。
「いや、我らもあまり力になれず、任せきりにしてしまった。申し訳ない。まさかグレイトドラゴンでさえも使役されていたとは……これから我も他の龍王達と話し合い、人族と強力して魔王の脅威から世界を救えるように努力していこう」
ロイは、お礼を言えて安心したのか、気が抜けたようにヒイロにもたれかかって来たため、ヒイロが代わりに報告を続けた。
そして、龍王への報告が終わるとヒイロ達は、転移魔法でようやくギルド本部へと戻った。ナットは本部に戻って早々に、世界各国に情報を伝えるため奔走し、ヒイロとシルフとロイは、ギルドの応接間にて、少し休憩した後、ナットに挨拶をしてから別れることとなった。
「ヒイロさん、シルフさん、今回はありがとうございました。とても良い勉強になりました。」
「いや、私もヒイロがいなかったら危なかった。感謝している」
「いや、そんなことありませんよ。力を合わせた結果倒せたのだと思います」
「……ヒイロ、お前のその力……本当に神に等しい力だな」
「僕も……まだまだ勇者としての力が足りません。ヒイロさん達に少しでも追いつけるようこれからも精進します。」
「いや、俺もさらに強くならないと……魔王や魔神から世界を守ることは出来ないと改めて痛感したよ。」
「……そうだな。私も一度エルフの里に戻って鍛え直すかな」
3人がギルドを後にしようとした時、ナットから改めて呼び止められる。
「3人ともありがとうなー!今回もきちんと国から報酬が出ると思う。ドラゴンの件も解決出来たし、配下も2人倒せたとなると、首脳陣も少しは安心すると思う。これからもまだまだあると思うがよろしく頼むぞ!」
こうしてヒイロ達は、長い調査を終え、それぞれ家へと帰った。翌日、ヒイロ達が魔王配下ナベロス、アイペロスを倒したとイバール国から世界中に情報が流されたが、世界各国にその情報が流れた同時期に、同じくニイガル国でも、いくつかの街が大量の魔物によって襲われ《ゴーレムマスターのエメル》と《天下無双のエング》によって鎮圧、そして魔王配下の《ウァレフォル》を倒したと情報が入った。
またニイガル国だけでなく、トキオ文明国でも小規模だが魔物のスタンピードが起こり、トキオ文明が誇る強力な軍隊と共に《雷帝グラン》と《賢者イスカリオテ》が、魔王配下の《ピュルサン》を倒したとのことだった。
それぞれ少しずつ復活をし始めた魔王配下ではあったが、今のところは、SSランク冒険者達の活躍により、世界中での被害も少なく、配下の悪魔もなんとか倒すことが出来ていた。だがそれは同時に、次々と現れる魔王の配下の復活が、着実に世界が悪い方向へと歩み出してる証拠でもあった。
前回のドラゴン山脈での件から、天職《勇者》のロイは、毎日のようにヒイロのところに来ていた。騎士団で訓練するより、自分より強いヒイロから学んだ方が強くなれると考えたらしい。確かに今のところ、身体能力ではヒイロの方が高いが、戦闘技術は全て我流であり、スキルも完全にオリジナルであるため、ヒイロとしては、どう教えていいか少し困っていた。
「ヒイロさん!ヒイロさんの天職ってなんですか?やっぱり剣聖ですか?それともユニークスキルの魔法使いですか?」
「えっ?天職!?あ、うーん、確か……大工……?」
「大工!?大工って家とか作るあの大工ですか!?」
「あ、あぁ、うん。まぁ親父も大工だったからかな!」
「ほんとですか!?それなのにその身体能力や魔力!?そしも全属性が使えるセプテットなんですよね!?」
「た、たまたまだよ。魔法自体は小さい頃から使えてて、遊んでるうちにこうなった!てか、ロイは勇者なんだろ!なのにこんなところにいて、遊んでていいのか?そもそも見習いなんだから騎士団かどこかで修行しなきゃダメなんじゃないのか?」
「大丈夫です!見習いと言っても、もう教わることは、全てマスターしているので、後は自分で修行をしなさいと言われてるので自由なんです!!」
「そうなんだぁ……って、そう言うことではないんだけどなぁ……。あ、そうだ!!ロイはまだ17歳だったよな!?仲のいい友達とかいるのか?」
「友達……。とも、だ、ち……?」
「……いなそうだな。じゃあ今から一緒に出掛けるか!ごめん、ミーナ!少し《森の家》に顔出してくるけど、一緒にいくか?」
「うぅん、私は家で休んでるから大丈夫。気をつけて行ってきてね。」
「すいません奥さん、いつもお邪魔しちゃって」
「気にしないで、ヒイロも楽しそうだから相手してあげてね!」
「じゃあ、いくぞ。」
「はい!」
ヒイロとロイは転移魔法で《森の家》に行くと、そこには子ども達と一緒にアルト達もいた。アルト達の姿を見て、ヒイロは少しホッとした。
「ちょうど良かった。アルトー、こっちに来てくれ!紹介したいヤツがいるんだ!」
「あ、久しぶりヒイロ兄!!急にどうしたんだ?」
「あ、ヒイロ兄!!ミーナ姉は元気!?」
すると、急に出迎えたアルトとウルルを跳ね除けてイルミが興奮しながら前に出てきた。
「誰!?そのイケメン!?」
それに乗っかるようにエイスが、いつもの余計な一言をいう。
「なんかヒイロ兄より輝いてるよ!なんかキラキラしてる!?本物みたい!」
「おいエイス、なんだそれ、本物見たい?どういう意味だ!!たくっ……ウルル、ミーナは元気だよ。今、家で安静にしてる。」
「初めまして!名前はロイと言います!」
「お前達と同じ17歳だ。そして……驚くなよ。なんとあの勇者様だ!!」
「えー!?すげ~!だからこんなにオーラがあるのか!!」
「マジッ?勇者様!?あの本とか、物語に出てくる!?」
「だからイケメンなんだ!?さすが勇者様!」
「私、てっきりヒイロ兄が勇者だと思ってたんだけど、ロイさんもヒイロ兄みたいにお強いんですか?」
「いえいえ、ヒイロさんには遠く及びません!ヒイロさんは僕の師匠です!」
「……!?さすがヒイロ兄!!勇者の師匠って、大勇者ってことじゃん??」
「大勇者ってなんだよ、大魔王じゃあるまいし……てか師匠になった覚えもないしな。」
「マジ、イケメン!」
イルミは違う意味で一人興奮している。
「お前達、暇だったらロイを連れて狩りでもしてこい。俺はここで子ども達と少し、遊んでるから。」
「えっ?狩りですか!?実は僕、普通の討伐クエストはまだやったことないんです!」
「じゃあ、このアルト様が、勇者にプロの技を教えてやろう!」
「よっしゃ!じゃあみんなで行こうぜ!」
「あ、私はヒイロ兄とここで待ってるわ!」
「イケメンと狩り……ステキだわ!」
そうしてアルト達とロイは、近くの森へ狩りに出掛け、ヒイロはウルルと一緒に久しぶりに《森の家》の子ども達とゆっくりと過ごした。ヒイロの狙い通り、翌日からロイはヒイロの家でなく、アルト達《森の家》に通うようになった。
ロイは幼い頃に、勇者の素質とも言われる光の妖精が見えるとわかった時から、イバール国の騎士団の元で極秘に英才教育を受けてきた存在であり、今まで同年代で友人と言える存在はいなかったのだ。そして何よりアルトをはじめとした《森の家》の子ども達の人の良さに惹かれ、すっかりと意気投合をしたのだった。
「龍王様からいただいた聖剣により、何とか戦えることが出来ました。きっとこの聖剣がなかったら僕は負けていたかもしれません。本当にありがとうございます」
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「いや、我らもあまり力になれず、任せきりにしてしまった。申し訳ない。まさかグレイトドラゴンでさえも使役されていたとは……これから我も他の龍王達と話し合い、人族と強力して魔王の脅威から世界を救えるように努力していこう」
ロイは、お礼を言えて安心したのか、気が抜けたようにヒイロにもたれかかって来たため、ヒイロが代わりに報告を続けた。
そして、龍王への報告が終わるとヒイロ達は、転移魔法でようやくギルド本部へと戻った。ナットは本部に戻って早々に、世界各国に情報を伝えるため奔走し、ヒイロとシルフとロイは、ギルドの応接間にて、少し休憩した後、ナットに挨拶をしてから別れることとなった。
「ヒイロさん、シルフさん、今回はありがとうございました。とても良い勉強になりました。」
「いや、私もヒイロがいなかったら危なかった。感謝している」
「いや、そんなことありませんよ。力を合わせた結果倒せたのだと思います」
「……ヒイロ、お前のその力……本当に神に等しい力だな」
「僕も……まだまだ勇者としての力が足りません。ヒイロさん達に少しでも追いつけるようこれからも精進します。」
「いや、俺もさらに強くならないと……魔王や魔神から世界を守ることは出来ないと改めて痛感したよ。」
「……そうだな。私も一度エルフの里に戻って鍛え直すかな」
3人がギルドを後にしようとした時、ナットから改めて呼び止められる。
「3人ともありがとうなー!今回もきちんと国から報酬が出ると思う。ドラゴンの件も解決出来たし、配下も2人倒せたとなると、首脳陣も少しは安心すると思う。これからもまだまだあると思うがよろしく頼むぞ!」
こうしてヒイロ達は、長い調査を終え、それぞれ家へと帰った。翌日、ヒイロ達が魔王配下ナベロス、アイペロスを倒したとイバール国から世界中に情報が流されたが、世界各国にその情報が流れた同時期に、同じくニイガル国でも、いくつかの街が大量の魔物によって襲われ《ゴーレムマスターのエメル》と《天下無双のエング》によって鎮圧、そして魔王配下の《ウァレフォル》を倒したと情報が入った。
またニイガル国だけでなく、トキオ文明国でも小規模だが魔物のスタンピードが起こり、トキオ文明が誇る強力な軍隊と共に《雷帝グラン》と《賢者イスカリオテ》が、魔王配下の《ピュルサン》を倒したとのことだった。
それぞれ少しずつ復活をし始めた魔王配下ではあったが、今のところは、SSランク冒険者達の活躍により、世界中での被害も少なく、配下の悪魔もなんとか倒すことが出来ていた。だがそれは同時に、次々と現れる魔王の配下の復活が、着実に世界が悪い方向へと歩み出してる証拠でもあった。
前回のドラゴン山脈での件から、天職《勇者》のロイは、毎日のようにヒイロのところに来ていた。騎士団で訓練するより、自分より強いヒイロから学んだ方が強くなれると考えたらしい。確かに今のところ、身体能力ではヒイロの方が高いが、戦闘技術は全て我流であり、スキルも完全にオリジナルであるため、ヒイロとしては、どう教えていいか少し困っていた。
「ヒイロさん!ヒイロさんの天職ってなんですか?やっぱり剣聖ですか?それともユニークスキルの魔法使いですか?」
「えっ?天職!?あ、うーん、確か……大工……?」
「大工!?大工って家とか作るあの大工ですか!?」
「あ、あぁ、うん。まぁ親父も大工だったからかな!」
「ほんとですか!?それなのにその身体能力や魔力!?そしも全属性が使えるセプテットなんですよね!?」
「た、たまたまだよ。魔法自体は小さい頃から使えてて、遊んでるうちにこうなった!てか、ロイは勇者なんだろ!なのにこんなところにいて、遊んでていいのか?そもそも見習いなんだから騎士団かどこかで修行しなきゃダメなんじゃないのか?」
「大丈夫です!見習いと言っても、もう教わることは、全てマスターしているので、後は自分で修行をしなさいと言われてるので自由なんです!!」
「そうなんだぁ……って、そう言うことではないんだけどなぁ……。あ、そうだ!!ロイはまだ17歳だったよな!?仲のいい友達とかいるのか?」
「友達……。とも、だ、ち……?」
「……いなそうだな。じゃあ今から一緒に出掛けるか!ごめん、ミーナ!少し《森の家》に顔出してくるけど、一緒にいくか?」
「うぅん、私は家で休んでるから大丈夫。気をつけて行ってきてね。」
「すいません奥さん、いつもお邪魔しちゃって」
「気にしないで、ヒイロも楽しそうだから相手してあげてね!」
「じゃあ、いくぞ。」
「はい!」
ヒイロとロイは転移魔法で《森の家》に行くと、そこには子ども達と一緒にアルト達もいた。アルト達の姿を見て、ヒイロは少しホッとした。
「ちょうど良かった。アルトー、こっちに来てくれ!紹介したいヤツがいるんだ!」
「あ、久しぶりヒイロ兄!!急にどうしたんだ?」
「あ、ヒイロ兄!!ミーナ姉は元気!?」
すると、急に出迎えたアルトとウルルを跳ね除けてイルミが興奮しながら前に出てきた。
「誰!?そのイケメン!?」
それに乗っかるようにエイスが、いつもの余計な一言をいう。
「なんかヒイロ兄より輝いてるよ!なんかキラキラしてる!?本物みたい!」
「おいエイス、なんだそれ、本物見たい?どういう意味だ!!たくっ……ウルル、ミーナは元気だよ。今、家で安静にしてる。」
「初めまして!名前はロイと言います!」
「お前達と同じ17歳だ。そして……驚くなよ。なんとあの勇者様だ!!」
「えー!?すげ~!だからこんなにオーラがあるのか!!」
「マジッ?勇者様!?あの本とか、物語に出てくる!?」
「だからイケメンなんだ!?さすが勇者様!」
「私、てっきりヒイロ兄が勇者だと思ってたんだけど、ロイさんもヒイロ兄みたいにお強いんですか?」
「いえいえ、ヒイロさんには遠く及びません!ヒイロさんは僕の師匠です!」
「……!?さすがヒイロ兄!!勇者の師匠って、大勇者ってことじゃん??」
「大勇者ってなんだよ、大魔王じゃあるまいし……てか師匠になった覚えもないしな。」
「マジ、イケメン!」
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「お前達、暇だったらロイを連れて狩りでもしてこい。俺はここで子ども達と少し、遊んでるから。」
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「よっしゃ!じゃあみんなで行こうぜ!」
「あ、私はヒイロ兄とここで待ってるわ!」
「イケメンと狩り……ステキだわ!」
そうしてアルト達とロイは、近くの森へ狩りに出掛け、ヒイロはウルルと一緒に久しぶりに《森の家》の子ども達とゆっくりと過ごした。ヒイロの狙い通り、翌日からロイはヒイロの家でなく、アルト達《森の家》に通うようになった。
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