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第四章〜六大魔王復活〜
第54話 〜グソイン vs エメルとシルフ〜
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魔王配下アガレスを倒したヒイロは、ウォリーの元へと引き返す。まだ数十の魔物が残っており、神獣合体したままのヒイロが次々と倒し、すぐに殲滅する。
「助かった。ヒイロが来なかったら、かなりギリギリのところだった。」
「良かったです。ニイガル国やトキオ文明国の状況はどうなっていますか?」
ウォリーは、連れてきたギルド職員の部下に、通信魔導具での各国の状況を確認させる。その間、ヒイロも神獣合体を解除し、他の冒険者同様に回復薬を飲み、身体を休ませる。すぐに情報を集めたウォリーが各国の情報をまとめた文書を読み上げる。
「まず、お前が先に行ったフクール国はSランクパーティー《森の家》が中心となって、魔王配下及び率いていた魔物を全て討伐。次にトキオ文明国だが、自国の騎士……軍隊と呼ばれているらしいが、その軍隊とロイやイスカリオテの活躍もあったみたいだが、何より新しくSSランク冒険者になったヴァンジャンスという男が魔王を一人で圧倒したらしい……」
「ロイじゃなくてですか!?……一人で圧倒……すごいな。でも、魔王まで倒せたのならトキオ文明国の方は一安心ですね。」
「あぁ。だがニイガル国の方はスタンピードの規模がかなり大きかったようで、いまだに魔王まで到達していないらしい。」
「わかりました。では、今からニイガル国に向かいたいと思います。」
「そうしてくれると助かる。こっちの処理は、オレがやっとく。」
「お願いします。」
そう言うとヒイロはとりあえず転移魔法で、ニイガル国の首都サードにあるギルド本部へと向かうと、本部に入り、すぐに職員に話しをする。
「SSランク冒険者のヒイロです。魔王討伐の援軍にきました。魔王討伐隊はどの方向に?」
「ヒイロさんですね。援軍ありがとうございます。今のところスタンピードの方はおおよそ鎮圧できたようです。場所はニイガル国南東にあるトーカの街で、SSランク冒険者の方達はダンジョンに侵入して、引き続き魔王討伐に向かっているとの事です。」
「わかった。今すぐ向かい、合流します。」
「よろしくお願いいたします。」
ヒイロはトーカの街には行ったことがなかったため、《神獣アスラ》と神獣合体を行い、高速で移動していく。ヒイロの疲れもピークに達していた。神獣合体の連続使用により、精神的な負担がかなり来ている。魔力や体力、傷などは薬や道具で回復出来るが、スキルや魔力を使用することで消費する精神的な負担は休まないと回復しない。
《天職 保育士》で様々な能力値も限界を超えて成長しているため、以前に比べ、神獣合体や神獣召喚を使っても精神面への負担が少なくなったものの、1日でこんなに神獣の力を借りたのは初めてだったのだ。
《神獣アスラ》による、大幅な身体能力向上により、かなり高速移動でヒイロがトーカの街へと到着する。そこにはニイガル国のギルドマスター、ライスの姿があり、ヒイロは、現状を確認していく。
「ライスさん、今の状況は?」
「ヒイロか!?援軍に来てくれたのか、じゃあトチギル国とフクール国は無事に終わったんだな?」
「はい。トキオ文明国の方も魔王を討伐して状況が落ち着いたらしいです。」
「そうか……こっちはスタンピードでの魔物の数が2000近くいて、それに対処するだけでも、かなりの時間と、エング達SSランク冒険者には、だいぶ負担がかけてしまった。とりあえずスタンピードの4分の3以上の魔物を倒したところで、ダンジョンへ、魔王討伐に向かってもらったんだが……」
「わかりました。まだ300近くの魔物が残っているみたいですね。僕も少し援助してから、ダンジョンに向かおうと思います。」
「助かった……正直、ニイガル国の冒険者達を総動員しても、この数の魔物では、かなりの犠牲を覚悟していた……」
「神獣召喚 《神獣ラムウ》《神獣イフリート》」
「最近……出番が多くて腰や腰に響くの……。」
「ヒイロよ!我は神獣召喚より神獣合体で派手に暴れてみたいぞ!!」
「はいはい、ごめんよ、2人とも。それでは奥義を頼みます!」
「ふぅ……ではいくかの。灰燼に帰せ《雷神の鉄槌》」
「ド派手にいくぜぇー!燃えて燃えて燃えまくれ~!《極炎乱舞》」
冒険者達を囲っていた無数の魔物達の半数以上が一瞬で消え去り、残り100を切る数となった。
「……さすが《神降ろし》!よし、後もう一息だ!お前達、最後の1匹まで見逃すなよ。」
「じゃあ後は頼みます。俺はダンジョンに入って、エングさん達を追います。」
「わかった、頼む!」
ヒイロがダンジョンに入ると、ほとんどの魔物が倒されていったのか、ほぼ魔物と出会うこともなく、スムーズに奥へ進んでいく。10階、20階とフロアボスもいなく、30階を過ぎて、38階にボス部屋らしき扉があり、その部屋に入ると広い空間の中にエング達と魔王が戦いを始めるところだった。
そこには、猿の姿をした悪魔とライオンのような顔にいくつも手が生えた悪魔が、グラン、シルフ、エメルと向かい合い、その奥では魔王らしき女性の悪魔と水の蛇がエングと対峙していた。
「エメルさん、大丈夫ですか!?」
「ヒイロ!?来てくれたのね?」
「はい、皆さん戦い始めたばかりですか?」
「えぇ、そうよ。だけど、守るので精一杯。エングもこっちが終わるまで、一人で対応してもらってるの!」
「わかりました。エングさんにこっちに来てもらえば、4人でなら倒せますか?」
「多分、大丈夫だと思う!」
ヒイロは奥に行き、エングに合流する。
「エングさん!こっちは俺が引き受けます。エメルさん達の方に行ってください!」
「ヒイロか!?悔しいが助かる……どうもあのエレーロとか言う水蛇に物理攻撃が効かず、俺では相性が悪い。」
「水の蛇ですか……確かに物理攻撃じゃ相性が悪そうですね。わかりました。あっちを頼みます!」
「すまない!」
エングはヒイロと交代し、エメルのところに向かう。
「おや……?もう一人お出ましかい?」
アガリアレプトという魔王は見た目は人族の女性と変わらないような姿のサキュバスだった。
「ここからは俺が相手する。」
「一人で良いのか?妾は何人でも良いのだぞ?」
「悪いがあんたの相手は俺一人で十分だ。」
「ほぅ、大した自信じゃな。」
ヒイロとアガリアレプトから離れたエングは、一番近くにいたシルフと合流する。
「すまない、こっちに合流する。」
「あっちはヒイロが?」
「あぁ、こっちも2人ずつ分かれよう。」
「その方がいい。今の感じだと私とエメル、グランじいさんとエングに分かれよう。」
すぐに2人はエメルとグランのところへ合流する。
「おぉ、助かったわい。身体が思うように動かん、歳には勝てぬのう。」
「グランじいちゃん頑張って!まだまだ若いから大丈夫よ!!」
「それで……相手はどうする?」
「あの猿の方はパワー型だからエメルのゴーレム と私の方が相性が良いわ!」
「では、そうしよう。出来るだけ早く片付けて、ヒイロに合流しよう。グランじいさん、行くぞ」
「ヒイロなら一人でもやっちゃいそうだけど……そうした方がいいわね!」
エングが合流することで、シルフとエメル 対 魔王配下 グソイン。エングとグラン 対 魔王配下 ブエルの戦いになった。
「戦い方は決まったのか?続きを始めて良いのか?」
「あら、もしかして待っててくれたの?ありがとう。これからは私達が相手よ。」
「良かろう……では行くぞ!《ブラッティアーマー》」
グソインは、自分の拳を地面へと強く叩きつけ、血を大量に出すとその血がそのまま赤黒いの鎧になった。
「重力魔法 《グラビティボール》」
シルフが魔法をグソインに放つも、グソインはその場から避けようともせず、正面から自らの拳で、シルフの魔法を殴って相殺する。シルフの《グラビティボール》は、Sランクの大型の魔物でさえ、当たれば弾き飛ばすほど威力があるにも関わらず、いとも簡単にグソインは弾き返した。
「やっぱり……重力魔法じゃ歯が立たない。」
「私のゴーレムもよ。ゴーレム《ポーン》がこんな簡単に弾かれるなんて初めてだわ。」
「今度はこちらから行くぞ。《ブラッティソード》」
グソインの血が今度は、大きな大剣になり、エメルに襲いかかる。
「クリエイトゴーレム モデル 《ルーク》《ナイト》」
グソインの大剣を、巨大なゴーレム《ルーク》がその巨体で受け止め、同時にゴーレム《ナイト》が馬上から長槍でグソインに攻撃を仕掛ける。
「ほう、受け止めたか。だが、こちらも《ブラッディーシールド》」
グソインもまた左腕に大きな丸いラウンドシールドをだし、《ナイト》の長槍を弾き返す。だが、シルフもまたグソインの背後の頭上へと回り込む。
ゴーレム《ナイト》がグソインから離れ、逆にゴーレム《ルーク》が、グソインの大剣を離さないように掴みながら、その巨体でグソインを倒れ込むようにのしかかり、押し潰そうとする。そしてそのゴーレムごとシルフは超重魔法を放つ。
「超重魔法 《グラビティフォール》」
「ほう、なかなか……だが、まだまだ甘いぞ《ブラッディーニードル》!」
グソインはゴーレム《ルーク》を力づくで押し返すと共に、全身から大きな棘をだし、ゴーレムを粉砕する。そして、そのままの状態でゴーレム《ナイト》にタックルをして、同様に破壊していく。
「シルフ!このままじゃ長引くわ!あれをやるわよ!」
「わかったわ!」
「クリエイトゴーレム !モデル《クイーン改》」
ゴーレム《クイーン改》が自身の身体から、《ポーン》よりも一回り小さな黒いミニゴーレムを次々と生み出していく。
「数が多くてもな……《ブラッティハンマー》」
グソインは大きなハンマーを形成し、ミニゴーレムを次々に一撃で破壊していく。
「重力付与魔法《グラビティーインバート》」
シルフがグソインではなく、エメルのミニゴーレム達に魔法をかけていく。すると、ミニゴーレム達が無重力状態となり、次々と宙に浮いていく。
「行けー!!ゴーレム 《クイーン改》!!」
エメルの呼びかけにゴーレム《クイーン》が反応し、両手を前に差し出す。そして、その号令に宙に浮いていたミニゴーレム達が次々とグソインに突っ込んでいく。
「な、なんだ!?さっきとゴーレムの動きが!?」
最初の数体をハンマーで破壊していたが、大量のミニゴーレムが、数の暴力でグソインを押し潰していく。
「《リリース》……超重魔法 《グラビティーフォール》
シルフの《リリース》によって、ミニゴーレムに付与されていた魔法が解除され、山のように積もったミニゴーレムが通常の重さに戻り、グソインを地面ごと押し潰していく。そしてさらに超重魔法により、さらにグソインは地面深くまでめり込んでいく。それを見たエメルは親指と人差し指で指を鳴らし、最後の魔法を唱える。
「《イグニッション》」
すべてのミニゴーレムが次々と大きな爆発を起こし、連鎖反応大爆発を起こす。
そして爆煙が消えるとそこには、鎧も消え、ピクリとも動がなくなったグソインが倒れていた。
「助かった。ヒイロが来なかったら、かなりギリギリのところだった。」
「良かったです。ニイガル国やトキオ文明国の状況はどうなっていますか?」
ウォリーは、連れてきたギルド職員の部下に、通信魔導具での各国の状況を確認させる。その間、ヒイロも神獣合体を解除し、他の冒険者同様に回復薬を飲み、身体を休ませる。すぐに情報を集めたウォリーが各国の情報をまとめた文書を読み上げる。
「まず、お前が先に行ったフクール国はSランクパーティー《森の家》が中心となって、魔王配下及び率いていた魔物を全て討伐。次にトキオ文明国だが、自国の騎士……軍隊と呼ばれているらしいが、その軍隊とロイやイスカリオテの活躍もあったみたいだが、何より新しくSSランク冒険者になったヴァンジャンスという男が魔王を一人で圧倒したらしい……」
「ロイじゃなくてですか!?……一人で圧倒……すごいな。でも、魔王まで倒せたのならトキオ文明国の方は一安心ですね。」
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「わかりました。では、今からニイガル国に向かいたいと思います。」
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そう言うとヒイロはとりあえず転移魔法で、ニイガル国の首都サードにあるギルド本部へと向かうと、本部に入り、すぐに職員に話しをする。
「SSランク冒険者のヒイロです。魔王討伐の援軍にきました。魔王討伐隊はどの方向に?」
「ヒイロさんですね。援軍ありがとうございます。今のところスタンピードの方はおおよそ鎮圧できたようです。場所はニイガル国南東にあるトーカの街で、SSランク冒険者の方達はダンジョンに侵入して、引き続き魔王討伐に向かっているとの事です。」
「わかった。今すぐ向かい、合流します。」
「よろしくお願いいたします。」
ヒイロはトーカの街には行ったことがなかったため、《神獣アスラ》と神獣合体を行い、高速で移動していく。ヒイロの疲れもピークに達していた。神獣合体の連続使用により、精神的な負担がかなり来ている。魔力や体力、傷などは薬や道具で回復出来るが、スキルや魔力を使用することで消費する精神的な負担は休まないと回復しない。
《天職 保育士》で様々な能力値も限界を超えて成長しているため、以前に比べ、神獣合体や神獣召喚を使っても精神面への負担が少なくなったものの、1日でこんなに神獣の力を借りたのは初めてだったのだ。
《神獣アスラ》による、大幅な身体能力向上により、かなり高速移動でヒイロがトーカの街へと到着する。そこにはニイガル国のギルドマスター、ライスの姿があり、ヒイロは、現状を確認していく。
「ライスさん、今の状況は?」
「ヒイロか!?援軍に来てくれたのか、じゃあトチギル国とフクール国は無事に終わったんだな?」
「はい。トキオ文明国の方も魔王を討伐して状況が落ち着いたらしいです。」
「そうか……こっちはスタンピードでの魔物の数が2000近くいて、それに対処するだけでも、かなりの時間と、エング達SSランク冒険者には、だいぶ負担がかけてしまった。とりあえずスタンピードの4分の3以上の魔物を倒したところで、ダンジョンへ、魔王討伐に向かってもらったんだが……」
「わかりました。まだ300近くの魔物が残っているみたいですね。僕も少し援助してから、ダンジョンに向かおうと思います。」
「助かった……正直、ニイガル国の冒険者達を総動員しても、この数の魔物では、かなりの犠牲を覚悟していた……」
「神獣召喚 《神獣ラムウ》《神獣イフリート》」
「最近……出番が多くて腰や腰に響くの……。」
「ヒイロよ!我は神獣召喚より神獣合体で派手に暴れてみたいぞ!!」
「はいはい、ごめんよ、2人とも。それでは奥義を頼みます!」
「ふぅ……ではいくかの。灰燼に帰せ《雷神の鉄槌》」
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「……さすが《神降ろし》!よし、後もう一息だ!お前達、最後の1匹まで見逃すなよ。」
「じゃあ後は頼みます。俺はダンジョンに入って、エングさん達を追います。」
「わかった、頼む!」
ヒイロがダンジョンに入ると、ほとんどの魔物が倒されていったのか、ほぼ魔物と出会うこともなく、スムーズに奥へ進んでいく。10階、20階とフロアボスもいなく、30階を過ぎて、38階にボス部屋らしき扉があり、その部屋に入ると広い空間の中にエング達と魔王が戦いを始めるところだった。
そこには、猿の姿をした悪魔とライオンのような顔にいくつも手が生えた悪魔が、グラン、シルフ、エメルと向かい合い、その奥では魔王らしき女性の悪魔と水の蛇がエングと対峙していた。
「エメルさん、大丈夫ですか!?」
「ヒイロ!?来てくれたのね?」
「はい、皆さん戦い始めたばかりですか?」
「えぇ、そうよ。だけど、守るので精一杯。エングもこっちが終わるまで、一人で対応してもらってるの!」
「わかりました。エングさんにこっちに来てもらえば、4人でなら倒せますか?」
「多分、大丈夫だと思う!」
ヒイロは奥に行き、エングに合流する。
「エングさん!こっちは俺が引き受けます。エメルさん達の方に行ってください!」
「ヒイロか!?悔しいが助かる……どうもあのエレーロとか言う水蛇に物理攻撃が効かず、俺では相性が悪い。」
「水の蛇ですか……確かに物理攻撃じゃ相性が悪そうですね。わかりました。あっちを頼みます!」
「すまない!」
エングはヒイロと交代し、エメルのところに向かう。
「おや……?もう一人お出ましかい?」
アガリアレプトという魔王は見た目は人族の女性と変わらないような姿のサキュバスだった。
「ここからは俺が相手する。」
「一人で良いのか?妾は何人でも良いのだぞ?」
「悪いがあんたの相手は俺一人で十分だ。」
「ほぅ、大した自信じゃな。」
ヒイロとアガリアレプトから離れたエングは、一番近くにいたシルフと合流する。
「すまない、こっちに合流する。」
「あっちはヒイロが?」
「あぁ、こっちも2人ずつ分かれよう。」
「その方がいい。今の感じだと私とエメル、グランじいさんとエングに分かれよう。」
すぐに2人はエメルとグランのところへ合流する。
「おぉ、助かったわい。身体が思うように動かん、歳には勝てぬのう。」
「グランじいちゃん頑張って!まだまだ若いから大丈夫よ!!」
「それで……相手はどうする?」
「あの猿の方はパワー型だからエメルのゴーレム と私の方が相性が良いわ!」
「では、そうしよう。出来るだけ早く片付けて、ヒイロに合流しよう。グランじいさん、行くぞ」
「ヒイロなら一人でもやっちゃいそうだけど……そうした方がいいわね!」
エングが合流することで、シルフとエメル 対 魔王配下 グソイン。エングとグラン 対 魔王配下 ブエルの戦いになった。
「戦い方は決まったのか?続きを始めて良いのか?」
「あら、もしかして待っててくれたの?ありがとう。これからは私達が相手よ。」
「良かろう……では行くぞ!《ブラッティアーマー》」
グソインは、自分の拳を地面へと強く叩きつけ、血を大量に出すとその血がそのまま赤黒いの鎧になった。
「重力魔法 《グラビティボール》」
シルフが魔法をグソインに放つも、グソインはその場から避けようともせず、正面から自らの拳で、シルフの魔法を殴って相殺する。シルフの《グラビティボール》は、Sランクの大型の魔物でさえ、当たれば弾き飛ばすほど威力があるにも関わらず、いとも簡単にグソインは弾き返した。
「やっぱり……重力魔法じゃ歯が立たない。」
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「今度はこちらから行くぞ。《ブラッティソード》」
グソインの血が今度は、大きな大剣になり、エメルに襲いかかる。
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ゴーレム《ナイト》がグソインから離れ、逆にゴーレム《ルーク》が、グソインの大剣を離さないように掴みながら、その巨体でグソインを倒れ込むようにのしかかり、押し潰そうとする。そしてそのゴーレムごとシルフは超重魔法を放つ。
「超重魔法 《グラビティフォール》」
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グソインはゴーレム《ルーク》を力づくで押し返すと共に、全身から大きな棘をだし、ゴーレムを粉砕する。そして、そのままの状態でゴーレム《ナイト》にタックルをして、同様に破壊していく。
「シルフ!このままじゃ長引くわ!あれをやるわよ!」
「わかったわ!」
「クリエイトゴーレム !モデル《クイーン改》」
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「数が多くてもな……《ブラッティハンマー》」
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「行けー!!ゴーレム 《クイーン改》!!」
エメルの呼びかけにゴーレム《クイーン》が反応し、両手を前に差し出す。そして、その号令に宙に浮いていたミニゴーレム達が次々とグソインに突っ込んでいく。
「な、なんだ!?さっきとゴーレムの動きが!?」
最初の数体をハンマーで破壊していたが、大量のミニゴーレムが、数の暴力でグソインを押し潰していく。
「《リリース》……超重魔法 《グラビティーフォール》
シルフの《リリース》によって、ミニゴーレムに付与されていた魔法が解除され、山のように積もったミニゴーレムが通常の重さに戻り、グソインを地面ごと押し潰していく。そしてさらに超重魔法により、さらにグソインは地面深くまでめり込んでいく。それを見たエメルは親指と人差し指で指を鳴らし、最後の魔法を唱える。
「《イグニッション》」
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