【改訂版】元保育士の異世界物語〜子どものためなら魔王もワンパン!?天職保育士!?創造魔法と神獣召喚で世界の子どもたちを救います〜

イル

文字の大きさ
70 / 96
第四章〜六大魔王復活〜

第70話 〜最強の悪魔 アモン vs 最強の冒険者 ヴァンジャンス〜

しおりを挟む
 エメルと魔王配下のバエルが戦闘を始めようとしていた頃、ヴァンジャンスは蛇の尻尾に、漆黒の身体をした魔狼、アモンという悪魔と対峙していた。

「オレの名前はアモン。ヒイロとか言う男から聞いた。お前強いらしいな、オレは強い奴と戦うのが好き。お前どれだけ強いか楽しみ。」

「そうか……。じゃあせいぜい楽しんで死ね。マテリアライズマジック 《ウェッポンズ ファイター》」

「……それはさっき見せてもらった。」

 ヴァンジャンスが新たに5機の戦闘機を創造する。だが、その戦闘機を現れた直後、アモンが空高くジャンプすると、一機を爪で破壊し、もう一機を尻尾の蛇が伸びて突き刺し、最後は口から連続で火球を吐き出し、残りの戦闘機を全て破壊する。

「ん?なんだ?脆いぞ……お前強いのか?そんな玩具、いくつ出しても、オレ倒すことできないぞ?」

「たかがいくつか……落としただけで調子にのるなよ。オートギア ウェッポンズ・ファイター スタンバイ・オールファイア」

 ヴァンジャンスは既に出していた5機の戦闘機を自分のところに集め、アモンに向けて機銃や爆撃を仕掛けていく。だがアモンは、戦闘機の攻撃を全て避け切ると、そのまま空中へと再び飛ぶようにジャンプをし、空中を走るように移動すると、自身に向かって来ていた戦闘機を一機撃墜し、その近くにいたもう一機も、尻尾で叩き落としてしまった。

「奴のスピード……面倒だな……マテリアライズマジック《ウェッポンズ・タンク》オートギア ウェッポンズ タンク・スタンバイ・オールファイア!」

 続けてヴァンジャンスは戦車を5台創造する。その5台のタンクはすぐに動き出し、アモンを包囲するように回り込むと、そのまま戦車と戦闘機による、四方八方からの集中砲火を浴びせる。

 さすがのアモンもその攻撃は避け切れず、その場に留まる。ヴァンジャンスはその様子に笑みを浮かべ、勝利を確信したが、アモンはそのほとんどの攻撃を尻尾又は手で全て弾き返し、いくつかは身体に直撃したものの、片手で埃をはらうような程度しかダメージを与えることが出来なかった。その事実にヴァンジャンスも少なからず衝撃を受ける。今までこれ程まで自分の攻撃が通用しなかった相手はいなかったのだ。

「おい、どうした?こんなものか?もう一度言う、
そんな玩具じゃオレ倒せない!」

「……黙れ……オートギア ウェッポンズ タンク・スタンバイ・オールファイア」

 さらに5台の戦車がアモンに集中砲火を浴びせるが、アモンはもう避けることなく、片手で砲撃を受け止め、次々と戦車を一撃で破壊していく。アモンにはその速さと硬さを含めた圧倒的な強さもあるが、ヴァンジャンスは魔法で具現化している機械は、全て爆撃や銃火であり、属性で言うと炎属性の魔法となり、同じ炎属性を使うアモンとは相性が悪かった。

「もう終わりか?少し物足りないが、やはりヒイロという男の方が強そうだ。《ダークフレイム》」

 アモンが口から吐いた強烈な黒炎がヴァンジャンスを襲う。

「……《ウェッポンズ・シェルター》」

 ヴァンジャンスに黒炎が襲う瞬間、ヴァンジャンスを半円のドームが覆う。

「ほう?まだ足掻くか。だが、それもいつまで持つかな?」

「アイツの方が強そうだと……」

 シェルターの中でブツブツと呟いているヴァンジャンスに対し、アモンはさらに黒炎を吐いていく。ヴァンジャンスのシェルターはだんだんと赤くなり、溶け始めていく。

「マテリアライズマジック《ハイウェッポンズ・マシンナリーアーマー》」

 シェルターが溶けると、全身にフルアーマーの機械の鎧を装着したヴァンジャンスが出てくる。

「《ハイウェッポンズ・ライト レーザーソード》」

 ヴァンジャンスの右手から刃状のレーザーがチリチリと空気中の塵を燃やしながら放出される。

「まだあるのか……?」

「……死ね」

 ヴァンジャンスが装着しているアーマーの背中部分が開き中からロケットエンジンが現れ、大きな爆発音と共に噴射すると、いきなり0から100のトップスピードでアモンに迫り、レーザーソードで斬りかかる。

「!?」

 アモンはヴァンジャンスのレーザーソードに対し、両手の爪で受け止めようとするが、バターのように切断された爪ごと、鼻先まで切られてしまう。

「ぐぁあぁ」

「《ウェッポンズ・レフト ガトリングキャノン》」

 そのままヴァンジャンスは、目の前のアモンに対し、至近距離で左腕からガトリング砲を撃ち出す。アモンは両手でクロスガードをしながら、急所への直撃を避けるも掠った腕の部分は削られたように抉れ、出血していた。アモンはそのダメージの痛みよりも興奮が勝り、笑いながら反撃に出る。

「くっ……い、いいぞー!面白くなってきたー!!《フレイムファング》」

 アモンは切られた爪の代わりに黒炎で爪を作り、両手を、大きく振りかぶり、黒炎を纏った爪の斬撃を笑いながらヴァンジャンスへと次々と放つ。それに対し、ヴァンジャンスは避けることもなく、新たな武装を展開させる。

「《ウェッポンズ・アーマー シールドビット》」

 ヴァンジャンスの左右の肩から装甲板のようなタワーシールドが2機外れ、ヴァンジャンスの前で盾となり守られる。その盾の強度は凄まじく、アモンの斬撃にも傷一つつかない。アモンはその強度に舌打ちをしながら、黒炎を自身に纏い始める。それに対し、ヴァンジャンスは左腕のガトリング砲を構え、アモンに向けて放つ。

「《フレイムボルテックス》」

 全身が黒炎に包まれたアモンはそのガトリング砲を弾幕を全て回避つつ、ヴァンジャンスに接近戦を仕掛ける。ヴァンジャンスはガトリング砲を戻し、右手のレザーソードでアモンを迎え撃つ。

 アモンの攻撃はそこまでヴァンジャンスの装甲にダメージを与えるものではなかったものの、その圧倒的なスピードと手数、そして黒炎の高熱にヴァンジャンスのアーマーも徐々にダメージが蓄積されていく。ヴァンジャンスもレーザーソードでアモンに対し、かなりのダメージを与えているにも関わらず、自身のダメージを顧みないアモンは少しずつだが、ヴァンジャンスを押していく。

「オラオラァ!!もっと……もっとだぁ!!」

「そんなにくたばりたいのなら、今すぐくたばれ……《ウェッポンズ・アーマー フルアタック》」

 少し離れたところで放置されていたヴァンジャンスのシールドがアモンとの間に突き刺さり、アモンが一度距離を取ることで両者の距離を離す。そして同時にヴァンジャンスのアーマーのあらゆる部分から兵器が姿を現す。右手のレーザーソードが消え、レールキャノンに代わり、左腕のガトリング砲、両肩からレーザーガトリング砲、そして両足と左右の腰部分から数十発のミサイルが次々と発射される。

 アモンはその圧倒的な弾幕に避けることも出来ず、はじめは全身に纏う炎で跳ね返して、前に突き進もうとするが、高威力と無限とも思える弾幕に押し戻され、なす術なく集中砲火を受けることなった。

「ガァ………ハッハッハ、オレ……負けてしまうか……だが、最高に面白かった……ぞ……。すまんなサタナキア、先逝く。」

 アモンはそう笑いながら消えていった。ヴァンジャンスはアモンが消えていくのを確認すると装着していたアーマーを外す。そして、ヒイロ達が向かった魔王城を方向を見ながらつぶやく。

「確か配下と言っていたが、フルーレティとか言う魔王よりもかなり強かった……ヒイロ……死ぬなよ、死んだら殺す。お前はまだ俺の願い、叶えてないからな。」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー  爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」 見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は……… 「あの、……どなたのことでしょうか?」 まさかの意味不明発言!! 今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!! 結末やいかに!! ******************* 執筆終了済みです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう! 公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
アルファポリス様より書籍化! 転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。 どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。 - カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました! - アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました! - この話はフィクションです。

ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした

渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞! 2024/02/21(水)1巻発売! 2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!) 2024/12/16(月)3巻発売! 2025/04/14(月)4巻発売! 応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!! 刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました! 旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』 ===== 車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。 そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。 女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。 それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。 ※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。 転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。 - 週間最高ランキング:総合297位 - ゲス要素があります。 - この話はフィクションです。

この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~

夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。 全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった! ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。 一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。 落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!

処理中です...