0(ゼロ)同士の恋愛  ほんとは愛されたい。【完結】

mamaマリナ

文字の大きさ
42 / 52

42  初めての夜 ※R少し

しおりを挟む
 食事も終わり部屋に戻ってきた。二人ともどことなくギクシャクしていた。

「ディランさん、シャワー浴びてきます」

 一言告げて、浴室に向かった。好きな人とは初めて行為だ。以前なら仕事だからと淡々とこなしていたが、こんなに気持ちが違うのかと思いながら体をきれいにしていく。最後に洗浄薬を入れるのだが、何となく心配で、お尻は入念に洗い、ほぐし洗浄薬を挿入した。服はどうしたものかと考えたが、バスローブだけにした。

「お先に、シャワーありがとうございました」

「お おう。俺も行ってくる」

 ベッドで座って待っていることにした。これからのことを考えるとドキドキしてしまい。ディランさんがシャワーから出てくるのがとても長く感じた。
 シャワー後のバスローブ姿のディランさんは、男の色気があり、見惚れてしまった。少し着崩れた胸の合わせ目から胸の筋肉が見え、まだ濡れている髪がセクシーだ。

「えっと、シャワー浴び終わった」

「クスッ めっちゃ緊張してる」

「す、するよ」
 
「俺もしてるよ」

「してないように見えるけど」

 まぁ、確かにディランさんよりは緊張してないかも。だけど、こんなにドキドキしたことはない。嫌われたらどうしようとか考えているし。ディランさんは童貞って自分で言ってたしな。ことが始まるきっかけは、俺がした方が良いかな。始まればあとは、多分大丈夫だと思うし。

「こっち来て」

 ディランさんを呼び寄せ、ドキドキしている胸に手を当てさせた。ディランさんがビックっとなったが無視だ。

「ほらね」

「俺だけだと思った」

「好きな人とするのは初めてだよ」

 そう言ってキスを仕掛けると、ディランさんも応えてくれ、ついばむキスから深いキスへと変化していく。キスを堪能しながら、ディランさんのバスローブの合わせ目から手を入れ、筋肉も堪能する。ディランさんの筋肉は、むっちりし過ぎず、程よい固さがあって、つい手のひらで撫で回してしまった。
 
「レ レイ、俺も触っていいか?脱がしても」

「脱がして触って」

 つい筋肉に夢中になってしまった。ディランさんもおそるおそる俺のバスローブの紐をほどいて、ゆっくりと手が伸びてくる。

「ディランさんなら好きにしていいよ」

「うっ、あまり煽らないでくれ」

「了解」

 ディランさんの手が優しく宝物を扱うように俺の肌を撫でる。胸の頂きも優しく撫でられる。こんな風に優しくされたことがなかったから、嬉しくなるとともに、そこが気持ちいいと知っている体は、もどかしくてもっと触って欲しくて胸を突き出してしまう。ディランさんに伝わったのか、今度は乳首を中心に指で撫でられると俺の声が少し漏れ出る。

「ん ぁん」

「ここ気持ちいい?」

「うん」

「舐めていい?」

「うん」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。

ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。 異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。 二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。 しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。 再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。

魔王の息子を育てることになった俺の話

お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。 「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」 現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません? 魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。 BL大賞エントリー中です。

獣人将軍のヒモ

kouta
BL
巻き込まれて異世界移転した高校生が異世界でお金持ちの獣人に飼われて幸せになるお話 ※ムーンライトノベルにも投稿しています

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる

七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。 だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。 そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。 唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。 優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。 穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。 ――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。

【本編完結】最強魔導騎士は、騎士団長に頭を撫でて欲しい【番外編あり】

ゆらり
BL
 帝国の侵略から国境を守る、レゲムアーク皇国第一魔導騎士団の駐屯地に派遣された、新人の魔導騎士ネウクレア。  着任当日に勃発した砲撃防衛戦で、彼は敵の砲撃部隊を単独で壊滅に追いやった。  凄まじい能力を持つ彼を部下として迎え入れた騎士団長セディウスは、研究機関育ちであるネウクレアの独特な言動に戸惑いながらも、全身鎧の下に隠された……どこか歪ではあるが、純粋無垢であどけない姿に触れたことで、彼に対して強い庇護欲を抱いてしまう。  撫でて、抱きしめて、甘やかしたい。  帝国との全面戦争が迫るなか、ネウクレアへの深い想いと、皇国の守護者たる騎士としての責務の間で、セディウスは葛藤する。  独身なのに父性強めな騎士団長×不憫な生い立ちで情緒薄めな甘えたがり魔導騎士+仲が良すぎる副官コンビ。  甘いだけじゃない、骨太文体でお送りする軍記物BL小説です。番外は日常エピソード中心。ややダーク・ファンタジー寄り。  ※ぼかしなし、本当の意味で全年齢向け。 ★お気に入りやいいね、エールをありがとうございます! お気に召しましたらぜひポチリとお願いします。凄く励みになります!

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件

白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

世界を救ったあと、勇者は盗賊に逃げられました

芦田オグリ
BL
「ずっと、ずっと好きだった」 魔王討伐の祝宴の夜。 英雄の一人である《盗賊》ヒューは、一人静かに酒を飲んでいた。そこに現れた《勇者》アレックスに秘めた想いを告げられ、抱き締められてしまう。 酔いと熱に流され、彼と一夜を共にしてしまうが、盗賊の自分は勇者に相応しくないと、ヒューはその腕からそっと抜け出し、逃亡を決意した。 その体は魔族の地で浴び続けた《魔瘴》により、静かに蝕まれていた。 一方アレックスは、世界を救った栄誉を捨て、たった一人の大切な人を追い始める。 これは十年の想いを秘めた勇者パーティーの《勇者》と、病を抱えた《盗賊》の、世界を救ったあとの話。

処理中です...