【TL/完結】溺愛体質の見目麗しい管理人さんは私のことがお好き

小海音かなた

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ch.31 目的遂行

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「良くないけどー」呂色さんが少し思案するように首を傾げて、「咲菜ちゃんと出かけたかってんもん。仕方ないよ」少し気まずそうに言った。
 えっ、それってどういう……。
 思わず聞きそうになった私の声を遮るように「ほらっ」呂色さんが声を上げた。
「冷めちゃうから、はよ食べよ。お肉固くなっちゃう」
「あっ、はい」
 ふたりで感想を言い合いながら食べたご飯は美味しかったけど、呂色さんの思わせぶりな言葉は胸に詰まったままだった。

 お昼ご飯を食べ終えて、呂色さんのお洋服を見立てることにした。どうやらあまりこだわりなどがないらしく、いつも同じような服になってしまうのが悩みなんだそう。
 確かにいつもモノトーンシャツにゆったりとしたパンツ姿だ。
 顔が美しいし背が高くてスタイルもいいから、正直なんでも似合うと思う。すれ違う人もお店の人も、女性がみんな呂色さんに見惚れているのがわかる。
 隣にいるのがこんな私でごめんなさい、と思うけれど、当の呂色さんはそんな視線に慣れているのか、特に気にすることもなく買い物を楽しんでいるようだった。
 無事満足していただける服のお見立てを完了して、せっかくだからとモール内を散策した。
 人が多くてはぐれそうだから、とかいう理由で手を繋いだりするかな、なんて妄想してしまったけど、そんな漫画みたいな流れにはならなかった。
 少し残念だったのは、私が呂色さんとそういう関係になってもいいと思ってるからなのだろうか。自分のことなのに良くわからない。
 でも、海が見えるベンチで日光浴しながらお喋りするのは、とても楽しかった。
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