【TL/完結】溺愛体質の見目麗しい管理人さんは私のことがお好き

小海音かなた

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ch.110 ほどける

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「ハッキリ言わんでも、わかってくれてるもんやと思ってた」
 呂色さんが立膝で近づいて、私を抱き寄せた。
「好きよ。大事に思ってる。そうじゃなきゃ、ここまでしない」
「ほんとうに……?」
「本当に」
 言葉の優しさに、呂色さんの温もりに、安心してまた涙が出た。
 呂色さんはそっと身体を離すと、頬を伝う涙を拭って、優しくキスをした。
「あらためて言うわ。……俺と、付き合って?」
 私の目からは先ほどとは違う感情の涙が溢れて、うなずいて返事をすることしかできなかった。
 呂色さんは、私が泣き止むまで頭を撫でてくれた。

 私が泣き止むと、呂色さんはぐしゃぐしゃになった私の顔をティッシュでトントン拭いてくれる。
 子どもみたいに扱われてちょっと不本意だけど、大人な呂色さんからしたら私はまだ子どもなのかもしれない。
 呂色さんはそんな私を愛おしそうに見つめて、もう一度キスをした。
「あらためて、今日からよろしくな」
「はい」
「うん」
 もう一度頭を撫でると、呂色さんが立ち上がった。
「夜遅くにごめんな? 今日はゆっくり休んで?」
 もう行っちゃうの?
 そう思ったら、ドアへ向かう呂色さんのシャツの裾を掴んでいた。
「ん? どした?」
 裾を引かれて歩みを止めた呂色さんが、不思議そうに私を見下ろす。
「してくれないんですか?……続き」
 私の言葉に呂色さんは目を丸くして、「あんなぁ」言いながらまた私の正面に座った。
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