ぼくの初恋

くろこ

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プロローグ

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 「席について静かにして~転校生紹介するわよ」

  先生のその一言でざわついていた教室が一気に静かになった。
  大丈夫だ……昨日あんなに練習したじゃないか。
  そう自分に言い聞かせる。
  
  「じゃあ入ってきてー」

  「はっ、はいっ!!」
  
  いざ教室に入ると予想以上に人が居て頭が真っ白になった。

  「こっ、ここういちねんの、っ…山野、きょうきですっっ」

  教室が変な空気になる。
  転校初日ぼくはやらかしてしまった。

  「では、1番後ろの空いている席に座ってね……あはは。あと分からないことは隣の山原くんに聞いてね」

   先生にも引かれてしまった。
   ぼくの高校3年間みんなから白い目で見られながらぼっちで過ごすんだきっと……。

   「なあなあ、おれ山原翔太やまはらしょうた。よろしく!」

   「あ、ああどうも……。」

  この人、‪α‬アルファだ。
  人間は3種類に分けられる。
  いちばん多いのがβベータ
  人間の八割はβだ。
  次に‪α‬。
  アルファは見ただけで大体わかる。
  オーラが違うのだ。
  ‪α‬はリーダーシップがあって地頭がいい。
  いわゆるエリートと呼ばれる人達。
  大体大手企業の社長などは‪α‬が多い。
  そして最後にΩオメガ
  Ωの最大の特徴は発情期がある事だ。
  発情期の時は男も女も関係なく妊娠できる。
  そのせいでよく襲われる事件が相次いでいる。
  発情期があるせいで社会的地位はとても低いのだ。
  この発情期はとても厄介で、いつ来るかなどは全く分からない。
  発情期が来てない人は自分をβだと思い込むこともしばしば…。
  まあ、あとは男女分けられるくらいだな。

   ぼくはここでやって行けるのだろうか。
   ひとまず、授業に集中しよう。

  ┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈
  昨日から転校生が来ると先生が言っていたが正直おれは興味がなかった。
  全てのことにおいて興味が無いのだ。
  だけどその考えは転校生が入ってきて変わった。
  周りは暗くなって転校生だけが光って見えた。
  惚れた。
  相手は男なのに惚れた。
  凄く顔が整っている。
  美形だ。
  自己紹介で噛んだことさえも愛おしく思えた。
  気づいたら自分から声を掛けていた。
  だけど相手はあんまり反応を示さなかった。
  こんなことは初めてだ。
  おれは‪α‬で大手企業の社長の息子だからみんなが媚びを売ってくるのに。
  あぁ、この3年間楽しくなりそうだ。
  
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