ぼくの初恋

くろこ

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  ここの学校での初めての授業は数学だ。
  数学がいちばん得意教科であり、いちばん好きな教科なので嬉しい。
  しかも今授業でやっている単元はもう予習済みなので楽勝だ。
  
  「なあなあ」

  隣の席の山原が話しかけてきた。

  「……どうか、しました?」

  「ここのさー、(2)の問題全然わかんねーんだけど分かった?」

  何か、変なことを言われるのかと思ったが違ったみたいで安心だ。

  「あぁ、ここはですね⋯──と、なるのでこの答えです。」
 
  まあ良い説明ができたのではないだろうか。
 
  「おお!!ありがとな。めっちゃ分かりやすかったわ!!」

  気分を損ねないでよかった。

  「良かったです」 

 「おれとさLINE交換しない?」

  ぼくはあまりの突然さに口を開けて固まった。
  ぼくと?このぼくと?出会った瞬間からやらかしたぼくと?

  「こんなぼくとで良ければですが……」  
    
  「全然いいよ!!てか、同級生なんだし敬語やめよー、ってことで早速」

   ノリノリでスマホを出てきたよこの人。
   今授業中だよ。
   
  「あの……今は授業中だから……」

  「……。真面目かよー!」

   真面目とか以前の問題だよ!!

  「山原~うるさいぞ」

  数学担当の顔が優しそうな先生が顔をぴくぴくさせながら言った。
  結構怒ってるやん。
  こえ~~。

  「はーい。すいませーん」

   こんなことをしている間に授業は終わった。
   数学楽しかったなぁ。
   最後の10分は邪魔が入ったが……。
   そう思うのもつかの間わらわらとクラスの女子たちが近寄ってきた。
   自己紹介の時は緊張しすぎて周りが見えてなかったがこのクラスは女子が多いな。
   男子は俺合わせて10人くらいしかいないのに女子は20人居そうだ。
 
  「ねぇねぇ~名前、なんて言うの?」

  うおっと。話しかけてきましたかー。
  そりゃそうですよねー、自己紹介聞こえませんでしたよねー。
  
  「ええっと…山野光輝です……。」

  声が小さくなってしまった。
  
   えぇー!そうなんだじゃぁーと次々と質問してくる声が聞こえくる。
   正直色んな人が喋りすぎて誰がなんと言っているのか分からない……。

  「おいおい、山野を困らせるなよ」

  山原が言ってくれた。
  ナイス!!

  「はいはいー、また今度聞きに来るね~」

  そろそろ授業が始まるので女子は自分の席に着いて行った。
  はぁぁ……と思わずため息をついてしまう。

  「大丈夫か?悪い奴らじゃないんだけどな……で、LINE交換しね?」

  「あぁ、LINE交換しようか」

   すっかり忘れていた。
   
   「よーし、LINE交換でっきた~。」

   「ありがとう」

   「こちらこそ!」

   そう言って笑った山原の顔はとても眩しく見えた。
   

   
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