1 / 8
はじめに、嫉妬に苦しむ作者より
しおりを挟む
今朝、ニュースを見ていると、気になる記事がありました。
「嵐が新会社設立 朝から歓喜の声」
あのアイドルグループ「嵐」が新会社を設立したということです。これは、活動再開か?とか思いつつ、連名でコメントを出してて、「やっぱり5人そろってて、素敵だなー」と思いました。
今の30代~40代からしたら歓喜なのでしょう。嵐が活動再開とは。そんなことでSNSを読んでいると、
噂では会社の所在地は、恵比寿ガーデンプレイスタワーらしいと、あくまで噂ですが...
恵比寿ガーデンプレイスタワーって...アルファポリスの所在地じゃん!!!
しかも、「アルファポリス」は19階で、「株式会社嵐」は?
まあ、公式(アルファポリス)からの通達とかはない(当たり前である)。
「クラスメートでイケメンの彼」が隣になったけど、全く意に介していないヒロイン...
そんなポジションを気取っているのか(そんなわけない)。
「アルファポリス」の社員は、偶然でも生のMJや生のニノ、生の相葉君、大野君、櫻井君を見れるのか...
なんだそれは...羨ましい。
◇
私は某出版社に勤める編集者。今、1階に荷物を取りに行って、受け取りのサインをしたが、荷物が思ったより大きかった。
「段ボール一箱だから大丈夫だよ」
そう言われてきたけど、中身は本だ。軽いわけがない。
軽く持ち上げると、頑張ればいける重さだった。しかし、少し歩くと徐々にそれが気のせいだと気づく。腕が痛い。もう一歩も進めない。
(もう無理、恥ずかしいけど、誰かを呼ぼう)
「すいません。大丈夫ですか?」
若い男性の声が聞こえる。振り向くと、そこにいたのは、あのアイドルグループのメンバーMJだった...
◇
羨ましい。なんだ。妄想だと断言できない。十分にあり得る展開だ。普通ならスルーするが、あのMJ。ファンの間で、天使と言われるほど性格もイケメンな彼だ。困っているなら、男性女性問わず救うハズだ...
「目立たない出版社に勤める私。しかし先日同じビルにアイドルグループが引っ越してきた」
なんだ。このゴリゴリの恋愛小説は。しかも現実にあり得る。
◇
私は、出版社に勤めている。普段はなんの気持ちの高ぶりもなく、淡々と仕事をしているが、今日、今日はあのニノがYoutubeの動画撮影に来る。
それは1週間前だった。社内の掃除をするように唐突に連絡があった。
詳しい事情を小耳に挟むと、あのニノが
「同じビルにいる出版社に行ってみた」という企画で来るらしい。
(確かに、ニノはゲームが好きだがまさか、出版社に直接くるなんて)
◇
十分にあり得る。あり得過ぎる。
アイドルグループの会社が恋愛小説に強い出版社のビルに転居してきたとか、もうシチュエーションだけでヤバい。
鴨がネギを背負ってきたようなものだ。
◇
仕事で疲れて、エレベータに乗っている私。扉が開く。誰か来た。顔を見ると、翔君だった。
エレベータの中には、二人っきり。
◇
もはや、役得だ。しかも、自分たちは何もせずにあっちから、アプローチが来るなんて、悪役令嬢の気持ちが分かってきた。この気持ち、何かにぶつけ...昇華させなくては。
そうだ、小説を書こう。
「嵐が新会社設立 朝から歓喜の声」
あのアイドルグループ「嵐」が新会社を設立したということです。これは、活動再開か?とか思いつつ、連名でコメントを出してて、「やっぱり5人そろってて、素敵だなー」と思いました。
今の30代~40代からしたら歓喜なのでしょう。嵐が活動再開とは。そんなことでSNSを読んでいると、
噂では会社の所在地は、恵比寿ガーデンプレイスタワーらしいと、あくまで噂ですが...
恵比寿ガーデンプレイスタワーって...アルファポリスの所在地じゃん!!!
しかも、「アルファポリス」は19階で、「株式会社嵐」は?
まあ、公式(アルファポリス)からの通達とかはない(当たり前である)。
「クラスメートでイケメンの彼」が隣になったけど、全く意に介していないヒロイン...
そんなポジションを気取っているのか(そんなわけない)。
「アルファポリス」の社員は、偶然でも生のMJや生のニノ、生の相葉君、大野君、櫻井君を見れるのか...
なんだそれは...羨ましい。
◇
私は某出版社に勤める編集者。今、1階に荷物を取りに行って、受け取りのサインをしたが、荷物が思ったより大きかった。
「段ボール一箱だから大丈夫だよ」
そう言われてきたけど、中身は本だ。軽いわけがない。
軽く持ち上げると、頑張ればいける重さだった。しかし、少し歩くと徐々にそれが気のせいだと気づく。腕が痛い。もう一歩も進めない。
(もう無理、恥ずかしいけど、誰かを呼ぼう)
「すいません。大丈夫ですか?」
若い男性の声が聞こえる。振り向くと、そこにいたのは、あのアイドルグループのメンバーMJだった...
◇
羨ましい。なんだ。妄想だと断言できない。十分にあり得る展開だ。普通ならスルーするが、あのMJ。ファンの間で、天使と言われるほど性格もイケメンな彼だ。困っているなら、男性女性問わず救うハズだ...
「目立たない出版社に勤める私。しかし先日同じビルにアイドルグループが引っ越してきた」
なんだ。このゴリゴリの恋愛小説は。しかも現実にあり得る。
◇
私は、出版社に勤めている。普段はなんの気持ちの高ぶりもなく、淡々と仕事をしているが、今日、今日はあのニノがYoutubeの動画撮影に来る。
それは1週間前だった。社内の掃除をするように唐突に連絡があった。
詳しい事情を小耳に挟むと、あのニノが
「同じビルにいる出版社に行ってみた」という企画で来るらしい。
(確かに、ニノはゲームが好きだがまさか、出版社に直接くるなんて)
◇
十分にあり得る。あり得過ぎる。
アイドルグループの会社が恋愛小説に強い出版社のビルに転居してきたとか、もうシチュエーションだけでヤバい。
鴨がネギを背負ってきたようなものだ。
◇
仕事で疲れて、エレベータに乗っている私。扉が開く。誰か来た。顔を見ると、翔君だった。
エレベータの中には、二人っきり。
◇
もはや、役得だ。しかも、自分たちは何もせずにあっちから、アプローチが来るなんて、悪役令嬢の気持ちが分かってきた。この気持ち、何かにぶつけ...昇華させなくては。
そうだ、小説を書こう。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
✿ 私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい
設楽理沙
ライト文芸
累計ポイント110万ポイント超えました。皆さま、ありがとうございます。❀
結婚後、2か月足らずで夫の心変わりを知ることに。
結婚前から他の女性と付き合っていたんだって。
それならそうと、ちゃんと話してくれていれば、結婚なんて
しなかった。
呆れた私はすぐに家を出て自立の道を探すことにした。
それなのに、私と別れたくないなんて信じられない
世迷言を言ってくる夫。
だめだめ、信用できないからね~。
さようなら。
*******.✿..✿.*******
◇|日比野滉星《ひびのこうせい》32才 会社員
◇ 日比野ひまり 32才
◇ 石田唯 29才 滉星の同僚
◇新堂冬也 25才 ひまりの転職先の先輩(鉄道会社)
2025.4.11 完結 25649字
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
【完結】どうか私を思い出さないで
miniko
恋愛
コーデリアとアルバートは相思相愛の婚約者同士だった。
一年後には学園を卒業し、正式に婚姻を結ぶはずだったのだが……。
ある事件が原因で、二人を取り巻く状況が大きく変化してしまう。
コーデリアはアルバートの足手まといになりたくなくて、身を切る思いで別れを決意した。
「貴方に触れるのは、きっとこれが最後になるのね」
それなのに、運命は二人を再び引き寄せる。
「たとえ記憶を失ったとしても、きっと僕は、何度でも君に恋をする」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる