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おまけ
書記
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「にゃーにゃー」
またラブが鳴いている。もう毎日こうだ。その理由はわかってる。
「俺だって…あおいに、会えない、嫌」
ラブを抱っこして撫でる。ラブは頻繁に…というか毎日あおいを探しに行っている。何度も何度も…いないあおいの部屋に行っては鳴くだけ。あおいの帰りをずっと待ってる。突然、あおいが学園から姿を消したことが原因だ。ラブはとてもあおいのことを気に入っている。もう飼い主の俺よりもすごくあおいに懐いているくらい。
俺だってラブに負けないくらいあおいを思っている。会えないのは寂しい…。
「あおい…、」
あのパーティー以来会ってない。あおいに会いたくて我慢できなかったのですぐに俺は学園の外に出て、探した。また、俺と話して欲しい。
そして、またあおいの好きな本や趣味とか聞いて過ごしたい。もっとあおいのこと知りたかった。まだまだあおいのこと知らない。
それなのに、あおいの手がかりが掴めず不安に包まれる。
あおい、俺のことどう思っていたかな…。きっと、いじめていたやつのことなんて誰だって嫌いになる。それは当然のことかもしれない。
なのに、あおいは俺を『優しい人』なんて言ってくれた。今まで上手く話せなかったのがあおいにだけは安心して自分らしく話せる。
「どうしよ、…すごく、会いたい。あおい…」
いつも、震えていた小さな身体を今すぐにでも抱きしめたい。
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