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過去にも色々ありました
第73話 ルーカスの助け舟①
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あれから数日経ち、今日は休日だ。
あの後エリオット様とは仕事で話す機会があったけど、何となく怒っているというか、ずっとすねている感じで、やっぱり様子が変だ。
そんなわけで、ルーカスお兄様に相談してみることにした。ルーカスお兄様は女心は微塵も分からないけど、男心を読むのはうまいのだ。
「お前…それはあれだろ、そのエリオットって奴がシェリーに惚れてるんだろ。それも割と本気で。」
……え?
「いや…私の話聞いてましたか?その人は息を吸うように女の子たちを口説くような人なんですよ?」
「それは何度も聞いたって。」
「じゃあ違うじゃないですか。」
「それを踏まえても、だ。」
もしかしてルーカスお兄様は私をからかうつもりなのかと思ったけど、顔を見ると若干ニヤニヤはしているもののふざけて適当なことを言っているわけでは無さそうだ。
「…なんでそう思ったんですか?」
「うーん、何となく?」
前言撤回。やっぱりからかってるだけじゃないか…!?
私が懐疑心むき出しでルーカスお兄様を見ると、またお兄様が口を開いた。
「いや、そう思ったのはほんとだって。シェリーもなんかそいつの今までの行動で心当たりないのか?」
「心当たり…いや、特には無いですね。ここ最近は挙動不審なことが多かったくらいで…」
「なんだ、やっぱり惚れてんじゃんか。」
「だから、なんでですか。」
「なんでもだ。そうやって何でもかんでも明確な根拠を求めたがるのは、研究者脳の奴の悪い癖じゃないか?」
それは…一理あるかもしれないけど。
「…だからと言って、"何となく"だけで全て片付けるのもどうかと思いますが…」
「というか、あれだな。お前は人からの悪意には鋭いけど、好意には鈍すぎるよな?婚約破棄の騒動でリナがお前を裏切る前提で動いてたときも思ったけど。"シェリーお姉様大好き"なリナがわざとそんなことする訳ないだろ。」
ルーカスお兄様が真顔で言う。
「・・・一理あるかもしれませんが、ルーカスお兄様にだけは言われたくありません!!」
カトリーヌの恋心に全然気がついてなかった癖に!!
――――――
そんなこんなで、ルーカスお兄様への相談は有耶無耶なまま終わってしまった。結局お兄様がどこまで本気で言ってるのか分からなかったな…相談相手を間違えたかもしれない。
「今日はこんなところですね。」
「ああ、いつも仕事が早くて助かる。」
今は相談した日から数日経ち、いつも通り研究所で捜査課の仕事を終えたところだ。
私はエリオット様に魔道具と解析結果を書いた紙を渡してから仕事部屋を出た。
「お、シェリーいたいた!」
え……
私を呼ぶ声の方を見ると、そこにはルーカスお兄様がいた。
「ルーカスお兄様!?何故ここに!」
「いやー、暇だから?」
「理由になってないです!」
「それより、この前話してた"エリオット"はどこだ?」
「え、いや…」
まさか、エリオット様に会いに来たの!?
……絶対ややこしくなる。よし、上手く誤魔化してお帰り願おう。
ガチャ
「なあシェリー、ここ少し分からないところがあるんだがいい、か…」
「あ…」
「よっ!!」
すると、ちょうどエリオット様が仕事部屋から出てきてしまった。
「えっと…なんか取り込み中だったか…?」
「いや、ちょうどいい所に来た!」
あーあ……
あの後エリオット様とは仕事で話す機会があったけど、何となく怒っているというか、ずっとすねている感じで、やっぱり様子が変だ。
そんなわけで、ルーカスお兄様に相談してみることにした。ルーカスお兄様は女心は微塵も分からないけど、男心を読むのはうまいのだ。
「お前…それはあれだろ、そのエリオットって奴がシェリーに惚れてるんだろ。それも割と本気で。」
……え?
「いや…私の話聞いてましたか?その人は息を吸うように女の子たちを口説くような人なんですよ?」
「それは何度も聞いたって。」
「じゃあ違うじゃないですか。」
「それを踏まえても、だ。」
もしかしてルーカスお兄様は私をからかうつもりなのかと思ったけど、顔を見ると若干ニヤニヤはしているもののふざけて適当なことを言っているわけでは無さそうだ。
「…なんでそう思ったんですか?」
「うーん、何となく?」
前言撤回。やっぱりからかってるだけじゃないか…!?
私が懐疑心むき出しでルーカスお兄様を見ると、またお兄様が口を開いた。
「いや、そう思ったのはほんとだって。シェリーもなんかそいつの今までの行動で心当たりないのか?」
「心当たり…いや、特には無いですね。ここ最近は挙動不審なことが多かったくらいで…」
「なんだ、やっぱり惚れてんじゃんか。」
「だから、なんでですか。」
「なんでもだ。そうやって何でもかんでも明確な根拠を求めたがるのは、研究者脳の奴の悪い癖じゃないか?」
それは…一理あるかもしれないけど。
「…だからと言って、"何となく"だけで全て片付けるのもどうかと思いますが…」
「というか、あれだな。お前は人からの悪意には鋭いけど、好意には鈍すぎるよな?婚約破棄の騒動でリナがお前を裏切る前提で動いてたときも思ったけど。"シェリーお姉様大好き"なリナがわざとそんなことする訳ないだろ。」
ルーカスお兄様が真顔で言う。
「・・・一理あるかもしれませんが、ルーカスお兄様にだけは言われたくありません!!」
カトリーヌの恋心に全然気がついてなかった癖に!!
――――――
そんなこんなで、ルーカスお兄様への相談は有耶無耶なまま終わってしまった。結局お兄様がどこまで本気で言ってるのか分からなかったな…相談相手を間違えたかもしれない。
「今日はこんなところですね。」
「ああ、いつも仕事が早くて助かる。」
今は相談した日から数日経ち、いつも通り研究所で捜査課の仕事を終えたところだ。
私はエリオット様に魔道具と解析結果を書いた紙を渡してから仕事部屋を出た。
「お、シェリーいたいた!」
え……
私を呼ぶ声の方を見ると、そこにはルーカスお兄様がいた。
「ルーカスお兄様!?何故ここに!」
「いやー、暇だから?」
「理由になってないです!」
「それより、この前話してた"エリオット"はどこだ?」
「え、いや…」
まさか、エリオット様に会いに来たの!?
……絶対ややこしくなる。よし、上手く誤魔化してお帰り願おう。
ガチャ
「なあシェリー、ここ少し分からないところがあるんだがいい、か…」
「あ…」
「よっ!!」
すると、ちょうどエリオット様が仕事部屋から出てきてしまった。
「えっと…なんか取り込み中だったか…?」
「いや、ちょうどいい所に来た!」
あーあ……
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