『ラズーン』第二部

segakiyui

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1.忘却の湖の伝説(2)

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「伝説?」
 冷えてくる夜気の中、温かな火の側で、ユーノは手にしていたスープの椀から顔を上げた。炎の光がゆらゆらと揺れ、滑らかな頬に浮かんだ表情を隠す。
「過去を葬る場所、以外の?」
「ああ」
 アシャは椀の中身をゆっくり飲み込み、頷いた。
「聞いたことないな、そんな話」
「ぼくも」
 レスファートがユーノにお代わりを頼みながら首を傾げる。
「熱いからね」
「うん」
 こくんと頷いて、中身をふうふう吹き冷ましながら、レスファートはアシャに視線で続きを促す。
「もともとは、その伝説から『忘却の湖』と呼ばれるようになったんだがな」
 アシャは苦笑して話し始めた。
 いつの頃のことかはわからない。とにかく遥か昔、ラズーンがこの世を治め始めた頃、この湖の近くには小さな村があった。
 村には血気盛んな若長と彼を愛する娘が居た。
 ある日、若長は不思議な噂を聞いた。湖に得体の知れない魔物が棲みついたというのだ。
 魔物は夜な夜な子どもの夢に現れ安らかな眠りを奪うばかりではなく、病む者の心を騒がせ湖に引きずり込むようで、やがて村の中でも行方知れずになる者が現れた。
 村人の不安をなだめようと、若長は娘が止めるのも聞かずに湖に出かけ、真実を明らかにすると短剣を口に銜えて飛び込み、魔物が棲むという深い藍の水底へ身を沈めて行った。
 娘は心配で心配でたまらない。湖の側に立ち尽くして若長の帰りを待ったが、待てど暮らせど若長は戻らない。
「死んじゃったの?」
 レスファートがごくん、と急いでスープを飲み込んで尋ねた。熱かったのだろう、はふ、と舌を出しながらアシャの返事を待っている。
 アシャは、旅の夜空に昔語りをする老人のように、ゆっくり重々しく頷いてみせた。
「しばらくたって、娘が居ても立ってもいられずに、ついに湖の岸から水に足先を浸した時、わらわらと底から湧き上がった黒いものが目に留まった。驚いて娘が足を引いた瞬間、それは見る見る広がって水面を真紅に染めた」
 見たとたん、娘は湖に身を躍らせた。若長の運命を嘆いて身を投じたとも、最後まで諦め切れずに探そうとしたとも伝えられるが、翌日、娘は湖の岸に打ち上げられて倒れていた。幸い命は別状なく、数日たって回復したのだが。
「娘は全てを忘れ去っていた」
 レスファートは瞬きもせずに聞き入っている。
「自分が何をしようとしていたのか、若長がどうなったのかも、いやここがどこで、自分が何者かも、全て忘れてしまった娘を見て、人々は湖の神が娘の哀れな願いを聞き届けて、悲しみごと心を持ち去ったのだろうと噂した」
 後に、娘は湖の神に仕える巫女として、ほとりに粗末な小屋を建て、余生をそこで過ごしたと言う。
「ふうん……」
「あ」
 ユーノが何かに呼ばれたようにひょいと首を伸ばした。
「そう言えば、向こうの端の方に白い建物があったね。石造りの結構大きな建物だったけど、飾りも何もない、質素な感じの……あれがそう?」
「ああそうだ」
 面白いだろう?
「伝説だと言われているのに、その伝説のままに湖の神に仕える巫女達が居て、ああやって暮らしている」
「じゃあ、ほんとの話? そこにいる人は、みんな、すきな人が死んじゃったの? ここには今も魔物がいるの?」
 レスファートが、不安そうな顔になって、少し離れた入り江をひたひたと打つ波の音に改めて気づいたように、そろそろとユーノの側へすり寄る。
「そうとは限らないんじゃないかな」
 ユーノが残りのスープを勢いよく口に流し込み、ごちそうさま、と唇を舐めた。
「自分で神さまに仕えたくて来た人もいるんじゃない?」
「じゃあ、その神さまがすきなの?」
「うーん、そうともいえるかも……」
(だといいんだがな)
 レスファートに首を傾げてみせるユーノの横顔に、アシャは眉を寄せ、気取られないように椀を傾けた。
 実はサマルカンドがもたらした情報では、この辺りにもぼつぼつラズーン支配下(ロダ)を離れ始めている地域があるらしい。湖周囲は野営に一番いいし、ユーノがここへ立ち寄ることを強く望んでいたこともある、見た感じではそういう気配もなかったから天幕(カサン)を張ったが、注意するに越したことはない。
『たとえ……絶対届かないとしても』
 ふいとアシャの耳の奥に、ユーノの柔らかな声が響いた。
 湖のほとりで、まっすぐ水面を見つめながら、風にまぎれるようにつぶやいた声。
 呼びかけたアシャの声にも全く気づかないほどの深い物思い、振り返った黒い瞳がどぎまぎと揺れながら微かに潤んでいたのを見逃すアシャでもない。
(誰を想っていた?)
 アシャの声も聞こえぬほど強く、誰の面影を追っていたのか。
 焼け付いた胸を冷やすもの、そう考えて唇に目を留めたのも、聞こえなかった部分でその相手の名前を呼んだのではないかと苛立ったせいで。
 我ながら何をやっている、そう突っ込みつつ迫ったのはあっさりかわされてしまったが。
(まあ約束は取り付けたのだし)
 ユーノのことだ、そうそう違えることもないだろう。それはそれでこの先の楽しみにすればいい。
(問題はどのあたりまで支配下(ロダ)を離れているか、だな)
 それによって、ガズラをどのように通っていくか考えなくてはならない。
(できるだけ安全に)
 できるだけユーノが危険なことに巻き込まれないような道を。
 頭の中で次々とラズーンへの道を幾通りも組み合わせ始めたアシャに、
「イルファは?」
 レスファートが口を動かしつつ尋ねてきた。
「あ? ああ、薪を集めに行ったはずだが」
「にしては遅いよね」
 ちょっと見てくる、レスファートを頼む。
 言い捨てて、はやユーノは剣を手に火の側を離れていく。
 気にはなったが、周囲にこれだけ人間が野営している、めったなこともあるまいと目を戻すと、レスファートが再び空になった椀を片手に鍋の方へ手を伸ばしていた。
「お代わりか」
「うん、昼間イルファとやりあって、すっかりおなかへった」
「ふうん? ………ところで何杯目だ?」
 よそってやって差し出された小さな両手に乗せながら問う。
「四杯目?」
「そんなに食べたのか?」
 珍しい、と眉を上げると、相手は澄ました顔で椀にさじを突っ込みながら続けた。
「食べられるときに食べとかなくちゃ」

「おーい、イルファ!」
 ユーノは剣の柄に軽く手をかけながら、重く沈んだ闇に向かって呼びかけた。
 暑くもなく寒くもない。野営の連中も眠りについているのだろう、ときおり、虫(シエト)の微かなリリリン、という音が響くだけの静かな夜だ。
 自分の声がひどく無作法なものに聞こえて、ユーノは少し怯んだ。
 風が柔らかく木々の葉を鳴らせていく。ジェブの樹もあるのだろうか、うねるような音律が風の音の合間に聞こえてくる。ヒスパの、針のように尖った葉の先に縫い込まれた月が、仄白い光を樹間に投げていた。
(まさかどこかで殺られてるなんてことはないだろうけど)
「イールファーッ!」
 声を抑えながらも呼ばわる。
 ふいに、激しい羽音がして、ユーノは背後を振り返った。
 月光を浴びて真っ白に輝く姿が、ユーノをめがけて木立の隙をすり抜けるように舞い降りてくる。
「サマル」
 伸ばしたユーノの左腕、サマルカンド用に皮を手首から肘にかけて巻き付けた部分に、巨大なクフィラはふわりと降りた。体躯に比して信じられないほどの軽さ、覗き込むようにユーノに向かって首を傾げる額には紅の十字、肉眼で物を見るのと同時に、その十字で熱源として生き物の存在を感知していると言われるクフィラに、闇は意味がない。
「一人になるなって言うのか?」
「クェアゥ」
 どこか甘い鳴き声を響かせて、サマルカンドがゆっくりと肩へと移動してくる。
「大丈夫だよ」
「クエェッ」
「わかったわかった」
 冗談じゃないと言いたげな叫びにユーノは苦笑する。元の主に似ているのか、太古生物にしてはずいぶん人懐っこくておせっかいだ。
「耳元で騒ぐなよ」
 笑って嗜めると、サマルカンドは首を竦めて胸毛を軽く膨らませた。いささか不満らしい。
「けれど、一体どこ行っちゃったんだか……イールファー!」
 周囲を気遣いながら、もう一度呼ぶ。
 再び風が渡って、ジェブの樹の葉ずれの音がした。サマルカンドの気配に怯えて静かになっていた虫(シェト)が思い出したように声を重ねるのが、木々の下を漂っていく……と。
「……しっ」
 近くの茂みに人が動いてユーノは立ち止まった。肩のサマルカンドが臨戦態勢になるのを軽く抑え、ゆっくりと剣を抜き放つ。まさかこんなところでおっぱじめるとは思えないが、一瞬の遅れが命取りになる、特にこんな木立の中では。
 木の陰に身を潜めて闇を透かし見たユーノは、危うく声を上げかけ、かろうじて制した。
(レアナ姉さま?!)
 目の前の木の間を、薄青の衣に身を包んだ娘が、どこか虚ろな歩き方で縫って行く、その顔立ちがレアナそっくりなのだ。白く透ける肌に淡く色づいた唇、前方を見つめる瞳こそレアナより遥かに濃い焦茶色だが、全体のふわりと柔らかな感じはレアナそのものと言っていい。
 思わず娘を見送って数歩踏み出し、相手が茫洋としつつも森の中を通る一本の細い道を辿っているのに気づいた。
(どこへ行く……こんな夜更けに?)
 細い道は近づかなければ認識できないほど下草に覆われているが、途切れることなく湖近くのあの白い建物に続いているようだ。
 少し迷って、ユーノはレアナの幻に引きずられるように娘の後をつけ始めた。
 娘の足下はよく見れば素足、森の中を通るので服や指先が枝などに引っ掛かるのだが、構うことなく前へ前へと歩を進めるから、時に服の裾が鋭い音をたてて裂けたり、指が枝を折り葉を引き千切ったりしているが、娘は全く気にしていない。
(どうも妙な雰囲気だな)
 高熱に浮かされて彷徨い歩いているには足下が確かすぎるし、所用があって急いでいるにしては緊張感一つない虚ろな表情が気にかかる。
 やがて娘の前に現れた白い建物は、数本の支柱に囲まれた方形の造りだった。
 入り口の前に花々の咲き乱れる庭園がある。その花の中で、数人の娘が木立の中を抜けていく目の前の娘を待っていたかのようにじっとこちらを見つめて立っている。
 気づいてユーノは歩みを遅らせ、再び木の陰に身を隠した。
 ユーノに気づくこともない娘達は、建物にたどりついた娘と同じように一様に静かな表情のない顔だ。歓迎するでもなく拒むでもなく、けれど薄青の衣の娘はまるでそこが自分の家であるかのように、しずしずと入り口に向かって進んでいく。
(巫女達? にしては、気配が禍々しい)
 まるで意思のない人形、それもあまり性質のよくないものを溜め込むために使われそうな、生きた人形…。
「マノーダ!」
 いきなり、切羽詰まった男の叫び声が闇を裂いた。
 はっとしたように森を抜けた娘が立ち止まるのと、側の木の間から誰かが飛び出すのがほとんど同時だった。
「マノーダ! 行っちゃいけない!!」
 飛び出して来た男は、叫びながら立ち止まった娘の方へ突進していく。獲物も何も持っていない、ただただ両手を広げて駆け寄る様は無我夢中、周囲のものなど見えていない。
 娘がぎごちなく振り返り、微かに唇を震わせる。虚ろな顔に仄かな熱が戻った。
「ナスト…」
 娘の呟きに、男はほっとしたように駆け寄る速度を緩めた。
「気がついたんだな! マノーダ!! 」
 気がついた?
 ユーノは眉を寄せた。
(じゃあ、今までのあの動きは)
「マノーダ!」
 喜びの声を上げて、ナストと呼ばれた男は一気に走り寄ってマノーダに抱きつこうとし、マノーダも夢から醒めたようにナストの方へ手を差し伸べて戻ろうとする。
 そのとたん、庭で待っていた娘達の間に暗い気配がのたうった。先頭に居た娘の一人が斜め後の娘を振り返る。背後から頷きながら、一人の娘が月光の中へ姿を見せる。
「マノーダ……ここよ」
 悲しげに囁いた声に、はっとしたマノーダが振り返った。
「アレノ姉さま!」
「こっちへきて……マノーダ」
「は…い」
 呼びかけられたマノーダが一瞬くしゃりと顔を歪めたが、すぐにまた元の無表情な顔に戻り、ナストに背を向ける。
「アレノ!」
 ナストが猛々しい声で叫んだ。
「マノーダを連れて行くな! 僕にはわかっているんだ! おまえ達は湖の神に仕える巫女なんかじゃない、おまえ達は……っ」
 先頭の娘の背後に一段の暗い気配、それが見る見る凝り固まって伸び上がる。
(『運命(リマイン)』!)
 ユーノは息を呑んだ。
(殺気!)
「危ないっ!」
 叫んで木陰から躍り出す、同時にクフィラが肩から一気に舞い上がり、ユーノの意志そのままに、マノーダを追おうとした娘達の前に飛び出した。その背後から間髪入れずに走り込むユーノに、先頭の娘が掴みかかってくる。視界の端で、茫然としていたナストがマノーダを腕に抱こうとしたが、一歩早くアレノがマノーダの手を握って建物の中へ駆け込むのが見えた。
「マノーダぁ!」
 ナストの声に建物の扉にすがりついたマノーダが泣きそうになって呼び返す。
「ナストーっっ!」
 だが、悲痛な叫びの直後に激しく手を引きはがされ、数人の娘と一緒に一気に扉の中へ引きずり込まれた。
「マノー……!」
 後から建物に飛び込もうとしたナストを押しのけるように、飛び出してきた娘達が次々に剣を閃かせて襲ってきた。とても巫女などではない、どう見てもナストを細切れにしてもいいと考えている容赦ない剣捌きだ。
「うわああっ」
「ナストッ !」
 ユーノは手近の娘の鳩尾に一発入れて振り返った。不審そうな相手に続けて、
「一人で手に負える数じゃない、引こう!」
「しかし、マノーダが…っ」
「出直さなきゃ無理だよ!」
 打ち込んでくる剣を弾き、小手や腕を手刀で叩いて武器を落とし、ユーノは必要以上に娘を傷つけないように必死に攻防しながらナストの側へ寄る。相手もわけがわからないまま、娘を引き倒したり逃げたりしながら近づいてくる。
「あ、あな、あなたは!」
「詳しいことは後で!」
 行くよ、と娘達の剣を立て続けに跳ね上げ、身を翻す。追撃をサマルカンドが遮ってくれるのに、森の小道を駆け戻る、その矢先、右手の樹間にぼうっと突っ立っているイルファを見た。
「あんなとこで……何してんだ、イルファの奴………サマルッ!」
「クェアアアアッ!」
 娘達から舞い戻ったサマルカンドが主からの攻撃命令に嬉々としてイルファに突進した。爪に目玉を引っかけられそうになる寸前、気づいたイルファが悲鳴を上げる。
「う、うわあああっっ、ばかっ、よせっ! こらあっ!」
「クエゥイ!」
 サマルカンドは容赦なくイルファをユーノ達の方へ追い立ててくる。それでようやく、相手はこちらに気づいたらしい、顔を引き攣らせてユーノに喚いた。
「ユーノっ! お前、何の恨みがあってっっ! 早く止めろあいつを止めろ今すぐ止めろ、俺は食い物じゃねええっっ!」
「嫌なら走れ!」
「お前ええええっっっ!」
 重量のある竜車が爆走する勢いであっという間にイルファがユーノ達を追い抜かしていく。その頭を楽しそうにサマルカンドがついつい、ついつい、と嘴で突く。
「どわああああ!」
 イルファが悲鳴を上げながら、まっしぐらに天幕(カサン)の方へ突っ走る後を、ユーノは苦笑しながら追いかけた。
「あ……れ……あれ……クフィラ……??」
 ユーノの側で早くも息が上がりつつあるナストが目を丸く見開く。
「太古……生物……なんで…こんなところに……今……あなたあれに……」
 はあはあと喘ぎながら瞬きする。
「ひょっとして……飼って…る……?」
「ああ、まあ」
 ちろりとみやったナストの不安そうな顔に、あ、そうか、あれも一般的には怪物の範疇じゃないか、と気づいた。
(しまった、怖がっちゃったかな)
 せっかく自分を助けてくれたのが、実はまた別の種類の悪者達だったと考えているのかもしれない。
「でも…あの、大丈夫だよ、いいやつだし、大人しいし…」
 にっこり笑って多少弁解を試みたが、
「ぎゃあああ」
「大人しい……」
 つっくん、と背中を突かれたイルファが飛び上がるのに、ナストが暗い顔になった。
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