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6.『風の申し子』(1)
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ユーノはすばやく宮殿と雪白(レコーマー)の距離を量った。
「雪白(レコーマー)追いは?」
メーネを振り返ると、青ざめた顔で応える。
「『風の申し子』と呼んでいる者です。彼一人であの群れを扱えたので任せていたのですが……彼がいませんわ」
さすがは一国の長だけあって、みるみるしっかりした口調になる。
ユーノは緊張して、押し寄せて来る雪白(レコ-マー)の白い波に目を戻した。
興奮しきった様子の雪白(レコーマー)が宮殿を前に留まるとは思えない。夜会に興じる人々に避難を指示しても、皆豪奢な夜会服姿、どれほど逃げる間もなく、踏み潰されるのは避けられないだろう。
(そんなことにはさせない)
ユーノは一瞬広間を振り返り、すぐにメーネに顔を向けた。
「王の雪白(レコーマー)はどこに集められるんですか?」
「この近くのテップの草原です」
「それはここからどちらの方向に?」
「その丘を越えた平原ですが………ユーノ、あなた、何を」
メーネは不安そうに眉をひそめた。
「やれるかどうかわからないけど」
ユーノは紺の長衣を肩から落とした。メーネを振り向き、にっと笑って見せる。
「雪白(レコーマー)をそちらへ引っ張ってみます」
「そんな、ユーノ!」
無茶です、あなた、そんな。
抗議の声を上げたメーネに構わず、ユーノは鋭く口笛を鳴らす。
遠くですぐさまいななき声が響き、騒ぎが起こった。ヒストが主の呼びかけを聞いて、厩舎を自ら離れようとしているのだろう。それほど待つまでもなく、栗毛、額に白い星の馬が、闇を突いて駆け寄ってくる。
「ヒストーっ!」
メーネが手を伸ばすより早く、テラスの手すりを飛び越えたユーノは、吸い込まれるようにその背中におさまった。
「ユーノ! いけません、危険です!」
メーネがうろたえた様子でテラスから身を乗り出して叫ぶのを振り返り、
「私一人で止められなかったら、アシャを呼んで下さい!」
「ユーノ!」
言い捨ててユーノはヒストを駆り、まっすぐに雪白(レコーマー)目指して走り出した。
鋭い叫びがテラスで響いた気がして、アシャはユーノの居る方を振り返った。見つけたのはユーノではなく、テラスにすがるようなメーネの後ろ姿だ。
(なぜあんなところに?)
ソクーラの貴婦人は社交に長けている。広大な国を近隣ともめることもなく巧みに保ってきたのは、その類稀なる美しさを生かした周辺諸候との外交関係の保持力にある。ましてや、夜会で自ら中座するなどあり得ない。
(ユーノはどこだ?)
不安が心を掠めた。
「姫君?」
音楽に酔い、料理に気持ちをほぐされて、まだまだ楽しむつもりの人々の間を擦り抜け、テラスに戻る。
「今、何か物音が」
「アシャ!」
メーネがはっとしたように振り返って、衣の裾を乱して駆け寄ってきた。
「あの方を止めて下さい。あの雪白(レコーマー)の群れを一人で扱うなんて……『風の申し子』にはできても、女には無理です!」
「女?」
(ユーノがいない)
瞬時にテラスを端から端まで見渡して、ひやりと冷たいものが流れ落ちた背中、緊張にそばだてた耳に深くて重い振動音が届く。
「…、」
急いでメーネを通り過ぎテラスから眺める。夜闇を白く燃え上がらせる雪白(レコーマー)の大群、メーネの青い顔、脱ぎ捨てられた紺の長衣、そして再び、雪白(レコーマー)の群れへと。
すぐに目当ての栗色の馬を駆る人間は見つかった、奔流のような広がりに呑み込まれていきそうに頼りなく。
「あの…ばか!」
冷えた血潮はすぐに強烈な怒りへととって変わった。
「アシャ…」
「姫君、ご心配なく! すぐに私が行きます!」
言うや否や、アシャもテラスから身を躍らせた。高く口笛を吹く、応じて走ってくる馬に飛び乗りながら、心はもっと早く先を走るユーノへと飛ぶ。
「アシャ!」
「は?」
悲鳴じみたメーネの声にかろうじて振り向けば、相手は珍しく不安そうな顔になっていた。
「あなたを、あなたを引き止める絆というのは、ひょっとして」
「……失礼、姫君!」
震える唇と青い瞳がアシャの挙動から何を察したか想像はつく。そこまで自分が我を失いかけていることに気づいて、アシャは舌打ちしながら息を吐いた。
(間に合うか?)
ユーノはヒストの走りにぴたりと体を同調させて、馬を駆り立て続けた。
近づくに従って、雪白(レコーマー)の群れの大きさが実感として迫ってきた。
昼間見た群れの十倍はある。それに、さすがに王の雪白(レコーマー)というだけあって、雪白(レコーマー)自体の大きさもかなりのものだ。白い毛に空気を含ませて大地を蹴立てて走っているところは、巨大な白い渦に巻き込まれていくような恐怖を感じさせる。
(一体何に怯えたんだろう)
突風や雨風はない。突然の光、稲妻の気配もない。
(こんな夜に、逃げ回りたくなるほどの恐怖を何に感じた?)
雪白(レコーマー)以外は穏やかに静まり返った夜だ。
(とにかく鎮めなくちゃ)
ユーノは何とか先頭の雪白(レコーマー)に追いつこうとしてヒストを駆り続けた。
白い奔流は次第に流れの形が変わってきて、背後から回ってきた雪白(レコーマー)がヒストのもう片側へ迫り始めている。うかうかしていると、群れの中へ完全に取り囲まれて、死の激走をしなくてはならなくなる。
「はいっ!」
ユーノはヒストの速度を上げた。
見る見る呑み込まれかけた雪白(レコーマー)の群れから抜け出していく。
獲物を逃がしたと言いたげに、ミアアアア…と唐突に一頭の雪白(レコーマー)が声を上げる。周囲の雪白(レコーマー)も次々と鳴き始め、その声は群れ全体に広がった。
物悲しく澄んだ声が辺りの空気を震わせていく。
(何て……音…)
雪白(レコーマー)の声に呼び覚まされるように、ユーノの胸に憂いが満ちた。哀しみが、切なさが、かきたてられて、心の傷に染み通っていく。
哀しい…哀しい……己の存在がこれほどまでに哀しい。
(どうして……生まれてきたんだろう)
ぼんやりとそう思った。
(どうして……女なんかに生まれてきてしまったんだろう…)
本当は、魂だけは男のもので、それがたまたま女の体に宿っただけのことなのだろうか。
そうでないとしたら、何のために男にもなりきれず、女にもなりきれず、こんなに中途半端な心と体を抱えて、生きていかなくてはならないのだろう。
想いを抑えて、押さえ込んで押し潰して……そうしてユーノには何が残るというのだろう。
(ア…)
寂しさに思わず心の中で名前を呼ぼうとし、ユーノは微笑して首を振った。
その名はレアナが口にするのにふさわしい名だ。レアナが求めるのにふさわしい男性だ。幾度も幾度もそう言い聞かせてきたではないか。夢の中でさえも止めるのにためらって、唇を固く引き締めたではないか。
それは違うのだ、と。
それは自分に向けられている好意ではないのだ、と。
ユーノはレアナの身代わりで、だからアシャを守るのは当然で、それでもそうして守ったアシャの想いが、ユーノを擦り抜け、遥か故国、セレドのレアナへ向かうのもまた当然のことだ、と。
(どうして男に生まれてこなかった?)
ゼランも言ったではないか、「皇子でないのが惜しい」と。父も言ったではないか、「おまえが男であったならば」。母はいつも困ったような表情で言った、「姫の服装は嫌いなのですか」。
(うん、母さま)
ユーノはいつもそう応えた。
うん、母さま。私、生まれ間違ったみたいだね。
そうね、と母は美しく微笑み、溜め息まじりにユーノのドレス姿を見つめる、「もっとよい仕立てを選ばなくてはなりませんね」……。
(仕立ての問題じゃない、よね?)
周囲の者の目を見ればわかる、どこまで飾っても少女の華やかさにはほど遠い、と。
(それでも)
夜中にそっと、美しい衣を抱き締めてみたことがある、と、誰に言えよう?
「っ」
つう、と頬を伝った熱いものに我に返った。
いつの間にか、かなり宮殿へと近づいている。
周囲では、あの切なくも美しい雪白(レコーマー)の声が響き続けている。どうやらその声には、ある種の催眠効果があるようだ。人の心の哀しみを引きずり出し、そこに浸らせ眠らせてしまう力が。
(くそっ!)
ユーノは首を振って涙を払った。
メーネがいる宮殿は目の前だ。テラスに、真っ白い貴婦人の姿が身じろぎもせずに立っている。
(なぜ逃げない?)
理由はすぐにわかった。その姿が見送っているのは、前方斜め横から全力疾走してくる馬上、深緑の長衣の騎士に他ならない。
(アシャ!)
ユーノはきつく唇を噛み締め、手綱を握り直した。
アシャに泣き顔など見せるわけにはいかない。
「雪白(レコーマー)追いは?」
メーネを振り返ると、青ざめた顔で応える。
「『風の申し子』と呼んでいる者です。彼一人であの群れを扱えたので任せていたのですが……彼がいませんわ」
さすがは一国の長だけあって、みるみるしっかりした口調になる。
ユーノは緊張して、押し寄せて来る雪白(レコ-マー)の白い波に目を戻した。
興奮しきった様子の雪白(レコーマー)が宮殿を前に留まるとは思えない。夜会に興じる人々に避難を指示しても、皆豪奢な夜会服姿、どれほど逃げる間もなく、踏み潰されるのは避けられないだろう。
(そんなことにはさせない)
ユーノは一瞬広間を振り返り、すぐにメーネに顔を向けた。
「王の雪白(レコーマー)はどこに集められるんですか?」
「この近くのテップの草原です」
「それはここからどちらの方向に?」
「その丘を越えた平原ですが………ユーノ、あなた、何を」
メーネは不安そうに眉をひそめた。
「やれるかどうかわからないけど」
ユーノは紺の長衣を肩から落とした。メーネを振り向き、にっと笑って見せる。
「雪白(レコーマー)をそちらへ引っ張ってみます」
「そんな、ユーノ!」
無茶です、あなた、そんな。
抗議の声を上げたメーネに構わず、ユーノは鋭く口笛を鳴らす。
遠くですぐさまいななき声が響き、騒ぎが起こった。ヒストが主の呼びかけを聞いて、厩舎を自ら離れようとしているのだろう。それほど待つまでもなく、栗毛、額に白い星の馬が、闇を突いて駆け寄ってくる。
「ヒストーっ!」
メーネが手を伸ばすより早く、テラスの手すりを飛び越えたユーノは、吸い込まれるようにその背中におさまった。
「ユーノ! いけません、危険です!」
メーネがうろたえた様子でテラスから身を乗り出して叫ぶのを振り返り、
「私一人で止められなかったら、アシャを呼んで下さい!」
「ユーノ!」
言い捨ててユーノはヒストを駆り、まっすぐに雪白(レコーマー)目指して走り出した。
鋭い叫びがテラスで響いた気がして、アシャはユーノの居る方を振り返った。見つけたのはユーノではなく、テラスにすがるようなメーネの後ろ姿だ。
(なぜあんなところに?)
ソクーラの貴婦人は社交に長けている。広大な国を近隣ともめることもなく巧みに保ってきたのは、その類稀なる美しさを生かした周辺諸候との外交関係の保持力にある。ましてや、夜会で自ら中座するなどあり得ない。
(ユーノはどこだ?)
不安が心を掠めた。
「姫君?」
音楽に酔い、料理に気持ちをほぐされて、まだまだ楽しむつもりの人々の間を擦り抜け、テラスに戻る。
「今、何か物音が」
「アシャ!」
メーネがはっとしたように振り返って、衣の裾を乱して駆け寄ってきた。
「あの方を止めて下さい。あの雪白(レコーマー)の群れを一人で扱うなんて……『風の申し子』にはできても、女には無理です!」
「女?」
(ユーノがいない)
瞬時にテラスを端から端まで見渡して、ひやりと冷たいものが流れ落ちた背中、緊張にそばだてた耳に深くて重い振動音が届く。
「…、」
急いでメーネを通り過ぎテラスから眺める。夜闇を白く燃え上がらせる雪白(レコーマー)の大群、メーネの青い顔、脱ぎ捨てられた紺の長衣、そして再び、雪白(レコーマー)の群れへと。
すぐに目当ての栗色の馬を駆る人間は見つかった、奔流のような広がりに呑み込まれていきそうに頼りなく。
「あの…ばか!」
冷えた血潮はすぐに強烈な怒りへととって変わった。
「アシャ…」
「姫君、ご心配なく! すぐに私が行きます!」
言うや否や、アシャもテラスから身を躍らせた。高く口笛を吹く、応じて走ってくる馬に飛び乗りながら、心はもっと早く先を走るユーノへと飛ぶ。
「アシャ!」
「は?」
悲鳴じみたメーネの声にかろうじて振り向けば、相手は珍しく不安そうな顔になっていた。
「あなたを、あなたを引き止める絆というのは、ひょっとして」
「……失礼、姫君!」
震える唇と青い瞳がアシャの挙動から何を察したか想像はつく。そこまで自分が我を失いかけていることに気づいて、アシャは舌打ちしながら息を吐いた。
(間に合うか?)
ユーノはヒストの走りにぴたりと体を同調させて、馬を駆り立て続けた。
近づくに従って、雪白(レコーマー)の群れの大きさが実感として迫ってきた。
昼間見た群れの十倍はある。それに、さすがに王の雪白(レコーマー)というだけあって、雪白(レコーマー)自体の大きさもかなりのものだ。白い毛に空気を含ませて大地を蹴立てて走っているところは、巨大な白い渦に巻き込まれていくような恐怖を感じさせる。
(一体何に怯えたんだろう)
突風や雨風はない。突然の光、稲妻の気配もない。
(こんな夜に、逃げ回りたくなるほどの恐怖を何に感じた?)
雪白(レコーマー)以外は穏やかに静まり返った夜だ。
(とにかく鎮めなくちゃ)
ユーノは何とか先頭の雪白(レコーマー)に追いつこうとしてヒストを駆り続けた。
白い奔流は次第に流れの形が変わってきて、背後から回ってきた雪白(レコーマー)がヒストのもう片側へ迫り始めている。うかうかしていると、群れの中へ完全に取り囲まれて、死の激走をしなくてはならなくなる。
「はいっ!」
ユーノはヒストの速度を上げた。
見る見る呑み込まれかけた雪白(レコーマー)の群れから抜け出していく。
獲物を逃がしたと言いたげに、ミアアアア…と唐突に一頭の雪白(レコーマー)が声を上げる。周囲の雪白(レコーマー)も次々と鳴き始め、その声は群れ全体に広がった。
物悲しく澄んだ声が辺りの空気を震わせていく。
(何て……音…)
雪白(レコーマー)の声に呼び覚まされるように、ユーノの胸に憂いが満ちた。哀しみが、切なさが、かきたてられて、心の傷に染み通っていく。
哀しい…哀しい……己の存在がこれほどまでに哀しい。
(どうして……生まれてきたんだろう)
ぼんやりとそう思った。
(どうして……女なんかに生まれてきてしまったんだろう…)
本当は、魂だけは男のもので、それがたまたま女の体に宿っただけのことなのだろうか。
そうでないとしたら、何のために男にもなりきれず、女にもなりきれず、こんなに中途半端な心と体を抱えて、生きていかなくてはならないのだろう。
想いを抑えて、押さえ込んで押し潰して……そうしてユーノには何が残るというのだろう。
(ア…)
寂しさに思わず心の中で名前を呼ぼうとし、ユーノは微笑して首を振った。
その名はレアナが口にするのにふさわしい名だ。レアナが求めるのにふさわしい男性だ。幾度も幾度もそう言い聞かせてきたではないか。夢の中でさえも止めるのにためらって、唇を固く引き締めたではないか。
それは違うのだ、と。
それは自分に向けられている好意ではないのだ、と。
ユーノはレアナの身代わりで、だからアシャを守るのは当然で、それでもそうして守ったアシャの想いが、ユーノを擦り抜け、遥か故国、セレドのレアナへ向かうのもまた当然のことだ、と。
(どうして男に生まれてこなかった?)
ゼランも言ったではないか、「皇子でないのが惜しい」と。父も言ったではないか、「おまえが男であったならば」。母はいつも困ったような表情で言った、「姫の服装は嫌いなのですか」。
(うん、母さま)
ユーノはいつもそう応えた。
うん、母さま。私、生まれ間違ったみたいだね。
そうね、と母は美しく微笑み、溜め息まじりにユーノのドレス姿を見つめる、「もっとよい仕立てを選ばなくてはなりませんね」……。
(仕立ての問題じゃない、よね?)
周囲の者の目を見ればわかる、どこまで飾っても少女の華やかさにはほど遠い、と。
(それでも)
夜中にそっと、美しい衣を抱き締めてみたことがある、と、誰に言えよう?
「っ」
つう、と頬を伝った熱いものに我に返った。
いつの間にか、かなり宮殿へと近づいている。
周囲では、あの切なくも美しい雪白(レコーマー)の声が響き続けている。どうやらその声には、ある種の催眠効果があるようだ。人の心の哀しみを引きずり出し、そこに浸らせ眠らせてしまう力が。
(くそっ!)
ユーノは首を振って涙を払った。
メーネがいる宮殿は目の前だ。テラスに、真っ白い貴婦人の姿が身じろぎもせずに立っている。
(なぜ逃げない?)
理由はすぐにわかった。その姿が見送っているのは、前方斜め横から全力疾走してくる馬上、深緑の長衣の騎士に他ならない。
(アシャ!)
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