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6.『風の申し子』(2)
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先ほどからの追い立てが効を奏したのか、雪白(レコーマー)の群れはゆっくりと進路を変えつつあった。が、右手のテップの草原にもっていくためには間に合わない。
(どうする?)
むせかえる熱気、獣の体臭が大気に強くこもり、暴走は勢いを増している。大地を蹴る雪白(レコーマー)達の重い蹄の音、荒い呼吸音が天も地も揺るがせている。
ふと一瞬、前方に道が開いた。とっさにそこへヒストを進める。
「はぁっ!」
声を上げて人馬一体となって駆け込んでいく、その勢いに恐れをなしたように雪白(レコーマー)達に動揺が走った。より一層ヒストを駆り立てて、ユーノはじわじわと強引に向きを変えていく。右側の雪白(レコーマー)が少し右へ流れ始めた。引きずられるように、残りの雪白(レコーマー)達も向きを変え始める。
(まだまだっ!)
汗が流れてくるのを片目をつぶって振り払い、なおもユーノはヒストを右に寄せた。寄られた雪白(レコーマー)がうろたえたように逃げる。
なおも寄せる。じわりと寄せる。
逃げる。雪白(レコーマー)がじりじり逃げる。
テップの草原までヒストの走力がもってくれればいい。そうユーノは思った。緊張に強張っていく心をなだめる。
(落ち着け、まだ生死の境というわけじゃない)
「ユーノッ!」
アシャの声が背後から響いて来た。微かな甘さを感じて心が緩みそうになるのを堪える。まだ雪白(レコーマー)の催眠効果が残っているのだろう、鳴き続ける雪白(レコーマー)の調べに心を奪われるまいとして、ことさら前方を見据えた。
テップの草原はもう少しだ。左手に小川、あの右側へ雪白(レコーマー)達を回り込ませていけば、後は自然と草原に向かうだろう。
ユーノは目を細めた。乱れる呼吸を整える。
群れの左へ完全に出てしまってから、雪白(レコーマー)の群れを凌駕する速度で行く手を遮るように、かなり無茶な回り込みをする。怯えた雪白(レコーマー)が押し合いへし合いしながら、急速に進路を変え始める。
もう少し、そう思いつつ、群れに目をやって、
「え?」
一頭の一際巨大で美しい毛並みの雪白(レコーマー)の背中に、ぐったりと身を任せている青年をみつけてぎょっとした。揺れているのに加えて、雪白(レコーマー)の毛に見え隠れするのでよくわからないが、まだ年若く、かなり整った目鼻立ちだ。
容貌と印象にアシャを、続いてイシュタを思い出した。共通した、奇妙な端正さ。
(視察官(オペ)、か? ここにも『銀の王族』が?)
そちらについ、注意が逸れた。
「っっ!」
ヒストの嘶きに我に返った時は遅かった。すぐ目の前に小川の岸が迫っている。
(まに、あわ、ない!)
ユーノは必死に馬首を巡らせた。テップの草原の方へヒストを向けたが、不意のことでさすがに体がついていかず、体重の軽さが災いして空に浮く。
「く…っ」
手綱を握ったままではヒストを巻き込む。とっさに手を開く。
「ユーノ!!」
間近にアシャの声が流れ、ユーノはそのまま小川へ勢いよく放り出された。
バッシャーン!!
激しい水音が響いた。
流れの浅さにしては奇跡的な運の良さで、片腕を岩に擦った程度で水の中から起き上がる。
「ぷ、ふっ」
詰めていた息を吐いて、ユーノは濡れた髪をかきあげた。忘却の湖での闘いを体が無意識に思い出したのか、それとも冷えた夜気のせいか、細かく震える体を抱き締める。
(涙も消えた、な)
ほっとして苦笑しながら顔を上げ、ようやく一息ついたと言いたげにテップの草原へ三々五々散っていく雪白(レコーマー)達を見やる。
(さっきの人は…)
体を擦りつつきょろきょろしていると、荒々しい蹄の音が響いた。
「ユーノっ!」
すぐ近くで止まった馬から人影が飛び降り、荒々しい苛立った様子で駆け寄ってくる。
「……やあ、アシャ」
相手は怖い顔でユーノをねめつけた。止める間もなくユーノの手首を掴み、水の中から一気に彼女を引き上げる。
「やあアシャ、じゃない」
苦くて重い声で唸る。
「無茶はしないと言ったはずだな」
険しい響きの罵倒、けれどそれがひどく温かく感じられて、ユーノは思わずアシャを見つめた。
「寒いのか?」
ユーノが震えているのに気づいたのだろう、アシャは手早く長衣を脱いでユーノの体を包む。
「怪我は?」
「大丈夫。少し擦ったぐらい」
「見せてみろ」
ユーノの片腕を捻るようにして傷を調べたアシャが、ほう、とどこか悩ましい溜め息を漏らす。
「本当に…」
傷から掬い上げるようにユーノを見抜いた紫の瞳が、暗闇で不思議に明るく輝いて見えた。揺らめく炎のような光が長い睫毛で数回遮られる、それについ引き寄せられるように見上げてしまう。
(幻術のようだ)
ただ数回の瞬きで、これほど人の心を吸い寄せる瞳。
「俺を、殺すつもりか」
低く震える声が響いたのが、夢うつつのように聞こえた。
「どれだけ人を心配させたら気が済む」
ぶつりと切れた沈黙がひりひりと痛い。
「え、だって」
ソクーラの貴婦人はアシャの大事な人だ。その人の宮殿はやはりアシャの守りたいものだ。あそこにはレスファート達も居る。大事なものを守るために自分のできることをして何が悪い。なぜ責められる。
「だって…」
それこそがユーノの居る意味、ではないのか。それこそが仲間である、ということではないのか。
ましてや、ユーノの想いは、きっとこういう形でしか全うすることはできない、だから。
「俺は」
アシャが覗き込む。紫の瞳が薄赤く激しく燃えているように見える。
「俺は、お前を」
「っ」
だめだ。
何か、わからない、けど、だめだ、とてもまずい何かが起ころうとしている。
ユーノの身の内が見る見る竦むのがわかった。耳に響く嘲笑、脳裏に閃く困惑した顔、人々の囁き声、隠そうとして隠し切れない忍び笑い。
ナンテミットモナイ。
(だめだ)
私では、だめだ。
慌てて目を逸らし、戻ってくるヒストに気づき、はっとする。
「アシャ!」
「…なんだ」
振り向いた相手は一瞬眉を寄せて哀しそうに見えた。
「人を見つけた」
「何?」
「あの雪白(レコーマー)の背中に、男の人が乗っていた。ひょっとして『風の申し子』って、あの人じゃないのかな」
「背中に?」
アシャがユーノの指差す先を振り向く。
「…そこで待ってろ、動くなよ」
「うん」
ユーノを放し、馬に再び飛び乗って、雪白(レコーマー)達を調べに行くのを見守っていたユーノは、頬に鼻息がかかってくるのに振り返った。
「ヒスト」
馬は頷くように頭を上下させ、ユーノの肩に鼻先を押し当てた。
「ご苦労様」
ことばを理解しているように、ヒストは彼女を見つめている。その目が、巻き付けているアシャの長衣に注がれている気がした。
「アシャのだよ…濡らし、ちゃった」
唇を噛む。泣きそうになるのを堪える。
「……また、へま、やって……迷惑、かけた」
吐き出せなかった弱音を、ヒストになら吐き出せた。
「せっかく、あの人が、アシャに用意したものなのに……ひどいよね。なのに、それが」
ちょっと今、嬉しいんだ、私。
「あったかくて、ほっとする」
柔らかな熱の匂い。微かな体臭に寛ぐ。
「まるで、アシャに」
(抱き締められている、みたいだ)
あり得ない幻の続き。
いつかの抱擁を思い出す。
あれもまた、今と同じ、ユーノの体を親身に案じてくれている優しい思いやりの一つなのだろう、愛するレアナの妹に向け、自分を助けた国の皇女への恩義として。
「苦しいよ…ヒスト」
なぜ優しいんだろう。
なぜ温めてくれるんだろう。
なぜ抱き締めてくれるんだろう。
受け取るたびに、自分がそれに慣れそうで不安になる。慣れた瞬間に奪い去られる痛みを思う。
「戦ってるほうが……まし、だな」
剣を振り回し、命のやり取りをしている間なら、どこまで行っても報われない、こんな想いを捨てられる。
「ユーノ!」
声が響いてびくりとした。
「メーネへ伝言を頼む!」
一頭の雪白(レコーマー)に馬を寄せ、その背中から青年を苦労して移しているようだ。
「わかった!」
顔を強く振る。涙が散る。離れているからわからない、側に居ないから気づかない、ユーノがどんなに顔を歪めて傷みを堪えていても。
(所詮)
「すぐに行く!」
叫び返してヒストに跨がる。濡れそぼった衣が冷たい。手足が冷えきって強張っているのを、強く数回叩いて温める。
(こんな役どまり、伝言、繋ぎ……誰かの代理)
だが、それを何度思い知らされても。
(どうして諦めきれない?)
夢は夢だと。
それは幻にしか過ぎないと。
(誰か心を殺して)
アシャへと傾く一方の、この気持ちを。
ユーノはきつく唇を噛んで、宮殿へ駆けた。
(どうする?)
むせかえる熱気、獣の体臭が大気に強くこもり、暴走は勢いを増している。大地を蹴る雪白(レコーマー)達の重い蹄の音、荒い呼吸音が天も地も揺るがせている。
ふと一瞬、前方に道が開いた。とっさにそこへヒストを進める。
「はぁっ!」
声を上げて人馬一体となって駆け込んでいく、その勢いに恐れをなしたように雪白(レコーマー)達に動揺が走った。より一層ヒストを駆り立てて、ユーノはじわじわと強引に向きを変えていく。右側の雪白(レコーマー)が少し右へ流れ始めた。引きずられるように、残りの雪白(レコーマー)達も向きを変え始める。
(まだまだっ!)
汗が流れてくるのを片目をつぶって振り払い、なおもユーノはヒストを右に寄せた。寄られた雪白(レコーマー)がうろたえたように逃げる。
なおも寄せる。じわりと寄せる。
逃げる。雪白(レコーマー)がじりじり逃げる。
テップの草原までヒストの走力がもってくれればいい。そうユーノは思った。緊張に強張っていく心をなだめる。
(落ち着け、まだ生死の境というわけじゃない)
「ユーノッ!」
アシャの声が背後から響いて来た。微かな甘さを感じて心が緩みそうになるのを堪える。まだ雪白(レコーマー)の催眠効果が残っているのだろう、鳴き続ける雪白(レコーマー)の調べに心を奪われるまいとして、ことさら前方を見据えた。
テップの草原はもう少しだ。左手に小川、あの右側へ雪白(レコーマー)達を回り込ませていけば、後は自然と草原に向かうだろう。
ユーノは目を細めた。乱れる呼吸を整える。
群れの左へ完全に出てしまってから、雪白(レコーマー)の群れを凌駕する速度で行く手を遮るように、かなり無茶な回り込みをする。怯えた雪白(レコーマー)が押し合いへし合いしながら、急速に進路を変え始める。
もう少し、そう思いつつ、群れに目をやって、
「え?」
一頭の一際巨大で美しい毛並みの雪白(レコーマー)の背中に、ぐったりと身を任せている青年をみつけてぎょっとした。揺れているのに加えて、雪白(レコーマー)の毛に見え隠れするのでよくわからないが、まだ年若く、かなり整った目鼻立ちだ。
容貌と印象にアシャを、続いてイシュタを思い出した。共通した、奇妙な端正さ。
(視察官(オペ)、か? ここにも『銀の王族』が?)
そちらについ、注意が逸れた。
「っっ!」
ヒストの嘶きに我に返った時は遅かった。すぐ目の前に小川の岸が迫っている。
(まに、あわ、ない!)
ユーノは必死に馬首を巡らせた。テップの草原の方へヒストを向けたが、不意のことでさすがに体がついていかず、体重の軽さが災いして空に浮く。
「く…っ」
手綱を握ったままではヒストを巻き込む。とっさに手を開く。
「ユーノ!!」
間近にアシャの声が流れ、ユーノはそのまま小川へ勢いよく放り出された。
バッシャーン!!
激しい水音が響いた。
流れの浅さにしては奇跡的な運の良さで、片腕を岩に擦った程度で水の中から起き上がる。
「ぷ、ふっ」
詰めていた息を吐いて、ユーノは濡れた髪をかきあげた。忘却の湖での闘いを体が無意識に思い出したのか、それとも冷えた夜気のせいか、細かく震える体を抱き締める。
(涙も消えた、な)
ほっとして苦笑しながら顔を上げ、ようやく一息ついたと言いたげにテップの草原へ三々五々散っていく雪白(レコーマー)達を見やる。
(さっきの人は…)
体を擦りつつきょろきょろしていると、荒々しい蹄の音が響いた。
「ユーノっ!」
すぐ近くで止まった馬から人影が飛び降り、荒々しい苛立った様子で駆け寄ってくる。
「……やあ、アシャ」
相手は怖い顔でユーノをねめつけた。止める間もなくユーノの手首を掴み、水の中から一気に彼女を引き上げる。
「やあアシャ、じゃない」
苦くて重い声で唸る。
「無茶はしないと言ったはずだな」
険しい響きの罵倒、けれどそれがひどく温かく感じられて、ユーノは思わずアシャを見つめた。
「寒いのか?」
ユーノが震えているのに気づいたのだろう、アシャは手早く長衣を脱いでユーノの体を包む。
「怪我は?」
「大丈夫。少し擦ったぐらい」
「見せてみろ」
ユーノの片腕を捻るようにして傷を調べたアシャが、ほう、とどこか悩ましい溜め息を漏らす。
「本当に…」
傷から掬い上げるようにユーノを見抜いた紫の瞳が、暗闇で不思議に明るく輝いて見えた。揺らめく炎のような光が長い睫毛で数回遮られる、それについ引き寄せられるように見上げてしまう。
(幻術のようだ)
ただ数回の瞬きで、これほど人の心を吸い寄せる瞳。
「俺を、殺すつもりか」
低く震える声が響いたのが、夢うつつのように聞こえた。
「どれだけ人を心配させたら気が済む」
ぶつりと切れた沈黙がひりひりと痛い。
「え、だって」
ソクーラの貴婦人はアシャの大事な人だ。その人の宮殿はやはりアシャの守りたいものだ。あそこにはレスファート達も居る。大事なものを守るために自分のできることをして何が悪い。なぜ責められる。
「だって…」
それこそがユーノの居る意味、ではないのか。それこそが仲間である、ということではないのか。
ましてや、ユーノの想いは、きっとこういう形でしか全うすることはできない、だから。
「俺は」
アシャが覗き込む。紫の瞳が薄赤く激しく燃えているように見える。
「俺は、お前を」
「っ」
だめだ。
何か、わからない、けど、だめだ、とてもまずい何かが起ころうとしている。
ユーノの身の内が見る見る竦むのがわかった。耳に響く嘲笑、脳裏に閃く困惑した顔、人々の囁き声、隠そうとして隠し切れない忍び笑い。
ナンテミットモナイ。
(だめだ)
私では、だめだ。
慌てて目を逸らし、戻ってくるヒストに気づき、はっとする。
「アシャ!」
「…なんだ」
振り向いた相手は一瞬眉を寄せて哀しそうに見えた。
「人を見つけた」
「何?」
「あの雪白(レコーマー)の背中に、男の人が乗っていた。ひょっとして『風の申し子』って、あの人じゃないのかな」
「背中に?」
アシャがユーノの指差す先を振り向く。
「…そこで待ってろ、動くなよ」
「うん」
ユーノを放し、馬に再び飛び乗って、雪白(レコーマー)達を調べに行くのを見守っていたユーノは、頬に鼻息がかかってくるのに振り返った。
「ヒスト」
馬は頷くように頭を上下させ、ユーノの肩に鼻先を押し当てた。
「ご苦労様」
ことばを理解しているように、ヒストは彼女を見つめている。その目が、巻き付けているアシャの長衣に注がれている気がした。
「アシャのだよ…濡らし、ちゃった」
唇を噛む。泣きそうになるのを堪える。
「……また、へま、やって……迷惑、かけた」
吐き出せなかった弱音を、ヒストになら吐き出せた。
「せっかく、あの人が、アシャに用意したものなのに……ひどいよね。なのに、それが」
ちょっと今、嬉しいんだ、私。
「あったかくて、ほっとする」
柔らかな熱の匂い。微かな体臭に寛ぐ。
「まるで、アシャに」
(抱き締められている、みたいだ)
あり得ない幻の続き。
いつかの抱擁を思い出す。
あれもまた、今と同じ、ユーノの体を親身に案じてくれている優しい思いやりの一つなのだろう、愛するレアナの妹に向け、自分を助けた国の皇女への恩義として。
「苦しいよ…ヒスト」
なぜ優しいんだろう。
なぜ温めてくれるんだろう。
なぜ抱き締めてくれるんだろう。
受け取るたびに、自分がそれに慣れそうで不安になる。慣れた瞬間に奪い去られる痛みを思う。
「戦ってるほうが……まし、だな」
剣を振り回し、命のやり取りをしている間なら、どこまで行っても報われない、こんな想いを捨てられる。
「ユーノ!」
声が響いてびくりとした。
「メーネへ伝言を頼む!」
一頭の雪白(レコーマー)に馬を寄せ、その背中から青年を苦労して移しているようだ。
「わかった!」
顔を強く振る。涙が散る。離れているからわからない、側に居ないから気づかない、ユーノがどんなに顔を歪めて傷みを堪えていても。
(所詮)
「すぐに行く!」
叫び返してヒストに跨がる。濡れそぼった衣が冷たい。手足が冷えきって強張っているのを、強く数回叩いて温める。
(こんな役どまり、伝言、繋ぎ……誰かの代理)
だが、それを何度思い知らされても。
(どうして諦めきれない?)
夢は夢だと。
それは幻にしか過ぎないと。
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