『辻封じ』

segakiyui

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7.異界詣で

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 まさか、これほどそっけなくされるとは思わなかった。
 ちらっと側に立っている克也を見たが、相手はまっすぐに視線を前に向けていて、俺のほうを見ようともしない。
「この先の鳥辺野の山道から異界に入るし」
 説明したが、うなずいたきり、返事もしない。
 別に俺と歩くのを嫌がってるふうではなし、朝家を出るときは一昨日と同じようににこにこ愛想よくしていたから、てっきり昨日のやりとりにはケリがついたのだと思っていた。
 よく見ると、目じりに厳しい表情が残っていて、少しは気にはなっていたのだが、家では俺にも優しかったし、気のせいだと思い込もうとしていた。
 だが、今隣を歩く克也の気配は明らかに俺をうっとうしがってる、というか遠ざけたがっている。
「あのな、向こうへ入るときに少し衝撃みたいなもんがあるかもしれへん。辻封じのバランスも崩れてるし、一応お前が入って来た白石の辻封じのルートを使うけど…」
「厳密に言うと、どこに出るかはわからない、だろ? うん、わかってるよ、昨日ちゃんと説明は聞いていたから」
 克也が淡々とした声で答え、けれど、それでも俺の方は一切見ないままだったので、俺は話の接穂を失って黙ってしまった。
 なんとなく、夏物の浅葱のカッターシャツの裾を引っ張り直してみたりする。
 昨夜、妙に気になって繰り返し服を確かめた。一応男として『異界詣で』をするつもりだったから、色気のないのはいつもの格好なのだが、それでもTシャツよりはカッターシャツがいいか、けれど克也が最初に俺を気にしてくれたときはTシャツだったんだし、などとえらく迷ってしまった。
 けれど、朝顔を合わせてから微妙に克也は俺と視線を合わせないし、朝食の席で母親に『異界詣で』の危うさをあれこれぐちぐち言われているときにはにこにこして聞いてたのに、俺と二人になったら、もうにこりともしなくなった。
 そうして初めて、それまで克也がどれほど機嫌よくふるまってたかが改めてわかった。
 端整な、どちらかというと頼りなげな顔立ちが笑わないと、これほど取り付くしまがないのかと思うぐらいに冷ややかで、俺はずっとちりちりして居心地が悪かった。
(やっぱり、昨日の言い方がまずかったんやろうなあ)
 ちょっとはそう思ったから、出掛けるときに、昨日はごめんな、と謝ってもみたのだけど、「いいよ、気にしてないから」とあっさり言われて、そこから先はもう話が続かなかった。
(嫌われた……んやろな、やっぱり)
 そら、そうやろな、とため息が出た。
(あたりまえやな)
 ずき、と昨日とは比べものにならないほど胸の辺りが痛くなって、思わず片手で押さえたけれど、やっぱり克也は気にするふうもない。
(ほんまは……それほど好き、というのでも、なかったんかもしれへん)
 ふいに、そう思った。
 よくある危機的状況にある心の揺れ、というやつで、異常な状況にあったから、そのどきどきを俺への気持ちと勘違いしてたということなのかもしれない。それが、いざ元の世界へ帰れるとなったら、急に我に返った、そういうことなのかもしれない。
(うん、そやな、そうなんやろ)
 俺を好きや、なんていうのは、できすぎてるもんな。
 また、溜め息が出た。

 祭事方への『異界詣で』の申請は光津子姉きの特権ですぐに通った。
 闇舞妓がからんでるとなれば、早急に手を打たなくては大量の異界ぽんちがなだれ込んでくるのは必然、せめて敵が根城にしている異界とこちらのポイントだけでも押さえておきたいというのが、祭事方のねらいだった。
『異界やから言うて、羽目をはずしたらあきまへんえ』
 母親のことばが蘇る。
『異界の流れに巻き込まれて、ときどき帰れへんようになるお人がありまっさかいなあ。まあ、達っちゃんのことやし大丈夫やろうとは思うてますけど、くれぐれも、はあ、「あやうい」こと、男はんには気をおつけやっしゃ』
 克也が側にいることを考えたうえの母親の釘だったが、今の克也の様子では『あやうい』ことなど起きようがないだろう。

 街の北西の外れには鳥辺野と呼ばれる小さな山があり、そこには公的に開かれている異界への道筋がある。『異界詣で』の通行証を持っていれば、その山道の鳥居をくぐり抜けて歩いていくだけで、祭事方の施した仕掛けで異界の出入口に入っていける。
「あそこや」
 俺が指さした朱色のはげかけた鳥居を、克也は面倒そうに見た。
 その胸元に銀色の千社札を模した小さなペンダントがかかっている。俺の胸にも同じようなものがかかっていて、そこには祭事方の記した『異界詣で』の道筋が彫り込まれているのだが、ぱっと見た感じにはおそろいのアクセサリーの一つにしか見えないだろう。
(おそろいの)
 とくん、とそんなことばにさえ胸が鳴って、俺は一瞬息を止めて立ち止まった。
(あかん、あかん、何考えてんのや)
 首を振って、いぶかしげに振り向いた克也ににやっと笑って見せ、ずいずいと先に立って鳥居をくぐる。
 鳥居の向こうは針葉樹の深い森へ続く、細い獣道のような白い道になっていた。両側には石灯ろうが道に沿って並んでいる。昼間のことで明かりが灯っていなかったのが、俺達が通るにしたがって、路地行灯のようにぽうぽうと中にオレンジの燈がともる。
 珍しそうに目を見張る克也に、
「道案内や。これから、少し集中しなあかんし黙っててな」
 言う必要もないだろうけど、そう頼むと相手はちらっと冷めた目で見て、軽くうなずいた。そのそっけなさに気持ちが怯んだけれど、もう一つの頼み事を仕方なしに口に出す。
「……で、手ぇ、つないどきたいんやけど」
「え?」
 ぎょっとした顔で克也が俺を見て、正直傷ついてしまった。
(そこまで……嫌がらんかて)
 口も重ねたのに、などと思ってしまってあわてて首を振る。
(違う、あれはないことになってんのや、夢やったんや)
 そう思ったとたんに、もう胸がきつく痛くなって情けなかった。必死に声を励まして、ことさら何でもないように続ける。
「あ、あのな、その、道筋は不安定なんや。今は辻封じもあちこちで壊されてて、うまく入れるか怪しいとこもあるし。途中で迷うと妙なところへ落ち込んで、それこそ帰れへんようになるし、な?」
「ああ、わかった」
 克也がうなずいてくれて、俺はほっとして差し出された相手の手を握った。
 予想以上に大きい。俺の手が何だか小さな子供みたいに見える。力を入れるでもなし、入れないでもなしという握りかたは寂しかったが、それ以上に何が返せるわけもない自分の身を考えれば、ぶつぶつ言う方が間違ってるのだ。
 次第に暗く深くなる森へ克也の手を引き入り込んでいく。道に沿っていた灯ろうが消え、周囲に木立が近寄ってくる。それに伴って、気持ちがぴいんと先へ引き伸ばされて、道に重なるもう幻の道が視界に浮き上がってくる。
 無意識に俺は緊張していたのだろうか、く、と軽く力を込めて手を握られ、俺は克也を振り向いた。どこか心配そうな目が俺を見返し、ほっとする。
(よかった、もう怒ってへんみたいや)
 安心して笑い返し、再度道へ意識を集めたときだった。
「つっ…」
 きりっ、とふいにこめかみに針を突き立てられたような気がして思わず声を上げた。同時に足元からいきなり力が抜けた。
「あ…」
「達夜!」
 緊迫した克也の声が響く。握られた手が荒々しく克也の胸元に引きつけられる。が、それもこれも見る見る俺の意識から奪い去られていく。がっと強く抱き寄せられた気がした。克也の驚いた顔が視界いっぱいに広がったような気がした。
 だが、それら全部から擦り抜けていってしまうように、俺は意識を失っていた。

『頼子! 頼子!』
 克也が暗闇で声を限り叫びながら探し回っている。
 頼子は克也の大事な友人で、闇舞妓につれ去られてしまっている。俺はその頼子を探し、闇舞妓を操ってる元締めを確かめ、異界と『京』のポイントを押さえるために、鳥辺野の道筋から異界に入ったはず、だった。
『頼子! 頼子ぉ!』
 心配せんとき、克也。
 俺は夢の中でつぶやいた。
 俺が必ず探してやるし。探して見つけだして、お前の元へ戻してやるし。
『そんなこと言っても、もし、頼子がひどい目にあってたら』
 そやな、そら心配やんな。そやから、俺かてこうして探してるやんか。大丈夫や、俺は神女達夜、『京』の守護を任されたものや。
『達夜は「京」のためだけに探しているのか』
 そんなことない。
『いや、そうなんだろう、本当には頼子のことを心配してないんだろう』
 心配してるて。お前の大切な友達なんやろ。
『いや、達夜が心配してるのは「京」を脅かす闇舞妓のことで、そうだきっと僕のことだって、どうでもいいんだ。どうでもいいから、昨日だってあんなひどいことを』
 違う、違うんや。あれは。
『達夜は僕が嫌いなんだろ、嫌いなら、嫌いと言ってくれればいいんだ、その方が親切だろ、優しいじゃないか』
 嫌いやない。嫌いやないから困ってるんや。嫌いやないから、好きやから。
「…夜」
 好きなんや、克也。そやけど、俺は、俺には。
「…達夜」
 俺には、俺には、俺には。
「達夜!」
「あっ…」
 耳元で呼ばれて、俺は目を開けた。
 息が苦しい。体が熱い。だるくて力が入らない。
「大丈夫か? 僕がわかる?」
「克…也……」
 視界に不安そうに眉をしかめた克也の顔があった。俺が答えると、少しほっとしたように、一瞬視界から消えて、近くで水の音がした。
 その音に刺激されたみたいに喉が乾いているのを感じて、思わす唾を飲んだが、口の中がからからになっていて、ほとんど何も飲み込めない。
「ほら……冷たいよ」
「ん…」
 額に克也が絞ったタオルを乗せてくれて、俺は目を閉じた。ひんやりして気持ちいい。潤んだようになっている体が、額のタオルに熱を奪われて少し楽になってくる。
「喉も乾いただろ? 水あるから」
 克也が口元に何かを差し入れてくれたが、それを吸おうとする動作一つができなかった。全身が疲れ切っていて、目を開けているのもおっくうだ。
 そのままとろとろと目を閉じたら、唇にふわっと何かが当たった。つる、とひんやりしたものがにじみ出してくる。水だ。
 唇を開くと、水はゆっくりと何か柔らかなものから染み出すように、俺の口に注ぎ込まれてきた。夢中で受け止め、飲み下す。喉を潤し、体の中を満たす、涼やかな甘露。
 その甘さと滑らかさに酔いしれて、ひたすら感触と味を追う。
(どこかで…知ってる…この味も……この感触も)
 そうぼんやり思いはしたものの、思考がつながってくれない。そうこうしているうちに、すぐに水が途切れてうろたえ、俺は慌てて目を開けた。
 目の前で克也がガラスのコップから水を口に含むのが見える。濡れた唇がほんのりと赤くなっていて、ガラスコップに吸いついている。柔らかそうで、温かそうで、特別な果物みたいに見える。
 何かずき、と体の中が痛んだ。
 その痛みはすぐにことばになって広がっていく。
 あれがほしい。
 そのことばは、ふいに耳元で童歌と重なって反響した。
 あの子がほしい、あの子じゃわからん。
 この子がほしい、この子じゃわからん。
 はっきり口に出さないと、失うばっかり、手元に何も残らない。
(克也の……)
 だが、ほしいもののことばを思いつく前に、再び克也の口が俺の口に水を運んでくれた。
(甘い……)
 水はこれほど甘かったのだろうか。それともこれは熱のせいか。
 重なった口から染み出してくる水に夢中で吸いつき、飲み下す。渇いた喉に、身動きできないほど疲れた体に、それはまさしく天上の露、命の源を分けられたようにさえ思えて、思わず涙がにじんだ。
 びく、と克也が震えて唇を離してしまう。
「達夜?」
 低い問いかけるような声が響いた。
 離れてしまった温みが恋しくて、何とかもう一度引き寄せようとするのに、やっぱり体が動かない。
「克…也……」
 俺はどうしたんや。
 そう聞きたかったけど、強烈な眠気が襲ってきて、俺は再び引きずり込まれるように意識を失った。

 次に目を覚ましたときには、体はかなり復調していた。少なくとも眠くて目を開けていられないというのではなかったし、首を動かして周囲の状態を確認することもできた。
 時は夜、だった。
 静まり返った部屋は六畳ほどの和室、部屋の隅にタンスがあり、衣紋掛けがあり、鏡台がある。廊下に面した障子の向こうはもう一枚ガラスを隔てて坪庭になっているようだ。そこには今石灯ろうに小さな火が入って、品のいい影を庭に描いていた。
 部屋の中には穏やかな寝息が響いていて、部屋に灯されたオレンジの明かりに、隣に布団を敷きのべて、克也が眠っているとわかった。
 すう、すう、と柔らかな息を吐いている顔は、枕一つも空けない距離にある。長いまつげがふさりと閉じられ、どこか疲れたような顔をしているのは、きっと俺についててくれたせいだろう。何ということもなく、克也の口元に目をやって、思わずまじまじと凝視してしまう。
(甘かった……なあ)
 冷たくすれば、そして自分が神女達夜だときちんと思っていれば、忘れられると思っていた。なのに、今はより強く深く克也に魅かれて、気がついてみれば、意識のないまま克也を求めてしまっている。
(もう……遅いん……やろうなあ……)
 いくらふわふわ頼りなくみえても、克也は十分に立派な男で、ないがしろにされたことを忘れてくれはしないだろう。おかんや姉貴の前では今まで通りにふるまったのも、余計なせん索をされないためだったのだろう。いいかえれば、そういう頭が働くほどにもちゃんと大人だということで。
(ガキなんは……俺のほうか)
 ただ黙ってこうやって側に眠っていられるだけで、これほど胸がつらいなら、他の女と並ばれたならどんなにつらいことだろう。ましてや一緒に枕を並べて一夜約束を千切ったのなら、二度と会えない『京』の定めはきっと身を引き裂かれるような思いがするのだろう。
 なんだか『京』の蝶々達がときどき『京』を離れてしまい、こうして異界に居着いてしまうのもわかるような気がするなあと溜め息が出た。
(それでも…)
 唇を噛んで、俺はそっと体を起こした。一瞬くらっと目の前が真っ暗になって、少し動きを止めて息を整える。
 異界に入るときにこめかみを貫いたのは『針』だとわかっていた。追っ手がかかることを予想してのカウンター、祭事方が異界への通路を感知するために自分の能力を使ったのなら、そこへ向けて攻撃してくる精神的な罠みたいなものだ。
 普段ならそちらの方にも警戒できているのに、克也のことが気になって、いや、克也と手をつないでいられるのがうれしくて、ついついそっちがお留守になった。
(ざまあない)
 母親が案じたのももっともか、まさかこういう形で『あやうい』ことになるとは思わなかったが。
 呼吸が整ってから、目を開く。
 ここがどこだかはわからないが、表に出れば満更異界に不案内なわけでもないし、場所の見当もつけられる。鳥辺野から出てるのは確かだから、それほど外れた場所にはいないはずだ。かなりずれたとしても三条か……二条まではずれていまい。
 あんまりとろとろしてられる場合でもないし……第一、こんな間近でぬくぬくと克也の寝息など聞いていたら、気持ちが鈍るばっかりだ。
(そやけど……もう、二度と会えへんかも、しれへん)
 克也がうろたえたりしていないところを見ると、ここは異界の中でも克也の知った場所なのだろう。つまり、それは克也を異界に帰すということはちゃんとやり遂げたということで、闇舞妓や頼子の件は、まあはっきり言えば俺と『京』に関すること、克也がどうこうできるものではない。
(もう、二度と…)
 罠が仕掛けられているとわかれば、鳥辺野は一時期閉鎖されるだろう。俺だからしのげたのかもしれないし、並のやつなら壊れているかもしれない。
 そういう危険を姉貴や祭事方は犯さない。とするならば、またここへ、同じ場所へ出てこれる可能性も一段と低くなる。
(会えない……克也に…)
 視界が潤みそうになって、俺は慌てて首を振った。幸いそんなことをしても、もうくらくらしなかったから、勢いをつけて立ち上がろうとし……。
「え?」
 びん、と張ったひもにぎょっとした。 
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