32 / 121
第1章 『竜は街に居る』
7.どおおん「これ、本当のことなの?」(1)
しおりを挟む
オウライカの本質は『手』なんだろうと思う。
「……」
部屋で脚本と資料を一文字一文字読み込みながら、禄は思う。
『……人は死なない方がいい』
『犠牲は少ない方がいい』
『私は自分が何をしているか、よくわかっている』
『真実はきっと叶う』
まだうんと先の台詞を読み上げ、じっと天井を見上げる。薄暗く汚れた木目、一昔前と評されても仕方のない古びた電灯。まだ夕方じゃないから、点けてはいないが、点けても部屋の明るさはあまり変わらないだろう。
禄は漢字が上手く読めないと寺戸が気づいた。
ひょっとしたら伊谷あたりから知らされたのかもしれないし、舜が伝えてくれたのかも知れない。馘になるかと思ったが、寺戸は「問題ない」と一言で済ませ、代わりにうんと先までの脚本と資料をルビ付きで準備し、渡してくれた。
全部を演じる予定はないし、何度も変更になるかも知れない、それでも原型はこういうものだと見ておけばいい。
低い声で命じた。
ちらりと部屋の隅を見る。段ボール箱幾つもに詰め込まれた芝居の下地。物理的に部屋が狭くなったはずだが、奇妙なものだ、箱の奥それぞれに別の空間が開いた気がして、狭くなったと感じない。むしろ、何処へでも行ける駅に繋がった入り口みたいで、この部屋が中央ターミナルのようで落ち着かない。
もう一度、読む。
『……人は死なない方がいい』
『犠牲は少ない方がいい』
『私は自分が何をしているか、よくわかっている』
『真実はきっと叶う』
仲間のトラスフィに、人身御供のように殺される運命に抗えと煽られて、オウライカが返したことばだ。
単純な台詞、難しい含みは一切なく、オウライカは真実そう思っており、トラスフィを説得するために話しているのでも、理想を語っているのでもない。
けれど、このことば全てに自分が切り刻まれるという前提を含めて言い切るには度量が要る。
『……人は死なない方がいい』
オウライカはいつでもすぐに殺されるが。
『犠牲は少ない方がいい』
犠牲の中にオウライカは必ず含まれるが。
『私は自分が何をしているか、よくわかっている』
破滅へ向かって行く世界に虚しいあがきを続けているだけだという声さえ聞き逃すことなく。
『真実はきっと叶う』
夢でも幻想でもなく、あるべき未来への期待を一瞬たりと揺らがせない。
「……ああ…無理だ…」
溜め息をついて、ひっくり返る。
こんな台詞を、気負いなく吐ける人格なんて、どこにいる。
目を閉じる。
『飢峡』と言う妖しげな花に体を弄ばれるカザルを救いに飛び込んできて、カザルが彼らの範囲を犯した代償にためらいなく左腕を切り裂いて血を撒く姿。周囲はオウライカが放った炎で燃え上がり揺らめいている。青い楚々とした花と紅蓮の炎と惜しみなく散らされた真っ赤な血。
このオウライカはカザルを見ていない。
対する『飢峡』だけに話しかけ、『飢峡』だけに応じている。
わざわざ乗り込んでくるほどの心配をカザルに向けず、目の前の敵だけを支配しようと立っている。その腕が、掴むべき未来にまっすぐ伸ばされ、怯む気配さえ見えない。
「……どうしてそんなことができるんだろう……」
勝利を予想せず、敗北の可能性を抱えながら、それでもこの先に進むという強い意志。
けれども、その『死』に向かう意志を、カザルの存在が初めて折る。
「…カザルは……可愛いなあ……」
文字が読めなくて、まともに教育さえ受けていなくて、人を殺す技と自分の身体で垂らし込む術だけで生きてきた男が、オウライカにふさわしくない自分にがっかりして、せめてオウライカの紋章、彼が守ろうと決めた相手にだけ送る蝶の紋章を、書架から探し出して慣れない手で必死に写し取って、それだけを握って離れて行く。
「そりゃ……追いかけも…するよねえ………」
舜にそんなことをされたら、禄は大人しくしていられないだろう。
けれど、そうすることで、自分の守ってきた世界が全て壊れるとしたら。
禄はのろのろと机の上の弁当を眺める。
『あいおい』の大将が持たせてくれたもの、卵焼きと煮物とお浸しと焼き魚、漬物。
これだけでも、失うと思うと禄はひんやりとする。
『犠牲は少ない方がいい』
こんな台詞を口にする男が、カザルを抱えて生きようと決心するのはよほど強い思いだ。
つまり、カザルへの想いの強さは、オウライカが譲れないと宣言した強さの裏返しになる。
そうでなければ、都市を救うために死を覚悟した男が、その体を削ってカザルを助けに赴くはずがない。自分を削るということは、それだけ足りなくなるからだ、願いの達成に。
再び瞼の裏に激しく爆発する炎と、燃やされながら散る青い花びらと、まっすぐに伸ばされた左腕から滴る鮮血が広がる。
ゆら、と禄は立ち上がった。
机の上の弁当を掴み、無言のまま、流し近くのゴミ箱に放り込む。
お腹が減った。大将が作ってくれたのに。大事な食べ物を手付かずで。バチが当たる。飢えて死ぬかも。女将さんが泣くよな。
「オウライカを…掴むんだ」
寒さに震えながら、部屋を出る。
ご飯を食べられないのは恐怖だ。箪笥に閉じ込められ、数日飢えて過ごした日々を思い出す。手にした温もりが自分の排泄物だった。握ったまま食べられるかとぼんやり考えたあたりで救い出された。
あんなに美味しそうだったお弁当を捨てた。
たったこれだけのことで、禄は、内側に大切に守ってきたものが壊れて行く気がする。
ならオウライカは?
繰り返し自分の矜持を踏み潰される目に遭った男は?
何を拠り所に生きた? なぜあそこまで揺らがずに手を差し伸べた?
どおおん!
「ひっ」
横断歩道を渡りかけた途端、目の前のコンビニに突っ込んだ車に目を剥いた。
なんだなんだどうしたおい警察いや救急車だろ怪我人はいるのかおい無事か!
「……舜……?」
人が走り寄る様々な色が乱れる怒号が響き渡る中、よろめくように開いたコンビニのドアから出てきた人影に、体が勝手に走り出した。
「舜!」
髪の毛を掻き上げ、ぎごちない動きで突っ込んだ車を見ている。驚きに見開いた瞳、青ざめた頬の小さな掠り傷までよく見える。
怪我をしている? 舜が?
胸に鋭い針を突き立てられた気がした。
「舜っっ!」
視界が揺れる。胸の中で声がする。
これ、本当のことなの? それとも脚本を読み込み過ぎて、『飢峡』の場面が重なって現実に溢れ出したの?
ああでもそうだ、どれほど世界を救う気概を抱え、自分の体が自分一人のものじゃないと言い聞かせたって、こんな風に体は軽々と、意志を裏切って動いてしまうものなんだ……だから。
「『こっちにも、限界がある』」
オウライカの台詞を吐き出した。
「……え…?」
駆け寄り両腕を掴む、振り返る顔が今まで見たことないほど綺麗に見える。
「無事、だったのか……!」
失うわけにはいかない、この相手を。
「え…あの……あれ……? 禄……大丈夫?」
声をあげて泣いたのは、禄の方だった。
「……」
部屋で脚本と資料を一文字一文字読み込みながら、禄は思う。
『……人は死なない方がいい』
『犠牲は少ない方がいい』
『私は自分が何をしているか、よくわかっている』
『真実はきっと叶う』
まだうんと先の台詞を読み上げ、じっと天井を見上げる。薄暗く汚れた木目、一昔前と評されても仕方のない古びた電灯。まだ夕方じゃないから、点けてはいないが、点けても部屋の明るさはあまり変わらないだろう。
禄は漢字が上手く読めないと寺戸が気づいた。
ひょっとしたら伊谷あたりから知らされたのかもしれないし、舜が伝えてくれたのかも知れない。馘になるかと思ったが、寺戸は「問題ない」と一言で済ませ、代わりにうんと先までの脚本と資料をルビ付きで準備し、渡してくれた。
全部を演じる予定はないし、何度も変更になるかも知れない、それでも原型はこういうものだと見ておけばいい。
低い声で命じた。
ちらりと部屋の隅を見る。段ボール箱幾つもに詰め込まれた芝居の下地。物理的に部屋が狭くなったはずだが、奇妙なものだ、箱の奥それぞれに別の空間が開いた気がして、狭くなったと感じない。むしろ、何処へでも行ける駅に繋がった入り口みたいで、この部屋が中央ターミナルのようで落ち着かない。
もう一度、読む。
『……人は死なない方がいい』
『犠牲は少ない方がいい』
『私は自分が何をしているか、よくわかっている』
『真実はきっと叶う』
仲間のトラスフィに、人身御供のように殺される運命に抗えと煽られて、オウライカが返したことばだ。
単純な台詞、難しい含みは一切なく、オウライカは真実そう思っており、トラスフィを説得するために話しているのでも、理想を語っているのでもない。
けれど、このことば全てに自分が切り刻まれるという前提を含めて言い切るには度量が要る。
『……人は死なない方がいい』
オウライカはいつでもすぐに殺されるが。
『犠牲は少ない方がいい』
犠牲の中にオウライカは必ず含まれるが。
『私は自分が何をしているか、よくわかっている』
破滅へ向かって行く世界に虚しいあがきを続けているだけだという声さえ聞き逃すことなく。
『真実はきっと叶う』
夢でも幻想でもなく、あるべき未来への期待を一瞬たりと揺らがせない。
「……ああ…無理だ…」
溜め息をついて、ひっくり返る。
こんな台詞を、気負いなく吐ける人格なんて、どこにいる。
目を閉じる。
『飢峡』と言う妖しげな花に体を弄ばれるカザルを救いに飛び込んできて、カザルが彼らの範囲を犯した代償にためらいなく左腕を切り裂いて血を撒く姿。周囲はオウライカが放った炎で燃え上がり揺らめいている。青い楚々とした花と紅蓮の炎と惜しみなく散らされた真っ赤な血。
このオウライカはカザルを見ていない。
対する『飢峡』だけに話しかけ、『飢峡』だけに応じている。
わざわざ乗り込んでくるほどの心配をカザルに向けず、目の前の敵だけを支配しようと立っている。その腕が、掴むべき未来にまっすぐ伸ばされ、怯む気配さえ見えない。
「……どうしてそんなことができるんだろう……」
勝利を予想せず、敗北の可能性を抱えながら、それでもこの先に進むという強い意志。
けれども、その『死』に向かう意志を、カザルの存在が初めて折る。
「…カザルは……可愛いなあ……」
文字が読めなくて、まともに教育さえ受けていなくて、人を殺す技と自分の身体で垂らし込む術だけで生きてきた男が、オウライカにふさわしくない自分にがっかりして、せめてオウライカの紋章、彼が守ろうと決めた相手にだけ送る蝶の紋章を、書架から探し出して慣れない手で必死に写し取って、それだけを握って離れて行く。
「そりゃ……追いかけも…するよねえ………」
舜にそんなことをされたら、禄は大人しくしていられないだろう。
けれど、そうすることで、自分の守ってきた世界が全て壊れるとしたら。
禄はのろのろと机の上の弁当を眺める。
『あいおい』の大将が持たせてくれたもの、卵焼きと煮物とお浸しと焼き魚、漬物。
これだけでも、失うと思うと禄はひんやりとする。
『犠牲は少ない方がいい』
こんな台詞を口にする男が、カザルを抱えて生きようと決心するのはよほど強い思いだ。
つまり、カザルへの想いの強さは、オウライカが譲れないと宣言した強さの裏返しになる。
そうでなければ、都市を救うために死を覚悟した男が、その体を削ってカザルを助けに赴くはずがない。自分を削るということは、それだけ足りなくなるからだ、願いの達成に。
再び瞼の裏に激しく爆発する炎と、燃やされながら散る青い花びらと、まっすぐに伸ばされた左腕から滴る鮮血が広がる。
ゆら、と禄は立ち上がった。
机の上の弁当を掴み、無言のまま、流し近くのゴミ箱に放り込む。
お腹が減った。大将が作ってくれたのに。大事な食べ物を手付かずで。バチが当たる。飢えて死ぬかも。女将さんが泣くよな。
「オウライカを…掴むんだ」
寒さに震えながら、部屋を出る。
ご飯を食べられないのは恐怖だ。箪笥に閉じ込められ、数日飢えて過ごした日々を思い出す。手にした温もりが自分の排泄物だった。握ったまま食べられるかとぼんやり考えたあたりで救い出された。
あんなに美味しそうだったお弁当を捨てた。
たったこれだけのことで、禄は、内側に大切に守ってきたものが壊れて行く気がする。
ならオウライカは?
繰り返し自分の矜持を踏み潰される目に遭った男は?
何を拠り所に生きた? なぜあそこまで揺らがずに手を差し伸べた?
どおおん!
「ひっ」
横断歩道を渡りかけた途端、目の前のコンビニに突っ込んだ車に目を剥いた。
なんだなんだどうしたおい警察いや救急車だろ怪我人はいるのかおい無事か!
「……舜……?」
人が走り寄る様々な色が乱れる怒号が響き渡る中、よろめくように開いたコンビニのドアから出てきた人影に、体が勝手に走り出した。
「舜!」
髪の毛を掻き上げ、ぎごちない動きで突っ込んだ車を見ている。驚きに見開いた瞳、青ざめた頬の小さな掠り傷までよく見える。
怪我をしている? 舜が?
胸に鋭い針を突き立てられた気がした。
「舜っっ!」
視界が揺れる。胸の中で声がする。
これ、本当のことなの? それとも脚本を読み込み過ぎて、『飢峡』の場面が重なって現実に溢れ出したの?
ああでもそうだ、どれほど世界を救う気概を抱え、自分の体が自分一人のものじゃないと言い聞かせたって、こんな風に体は軽々と、意志を裏切って動いてしまうものなんだ……だから。
「『こっちにも、限界がある』」
オウライカの台詞を吐き出した。
「……え…?」
駆け寄り両腕を掴む、振り返る顔が今まで見たことないほど綺麗に見える。
「無事、だったのか……!」
失うわけにはいかない、この相手を。
「え…あの……あれ……? 禄……大丈夫?」
声をあげて泣いたのは、禄の方だった。
0
あなたにおすすめの小説
【8話完結】いじめられっ子だった俺が、覚醒したら騎士団長に求愛されました
キノア9g
BL
いじめられ続けた僕は、ある日突然、異世界に転移した。
けれど、勇者として歓迎されたのは、僕を苦しめてきた“あいつ”の方。僕は無能と決めつけられ、誰からも相手にされなかった。
そんな僕に手を差し伸べてくれたのは、冷酷と恐れられる騎士団長・ジグルドだった。
なのに、あいつの命令で、僕は彼に嘘の告白をしてしまう――「ジグルドさんのことが、好きなんです」
それが、すべての始まりだった。
あの日から彼は、僕だけをまっすぐ見つめてくる。
僕を守る手は、やさしく、強くて、どこまでも真剣だった。
だけど僕には、まだ知られていない“力”がある。
過去の傷も、偽りの言葉も超えて、彼の隣にいてもいいのだろうか。
これは、いじめられっ子の僕が“愛されること”を知っていく、嘘と覚醒の物語。
全8話。
天の求婚
紅林
BL
太平天帝国では5年ほど前から第一天子と第二天子によって帝位継承争いが勃発していた。
主人公、新田大貴子爵は第二天子派として広く活動していた亡き父の跡を継いで一年前に子爵家を継いだ。しかし、フィラデルフィア合衆国との講和条約を取り付けた第一天子の功績が認められ次期帝位継承者は第一天子となり、派閥争いに負けた第二天子派は継承順位を下げられ、それに付き従った者の中には爵位剥奪のうえ、帝都江流波から追放された華族もいた
そして大貴もその例に漏れず、邸宅にて謹慎を申し付けられ現在は華族用の豪華な護送車で大天族の居城へと向かっていた
即位したての政権が安定していない君主と没落寸前の血筋だけは立派な純血華族の複雑な結婚事情を描いた物語
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
死ぬほど嫌いな上司と付き合いました
三宅スズ
BL
社会人3年目の皆川涼介(みながわりょうすけ)25歳。
皆川涼介の上司、瀧本樹(たきもといつき)28歳。
涼介はとにかく樹のことが苦手だし、嫌いだし、話すのも嫌だし、絶対に自分とは釣り合わないと思っていたが‥‥
上司×部下BL
僕の恋人は、超イケメン!!
八乙女 忍
BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?
バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる
衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。
男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。
すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。
選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。
二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。
元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。
【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。
キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、
ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。
国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚――
だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。
顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。
過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、
気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。
「それでも俺は、あなたがいいんです」
だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。
切なさとすれ違い、
それでも惹かれ合う二人の、
優しくて不器用な恋の物語。
全8話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる