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第2章 『竜夢』
1.楽な生き方 「計算尽くなんで心配しないで下さい」(4)
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撮影は日を改めることになった。
足路技が舜に殴られ吹っ飛ばされて、しかも舜はまだ臨戦態勢、別日に陸斗と貢を撮ろうと言うことになったのだ。
「派手にやりましたよねえ」
貢の声に頷きながら、陸斗は渡したカップを掴み、ソファに少し仰け反って天井を眺める。
「あれと対等な……立ち位置って……あるのかなあ………」
考え込んだ声で呟く陸斗に思わず微笑む。この人は本当に芝居が好きだとしみじみ思う。
今日の舜も禄も、それぞれ違う意味でまとまっていた。カラーがはっきりしていると言うより、生き様が行動に落とし込まれている。
少なくともあそこぐらいまで練り上げなくては、カークとライヤーが見劣りするのは確かだ。見劣りするだけならいいが、自分達の配信回だけカウントが落ちるのは頂けない。
あれかこれか。
考え込みながら、陸斗の隣に腰をおろして、貢は淹れたコーヒーをゆっくり含む。
あれかこれかそれか。
不安がっている陸斗を安心させてやりたくて、思いつく限りの手練手管を思い浮かべて見た。だが、違う。計算尽くなんで心配しないで下さい、そう言い切れる手立てが思いつかない。
足路技というカメラマンは『人心売買』には関わっていなかった。舜と禄の撮り方を見て興味を抱き、ささやかな個人サイトを覗いて見たが、これと目を引くような作品はなかったし、受賞もしていないし、名だたる仕事の履歴もない。
次回を約束する時に、少し話してみた。どうして役者を続けなかったのか。どうしてカメラマンを選んだのか。
ふんふんとカメラを弄りながら気軽に聞き流していた相手は、ひょいと顔をあげ、薄笑いした。
『簡単なことでっせ、楽な方を選んだだけや』
関西育ちではない人間の関西弁は、努力しても嘘臭く聞こえる。方言のイントネーションは音の上がり下がりだけではなく、風土の出来事の記憶込みで仕上がっている。お暑うございますな、と一言話すのにさえ、自分の育った場所の気温は基礎感覚として織り込まれてしまう。そこで育ったことがなく気候風土にも体感がなく記憶がない場合は、音の響きと音程、リズムを詳細に読み込み再現するしかない。貢はそれを再現できるし、苦労したこともない。お前はどこの出身だと笑いながらからかわれたことも一度や二度ではない。
それでも足路技の関西弁はそれらしくしか聞こえなかった。
頭の中で相手の返事を反芻し、分析し、関西弁で装飾された、足路技の本来の感覚を摑み出そうとしていたが、関西出身でないとしかわからない。
そこまで巧みな演技力を持つ人間が、一定の役柄しかこない、台詞の一行も覚えられないなんて嘘だろう。分析はそう告げるのに、目の前の男には、その『嘘』の証拠を掴ませない。
『どないしはったん』
『嘘をつかれてるんだけど、証拠が見つけられなくて不安になっているよ』
微笑で返すと、足路技はにいやりとまた嫌な笑い方をした。
『そら困ったなあ』
次の被写体に不安を抱かせてはカメラマン失格やね、困ったわ。
眉を寄せて、如何にも困り顔を向けながら、足路技はカメラをそっと置き、片目を瞑った。
『ほんとのことを話してもええで、そやけど、内緒や』
『了解』
『嘘つくの、好きやねん』
足路技はにこにこと邪気なく笑った。
『そやし、役者も大好きや。カメラマンも好きやな、目の前のもんの嘘を暴くのも嘘を被せるのも腕次第や、楽しいわ』
『じゃあ、どちらでも良かったでしょう?』
『それがやねん。役者なあ、騙してばかりおられへんやろ。舞台を降りたら、信頼関係とかそういうの、作らんとあかんやろ?』
それがな、めんどくさいねん。
『いや、違うな』
少し生真面目な顔になる。
『俺はね、あんたら役者相手に芝居を続けるのが楽しいんだよ』
別人のような声音だった。
『あんたら役者は演技のプロだ。その前で、足路技と言う男を演じ続けるのはスリリングだ、どこでどんな綻びが出るかとヒヤヒヤするのが、とてもとても楽しいんだ』
貢は理解した。
『天性の嘘つきってわけか』
『悪意は全くないよ、安心してね』
少年のような顔になった足路技が、カメラを取り上げる。
『あなた達が大好きだよ。潰されると憤りを感じる。僕は僕の楽しみのために、あなた達を騙し、あなた達を騙す僕を楽しんでいる。あなた達が描く幻をこの手に収めるのは、至上の喜び、名声も評価も要らない……と言ったら信じる?』
転々とすることばと表情の前では真実がどれかと考える隙もなかった。
「リク?」
「ん?」
振り向いた相手の額にキスする。
「任せてみましょうか」
「足路技に?」
「2人一緒に撮ってもらって、撮り方を任せる」
「俺はどうしたらいいのかな」
「あなたは僕に任せて。カークみたいに」
「……わかった」
目を細めて笑う陸斗の甘さに耐えきれなくて、カップをそっと取り上げる。
「伊谷…っ」
「違うでしょ」
貢って呼んで。
囁いて押し倒す。
撮影当日。
「や、ちょっと待って!」
2人で撮ることに寺戸も足路技も同意した、けれど撮り始めてすぐ、足路技は貢の意図に気がついた。
「あかんあかんあかんやん」
テンポ良くダメ出ししながら大きく手を振る。
「坊っちゃんの顔見えまへんで」
「見えなくて結構」
陸斗に軽く背中を合わせて立ちながら、貢は嘯く。
「僕は影、『斎京』であれ『塔京』であれ、僕は存在しないも同じ」
くすくす笑うと、陸斗がおい、と囁いたから、任せると言ったでしょう、と返した。
「ちょ、そんなの無しや」
足路技がカメラを抱えたまま動く。貢の姿を、顔を、表情を、何とか捉えようと回り込むのを、貢は巧みに遮り続ける、腕で、肩で、掌で、顔を俯け、髪を乱し、或いは上着をちょっと翻してカメラのレンズを拒み続ける。
「カークは写るんでしょう?」
「当たり前や、あんたが背後に回り込むさかい、否応無しに何もかもが目立って…っちっ」
反論しかけた足路技が舌打ちした。思わぬ鋭さに舜と禄が驚いたが、寺戸は狼狽もしていない。ハンチングの下からじっと貢の動きを眺めている。
「そうか、そういつもりかあんた、わてにライヤー、撮らさへん気か」
「撮ってくれていいんだよ、影を撮れる腕があるならね」
貢の頭には足路技のカメラワークに切り取られた『ミシェル・ライヤー』の姿が見えている、それこそ計算尽くで仕組まれた構図、ただし、足路技のテクニックではなく、貢が押し付けた仮面の角度で。
「寺戸はん!」
それでもしつこく動きながら、足路技が泣きを入れた。
「この人、酷おっせ!」
「それでいい」
低い声が断じて、撮影は終わった。
「ライヤーの勝ちだ」
足路技が舜に殴られ吹っ飛ばされて、しかも舜はまだ臨戦態勢、別日に陸斗と貢を撮ろうと言うことになったのだ。
「派手にやりましたよねえ」
貢の声に頷きながら、陸斗は渡したカップを掴み、ソファに少し仰け反って天井を眺める。
「あれと対等な……立ち位置って……あるのかなあ………」
考え込んだ声で呟く陸斗に思わず微笑む。この人は本当に芝居が好きだとしみじみ思う。
今日の舜も禄も、それぞれ違う意味でまとまっていた。カラーがはっきりしていると言うより、生き様が行動に落とし込まれている。
少なくともあそこぐらいまで練り上げなくては、カークとライヤーが見劣りするのは確かだ。見劣りするだけならいいが、自分達の配信回だけカウントが落ちるのは頂けない。
あれかこれか。
考え込みながら、陸斗の隣に腰をおろして、貢は淹れたコーヒーをゆっくり含む。
あれかこれかそれか。
不安がっている陸斗を安心させてやりたくて、思いつく限りの手練手管を思い浮かべて見た。だが、違う。計算尽くなんで心配しないで下さい、そう言い切れる手立てが思いつかない。
足路技というカメラマンは『人心売買』には関わっていなかった。舜と禄の撮り方を見て興味を抱き、ささやかな個人サイトを覗いて見たが、これと目を引くような作品はなかったし、受賞もしていないし、名だたる仕事の履歴もない。
次回を約束する時に、少し話してみた。どうして役者を続けなかったのか。どうしてカメラマンを選んだのか。
ふんふんとカメラを弄りながら気軽に聞き流していた相手は、ひょいと顔をあげ、薄笑いした。
『簡単なことでっせ、楽な方を選んだだけや』
関西育ちではない人間の関西弁は、努力しても嘘臭く聞こえる。方言のイントネーションは音の上がり下がりだけではなく、風土の出来事の記憶込みで仕上がっている。お暑うございますな、と一言話すのにさえ、自分の育った場所の気温は基礎感覚として織り込まれてしまう。そこで育ったことがなく気候風土にも体感がなく記憶がない場合は、音の響きと音程、リズムを詳細に読み込み再現するしかない。貢はそれを再現できるし、苦労したこともない。お前はどこの出身だと笑いながらからかわれたことも一度や二度ではない。
それでも足路技の関西弁はそれらしくしか聞こえなかった。
頭の中で相手の返事を反芻し、分析し、関西弁で装飾された、足路技の本来の感覚を摑み出そうとしていたが、関西出身でないとしかわからない。
そこまで巧みな演技力を持つ人間が、一定の役柄しかこない、台詞の一行も覚えられないなんて嘘だろう。分析はそう告げるのに、目の前の男には、その『嘘』の証拠を掴ませない。
『どないしはったん』
『嘘をつかれてるんだけど、証拠が見つけられなくて不安になっているよ』
微笑で返すと、足路技はにいやりとまた嫌な笑い方をした。
『そら困ったなあ』
次の被写体に不安を抱かせてはカメラマン失格やね、困ったわ。
眉を寄せて、如何にも困り顔を向けながら、足路技はカメラをそっと置き、片目を瞑った。
『ほんとのことを話してもええで、そやけど、内緒や』
『了解』
『嘘つくの、好きやねん』
足路技はにこにこと邪気なく笑った。
『そやし、役者も大好きや。カメラマンも好きやな、目の前のもんの嘘を暴くのも嘘を被せるのも腕次第や、楽しいわ』
『じゃあ、どちらでも良かったでしょう?』
『それがやねん。役者なあ、騙してばかりおられへんやろ。舞台を降りたら、信頼関係とかそういうの、作らんとあかんやろ?』
それがな、めんどくさいねん。
『いや、違うな』
少し生真面目な顔になる。
『俺はね、あんたら役者相手に芝居を続けるのが楽しいんだよ』
別人のような声音だった。
『あんたら役者は演技のプロだ。その前で、足路技と言う男を演じ続けるのはスリリングだ、どこでどんな綻びが出るかとヒヤヒヤするのが、とてもとても楽しいんだ』
貢は理解した。
『天性の嘘つきってわけか』
『悪意は全くないよ、安心してね』
少年のような顔になった足路技が、カメラを取り上げる。
『あなた達が大好きだよ。潰されると憤りを感じる。僕は僕の楽しみのために、あなた達を騙し、あなた達を騙す僕を楽しんでいる。あなた達が描く幻をこの手に収めるのは、至上の喜び、名声も評価も要らない……と言ったら信じる?』
転々とすることばと表情の前では真実がどれかと考える隙もなかった。
「リク?」
「ん?」
振り向いた相手の額にキスする。
「任せてみましょうか」
「足路技に?」
「2人一緒に撮ってもらって、撮り方を任せる」
「俺はどうしたらいいのかな」
「あなたは僕に任せて。カークみたいに」
「……わかった」
目を細めて笑う陸斗の甘さに耐えきれなくて、カップをそっと取り上げる。
「伊谷…っ」
「違うでしょ」
貢って呼んで。
囁いて押し倒す。
撮影当日。
「や、ちょっと待って!」
2人で撮ることに寺戸も足路技も同意した、けれど撮り始めてすぐ、足路技は貢の意図に気がついた。
「あかんあかんあかんやん」
テンポ良くダメ出ししながら大きく手を振る。
「坊っちゃんの顔見えまへんで」
「見えなくて結構」
陸斗に軽く背中を合わせて立ちながら、貢は嘯く。
「僕は影、『斎京』であれ『塔京』であれ、僕は存在しないも同じ」
くすくす笑うと、陸斗がおい、と囁いたから、任せると言ったでしょう、と返した。
「ちょ、そんなの無しや」
足路技がカメラを抱えたまま動く。貢の姿を、顔を、表情を、何とか捉えようと回り込むのを、貢は巧みに遮り続ける、腕で、肩で、掌で、顔を俯け、髪を乱し、或いは上着をちょっと翻してカメラのレンズを拒み続ける。
「カークは写るんでしょう?」
「当たり前や、あんたが背後に回り込むさかい、否応無しに何もかもが目立って…っちっ」
反論しかけた足路技が舌打ちした。思わぬ鋭さに舜と禄が驚いたが、寺戸は狼狽もしていない。ハンチングの下からじっと貢の動きを眺めている。
「そうか、そういつもりかあんた、わてにライヤー、撮らさへん気か」
「撮ってくれていいんだよ、影を撮れる腕があるならね」
貢の頭には足路技のカメラワークに切り取られた『ミシェル・ライヤー』の姿が見えている、それこそ計算尽くで仕組まれた構図、ただし、足路技のテクニックではなく、貢が押し付けた仮面の角度で。
「寺戸はん!」
それでもしつこく動きながら、足路技が泣きを入れた。
「この人、酷おっせ!」
「それでいい」
低い声が断じて、撮影は終わった。
「ライヤーの勝ちだ」
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