111 / 121
幕間 2『扉』
『扉』(2)
しおりを挟む
人生には色々な扉がある。
それを開くと新しい場所や世界に行けて、今までと違う人生が始まる扉。
けれどそれは、開いて見ないとわからない。
時に扉のようには見えないものもある。
「んー、悩むなあ」
冬場のアイスクリームはとんでもなく冷たいけど、どうしても食べたくなる時があって、それが舜の場合は今日だった。
「チョコミントは捨て難い……ストロベリーも外せないけど……キャラメルリボンもいいよね」
さすがに4つ載せるのは暴挙だろうと悩みつつ、色とりどりのショーケースの前をうろうろする。店員は常連のことだ、時間がかかっても気にしない。
「シンプルにバニラも美味しいけど、クッキーも良いしなあ……マシュマロ入りは許せないよなあ」
後ろからきゃらきゃらと明るい声が迫って、一旦女子高生達に場所を譲った。中の数人が舜をちらりと見やって、少し顔を赤らめたり、互いを突きあったり囁いたりする。ぷるんとした唇で小さく笑って、付け睫毛かカラーリングか、綺麗な青の光で瞬いてくるのも居て、なかなか可愛い。ちょちょいとネイルの指先で手を振られたから、にこっと笑って手を振り返す。
客商売客商売。
わ、と少し彼女達が色めき立って、やり過ぎたと気づき、さりげなくそこから離れた。物欲しげな視線が背中に張り付く。
アイスクリーム、後で選びに来よう。
街をぐるりと散歩するつもりで歩き出し、マフラーに顎を埋める。
『竜は街に居る』のネット公開が始まった。
舞台そのままではなくてアンケートの評判をもとに少し場面を整理して、公開時間を限って数種類の楽屋裏の風景を編集してつけてある。
確認したけれど、思ったより舜の場面が削られていて残念だった。やっぱり器用貧乏かなあと思いつつ、それでも出来としては良くなっていたから、伊谷の眼は正しい。
舜の演技はさっきの女の子達のように、一瞬ならば受けはいいけど、繰り返し見るとか手元に残すとか、そういう執着を得ることが難しい、と今更思う。舞台ならばみんな喜んでくれるし、楽しんでくれるし、ほかの役者から嫉妬されるほど人気も上々、けれど永続性がない。
だから、次の仕事は来ない。
だからあの時。
思い出すのは禄のオーディションの時だ。
ビルディングの屋上柵の外側に座るのは危険だ。足を滑らせたら落ちるしかない、死ぬしかない。
それでもやってみようと思った。
それでもやっても良いと思った。
死にたかったのかな、俺。
自分でも気づかないほど、この世界に疲れちゃってたのかな。
もういいやとどこかで思っていたのかな。
舜は誰も覚えていない。
誰も舜を覚えていない。
世界はいつも素通りしていく、にこやかに華やかに、笑いながら愛想良く、舜の伸ばした指先に、全く気づかず無邪気な顔で。
だからあの時落ちかけて、たぶん見えない扉が開いたんだろう。
今までの自分を捨てて殺して、新しい何かに生まれ変わろうとしたんだろう。
でも、扉は開いただけ、だったんだろう。
舜が開いたのではなくて、たまたま開いた前に、舜が居ただけ。
だから、あの先は、きっとどこへも通じていなくて、けれど舜はそこに落ちるしかなくて。
自殺ではないけど、絶望という名の闇の穴。
降って来たのは禄だった。
自分でも諦めていたこの体を、守ろうとしてくれた。
守って望んで庇ってくれた。
真下に開いていた扉は勢いよく閉じて、しがみついた金網が扉になった。
開けたいと望んだ。
ここを開けて、金網の向こうに行ってしまった、あの温もりの側に駆け戻りたい。
「……俺、やばかったんじゃん」
呟いて、鼻先に散らついたものに空を見上げる。
「…すんごくまずかったんじゃん」
ようやく掴んだ回答を天に向かって投げて見る。
「死にかけてたんだよね、カミサマ?」
笑顔のまま生きたまま死体になるところだった。
「どっちに入っても良かったの?」
絶望して闇の扉を潜っても、熱に煽られ命の扉をこじ開けても。
「…こわっ」
あんたって怖いヒトだったんだね。
「……カミサマだもんね」
新年明けて禄と初詣に行った。
どうか今年も禄と居られますように。
どうか『竜夢』が上手くいって、ネット公開でも人気が出ますように。
横目で眺めた禄は、静かな顔で目を閉じていて、思っていたより厳粛な顔をしていて。
何をお願いしたの、と尋ねると、目を細めて言った。
明日も生きていられますように。
突き刺されるような恐怖。
『除夜の鐘がTVから聞こえると、いつもお願いしてたなあ』
そんなこと、懐かしげに語られても。
『でも、今年はもう一つ、お願いしたんだ』
何、が怖くて聞けなかった。
『舜が幸福でありますように……って、舜!』
ぶわあっと溢れ落ちた大量の涙を、誰が止められるのか、止められてやるか。
どれだけの代償を払う気なんだろう、この男は。
あの格に、見合うのか、舜は。
「お帰りなさい」
戻った店舗で、店員が微笑む。名前は覚えていないけど、そばかすのある白い顔が、男の子にしちゃ可愛いと思う。それとも女の子、なのかな?
「一つ売り切れました」
「え? 何が」
「アップルシュガー」
「…どんな味?」
食べたことないなと覗き込むと、空の容器が一つ、薄赤いクリームと黄色いクリームが付いている。
「意外に甘くないですよ、あたしは好きです」
あ、女の子だったのか。『僕』も『俺』も女の子も使うけど、『あたし』を使う男の子はまだ少ない。
「残念。次はそれを頼もう。今はチョコミントとストロベリー、バニラキャラメルと…抹茶」
「抹茶?」
「うん、抹茶」
女の子は目を丸くした。
「大胆な組み合わせですね」
「今までにないでしょ。やってみようと思って」
「トライ精神、いいですね。はい」
積み上げた4つのアイスをコーンから落とさないように受け取る。
いいじゃん。
器用貧乏、やってやろうじゃん。
知らないことに踏み込んで、色んなものに出くわして、全部禄に話して、びっくりさせて面白がらせて楽しませてやろう。
一瞬のお楽しみを何百種類も用意して、世界を背負っちゃう相手を笑わせてやろう。
「…では、僕から一つ、プレゼント」
「へ?」
あれ? 今の声、この子ちょっと違ってない?
「アップルシュガー、1カップだけ残ってるのをお譲りします。常連ですもんね」
にっこり笑って差し出されたカップを、呆然と受け取る。よくよく見れば、ユニフォームの内側、喉仏がある。ちょっと骨ばった手の作り、そうして乗り出した下半身が僅かに膨らんでいて。
「女の子だと買う人も多いので。不快だったらすみません」
片目をつぶられた。
なるほどなあ、声のトーンも少し上げてたんだ。
役者は舜達だけの商売じゃないってことか。
「やられた!面白かったよ、次も買うね」
「毎度あり」
店員は高めのトーンで返してにっこり笑った。
それを開くと新しい場所や世界に行けて、今までと違う人生が始まる扉。
けれどそれは、開いて見ないとわからない。
時に扉のようには見えないものもある。
「んー、悩むなあ」
冬場のアイスクリームはとんでもなく冷たいけど、どうしても食べたくなる時があって、それが舜の場合は今日だった。
「チョコミントは捨て難い……ストロベリーも外せないけど……キャラメルリボンもいいよね」
さすがに4つ載せるのは暴挙だろうと悩みつつ、色とりどりのショーケースの前をうろうろする。店員は常連のことだ、時間がかかっても気にしない。
「シンプルにバニラも美味しいけど、クッキーも良いしなあ……マシュマロ入りは許せないよなあ」
後ろからきゃらきゃらと明るい声が迫って、一旦女子高生達に場所を譲った。中の数人が舜をちらりと見やって、少し顔を赤らめたり、互いを突きあったり囁いたりする。ぷるんとした唇で小さく笑って、付け睫毛かカラーリングか、綺麗な青の光で瞬いてくるのも居て、なかなか可愛い。ちょちょいとネイルの指先で手を振られたから、にこっと笑って手を振り返す。
客商売客商売。
わ、と少し彼女達が色めき立って、やり過ぎたと気づき、さりげなくそこから離れた。物欲しげな視線が背中に張り付く。
アイスクリーム、後で選びに来よう。
街をぐるりと散歩するつもりで歩き出し、マフラーに顎を埋める。
『竜は街に居る』のネット公開が始まった。
舞台そのままではなくてアンケートの評判をもとに少し場面を整理して、公開時間を限って数種類の楽屋裏の風景を編集してつけてある。
確認したけれど、思ったより舜の場面が削られていて残念だった。やっぱり器用貧乏かなあと思いつつ、それでも出来としては良くなっていたから、伊谷の眼は正しい。
舜の演技はさっきの女の子達のように、一瞬ならば受けはいいけど、繰り返し見るとか手元に残すとか、そういう執着を得ることが難しい、と今更思う。舞台ならばみんな喜んでくれるし、楽しんでくれるし、ほかの役者から嫉妬されるほど人気も上々、けれど永続性がない。
だから、次の仕事は来ない。
だからあの時。
思い出すのは禄のオーディションの時だ。
ビルディングの屋上柵の外側に座るのは危険だ。足を滑らせたら落ちるしかない、死ぬしかない。
それでもやってみようと思った。
それでもやっても良いと思った。
死にたかったのかな、俺。
自分でも気づかないほど、この世界に疲れちゃってたのかな。
もういいやとどこかで思っていたのかな。
舜は誰も覚えていない。
誰も舜を覚えていない。
世界はいつも素通りしていく、にこやかに華やかに、笑いながら愛想良く、舜の伸ばした指先に、全く気づかず無邪気な顔で。
だからあの時落ちかけて、たぶん見えない扉が開いたんだろう。
今までの自分を捨てて殺して、新しい何かに生まれ変わろうとしたんだろう。
でも、扉は開いただけ、だったんだろう。
舜が開いたのではなくて、たまたま開いた前に、舜が居ただけ。
だから、あの先は、きっとどこへも通じていなくて、けれど舜はそこに落ちるしかなくて。
自殺ではないけど、絶望という名の闇の穴。
降って来たのは禄だった。
自分でも諦めていたこの体を、守ろうとしてくれた。
守って望んで庇ってくれた。
真下に開いていた扉は勢いよく閉じて、しがみついた金網が扉になった。
開けたいと望んだ。
ここを開けて、金網の向こうに行ってしまった、あの温もりの側に駆け戻りたい。
「……俺、やばかったんじゃん」
呟いて、鼻先に散らついたものに空を見上げる。
「…すんごくまずかったんじゃん」
ようやく掴んだ回答を天に向かって投げて見る。
「死にかけてたんだよね、カミサマ?」
笑顔のまま生きたまま死体になるところだった。
「どっちに入っても良かったの?」
絶望して闇の扉を潜っても、熱に煽られ命の扉をこじ開けても。
「…こわっ」
あんたって怖いヒトだったんだね。
「……カミサマだもんね」
新年明けて禄と初詣に行った。
どうか今年も禄と居られますように。
どうか『竜夢』が上手くいって、ネット公開でも人気が出ますように。
横目で眺めた禄は、静かな顔で目を閉じていて、思っていたより厳粛な顔をしていて。
何をお願いしたの、と尋ねると、目を細めて言った。
明日も生きていられますように。
突き刺されるような恐怖。
『除夜の鐘がTVから聞こえると、いつもお願いしてたなあ』
そんなこと、懐かしげに語られても。
『でも、今年はもう一つ、お願いしたんだ』
何、が怖くて聞けなかった。
『舜が幸福でありますように……って、舜!』
ぶわあっと溢れ落ちた大量の涙を、誰が止められるのか、止められてやるか。
どれだけの代償を払う気なんだろう、この男は。
あの格に、見合うのか、舜は。
「お帰りなさい」
戻った店舗で、店員が微笑む。名前は覚えていないけど、そばかすのある白い顔が、男の子にしちゃ可愛いと思う。それとも女の子、なのかな?
「一つ売り切れました」
「え? 何が」
「アップルシュガー」
「…どんな味?」
食べたことないなと覗き込むと、空の容器が一つ、薄赤いクリームと黄色いクリームが付いている。
「意外に甘くないですよ、あたしは好きです」
あ、女の子だったのか。『僕』も『俺』も女の子も使うけど、『あたし』を使う男の子はまだ少ない。
「残念。次はそれを頼もう。今はチョコミントとストロベリー、バニラキャラメルと…抹茶」
「抹茶?」
「うん、抹茶」
女の子は目を丸くした。
「大胆な組み合わせですね」
「今までにないでしょ。やってみようと思って」
「トライ精神、いいですね。はい」
積み上げた4つのアイスをコーンから落とさないように受け取る。
いいじゃん。
器用貧乏、やってやろうじゃん。
知らないことに踏み込んで、色んなものに出くわして、全部禄に話して、びっくりさせて面白がらせて楽しませてやろう。
一瞬のお楽しみを何百種類も用意して、世界を背負っちゃう相手を笑わせてやろう。
「…では、僕から一つ、プレゼント」
「へ?」
あれ? 今の声、この子ちょっと違ってない?
「アップルシュガー、1カップだけ残ってるのをお譲りします。常連ですもんね」
にっこり笑って差し出されたカップを、呆然と受け取る。よくよく見れば、ユニフォームの内側、喉仏がある。ちょっと骨ばった手の作り、そうして乗り出した下半身が僅かに膨らんでいて。
「女の子だと買う人も多いので。不快だったらすみません」
片目をつぶられた。
なるほどなあ、声のトーンも少し上げてたんだ。
役者は舜達だけの商売じゃないってことか。
「やられた!面白かったよ、次も買うね」
「毎度あり」
店員は高めのトーンで返してにっこり笑った。
0
あなたにおすすめの小説
【8話完結】いじめられっ子だった俺が、覚醒したら騎士団長に求愛されました
キノア9g
BL
いじめられ続けた僕は、ある日突然、異世界に転移した。
けれど、勇者として歓迎されたのは、僕を苦しめてきた“あいつ”の方。僕は無能と決めつけられ、誰からも相手にされなかった。
そんな僕に手を差し伸べてくれたのは、冷酷と恐れられる騎士団長・ジグルドだった。
なのに、あいつの命令で、僕は彼に嘘の告白をしてしまう――「ジグルドさんのことが、好きなんです」
それが、すべての始まりだった。
あの日から彼は、僕だけをまっすぐ見つめてくる。
僕を守る手は、やさしく、強くて、どこまでも真剣だった。
だけど僕には、まだ知られていない“力”がある。
過去の傷も、偽りの言葉も超えて、彼の隣にいてもいいのだろうか。
これは、いじめられっ子の僕が“愛されること”を知っていく、嘘と覚醒の物語。
全8話。
天の求婚
紅林
BL
太平天帝国では5年ほど前から第一天子と第二天子によって帝位継承争いが勃発していた。
主人公、新田大貴子爵は第二天子派として広く活動していた亡き父の跡を継いで一年前に子爵家を継いだ。しかし、フィラデルフィア合衆国との講和条約を取り付けた第一天子の功績が認められ次期帝位継承者は第一天子となり、派閥争いに負けた第二天子派は継承順位を下げられ、それに付き従った者の中には爵位剥奪のうえ、帝都江流波から追放された華族もいた
そして大貴もその例に漏れず、邸宅にて謹慎を申し付けられ現在は華族用の豪華な護送車で大天族の居城へと向かっていた
即位したての政権が安定していない君主と没落寸前の血筋だけは立派な純血華族の複雑な結婚事情を描いた物語
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
死ぬほど嫌いな上司と付き合いました
三宅スズ
BL
社会人3年目の皆川涼介(みながわりょうすけ)25歳。
皆川涼介の上司、瀧本樹(たきもといつき)28歳。
涼介はとにかく樹のことが苦手だし、嫌いだし、話すのも嫌だし、絶対に自分とは釣り合わないと思っていたが‥‥
上司×部下BL
僕の恋人は、超イケメン!!
八乙女 忍
BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?
バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる
衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。
男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。
すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。
選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。
二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。
元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。
【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。
キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、
ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。
国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚――
だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。
顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。
過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、
気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。
「それでも俺は、あなたがいいんです」
だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。
切なさとすれ違い、
それでも惹かれ合う二人の、
優しくて不器用な恋の物語。
全8話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる