100 / 239
第2章
49
しおりを挟む
「戻り、なさい?」
響いた声を繰り返して、京介は身体を震わせた。
見ている。
伊吹がどこかで京介をじっと見ている。
周囲を見回す。公園に他に人影はない。けれど、脳裏に蘇ったのは京介を凝視する伊吹の視線。
「あぁ…」
見て、美並。
吐息を零しながらうっとり笑う。
僕を暴いて。
蕩けながらのろのろと見上げた空は真っ暗なはずだったのに。
「っ」
月が出ていた。
薄い雲をすり抜けて、鮮やかに照る、秋の月。
それが伊吹の視線のように感じて、呼吸を弾ませる。
抱いて。
全部、僕を暴いて、もっと。
無意識に身体を揺らせて微笑んだ。指先から力が抜けた次の瞬間、がつっ、といきなり手首を掴まれて、一気に跳ね飛ばされる。
「あ、うっ」
「…っ、もう、何しやがるんだよ!」
転がり落ちた京介を体を起こした明がむせ返りながらなじった。
「興奮するにもほどがあっだろ!」
「え…」
「涙拭けよ、中坊か、あんたは」
明はなお咳き込みながらボールを取りに行く。その後ろ姿を茫然と見た京介に、ボールを拾って戻ってきた明が体中の埃を叩き落としながら顎をしゃくる。
「ほら、続けるぜ」
「は…?」
「……要らないのか、美並は」
「っ」
じろりと睨まれて慌てて京介は立ち上がる。手足が細かく震えて一度転びかけた。
何をしようとしていた?
何をしていた?
伊吹の弟、に?
「もう一回、やろう」
明がうっとうしそうにランニングを引っ張り直した。
「……俺には、わからない」
「…」
「あんたが抱えてるものとか、あんたが苦しんでることとか」
タンタン、と鋭くボールをついて、その固さを確かめるように両手の間に押さえつけ、ふいと京介を振り返った。
「俺には、きっとわからない」
投げられたボールを受け止める。ばしり、と掌で弾けた痛みに、曇っていた視界も霞んでいた感覚も一気に晴れる。
「ずっと、わからないだろうと思う」
明はゆっくり遠ざかって何かを拾い上げ戻ってくる。
「ほら、眼鏡」
ランニングの裾で乱暴に拭われたそれを受け取ろうとして手のボールに戸惑う京介に、投げろよ、と明が片手を上げた。
おそるおそる投げたボールはくるりと翻った明の掌におさまる。
「あ」
その動きが伊吹そっくりだ、と気付いた。
「たぶん、美並もそうだ」
「え…?」
眼鏡を渡されて、それを掛けながら相手を見ると、明は複雑な顔で京介を見た。
「神様か何かだと思ってるのか」
「あ、いや」
「見えるかもしれないけど、見えない時もある。見えてもわからない時もある、見えても何もできないこともある、そう言ってた」
「……」
「でも、美並は、そのままでいるって」
明はボールを自分の両手の間でゆっくり渡し合いながら、それを見つめた。
「………それも、俺にはわからない」
「明…くん」
「何度も死のうと思ったって」
ふいに幼い声になって明が呟いた。
「俺が居ても、何度も死のうと思ったんだ、美並は」
静かに京介を見返す。
「あんたは、そういう美並もわかるよね、きっと」
相打ちにします。
京介の脳裏に唐突に蘇ったのは、伊吹の静かで強い微笑み。
助かることは期待しない、けれど、矜持を守るために闘い抜くことは諦めない。
その、人としての最後を貫く誇り。
ぞくりと身を竦ませる。
ああ、どれほどそれを得たいと思ったか。
「俺がわからない美並を、あんたはわかるんだろうな」
名前、真崎、京介、って言ったっけ?
「あ、うん」
「じゃあ、京介って呼ばせろ」
「は?」
「ほら、やろう」
明がぷい、と顔を背けてボールをついて走り出す。誘われているんだ、と頭のどこかが信じられないままに呟いて、京介ものろのろと動き出す。
「遮れよ、美並がかかってるぜ」
「っく」
「……惜しいな………本気でやってたら、凄かっただろうな、あんた」
京介のガードを軽々潜り抜けて、明がゴールへ駆け上がる。まるで背中に羽でも生えているような鮮やかなジャンプで舞い、見上げる京介の前であっさりとゴールを決めた。
「ああ、面白かった」
満足した顔で明が落ちてきたボールをドリブルしながら立ち竦む京介の元に戻ってくる。
「こんなぎりぎり試したのは初めてだな」
あんたは? 面白かった?
ちょっと上目遣いに見上げられて、突然沸いた理解に京介は瞬く。
「それは、ひょっとして」
思わず口を覆った。
そんなこと、あるんだろうか。
「勝負は俺の勝ち」
だろ?
明がにやにや笑う。
「おっさんにはきついよね」
京介は幾つ?
「28…」
「にしては餓鬼っぽいよなあ、いい歳してんのに泥だらけになって」
「あの…明、くん」
「これからどうする? 腹減ったよね?」
「あの」
「あ、そうだ、飯の材料買って、姉ちゃんのところ、行こう」
「え、えっ」
こんな凄い格好で。
驚く京介に明がなお嬉しそうに笑う。
「汗塗れだし、それに」
「風呂あるよ、姉ちゃんのとこにも」
知ってるんじゃないの?
さらっと尋ねられて、京介は顔が熱くなる。
「何? あ…そっか、いつもあんたのところなんだ」
「は、いっ?」
「何声吹っ飛ばしてんの」
ほら、ちゃんと持って。
ベンチに放っていた背広とネクタイを掴んで投げてくる。受け止めながら、京介は気になって仕方ないことを必死に確認する。
「あの、明くん、それで僕は」
「姉ちゃんは夜一緒に過ごしたこともあるって言ってたけど?」
「あ、う」
「……おーい、何、その微妙な反応は」
「いや、その…」
なんで伊吹さん?
なんでそんなことまで弟に?
ってか、そんなこと話すもんなの、普通??
「じゃなくて」
「は?」
「僕は今負けたわけ、だよね、でも伊吹さんは諦めないよ、いいの?」
「ただの、ゲームだろ?」
明が生真面目な表情になって、くるりと背中を向けた。
「これは、ただのゲームだ」
自分に言い聞かせるように繰り返す。
「明くん」
「あんたのは、そうじゃない」
そういうことだろ?
「なら、俺に異論はない」
駅に向かって歩き出しながら、明が付け加える。
「あんなやばいことされて、反対できるわけないだろ」
「あ…」
顔に一気に血が昇ったのがわかった。
「す、すまない」
「殺されちゃう~~とか思ったし」
「う」
「それに」
肩越しに柔らかな視線を投げてきた明がふざけた口調を一転させる。
「……たぶん、あんなあんたを制御できるのは美並ぐらいだよ」
他の女じゃだめだ。
びくりと震えた京介に、明がにっと笑った。
「大丈夫だ」
「……」
「姉ちゃんは立派な猛獣使いだから」
「はい?」
あんたは立派な変質者だけどね。
あはは、と声を上げて笑う相手に、京介は引きつりながら笑い返した。
響いた声を繰り返して、京介は身体を震わせた。
見ている。
伊吹がどこかで京介をじっと見ている。
周囲を見回す。公園に他に人影はない。けれど、脳裏に蘇ったのは京介を凝視する伊吹の視線。
「あぁ…」
見て、美並。
吐息を零しながらうっとり笑う。
僕を暴いて。
蕩けながらのろのろと見上げた空は真っ暗なはずだったのに。
「っ」
月が出ていた。
薄い雲をすり抜けて、鮮やかに照る、秋の月。
それが伊吹の視線のように感じて、呼吸を弾ませる。
抱いて。
全部、僕を暴いて、もっと。
無意識に身体を揺らせて微笑んだ。指先から力が抜けた次の瞬間、がつっ、といきなり手首を掴まれて、一気に跳ね飛ばされる。
「あ、うっ」
「…っ、もう、何しやがるんだよ!」
転がり落ちた京介を体を起こした明がむせ返りながらなじった。
「興奮するにもほどがあっだろ!」
「え…」
「涙拭けよ、中坊か、あんたは」
明はなお咳き込みながらボールを取りに行く。その後ろ姿を茫然と見た京介に、ボールを拾って戻ってきた明が体中の埃を叩き落としながら顎をしゃくる。
「ほら、続けるぜ」
「は…?」
「……要らないのか、美並は」
「っ」
じろりと睨まれて慌てて京介は立ち上がる。手足が細かく震えて一度転びかけた。
何をしようとしていた?
何をしていた?
伊吹の弟、に?
「もう一回、やろう」
明がうっとうしそうにランニングを引っ張り直した。
「……俺には、わからない」
「…」
「あんたが抱えてるものとか、あんたが苦しんでることとか」
タンタン、と鋭くボールをついて、その固さを確かめるように両手の間に押さえつけ、ふいと京介を振り返った。
「俺には、きっとわからない」
投げられたボールを受け止める。ばしり、と掌で弾けた痛みに、曇っていた視界も霞んでいた感覚も一気に晴れる。
「ずっと、わからないだろうと思う」
明はゆっくり遠ざかって何かを拾い上げ戻ってくる。
「ほら、眼鏡」
ランニングの裾で乱暴に拭われたそれを受け取ろうとして手のボールに戸惑う京介に、投げろよ、と明が片手を上げた。
おそるおそる投げたボールはくるりと翻った明の掌におさまる。
「あ」
その動きが伊吹そっくりだ、と気付いた。
「たぶん、美並もそうだ」
「え…?」
眼鏡を渡されて、それを掛けながら相手を見ると、明は複雑な顔で京介を見た。
「神様か何かだと思ってるのか」
「あ、いや」
「見えるかもしれないけど、見えない時もある。見えてもわからない時もある、見えても何もできないこともある、そう言ってた」
「……」
「でも、美並は、そのままでいるって」
明はボールを自分の両手の間でゆっくり渡し合いながら、それを見つめた。
「………それも、俺にはわからない」
「明…くん」
「何度も死のうと思ったって」
ふいに幼い声になって明が呟いた。
「俺が居ても、何度も死のうと思ったんだ、美並は」
静かに京介を見返す。
「あんたは、そういう美並もわかるよね、きっと」
相打ちにします。
京介の脳裏に唐突に蘇ったのは、伊吹の静かで強い微笑み。
助かることは期待しない、けれど、矜持を守るために闘い抜くことは諦めない。
その、人としての最後を貫く誇り。
ぞくりと身を竦ませる。
ああ、どれほどそれを得たいと思ったか。
「俺がわからない美並を、あんたはわかるんだろうな」
名前、真崎、京介、って言ったっけ?
「あ、うん」
「じゃあ、京介って呼ばせろ」
「は?」
「ほら、やろう」
明がぷい、と顔を背けてボールをついて走り出す。誘われているんだ、と頭のどこかが信じられないままに呟いて、京介ものろのろと動き出す。
「遮れよ、美並がかかってるぜ」
「っく」
「……惜しいな………本気でやってたら、凄かっただろうな、あんた」
京介のガードを軽々潜り抜けて、明がゴールへ駆け上がる。まるで背中に羽でも生えているような鮮やかなジャンプで舞い、見上げる京介の前であっさりとゴールを決めた。
「ああ、面白かった」
満足した顔で明が落ちてきたボールをドリブルしながら立ち竦む京介の元に戻ってくる。
「こんなぎりぎり試したのは初めてだな」
あんたは? 面白かった?
ちょっと上目遣いに見上げられて、突然沸いた理解に京介は瞬く。
「それは、ひょっとして」
思わず口を覆った。
そんなこと、あるんだろうか。
「勝負は俺の勝ち」
だろ?
明がにやにや笑う。
「おっさんにはきついよね」
京介は幾つ?
「28…」
「にしては餓鬼っぽいよなあ、いい歳してんのに泥だらけになって」
「あの…明、くん」
「これからどうする? 腹減ったよね?」
「あの」
「あ、そうだ、飯の材料買って、姉ちゃんのところ、行こう」
「え、えっ」
こんな凄い格好で。
驚く京介に明がなお嬉しそうに笑う。
「汗塗れだし、それに」
「風呂あるよ、姉ちゃんのとこにも」
知ってるんじゃないの?
さらっと尋ねられて、京介は顔が熱くなる。
「何? あ…そっか、いつもあんたのところなんだ」
「は、いっ?」
「何声吹っ飛ばしてんの」
ほら、ちゃんと持って。
ベンチに放っていた背広とネクタイを掴んで投げてくる。受け止めながら、京介は気になって仕方ないことを必死に確認する。
「あの、明くん、それで僕は」
「姉ちゃんは夜一緒に過ごしたこともあるって言ってたけど?」
「あ、う」
「……おーい、何、その微妙な反応は」
「いや、その…」
なんで伊吹さん?
なんでそんなことまで弟に?
ってか、そんなこと話すもんなの、普通??
「じゃなくて」
「は?」
「僕は今負けたわけ、だよね、でも伊吹さんは諦めないよ、いいの?」
「ただの、ゲームだろ?」
明が生真面目な表情になって、くるりと背中を向けた。
「これは、ただのゲームだ」
自分に言い聞かせるように繰り返す。
「明くん」
「あんたのは、そうじゃない」
そういうことだろ?
「なら、俺に異論はない」
駅に向かって歩き出しながら、明が付け加える。
「あんなやばいことされて、反対できるわけないだろ」
「あ…」
顔に一気に血が昇ったのがわかった。
「す、すまない」
「殺されちゃう~~とか思ったし」
「う」
「それに」
肩越しに柔らかな視線を投げてきた明がふざけた口調を一転させる。
「……たぶん、あんなあんたを制御できるのは美並ぐらいだよ」
他の女じゃだめだ。
びくりと震えた京介に、明がにっと笑った。
「大丈夫だ」
「……」
「姉ちゃんは立派な猛獣使いだから」
「はい?」
あんたは立派な変質者だけどね。
あはは、と声を上げて笑う相手に、京介は引きつりながら笑い返した。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
俺にだけツンツンする学園一の美少女が、最近ちょっとデレてきた件。
甘酢ニノ
恋愛
彼女いない歴=年齢の高校生・相沢蓮。
平凡な日々を送る彼の前に立ちはだかるのは──
学園一の美少女・黒瀬葵。
なぜか彼女は、俺にだけやたらとツンツンしてくる。
冷たくて、意地っ張りで、でも時々見せるその“素”が、どうしようもなく気になる。
最初はただの勘違いだったはずの関係。
けれど、小さな出来事の積み重ねが、少しずつ2人の距離を変えていく。
ツンデレな彼女と、不器用な俺がすれ違いながら少しずつ近づく、
焦れったくて甘酸っぱい、青春ラブコメディ。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
放課後の約束と秘密 ~温もり重ねる二人の時間~
楠富 つかさ
恋愛
中学二年生の佑奈は、母子家庭で家事をこなしながら日々を過ごしていた。友達はいるが、特別に誰かと深く関わることはなく、学校と家を行き来するだけの平凡な毎日。そんな佑奈に、同じクラスの大波多佳子が積極的に距離を縮めてくる。
佳子は華やかで、成績も良く、家は裕福。けれど両親は海外赴任中で、一人暮らしをしている。人懐っこい笑顔の裏で、彼女が抱えているのは、誰にも言えない「寂しさ」だった。
「ねぇ、明日から私の部屋で勉強しない?」
放課後、二人は図書室ではなく、佳子の部屋で過ごすようになる。最初は勉強のためだったはずが、いつの間にか、それはただ一緒にいる時間になり、互いにとってかけがえのないものになっていく。
――けれど、佑奈は思う。
「私なんかが、佳子ちゃんの隣にいていいの?」
特別になりたい。でも、特別になるのが怖い。
放課後、少しずつ距離を縮める二人の、静かであたたかな日々の物語。
4/6以降、8/31の完結まで毎週日曜日更新です。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる