13 / 24
13
しおりを挟む
昼時の食堂はいやというほど混み合っていた。
温かな濃いみそ汁の匂い、炊き上がったご飯や幾種類ものおかずの香りは、人間にとっては幸福の象徴かもしれない。
けれど、たこ焼き一つが食べられなくなっている俺には、それらが荒れ狂う嵐のような感覚の刺激となって襲いかかってきた。
めまいと吐き気をこらえて、宮内を探しにかかる。
ここへ来る前に寄った学生課で顔写真は覚えてきていた。『密約』後の鋭い感覚をうまく使えば、人間達のあふれる大学内からでも見つけることができるはずだ。
だが、それは同時に、ただでさえ消耗している体に、絶えまなく負担をかけること、残ったわずかなエネルギーを激しい勢いで消耗していくことに他ならなかった。
それでも、動かなくては時間がない。
人間は、自分達と姿形の異なる生物にはとても攻撃的だ。ましてや、目鼻も何もない生物、いくら人間と同等の知性や感情があると主張しても、海辺にのたくっているナメクジ風の生物には優しくしてくれないだろう。
ただ一人、秋野さんをのぞいては。
大きな目で柔らかく笑う顔を思い出して、頭の奥に封じ込めるように目を閉じた。
本当に、秋野さんは、もう帰って来ないつもりかもしれない。俺の側を離れて、宇宙人のエネルギー源なんかではなく、当たり前の学生として、普通の女性として、別の誰かと暮らしたくなったのかも知れない。
俺がこうやって捜し回ることすら、本当は迷惑なのかも知れない。
もしそうならば、俺は数時間もしないうちに原型に戻り、次にはその形さえ保てなくなって、ぬらぬらと光る粘りのある水になって、どこかの下水に流されていくのだ。やがては海にたどりつき、地球の半分以上を覆っていた、あの青い世界に飲み込まれていく。
もう、それでもいいのかも知れない。
本当は五年前にそうなっているはずだったんだから、それがたまたま遅れただけなのかもしれない。
疲労感と諦めとが力を奪っていく。感覚が見る見る鈍っていく気がして、自販機コーナーの隅の壁にもたれた。眼を閉じ、不安定に乱れる呼吸を整える。ひんやりとした冷たい汗が額ににじむのを、そっと拭う。
それでも。
それでも。
ぼんやり目を開くと、世界は眩しいほどの光に満たされていた。
未練がましい声がひっそりと、胸の内側で呟いている。あの秋野さんが俺にそんな酷いことをするはずがない、と。
少し前なら、もっと簡単に諦められたかも知れない。けれど今は……秋野さんが俺に十分優しくしてくれた今は、どうしても諦められない。
頬に当てられた温かい手を思い出す。泣き出した俺に唇を合わせて慰めてくれたことも。
秋野さんが裏切るはずがない。
なのに、そう思ったまた次の瞬間には、振り回されて疲れた心が首を振って思い出させた。
秋野さんは『密約』がやり直せないのかって訊いたじゃないか。
そう、だから、俺は本当は秋野さんを見つけたくないのかも知れない。
それが真実の答えのような気がして思わず深い溜め息が出た。
そうだ。
俺は、秋野さんの裏切りを知りたくない。秋野さんの笑顔を信じていたい。
もしできるなら、こうして捜し続けたまま、時間がきて溶けてしまいたいのかもしれない。
気持ちを振り切るように、壁を押して歩き出す。
「う…」
食堂を二周してから、吐き気がこらえきれずに、俺は外へ出た。
宮内の姿はどこにも見当たらない。
体が細かく震えているのは、エネルギーを失っていくからだろうか、それとも秋野さんをみつけても、全てはやっぱり終わるのだという予感のせいだろうか。
緑色に鮮やかな芝生の上に座り込むと、我を失って叫び出したくなる。どこを探せばいいのかわからない。探すことが正しいのかさえわからない。
俺は秋野さんのことを何にも知らない。
秋野さんは何も話してくれなかったから。言い訳して、すぐに嘘だと気づく。
違う。
そうじゃない。
俺も何も聞かなかった。秋野さんがいつどこへ出掛けようと、キス以外の秋野さんを俺は知ろうとしなかった。今度のことがなければ、きっとこれからだってそうした。きっと、心のどこかで、いつか秋野さんを失うんだと思っていたからだ。
秋野さんがずっと側に居てくれるなんて思っていなかった。俺にとっては大切な『密約』でも、秋野さんにとっては幻のようなつながりでしかないとわかっていた。秋野さんにとって、俺は恋人でも友人でもなく、単に厄介なお荷物でしかないことも。
けれど、それでもいいと思ってたわけじゃない。秋野さんのことを詮索しないことで、いつ秋野さんを失っても傷つかないようにしようとしていただけだ。
時計は容赦なく回っていく。貴重な時間をまた失った。
急に視界が暗くなった気がして空を仰いだ。確かにさっきよりは雲が増えてきているが、周囲が暗くなるほどじゃない。
今度は視力から失うんだろうか。
考えてぞっとした。萎えようとする気力を励まして、何とか立ち上がる。
動ける間に人目につかない場所に移動しておいた方がいいはずだ。人間達に踏みにじられて最後の時を過ごしたくないならば。
けれど、その最後の時が来る前に、俺は秋野さんに会いたいんだ。
唇を噛む。鋭い歯。
秋野さんの唇が欲しい。
「近江!」
立ち上がったとたん、覚えのあるがらがら声が俺を呼んだ。村西だ。
「おい、近江!」
何かわかったのか。振り返った矢先、いきなり視界が暗転した。頭に広がった巨大な闇に感覚を飲み尽くされて俺は意識を失った。
「ヴラン!」
暗黒の空間に悲鳴が響く。
「逃げて、ヴラン!」
ああ、また同じ夢だ。
楽しいはずの月旅行の果てに迎えた思いもしない結末。
宇宙船の爆発でちりぢりになって吹き飛ぶ父親と、唯一無二の『密約』の相手を失ってしまった母親の悲壮な微笑。
夢の中で何度も父親は細切れになり、母親は宇宙の彼方の船に置き去られる。俺は孤独と無力感に引き裂かれながら、青い地球に落ちていく。
いつまで苦しめばいいんだろう。どこまで傷つけば、この夢は終わりを告げるのか。
いや、もう永遠に終わることなどないのかもしれない。
秋野さんがいない。
そう、『密約』の相手は俺を捨てたんだ…。
温かな濃いみそ汁の匂い、炊き上がったご飯や幾種類ものおかずの香りは、人間にとっては幸福の象徴かもしれない。
けれど、たこ焼き一つが食べられなくなっている俺には、それらが荒れ狂う嵐のような感覚の刺激となって襲いかかってきた。
めまいと吐き気をこらえて、宮内を探しにかかる。
ここへ来る前に寄った学生課で顔写真は覚えてきていた。『密約』後の鋭い感覚をうまく使えば、人間達のあふれる大学内からでも見つけることができるはずだ。
だが、それは同時に、ただでさえ消耗している体に、絶えまなく負担をかけること、残ったわずかなエネルギーを激しい勢いで消耗していくことに他ならなかった。
それでも、動かなくては時間がない。
人間は、自分達と姿形の異なる生物にはとても攻撃的だ。ましてや、目鼻も何もない生物、いくら人間と同等の知性や感情があると主張しても、海辺にのたくっているナメクジ風の生物には優しくしてくれないだろう。
ただ一人、秋野さんをのぞいては。
大きな目で柔らかく笑う顔を思い出して、頭の奥に封じ込めるように目を閉じた。
本当に、秋野さんは、もう帰って来ないつもりかもしれない。俺の側を離れて、宇宙人のエネルギー源なんかではなく、当たり前の学生として、普通の女性として、別の誰かと暮らしたくなったのかも知れない。
俺がこうやって捜し回ることすら、本当は迷惑なのかも知れない。
もしそうならば、俺は数時間もしないうちに原型に戻り、次にはその形さえ保てなくなって、ぬらぬらと光る粘りのある水になって、どこかの下水に流されていくのだ。やがては海にたどりつき、地球の半分以上を覆っていた、あの青い世界に飲み込まれていく。
もう、それでもいいのかも知れない。
本当は五年前にそうなっているはずだったんだから、それがたまたま遅れただけなのかもしれない。
疲労感と諦めとが力を奪っていく。感覚が見る見る鈍っていく気がして、自販機コーナーの隅の壁にもたれた。眼を閉じ、不安定に乱れる呼吸を整える。ひんやりとした冷たい汗が額ににじむのを、そっと拭う。
それでも。
それでも。
ぼんやり目を開くと、世界は眩しいほどの光に満たされていた。
未練がましい声がひっそりと、胸の内側で呟いている。あの秋野さんが俺にそんな酷いことをするはずがない、と。
少し前なら、もっと簡単に諦められたかも知れない。けれど今は……秋野さんが俺に十分優しくしてくれた今は、どうしても諦められない。
頬に当てられた温かい手を思い出す。泣き出した俺に唇を合わせて慰めてくれたことも。
秋野さんが裏切るはずがない。
なのに、そう思ったまた次の瞬間には、振り回されて疲れた心が首を振って思い出させた。
秋野さんは『密約』がやり直せないのかって訊いたじゃないか。
そう、だから、俺は本当は秋野さんを見つけたくないのかも知れない。
それが真実の答えのような気がして思わず深い溜め息が出た。
そうだ。
俺は、秋野さんの裏切りを知りたくない。秋野さんの笑顔を信じていたい。
もしできるなら、こうして捜し続けたまま、時間がきて溶けてしまいたいのかもしれない。
気持ちを振り切るように、壁を押して歩き出す。
「う…」
食堂を二周してから、吐き気がこらえきれずに、俺は外へ出た。
宮内の姿はどこにも見当たらない。
体が細かく震えているのは、エネルギーを失っていくからだろうか、それとも秋野さんをみつけても、全てはやっぱり終わるのだという予感のせいだろうか。
緑色に鮮やかな芝生の上に座り込むと、我を失って叫び出したくなる。どこを探せばいいのかわからない。探すことが正しいのかさえわからない。
俺は秋野さんのことを何にも知らない。
秋野さんは何も話してくれなかったから。言い訳して、すぐに嘘だと気づく。
違う。
そうじゃない。
俺も何も聞かなかった。秋野さんがいつどこへ出掛けようと、キス以外の秋野さんを俺は知ろうとしなかった。今度のことがなければ、きっとこれからだってそうした。きっと、心のどこかで、いつか秋野さんを失うんだと思っていたからだ。
秋野さんがずっと側に居てくれるなんて思っていなかった。俺にとっては大切な『密約』でも、秋野さんにとっては幻のようなつながりでしかないとわかっていた。秋野さんにとって、俺は恋人でも友人でもなく、単に厄介なお荷物でしかないことも。
けれど、それでもいいと思ってたわけじゃない。秋野さんのことを詮索しないことで、いつ秋野さんを失っても傷つかないようにしようとしていただけだ。
時計は容赦なく回っていく。貴重な時間をまた失った。
急に視界が暗くなった気がして空を仰いだ。確かにさっきよりは雲が増えてきているが、周囲が暗くなるほどじゃない。
今度は視力から失うんだろうか。
考えてぞっとした。萎えようとする気力を励まして、何とか立ち上がる。
動ける間に人目につかない場所に移動しておいた方がいいはずだ。人間達に踏みにじられて最後の時を過ごしたくないならば。
けれど、その最後の時が来る前に、俺は秋野さんに会いたいんだ。
唇を噛む。鋭い歯。
秋野さんの唇が欲しい。
「近江!」
立ち上がったとたん、覚えのあるがらがら声が俺を呼んだ。村西だ。
「おい、近江!」
何かわかったのか。振り返った矢先、いきなり視界が暗転した。頭に広がった巨大な闇に感覚を飲み尽くされて俺は意識を失った。
「ヴラン!」
暗黒の空間に悲鳴が響く。
「逃げて、ヴラン!」
ああ、また同じ夢だ。
楽しいはずの月旅行の果てに迎えた思いもしない結末。
宇宙船の爆発でちりぢりになって吹き飛ぶ父親と、唯一無二の『密約』の相手を失ってしまった母親の悲壮な微笑。
夢の中で何度も父親は細切れになり、母親は宇宙の彼方の船に置き去られる。俺は孤独と無力感に引き裂かれながら、青い地球に落ちていく。
いつまで苦しめばいいんだろう。どこまで傷つけば、この夢は終わりを告げるのか。
いや、もう永遠に終わることなどないのかもしれない。
秋野さんがいない。
そう、『密約』の相手は俺を捨てたんだ…。
0
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
白苑後宮の薬膳女官
絹乃
キャラ文芸
白苑(はくえん)後宮には、先代の薬膳女官が侍女に毒を盛ったという疑惑が今も残っていた。先代は瑞雪(ルイシュエ)の叔母である。叔母の濡れ衣を晴らすため、瑞雪は偽名を使い新たな薬膳女官として働いていた。
ある日、幼帝は瑞雪に勅命を下した。「病弱な皇后候補の少女を薬膳で救え」と。瑞雪の相棒となるのは、幼帝の護衛である寡黙な武官、星宇(シンユィ)。だが、元気を取り戻しはじめた少女が毒に倒れる。再び薬膳女官への疑いが向けられる中、瑞雪は星宇の揺るぎない信頼を支えに、後宮に渦巻く陰謀へ踏み込んでいく。
薬膳と毒が導く真相、叔母にかけられた冤罪の影。
静かに心を近づける薬膳女官と武官が紡ぐ、後宮ミステリー。
後宮薬師は名を持たない
由香
キャラ文芸
後宮で怪異を診る薬師・玉玲は、母が禁薬により処刑された過去を持つ。
帝と皇子に迫る“鬼”の気配、母の遺した禁薬、鬼神の青年・玄曜との出会い。
救いと犠牲の狭間で、玉玲は母が選ばなかった選択を重ねていく。
後宮が燃え、名を失ってもなお――
彼女は薬師として、人として、生きる道を選ぶ。
後宮なりきり夫婦録
石田空
キャラ文芸
「月鈴、ちょっと嫁に来るか?」
「はあ……?」
雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。
あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は、急遽皇帝の「影武者」として跡継ぎ騒動を防ぐために寺院に入れられていた皇子の空燕を呼び戻すことに決める。
空燕の国の声に応える条件は、同じく寺院で方士修行をしていた方士の月鈴を妃として後宮に入れること。
かくしてふたりは片や皇帝の影武者として、片や皇帝の偽りの愛妃として、後宮と言う名の魔窟に潜入捜査をすることとなった。
影武者夫婦は、後宮内で起こる事件の謎を解けるのか。そしてふたりの想いの行方はいったい。
サイトより転載になります。
炎華繚乱 ~偽妃は後宮に咲く~
悠井すみれ
キャラ文芸
昊耀国は、天より賜った《力》を持つ者たちが統べる国。後宮である天遊林では名家から選りすぐった姫たちが競い合い、皇子に選ばれるのを待っている。
強い《遠見》の力を持つ朱華は、とある家の姫の身代わりとして天遊林に入る。そしてめでたく第四皇子・炎俊の妃に選ばれるが、皇子は彼女が偽物だと見抜いていた。しかし炎俊は咎めることなく、自身の秘密を打ち明けてきた。「皇子」を名乗って帝位を狙う「彼」は、実は「女」なのだと。
お互いに秘密を握り合う仮初の「夫婦」は、次第に信頼を深めながら陰謀渦巻く後宮を生き抜いていく。
表紙は同人誌表紙メーカーで作成しました。
第6回キャラ文芸大賞応募作品です。
火輪の花嫁 ~男装姫は孤高の王の夢をみる~
秦朱音|はたあかね
キャラ文芸
王を中心に五家が支配する、綺羅ノ国。
五家に覡(かんなぎ)として仕える十六夜家の娘、久遠(くおん)は、幼い頃から男として育てられてきた。
都では陽を司る日紫喜家の王が崩御し、素行の悪さで有名な新王・燦(さん)が即位する。燦の后選びに戦々恐々とする五家だったが、燦は十六夜家の才である「夢見」を聞いて后を選ぶと言い始めた。そして、その夢見を行う覡に、燦は男装した久遠を指名する。
見習いの僕がこの国の后を選ぶなんて、荷が重すぎる――!
久遠の苦悩を知ってか知らずか、燦は強引に久遠を寝室に呼んで夢見を命じる。しかし、初めて出会ったはずの久遠と燦の夢には、とある共通点があって――?
謎に包まれた過去を持ち身分を隠す男装姫と、孤独な王の恋と因縁を描く、和風王宮ファンタジー。
※カクヨムにも先行で投稿しています
異国妃の宮廷漂流記
花雨宮琵
キャラ文芸
唯一の身内である祖母を失った公爵令嬢・ヘレナに持ち上がったのは、元敵国の皇太子・アルフォンスとの縁談。
夫となる人には、愛する女性と皇子がいるという。
いずれ離縁される“お飾りの皇太子妃”――そう冷笑されながら、ヘレナは宮廷という伏魔殿に足を踏み入れる。 冷徹と噂される皇太子とのすれ違い、宮中に渦巻く陰謀、そして胸の奥に残る初恋の記憶。
これは、居場所を持たないお転婆な花嫁が、自ら絆を紡ぎ、愛と仲間を得て”自分の居場所”を創りあげるまでの物語。ときに騒がしく、とびきり愛おしい――笑って泣ける、異国妃のサバイバル宮廷譚。最後はハッピーエンドです。
※本作は2年前にカクヨム、エブリスタに掲載していた物語『元敵国に嫁いだ皇太子妃は、初恋の彼に想いを馳せる』を大幅に改稿し、別作品として仕上げたものです。
© 花雨宮琵 2025 All Rights Reserved. 無断転載・無断翻訳を固く禁じます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる