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17.『掌握』(1)
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「あ……っあっ」
静かな夜にファローズの押さえたうめきが響く。
「助け……声……出ちま……」
「我慢して」
「は、ぅっ」
苦しそうに厨房のテーブルにしがみついたファローズが剥かれた下半身を震わせた。
上半身のシャツを半端に脱がされ、片腕を袖で背中に縛られ、ズボンを引き降ろされて片足をテーブルの脚に固定され、身動きもままならない中、ライヤーの舌で執拗に後ろを犯され続けている。
「あっ……あっ……ぁあっ」
「ずいぶんいい声で啼くんですね、ファローズさん」
「は、ぁっ」
「『塔京』下町の巡視の元締めが、こんなところに舌を入れられて」
「ひ…っ」
べったりと濡れたそこに、再び指を潜り込ませていくと、ファローズが悲鳴を上げて仰け反った。よほど飢えていたのだろうか、何度入れてもすぐにきつく締めつけてきて、ライヤーの指を全部呑み込もうとするように吸いついてくる。
固く熱くそそりたったものは雫を流し続けて濡れ光り、それだけの感触でなお快感を呼び起こされるように震えているが、根元を料理用の糸で縛られてかなりきつそうだ。
「ライ……っ……もう…っ」
ぐちゅ、と音がするほど指を埋め込まれて、ファローズが痙攣した。必死にテーブルにすがった片手の甲にぽたぽたと涙が降り落ちる。喘ぎながら開いた口から伝ったよだれがファローズの快感を語るのは、放つに放てないせいか。勃ちあがったそこからも止めようなく滲み溢れたものが床に滴り落ちていく。次第に粘度を増すそれが垂れ落ちるというよりは一筋の糸のようになってきているのに、ライヤーはうっそり笑った。
「ユン・ファローズともあろう人が」
「っ……っっあ」
「気持ちよすぎて声もでない?」
「バ…カヤロ……くっあ、ああっ」
「口が悪いな」
指を増やしたライヤーにファローズが声を放った。それがよほど悔しかったのか、顔を歪めて歯を食いしばり、その後の責めに耐えようとする。ぎゅっと閉じた目からぱたぱたっと涙が零れ落ちる。
「もう1本、いけそう?」
「っ……んうっ」
「頑張るね」
「…っう……ぁっ」
ファローズの中に深く埋め込まれた3本の指に堪えかねたようにファローズが跳ねた。大きな波がその身体を駆け上がり、掠れて声にならない声が厨房を走る。
「……いっちゃったの」
「は……う…っ」
「こっちはまだなのに」
「ひぃっ」
かんかんになったものをそっと指先で撫でてやると、ファローズが怯えた声で身体を引いた。だがそれは勃ち上がったライヤーのものをねだるような格好になる。くすりと笑ったライヤーは静かにゆっくりとスラックスのジッパーを下げた。その音がぼんやりとしているファローズの耳に届いたのか、肩越しに振り返ってくる相手の顎を押し上げて、背中から口を塞ぐ。
「んう………んっ、んんんっっっ!」
十分に潤んだそこはほとんど抵抗なくライヤーを全部呑み込んだ。サングラスを外されて、かっと開いた瞳から溢れ落ちた涙が喉へ伝っていくのを指で辿ってやると、それがもうだめだったみたいでびくびく跳ねながら、口の中へ悲鳴を弾く。
胸の小鳥は今ライヤーの指に羽根を握られ恐怖に震えている。助けて、と淡い声がファローズの気配から響いてきた。哀れみを誘う、傷みに溢れた懇願。
助けて。もう、それ以上、入ってこないで。
ライヤーは静かに意識をそちらへ集めていく。小鳥が羽根を折られて身動きできなくなるのをじっと眺め続けている。その視線を内側から感じて、ファローズがまた縛られたまま駆け上がっていく。
お願い。
お願い。
助けて。
もう。
「っぁあっ」
「いいですよ。他言しませんね?」
「んっ……んっ」
ファローズが必死に頷いた。
「動かないで。切れますよ」
「…っく、ぅっ」
微笑みながら、ライヤーはファローズのものにきつく絡んだ糸に指をかけた。脅しとは別に細心の注意を払ってナイフを当てる。さすがにぴりりとした感触に萎えていく隙間に差し込んで、ぷつりと切った。
「は…」
一瞬呆然とした顔でファローズがライヤーを見上げてくる。いっぱいいっぱいになっていても、身体と気持ちがずれてイけなくなってしまったようで、ぼろぼろと涙を流して虚ろな目で瞬きした。
「ふ、ぅ…っ」
「イけないの?」
「は……む…っ?」
「じゃあ、僕がイかせてあげる」
「ぐ…ぁああっっ!」
その口を軽く片手で塞いで、次の瞬間ライヤーは思いきり奥まで突き上げた。拒む間さえなく最後まで貫かれたファローズが高い声を放って達する。がたがた震えながら仰け反って、次の瞬間甘えるようにライヤーの腕に崩れ落ちる。
「いい子ですね」
ライヤーはファローズの濡れた睫にキスを与えて、背後から静かに抱きかかえた。
静かな夜にファローズの押さえたうめきが響く。
「助け……声……出ちま……」
「我慢して」
「は、ぅっ」
苦しそうに厨房のテーブルにしがみついたファローズが剥かれた下半身を震わせた。
上半身のシャツを半端に脱がされ、片腕を袖で背中に縛られ、ズボンを引き降ろされて片足をテーブルの脚に固定され、身動きもままならない中、ライヤーの舌で執拗に後ろを犯され続けている。
「あっ……あっ……ぁあっ」
「ずいぶんいい声で啼くんですね、ファローズさん」
「は、ぁっ」
「『塔京』下町の巡視の元締めが、こんなところに舌を入れられて」
「ひ…っ」
べったりと濡れたそこに、再び指を潜り込ませていくと、ファローズが悲鳴を上げて仰け反った。よほど飢えていたのだろうか、何度入れてもすぐにきつく締めつけてきて、ライヤーの指を全部呑み込もうとするように吸いついてくる。
固く熱くそそりたったものは雫を流し続けて濡れ光り、それだけの感触でなお快感を呼び起こされるように震えているが、根元を料理用の糸で縛られてかなりきつそうだ。
「ライ……っ……もう…っ」
ぐちゅ、と音がするほど指を埋め込まれて、ファローズが痙攣した。必死にテーブルにすがった片手の甲にぽたぽたと涙が降り落ちる。喘ぎながら開いた口から伝ったよだれがファローズの快感を語るのは、放つに放てないせいか。勃ちあがったそこからも止めようなく滲み溢れたものが床に滴り落ちていく。次第に粘度を増すそれが垂れ落ちるというよりは一筋の糸のようになってきているのに、ライヤーはうっそり笑った。
「ユン・ファローズともあろう人が」
「っ……っっあ」
「気持ちよすぎて声もでない?」
「バ…カヤロ……くっあ、ああっ」
「口が悪いな」
指を増やしたライヤーにファローズが声を放った。それがよほど悔しかったのか、顔を歪めて歯を食いしばり、その後の責めに耐えようとする。ぎゅっと閉じた目からぱたぱたっと涙が零れ落ちる。
「もう1本、いけそう?」
「っ……んうっ」
「頑張るね」
「…っう……ぁっ」
ファローズの中に深く埋め込まれた3本の指に堪えかねたようにファローズが跳ねた。大きな波がその身体を駆け上がり、掠れて声にならない声が厨房を走る。
「……いっちゃったの」
「は……う…っ」
「こっちはまだなのに」
「ひぃっ」
かんかんになったものをそっと指先で撫でてやると、ファローズが怯えた声で身体を引いた。だがそれは勃ち上がったライヤーのものをねだるような格好になる。くすりと笑ったライヤーは静かにゆっくりとスラックスのジッパーを下げた。その音がぼんやりとしているファローズの耳に届いたのか、肩越しに振り返ってくる相手の顎を押し上げて、背中から口を塞ぐ。
「んう………んっ、んんんっっっ!」
十分に潤んだそこはほとんど抵抗なくライヤーを全部呑み込んだ。サングラスを外されて、かっと開いた瞳から溢れ落ちた涙が喉へ伝っていくのを指で辿ってやると、それがもうだめだったみたいでびくびく跳ねながら、口の中へ悲鳴を弾く。
胸の小鳥は今ライヤーの指に羽根を握られ恐怖に震えている。助けて、と淡い声がファローズの気配から響いてきた。哀れみを誘う、傷みに溢れた懇願。
助けて。もう、それ以上、入ってこないで。
ライヤーは静かに意識をそちらへ集めていく。小鳥が羽根を折られて身動きできなくなるのをじっと眺め続けている。その視線を内側から感じて、ファローズがまた縛られたまま駆け上がっていく。
お願い。
お願い。
助けて。
もう。
「っぁあっ」
「いいですよ。他言しませんね?」
「んっ……んっ」
ファローズが必死に頷いた。
「動かないで。切れますよ」
「…っく、ぅっ」
微笑みながら、ライヤーはファローズのものにきつく絡んだ糸に指をかけた。脅しとは別に細心の注意を払ってナイフを当てる。さすがにぴりりとした感触に萎えていく隙間に差し込んで、ぷつりと切った。
「は…」
一瞬呆然とした顔でファローズがライヤーを見上げてくる。いっぱいいっぱいになっていても、身体と気持ちがずれてイけなくなってしまったようで、ぼろぼろと涙を流して虚ろな目で瞬きした。
「ふ、ぅ…っ」
「イけないの?」
「は……む…っ?」
「じゃあ、僕がイかせてあげる」
「ぐ…ぁああっっ!」
その口を軽く片手で塞いで、次の瞬間ライヤーは思いきり奥まで突き上げた。拒む間さえなく最後まで貫かれたファローズが高い声を放って達する。がたがた震えながら仰け反って、次の瞬間甘えるようにライヤーの腕に崩れ落ちる。
「いい子ですね」
ライヤーはファローズの濡れた睫にキスを与えて、背後から静かに抱きかかえた。
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