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40.『修羅』
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『塔京』中央庁の廊下をカークは静かに歩み続ける。
背後に従えるはシュガットとマジェス。その後ろにまたそれぞれの直属の部下が付き従う大人数を引き連れて大階段に向かう。
カツッ。
鋭い音を立てて、カークは大階段の上で立ち止まった。後ろから、従っていたシュガットとマジェスが歩みだして左右に分かれ、カークの進む道を守護する門柱のように両側に立つ。
その中央でカークは半眼にしていた目を上げた。芝居がかった所作で、右のシュガットの白い虚ろな顔を、続いて左のマジェスのくすんだ表情のない顔を見遣り、二人の男に密やかな恐れの色を見い出して微かに目を細めた。たったそれだけのカークの顔の変化に、シュガットが顔を強ばらせ、マジェスが目の光をみるみる弱めるのに微笑する。
「街を封鎖してください」
静かな声で言い放った。
「はっ」
シュガットが目を見開きながら頷いた。
「防備を固め『塔京』への侵入を許さないように」
ちらりと視線だけをマジェスに流す。
「……」
無言でマジェスが頭を下げる。
「これより『塔京』は非常事態に入り、状況が安定するまで一切の交易を断つ」
言い捨てて階段を降りていくカークを、地位的にはカークと同等であったはずの男達が控えて見送る。
階段の中ほどに居たブルームが緊張した顔で見上げ、カークが進むにつれてゆっくり視線を下げていく。その視線を無視するカークに、堪えかねたように険しい声で話しかけてきた。
「何を考えている。『塔京』を保つのに、他でないと調達できないものもあるんだぞ」
「それが?」
「暴動につながる」
「押さえて下さい」
こともなく言いつけてカークはなおも階段を降りる。
「そのための巡視強行です。兵隊にちゃんと働かせなさい。………それとも」
うっすらと笑みを掃いて立ち止まり、ブルームと同じ段で相手を見上げた。
「っ」
どきりとしたように竦んだ相手に、目を細めて唇を少し開き、舌先を覗かせて歯と上唇を一瞬舐めて見せる。ごくり、とブルームの喉が鳴る。
「ファローズを私に寄越しますか?」
「……カーク……っ」
「ずいぶんいい声で啼きそうじゃありませんか」
さらりと言って視線を降ろした先には、階段の下で車の側に控えているジャンパー姿がある。その側にネフェル配下のルー・レンも居て、カークの視線に気付いたのか、くい、と顎をしゃくってファローズに合図した。
はっとしたように見上げたファローズが、カークと目が合ったとたん見る見る赤くなり、やがて何かに気付いたように顔色を無くす。サングラスの後ろで瞬きし、誰かを求めるように必死にカークの凝視を振り切って背後を振り向いたが目当ての相手はいなかったらしい。追い詰められた怯えた表情でもう一度、吸い寄せられるようにカークを見上げてきたファローズに、巨大な肉食獣の前に引き出され、しかも屠られることを悦びとする、相手の惑いを感じ取ってくすくす笑う。
「本人も望むかもしれない」
「やめろ、カーク」
「あなたができないのなら、代わりを差し出してくれるのが筋じゃありませんか」
視線をブルームに戻して低く嗤うと、相手が凍りついたような顔で見返してきた。
「あれでもいいです、私はね」
いたぶるにはいい顔をしています、そう言い捨ててなおも階段を降りていく。不安そうに遅れて後を追ってくるブルームを従え、もう少し下の踊り場に居たエバンスとネフェルの間に立った。
冷ややかに見据えてくるエバンス、スーツ姿でポケットに手を突っ込んだままのネフェル、両者をシュガットとマジェス同様それぞれに見遣って、
「エバンスくん」
「はい」
「あなたは私に何を差し出せますか」
「……おっしゃってることがよくわかりません」
表情を消していた相手がかすかに頬を紅潮させ、眼鏡を押し上げる。
「十分な仕事をしていると思いますが」
「……私を満足させてくれる人はここにはいない、そういうことですか、ネフェルくん?」
「あんたが求めてんのは仕事で望みを叶えてくれる相手ってこと? それともベッドであんたを満足させてくれる相手ってこと?」
きらきらと目を光らせて尋ねてきた。
「……相変わらず口のきき方を知らないな」
「形にこだわって肝心のことがわからなくなるのは困っちゃうでしょ、お互いに」
ネフェルは肩を竦めた。
「はっきりしとけば、後々問題も少ないしね」
「君でもいいんですよ」
カークは冷ややかに嗤った。
「使い捨てるものに贅沢を言うつもりはありません」
「使い捨て? ははん、トイレットロールみたいなもんなんだ、あんたが必要なのは」
はははっ、とネフェルは笑い返し、カークの背後、大階段の上で立ち止まっているマジェスを見上げる。
「ねえ、マジェスさん、あんなこと言ってるよ? あんたもまさかこの人と同意見?」
「……『塔京』は彼のものだ」
マジェスは低く唸った。
「彼が『塔京』を管理するために必要ならば用立てる」
容赦ないマジェスの声にネフェルは顔色を変えた。
「へえ、そういうことになったんだ? そういうことでいいの、ねえ? マジェスさん、なら、こいつに僕らが食われてやれば『塔京』は安泰だってこと? あんたまで僕を使い捨てるって? ……は、馬鹿ばっか」
「カークさん」
苛立ったように地団駄を踏むネフェルとカークの間に、いつの間に階段を上がってきていたのか、するりとルー・レンが割って入った。
「下の者があんたに直接物を言っていいのかわからないんですが、ウチのネフェルが聞いたように、あんたが欲しいのはあんたを満足させる男、ってことですか?」
「抱えている兵隊にあてでもあるのか」
カークは薄く笑った。
レグルもいない、シュガットももう前菜にしかならない、そんな自分を満たせる相手など、この世には一人しかいない。そして、その一人には永久に願いを口にできないのだ。
「ちょっと、面白いのが居るかもしれないんですが」
え、なに、それってあいつのこと、でもあいつじゃ無理でしょ、無謀でしょ、となおさら騒々しく喚き出すネフェルを、ルー・レンがそっと後ろ手に触れて押さえた様子、逆にネフェルがきょとんとした顔でレンを見る。
「ルー・レン?」
「いかがですか」
「……面白い」
カークは再び階段を降り始めた。立ち竦むブルーム、凍りついたエバンス、レンに庇われているようなネフェルを置き去って、階段下で待っていた車に近寄る。ドアの側で控えていたファローズのきつい眼差しに笑み返して後部座席に滑り込みながら、カークはもう一度ルー・レンを見上げた。
「よこして下さい」
「……わかりました」
レンがにやりと凄みのある笑みで応じる。その背中でネフェルが軽蔑したような視線を降ろしてくる。
ネフェルだけではない、よく見ればエバンスもブルームもシュガットもマジェスも、投げてくる視線は檻の中の珍獣か、ガラスケースの中で壊れかけている人形を見るようだ。
嘲るがいい、見下すがいい。
お前達の欲望を吸い上げて、『塔京』を破滅に追い落としてやる。
カークは冷ややかに笑いながら、走り出す車の中で目を閉じた。
背後に従えるはシュガットとマジェス。その後ろにまたそれぞれの直属の部下が付き従う大人数を引き連れて大階段に向かう。
カツッ。
鋭い音を立てて、カークは大階段の上で立ち止まった。後ろから、従っていたシュガットとマジェスが歩みだして左右に分かれ、カークの進む道を守護する門柱のように両側に立つ。
その中央でカークは半眼にしていた目を上げた。芝居がかった所作で、右のシュガットの白い虚ろな顔を、続いて左のマジェスのくすんだ表情のない顔を見遣り、二人の男に密やかな恐れの色を見い出して微かに目を細めた。たったそれだけのカークの顔の変化に、シュガットが顔を強ばらせ、マジェスが目の光をみるみる弱めるのに微笑する。
「街を封鎖してください」
静かな声で言い放った。
「はっ」
シュガットが目を見開きながら頷いた。
「防備を固め『塔京』への侵入を許さないように」
ちらりと視線だけをマジェスに流す。
「……」
無言でマジェスが頭を下げる。
「これより『塔京』は非常事態に入り、状況が安定するまで一切の交易を断つ」
言い捨てて階段を降りていくカークを、地位的にはカークと同等であったはずの男達が控えて見送る。
階段の中ほどに居たブルームが緊張した顔で見上げ、カークが進むにつれてゆっくり視線を下げていく。その視線を無視するカークに、堪えかねたように険しい声で話しかけてきた。
「何を考えている。『塔京』を保つのに、他でないと調達できないものもあるんだぞ」
「それが?」
「暴動につながる」
「押さえて下さい」
こともなく言いつけてカークはなおも階段を降りる。
「そのための巡視強行です。兵隊にちゃんと働かせなさい。………それとも」
うっすらと笑みを掃いて立ち止まり、ブルームと同じ段で相手を見上げた。
「っ」
どきりとしたように竦んだ相手に、目を細めて唇を少し開き、舌先を覗かせて歯と上唇を一瞬舐めて見せる。ごくり、とブルームの喉が鳴る。
「ファローズを私に寄越しますか?」
「……カーク……っ」
「ずいぶんいい声で啼きそうじゃありませんか」
さらりと言って視線を降ろした先には、階段の下で車の側に控えているジャンパー姿がある。その側にネフェル配下のルー・レンも居て、カークの視線に気付いたのか、くい、と顎をしゃくってファローズに合図した。
はっとしたように見上げたファローズが、カークと目が合ったとたん見る見る赤くなり、やがて何かに気付いたように顔色を無くす。サングラスの後ろで瞬きし、誰かを求めるように必死にカークの凝視を振り切って背後を振り向いたが目当ての相手はいなかったらしい。追い詰められた怯えた表情でもう一度、吸い寄せられるようにカークを見上げてきたファローズに、巨大な肉食獣の前に引き出され、しかも屠られることを悦びとする、相手の惑いを感じ取ってくすくす笑う。
「本人も望むかもしれない」
「やめろ、カーク」
「あなたができないのなら、代わりを差し出してくれるのが筋じゃありませんか」
視線をブルームに戻して低く嗤うと、相手が凍りついたような顔で見返してきた。
「あれでもいいです、私はね」
いたぶるにはいい顔をしています、そう言い捨ててなおも階段を降りていく。不安そうに遅れて後を追ってくるブルームを従え、もう少し下の踊り場に居たエバンスとネフェルの間に立った。
冷ややかに見据えてくるエバンス、スーツ姿でポケットに手を突っ込んだままのネフェル、両者をシュガットとマジェス同様それぞれに見遣って、
「エバンスくん」
「はい」
「あなたは私に何を差し出せますか」
「……おっしゃってることがよくわかりません」
表情を消していた相手がかすかに頬を紅潮させ、眼鏡を押し上げる。
「十分な仕事をしていると思いますが」
「……私を満足させてくれる人はここにはいない、そういうことですか、ネフェルくん?」
「あんたが求めてんのは仕事で望みを叶えてくれる相手ってこと? それともベッドであんたを満足させてくれる相手ってこと?」
きらきらと目を光らせて尋ねてきた。
「……相変わらず口のきき方を知らないな」
「形にこだわって肝心のことがわからなくなるのは困っちゃうでしょ、お互いに」
ネフェルは肩を竦めた。
「はっきりしとけば、後々問題も少ないしね」
「君でもいいんですよ」
カークは冷ややかに嗤った。
「使い捨てるものに贅沢を言うつもりはありません」
「使い捨て? ははん、トイレットロールみたいなもんなんだ、あんたが必要なのは」
はははっ、とネフェルは笑い返し、カークの背後、大階段の上で立ち止まっているマジェスを見上げる。
「ねえ、マジェスさん、あんなこと言ってるよ? あんたもまさかこの人と同意見?」
「……『塔京』は彼のものだ」
マジェスは低く唸った。
「彼が『塔京』を管理するために必要ならば用立てる」
容赦ないマジェスの声にネフェルは顔色を変えた。
「へえ、そういうことになったんだ? そういうことでいいの、ねえ? マジェスさん、なら、こいつに僕らが食われてやれば『塔京』は安泰だってこと? あんたまで僕を使い捨てるって? ……は、馬鹿ばっか」
「カークさん」
苛立ったように地団駄を踏むネフェルとカークの間に、いつの間に階段を上がってきていたのか、するりとルー・レンが割って入った。
「下の者があんたに直接物を言っていいのかわからないんですが、ウチのネフェルが聞いたように、あんたが欲しいのはあんたを満足させる男、ってことですか?」
「抱えている兵隊にあてでもあるのか」
カークは薄く笑った。
レグルもいない、シュガットももう前菜にしかならない、そんな自分を満たせる相手など、この世には一人しかいない。そして、その一人には永久に願いを口にできないのだ。
「ちょっと、面白いのが居るかもしれないんですが」
え、なに、それってあいつのこと、でもあいつじゃ無理でしょ、無謀でしょ、となおさら騒々しく喚き出すネフェルを、ルー・レンがそっと後ろ手に触れて押さえた様子、逆にネフェルがきょとんとした顔でレンを見る。
「ルー・レン?」
「いかがですか」
「……面白い」
カークは再び階段を降り始めた。立ち竦むブルーム、凍りついたエバンス、レンに庇われているようなネフェルを置き去って、階段下で待っていた車に近寄る。ドアの側で控えていたファローズのきつい眼差しに笑み返して後部座席に滑り込みながら、カークはもう一度ルー・レンを見上げた。
「よこして下さい」
「……わかりました」
レンがにやりと凄みのある笑みで応じる。その背中でネフェルが軽蔑したような視線を降ろしてくる。
ネフェルだけではない、よく見ればエバンスもブルームもシュガットもマジェスも、投げてくる視線は檻の中の珍獣か、ガラスケースの中で壊れかけている人形を見るようだ。
嘲るがいい、見下すがいい。
お前達の欲望を吸い上げて、『塔京』を破滅に追い落としてやる。
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