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41.『人形』(2)
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ぎゅ、ぎゅ、といささか乱暴にそこを揉みしだいてやると、戸惑ったように膝を閉じかけたから、脚を蹴り飛ばして開かせ同時にチャックを降ろした。一気に下着の中まで手を差し入れて半勃ちになっていたものを直接嬲りにかかる。
「あっ、やっ、やっ、あっ………ああっっ」
数回探ればネフェルの弱い部分などすぐにわかった。そこを集中して弄ぶと腰を揺らせながらネフェルが悲鳴を上げて仰け反る。それでもガラスに押し付けられているとは頭の隅にあるようで、それほど派手な抵抗ができないまま、あっさり押し上げられて目を閉じながら吹き上げた。
「っは、ああっ」
「……そんな程度ですか」
レンが背中から尋ねてくる。その声には籠った冷ややかな殺気がある。とすると、見かけ以上にこの男はネフェルのことを大事にしているのだ。
くす、とライヤーは笑った。
「ここからが本番」
「………っふ、ぅっ」
ベルトを外しネフェルのスラックスを落とす。下着もずらせて濡れて固さを失ったものを引きずり出す。ひたりと身を寄せて、再びさっきの弱いところに指を走らせると、ひくひくとネフェルが体を震わせた。
「っ、こ、んなのっ、平気だ…っ、ルー・レンっ、何、見てんの…っ、早く何とか…っ」
「そうもいかないでしょう」
レンがうっそりと応じた。
「カークに送りつけるなら、こっちにへたな波が被らないかどうか、確かめとかなくちゃいけないですし」
「では、公認ですね」
「っひ」
ライヤーは膝を押し込み脚を開かせ、ネフェルの後ろに指を差し込んだ。息を引いたネフェルが凍りついて固まるのに、今度は防御の弛んだ意識に自分の感覚を滑り込ませて紋章を探る。
何だ、これは。
かたかた動くブリキの人形が唐突に浮かび上がって苦笑した。
目が赤と青に光る。ぎいぎいぎいぎいと音をたてて、忙しなく両手を振り上げる。けれど意外に繊細で、中身は細かな歯車とゼンマイが丁寧に設置されている。
「……い、やっ」
ネフェルが大きく跳ねて仰け反った。ライヤーが指のイメージにマイナスドライバーを重ねて、人形の脚の付け根から差し込んでいったからだ。
「や、だっ、やっ、やっ、ルー・レンっ、やっ、やあっ」
人形は高い悲鳴を上げて激しくもがいた。身動き取れないまま入り込んでくる鋭い切っ先で、歯車を止められゼンマイを傷つけられる印象に、ネフェルが涙を溢れさせる。
「ルっ……あっ……ぁああっ」
だが、何度も抜き差しされるうちにネフェルがとろんとした顔で喘ぎ始めた。
「ルー…っ……あっあっ……」
繰り返し呼ぶ声にライヤーの名前は出てこない。やめて、と懇願する響きもない。むしろライヤーの指が引くとわずかに腰を差し出してくる、その動きにライヤーはちらりと背後を見た。
レンが食い入るようにライヤーに指で犯されているネフェルを見つめている。飢えた暗い視線が揺れ動く腰を舐め回すように追っていく。デスクに手をつき、少し乗り出すような姿勢は膨らんだ股間を庇うようにも見える。
なんだ、そうなの。
ライヤーはやれやれ、と溜め息をついて、一気にネフェルを追い詰めていく。
「あっ…ああっ………も……僕……っ……」
容赦なく無理をしたせいで、紅の筋がネフェルの脚に伝い始めた。朦朧とした顔で天井を見上げながら揺さぶられているネフェルの目は虚ろだ。
「ルー……」
僕、こわれそう……。
掠れた声で続いたとたん、背後のレンが体を起こした気配、ごり、とライヤーの背中に固いものが押し当てられる。
「そこまでで十分でしょう」
「最後までいってないですけど」
「あんたがその気がないお子さまでも好きなとこまで追い上げられるってのはわかりました」
「はぁい……」
指を抜くと大きく震えたネフェルの体から力が抜ける。ぱたぱた、と音をたてて滴った血をネフェルの下着で拭って、ライヤーはガラスに押し付けていた手を緩めた。崩れ落ちるようにへたり込んだネフェルがぐたりと床に長く伸びて目を閉じる。ゆっくりデスクを回ってきたレンがそれを見下ろしながら、初めて悔しそうに顔を歪めた。右手でまっすぐに構えた銃は依然ライヤーの胸を狙っている。
「殺す気はないんですね」
両手を上げてみせながらライヤーは笑いかけた。
「………今のは『斎京』の技ですか」
単にヤっただけじゃないでしょう、とレンが無表情な目で確かめてくる。
「ええ、まあ……。内側の紋章に直接攻撃するんですけど」
結構効きますよ。
そう続けると、そりゃたまらないな、と相手は醒めた笑いを浮かべた。
「銃、降ろしてもらえません? 怖いな」
「知らないんですか、武器を構えてる方が怖いんですよ」
レンが顔をしかめる。
「あんたを俺は読み損ねた。まんまカークに当てるより、も少し賢く使わせてもらいましょう」
生物兵器を送りつけたのがこっちだと思われると困るんでね。
レンは暗い声で吐き捨てた。
「あっ、やっ、やっ、あっ………ああっっ」
数回探ればネフェルの弱い部分などすぐにわかった。そこを集中して弄ぶと腰を揺らせながらネフェルが悲鳴を上げて仰け反る。それでもガラスに押し付けられているとは頭の隅にあるようで、それほど派手な抵抗ができないまま、あっさり押し上げられて目を閉じながら吹き上げた。
「っは、ああっ」
「……そんな程度ですか」
レンが背中から尋ねてくる。その声には籠った冷ややかな殺気がある。とすると、見かけ以上にこの男はネフェルのことを大事にしているのだ。
くす、とライヤーは笑った。
「ここからが本番」
「………っふ、ぅっ」
ベルトを外しネフェルのスラックスを落とす。下着もずらせて濡れて固さを失ったものを引きずり出す。ひたりと身を寄せて、再びさっきの弱いところに指を走らせると、ひくひくとネフェルが体を震わせた。
「っ、こ、んなのっ、平気だ…っ、ルー・レンっ、何、見てんの…っ、早く何とか…っ」
「そうもいかないでしょう」
レンがうっそりと応じた。
「カークに送りつけるなら、こっちにへたな波が被らないかどうか、確かめとかなくちゃいけないですし」
「では、公認ですね」
「っひ」
ライヤーは膝を押し込み脚を開かせ、ネフェルの後ろに指を差し込んだ。息を引いたネフェルが凍りついて固まるのに、今度は防御の弛んだ意識に自分の感覚を滑り込ませて紋章を探る。
何だ、これは。
かたかた動くブリキの人形が唐突に浮かび上がって苦笑した。
目が赤と青に光る。ぎいぎいぎいぎいと音をたてて、忙しなく両手を振り上げる。けれど意外に繊細で、中身は細かな歯車とゼンマイが丁寧に設置されている。
「……い、やっ」
ネフェルが大きく跳ねて仰け反った。ライヤーが指のイメージにマイナスドライバーを重ねて、人形の脚の付け根から差し込んでいったからだ。
「や、だっ、やっ、やっ、ルー・レンっ、やっ、やあっ」
人形は高い悲鳴を上げて激しくもがいた。身動き取れないまま入り込んでくる鋭い切っ先で、歯車を止められゼンマイを傷つけられる印象に、ネフェルが涙を溢れさせる。
「ルっ……あっ……ぁああっ」
だが、何度も抜き差しされるうちにネフェルがとろんとした顔で喘ぎ始めた。
「ルー…っ……あっあっ……」
繰り返し呼ぶ声にライヤーの名前は出てこない。やめて、と懇願する響きもない。むしろライヤーの指が引くとわずかに腰を差し出してくる、その動きにライヤーはちらりと背後を見た。
レンが食い入るようにライヤーに指で犯されているネフェルを見つめている。飢えた暗い視線が揺れ動く腰を舐め回すように追っていく。デスクに手をつき、少し乗り出すような姿勢は膨らんだ股間を庇うようにも見える。
なんだ、そうなの。
ライヤーはやれやれ、と溜め息をついて、一気にネフェルを追い詰めていく。
「あっ…ああっ………も……僕……っ……」
容赦なく無理をしたせいで、紅の筋がネフェルの脚に伝い始めた。朦朧とした顔で天井を見上げながら揺さぶられているネフェルの目は虚ろだ。
「ルー……」
僕、こわれそう……。
掠れた声で続いたとたん、背後のレンが体を起こした気配、ごり、とライヤーの背中に固いものが押し当てられる。
「そこまでで十分でしょう」
「最後までいってないですけど」
「あんたがその気がないお子さまでも好きなとこまで追い上げられるってのはわかりました」
「はぁい……」
指を抜くと大きく震えたネフェルの体から力が抜ける。ぱたぱた、と音をたてて滴った血をネフェルの下着で拭って、ライヤーはガラスに押し付けていた手を緩めた。崩れ落ちるようにへたり込んだネフェルがぐたりと床に長く伸びて目を閉じる。ゆっくりデスクを回ってきたレンがそれを見下ろしながら、初めて悔しそうに顔を歪めた。右手でまっすぐに構えた銃は依然ライヤーの胸を狙っている。
「殺す気はないんですね」
両手を上げてみせながらライヤーは笑いかけた。
「………今のは『斎京』の技ですか」
単にヤっただけじゃないでしょう、とレンが無表情な目で確かめてくる。
「ええ、まあ……。内側の紋章に直接攻撃するんですけど」
結構効きますよ。
そう続けると、そりゃたまらないな、と相手は醒めた笑いを浮かべた。
「銃、降ろしてもらえません? 怖いな」
「知らないんですか、武器を構えてる方が怖いんですよ」
レンが顔をしかめる。
「あんたを俺は読み損ねた。まんまカークに当てるより、も少し賢く使わせてもらいましょう」
生物兵器を送りつけたのがこっちだと思われると困るんでね。
レンは暗い声で吐き捨てた。
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