30 / 31
8.逆転劇(2)
しおりを挟む
「おー、久しぶり」
俺は朝倉家の門を潜りながら呟いた。
長く赤いレンガ塀に囲まれ、林を右手、湖を左手にみる道に導かれてたどり着く屋敷の匂いも懐かしかった。
やっぱり、ここは俺の家になっちまってるんだな。
玄関のドアを開ける。勝手知ったる人の家、あの高野のことだ、俺の部屋もきちんと掃除していてくれるだろう。
「ん」
部屋に向かおうとして奥から出てくる人影に気づく。焦茶の三つ揃いを完璧に来こなした少年は手に書類を持ち、歩きながら側に居る執事風の男に事細かに指示を出している。
「では、それを頼む」
「承知しました」
初老の男はにこやかに頷き、
「……ほっといたしました、お元気になられて」
「うん…」
少年は素直に頷いて、少しサングラスの奥の目を伏せたようだった。
「もう大丈夫だよ。すまなかった」
「いえ、私などは構いませんが……本当にどうなることかと心配いたしました」
「出口を見失ったと…思ったんだ」
少年は淡い、懐かしむような笑みを滲ませた。
「やっと見つけたのに……見失ったと……それも自分のせいで」
「そんな……坊っちゃまは間違った事をなさったわけでは」
「わかっているよ」
男の抗弁に少年は柔らかく応じた。年齢に似合わぬ大人びた表情でことばを継ぐ。
「わかっている。僕は朝倉家の当主として間違った事はしていない。きっと、滝さんもそれを責めたりしないだろう……だけど、だから辛かった…」
端正な顔に淋しそうな色が広がった。眉を軽くひそめ、唇をきつめに結ぶ。
「僕は…滝さんを裏切って……滝さんを追い詰めて……。夢を見たのは話しただろう。滝さんは僕のことを怒りはしないんだ。だけど黙って背を向けて、どんどん歩いて行ってしまう…僕が見ている闇より数段暗い闇に……そして、それを僕は引き止める事が出来ない」
「坊っちゃま…」
「僕には止める資格がない……滝さんを呼ぶ資格がないと…そう思っていた」
「…」
「わからないだろう? でも、そう思っていたんだ。だけど、ある日、全く違う夢を見たんだ」
ほんの少し少年の表情が明るくなり、はにかんだような幼い笑みを浮かべた。
「いつものように滝さんが行ってしまうんだけど、その時に、僕がほんの少し追いかけたんだ。そうしたら…」
書類に目を落とし、聞こえるか聞こえないほどの声で続けた。
「…滝さんが待っててくれたんだ、僕が行くのを」
「坊っちゃま…」
執事風の男も声を明るくした。
「…ほっとした。この人は待っててくれるんだと思った……だから」
きゅっと一瞬少年は唇を引き締めた。
「辿り着けるかどうかはわからないけど、歩くことにした」
「坊っちゃま」
男は目をパチパチさせた。
「そうですとも、そうでなければ滝さんも喜ばれませんよ」
「うん…じゃあ、さっき頼んだ事を…」
「はい、それではす…ぐ…に………」
ふいとこっちへ顔を向けた高野が、ことばを途切らせポカンとした顔になる。
「高l野? どうし……」
バササッ。
「へ?」
にこにこ笑って手を振りかけた俺は、周一郎の手から書類の束が滑り落ちて辺りに散るのにぎょっとした。サングラスの向こうの瞳が、信じられぬものを見ていると言いたげに大きく見開かれている。
「おい…」
不安になって声を掛けると、周一郎はびくん、と体を震わせた。唇から夢うつつのようにあやふやな声が零れる。
「滝…さ…ん……?」
「うん、俺だけど」
「滝様……あなた…」
「なんだよ、2人とも変な顔して」
近づく俺を食い入るように見つめていた周一郎は、よろめくようにしゃがみこみ、書類を拾い始めた。その指先が細かく震えているのに気付いて、嫌な予感に襲われる。
ひょっとして……まさか。
「ほら」
俺もついでにしゃがみこみ、周一郎の様子を伺いながら渡してやると、こくりと頷いて受け取る。だが、一言も口をきかない。俺はしゃがみこんだまま、そうっと周一郎を覗き込もうとした。
「滝様……あなた……亡くなられたのでは…」
「は?」
高野の声に顔を上げる。
「待てよ。どうして俺が死ぬんだ?」
「新聞やテレビで大騒ぎでしたでしょう?!」
「その後に事情を書いた手紙出したろ?!」
「手紙? ……ひょっとして、差出人の名前を書かれなかったのでは…」
「あ…うん。書けない事情があってさ」
「……坊っちゃまのご様子が……ご様子でしたので…」
済まなそうに高野が続ける。
「差出人の不確かな物は、全て私が処分していたのです」
「あ、あのなあ…」
どっと疲れてきた。確かに高野の言う事は一理ある。一理はあるが…。
「あ…」
不意に俯いて書類を拾っていた周一郎の声が響いて振り返る。
「あ?」
「…あなた…なんか」
「俺なんか…?」
「……っ、あなたなんか、死んでもよかったんだ!」
「坊っちゃま!」
「周一郎!」
てめえ、さっき言ってたことと全然違うじゃねえか。
喚こうとした俺は、次の瞬間、周一郎の掴んだ書類にポタタッと水滴が落ちたのに気づいた。
「周一……どわ!!」
お前、それは涙じゃ…と言いかけた矢先、突然無言のまま周一郎がしがみついてきて、危うく後ろへひっくり返り掛け、かろうじて尻餅をつく。
「おい…周一郎……おら……」
そっと声を掛けたが、相手は一言も答えない。どうやら声を殺して泣いているらしい。
「あー……ま……その…」
側で嬉しそうに笑っている高野に照れて、前髪をかき回す。メッシュを入れている時の癖が残っているようだ。
「ま…その……ま……そりゃ……たまには……いいけどさ…」
ふと何の脈絡もなく、夢が蘇った。
結局、俺は拾っちまうだろうな。何の役にも立たなくて、何もしてやれなくても、きっと俺は自分に何か出来ないかという自惚れで、猫でも犬でも蛙でもナマズでも、きっと拾ってしまうだろう……。
苦笑いしながら、俺はそっと周一郎の頭に手を載せた。
俺は朝倉家の門を潜りながら呟いた。
長く赤いレンガ塀に囲まれ、林を右手、湖を左手にみる道に導かれてたどり着く屋敷の匂いも懐かしかった。
やっぱり、ここは俺の家になっちまってるんだな。
玄関のドアを開ける。勝手知ったる人の家、あの高野のことだ、俺の部屋もきちんと掃除していてくれるだろう。
「ん」
部屋に向かおうとして奥から出てくる人影に気づく。焦茶の三つ揃いを完璧に来こなした少年は手に書類を持ち、歩きながら側に居る執事風の男に事細かに指示を出している。
「では、それを頼む」
「承知しました」
初老の男はにこやかに頷き、
「……ほっといたしました、お元気になられて」
「うん…」
少年は素直に頷いて、少しサングラスの奥の目を伏せたようだった。
「もう大丈夫だよ。すまなかった」
「いえ、私などは構いませんが……本当にどうなることかと心配いたしました」
「出口を見失ったと…思ったんだ」
少年は淡い、懐かしむような笑みを滲ませた。
「やっと見つけたのに……見失ったと……それも自分のせいで」
「そんな……坊っちゃまは間違った事をなさったわけでは」
「わかっているよ」
男の抗弁に少年は柔らかく応じた。年齢に似合わぬ大人びた表情でことばを継ぐ。
「わかっている。僕は朝倉家の当主として間違った事はしていない。きっと、滝さんもそれを責めたりしないだろう……だけど、だから辛かった…」
端正な顔に淋しそうな色が広がった。眉を軽くひそめ、唇をきつめに結ぶ。
「僕は…滝さんを裏切って……滝さんを追い詰めて……。夢を見たのは話しただろう。滝さんは僕のことを怒りはしないんだ。だけど黙って背を向けて、どんどん歩いて行ってしまう…僕が見ている闇より数段暗い闇に……そして、それを僕は引き止める事が出来ない」
「坊っちゃま…」
「僕には止める資格がない……滝さんを呼ぶ資格がないと…そう思っていた」
「…」
「わからないだろう? でも、そう思っていたんだ。だけど、ある日、全く違う夢を見たんだ」
ほんの少し少年の表情が明るくなり、はにかんだような幼い笑みを浮かべた。
「いつものように滝さんが行ってしまうんだけど、その時に、僕がほんの少し追いかけたんだ。そうしたら…」
書類に目を落とし、聞こえるか聞こえないほどの声で続けた。
「…滝さんが待っててくれたんだ、僕が行くのを」
「坊っちゃま…」
執事風の男も声を明るくした。
「…ほっとした。この人は待っててくれるんだと思った……だから」
きゅっと一瞬少年は唇を引き締めた。
「辿り着けるかどうかはわからないけど、歩くことにした」
「坊っちゃま」
男は目をパチパチさせた。
「そうですとも、そうでなければ滝さんも喜ばれませんよ」
「うん…じゃあ、さっき頼んだ事を…」
「はい、それではす…ぐ…に………」
ふいとこっちへ顔を向けた高野が、ことばを途切らせポカンとした顔になる。
「高l野? どうし……」
バササッ。
「へ?」
にこにこ笑って手を振りかけた俺は、周一郎の手から書類の束が滑り落ちて辺りに散るのにぎょっとした。サングラスの向こうの瞳が、信じられぬものを見ていると言いたげに大きく見開かれている。
「おい…」
不安になって声を掛けると、周一郎はびくん、と体を震わせた。唇から夢うつつのようにあやふやな声が零れる。
「滝…さ…ん……?」
「うん、俺だけど」
「滝様……あなた…」
「なんだよ、2人とも変な顔して」
近づく俺を食い入るように見つめていた周一郎は、よろめくようにしゃがみこみ、書類を拾い始めた。その指先が細かく震えているのに気付いて、嫌な予感に襲われる。
ひょっとして……まさか。
「ほら」
俺もついでにしゃがみこみ、周一郎の様子を伺いながら渡してやると、こくりと頷いて受け取る。だが、一言も口をきかない。俺はしゃがみこんだまま、そうっと周一郎を覗き込もうとした。
「滝様……あなた……亡くなられたのでは…」
「は?」
高野の声に顔を上げる。
「待てよ。どうして俺が死ぬんだ?」
「新聞やテレビで大騒ぎでしたでしょう?!」
「その後に事情を書いた手紙出したろ?!」
「手紙? ……ひょっとして、差出人の名前を書かれなかったのでは…」
「あ…うん。書けない事情があってさ」
「……坊っちゃまのご様子が……ご様子でしたので…」
済まなそうに高野が続ける。
「差出人の不確かな物は、全て私が処分していたのです」
「あ、あのなあ…」
どっと疲れてきた。確かに高野の言う事は一理ある。一理はあるが…。
「あ…」
不意に俯いて書類を拾っていた周一郎の声が響いて振り返る。
「あ?」
「…あなた…なんか」
「俺なんか…?」
「……っ、あなたなんか、死んでもよかったんだ!」
「坊っちゃま!」
「周一郎!」
てめえ、さっき言ってたことと全然違うじゃねえか。
喚こうとした俺は、次の瞬間、周一郎の掴んだ書類にポタタッと水滴が落ちたのに気づいた。
「周一……どわ!!」
お前、それは涙じゃ…と言いかけた矢先、突然無言のまま周一郎がしがみついてきて、危うく後ろへひっくり返り掛け、かろうじて尻餅をつく。
「おい…周一郎……おら……」
そっと声を掛けたが、相手は一言も答えない。どうやら声を殺して泣いているらしい。
「あー……ま……その…」
側で嬉しそうに笑っている高野に照れて、前髪をかき回す。メッシュを入れている時の癖が残っているようだ。
「ま…その……ま……そりゃ……たまには……いいけどさ…」
ふと何の脈絡もなく、夢が蘇った。
結局、俺は拾っちまうだろうな。何の役にも立たなくて、何もしてやれなくても、きっと俺は自分に何か出来ないかという自惚れで、猫でも犬でも蛙でもナマズでも、きっと拾ってしまうだろう……。
苦笑いしながら、俺はそっと周一郎の頭に手を載せた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
翡翠の歌姫-皇帝が封じた声【中華サスペンス×切ない恋】
雪城 冴 (ゆきしろ さえ)
キャラ文芸
宮廷歌姫の“声”は、かつて皇帝が封じた禁断の力? 翠蓮は孤児と蔑まれるが、才能で皇子や皇后の目を引き、後宮の争いや命の危機に巻き込まれる【詳細⬇️】
陽国には、かつて“声”で争い事を鎮めた者がいた。田舎の雪国で生まれ育った翠蓮(スイレン)。幼くして両親を亡くし孤児となった彼女に残されたのは、翡翠の瞳と、母が遺した小さな首飾り、そして歌への情熱だった。
宮廷歌姫に憧れ、陽華宮の門を叩いた翠蓮だったが、試験の場で早くもあらぬ疑いをかけられる。
その歌声が秘める力を、彼女はまだ知らない。
翠蓮に近づくのは、真逆のタイプの二人の皇子。優しく寄り添う“学”の皇子・蒼瑛(ソウエイ)と、危険な香りをまとう“武”の皇子・炎辰(エンシン)。
誰が味方で、誰が“声”を利用しようとしているのか。歌声に導かれ、三人は王家が隠し続けてきた運命へと引き寄せられていく。
【中華サスペンス×切ない恋】
ミステリー要素あり/ドロドロな重い話あり/身分違いの恋あり
旧題:翡翠の歌姫と2人の王子
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる