『ラズーン』第一部

segakiyui

文字の大きさ
32 / 39

15.クノーラスの異変(3)

しおりを挟む
 それは、遠目には尖塔や壁に奇妙な形の浮き彫りがされている、と見えた。
「あれが、クノーラス城…?」
「っ」
 ユーノに確認されたアオクが息を呑む。
 城に近づいていくに従い、その不思議な浮き彫りが蠢いているのが見えてくる。陽の光を鈍く反射しながらぬらぬらと動くものを見定めて、ユーノはぞくりと背中の付け根が竦むのを感じた。
 ダノマによく見られる緑がかった青の石で作られた城。おそらくは瀟酒とも言えるほど繊細な造りのものだったのだろうが、今はあちらこちらが焦げたり崩れたり、得体の知れない液体でぬめっていたりと酷い有様だ。壁と言わず窓と言わず、所狭しと不気味な半透明の青黒い球体がへばりついて揺れながら動いている。
 生臭い臭いが濃厚に漂ってきて、真っ先に馬が怯えて動かなくなった。
「こ…れほどになっているとは」
 呻くように、アオクがことばを絞り出す。
 街の住民は逃げ去ってしまっているのだろう、人っ子1人いない通りに天幕(カサン)の薄汚れた布が捨て去られている。砕けた宝石細工が転がっていた。泥土に埋まり込む細工物に、どれほど急にその場を離れたのか、どれほどうろたえて人々がここを去ったのかよくわかる。
「この様子では、城の中の人間はほとんど生きてないな」
 冷ややかなほど淡々としたアシャの声が響いた。振り向けば、異形の怪物の巣窟と化した城を見ても動揺一つ見られない静かな顔で、懐にしていた剣をゆっくりと抜き放つ。
「……王は王子を見捨てられたのだろうか…」
 苦しそうにアオクが項垂れかけ、ユーノと同じようにアシャを振り向き、その手に握られた短剣に訝しげな顔になる。
「それで戦う、気か?」
 確かに拵えは見事、名品だろうが、とことばを濁して顔を歪めたのは、目の前の惨状を前にして腕一つ分もない短剣で向かえると思った相手の力量に不安を抱いたからだろう。
 だが、そういうアオクの危惧にいらだった様子もなく、
「太古生物相手には必要ないが……」
 凄んだ美しい微笑をアシャは浮かべた。
「その背後の影には役立つ」
(やっぱり)
 ユーノも腰の剣を確かめた。
(『運命(リマイン)』を考えている……)
 太古生物が単に復活しているのではなく、アシャはその裏に『運命(リマイン)』という存在が暗躍していると確信している。
(なぜだ?)
 そこまでの確信を抱かせるのは、アシャの旅人としての経験と知識か。
(それとも)
 未だユーノが知り得ない、アシャの隠された別の顔が蓄えている何か、だろうか。
「どうする?」
 呆然としているアオクを促すように、アシャが尋ねた。
「王子を救う……もはや、遅いかも知れんが」
 陰っていたアオクの顔に厳しい表情が蘇った。エキオラの想い人、だから守る。その想いは出掛けの彼女の叫びでかなり勢いを削がれたはずだ。このまま城を捨て、まずは街と民の防衛に走っても誰もアオクを責めないに違いない。
 だが逡巡の後、アオクは顔を上げた。
 ぽかりと開いたまま、彼らを待ち受けているかのような城門に向けて馬首を巡らせ、アシャに笑いかける。
「俺は、近衛、なのでな」
「…だな」
 アシャが同意を示すように苦笑し、ユーノも頷いた。
 もし万が一、セレド皇宮がこのような状態になっていたとして、万に一つも生存者がいないかもしれないと思っても、両親やレアナ、セアラ、あるいは尽くしてくれた者が中に居るかもしれない、そう聞かされれば、ユーノだって飛び込むだろう。
「すまない、行くぞ!」
 二人の顔に力を得たように、は、あっ、とアオクは馬の腹を蹴った。
「い、やっ!」
「はっ!」
 重なるようにユーノとアシャも馬を叱咤する。掛け声が交錯し、三筋の流星のように馬が走り出す。そのまま一気にドヌーが張り付く城門を抜け、よりびっしりと溜まっている入り口へと突っ込もうとする、だが。
「ち、いっ!」
 城門直前で、アオクの馬が臭いと気配に怯えて騎手に逆らった。棒立ちになって嘶き、首を振る。アシャの馬もそれに刺激されたようにたじろぎ、激しく地面を踏み鳴らして勢いを殺してしまう。
 と、その間をまさしく『白い星(ヒスト)』のように駆け抜けて、ユーノの馬が躍り出た。
「よしっ!」
 低く身を伏せ、今にも上空から振り落ちてきそうなドヌーの下を、小さく馬を励ましながら速度を上げて駆け抜け、ユーノはあっという間にただ一騎、城内に走り込んでいく。

「ユーノっ!」
 一声叫んで、アシャは乱暴に手綱を引き、怯えた馬を抱くように体を寄せた。汗に濡れてびくびく震える相手の恐怖を感じ取る。次の一瞬、間近に迫った城門からドヌーがびちゃっ、と音をたてて跳ね飛んできて、必死に馬が身をよじる。
「くっ」
 崩れた体勢、それでもふわりと体重を移動させて体を戻し、アシャは頭上に迫ったドヌーをあっさり一刀両断した。
 いや、素直に2つに切ったのではない。剣を一閃、切っ先で表面の薄い膜を切り裂き、青黒いぬらつく液体が吹き零れてあらわになった黒い球体を、返す刃先で断ち割っている。
 飛びついてきた勢いそのままで後方に流れていくドヌーに追い立てられるように、馬は泡を吹きながら前方に駆け出した。跳ね狂うような動きに、アシャは巧みに体を合わせ、振り落とされることなく馬を制御する。
 背後でべしゃりと地面に叩きつけられるたドヌーが、ずっ……と再生のために体を引きずり合わせかける。が、その力はすぐにドヌーから抜けた。見る間にどす黒い煙を吹き上げながら黒い塊になってぐじゃぐじゃ縮んでいくのに冷笑してアシャはアオクを見やった。
「そこが『目』か!」
 はっとしたように、アオクが叫んだ。激しく暴れる馬に振り回されながら、自らも必死に正面から飛んで来たドヌーの体に剣を擦らせ、内部の黒い球を確認すると同時に剣の切っ先で貫く。
 びくっとドヌーが痙攣し、どろりと剣の先から溶けて流れ落ちた。
「先に行くぞ!」
「お、おう!」
 アオクが対処できそうだと踏んで、アシャは剣にゆっくり意識を込めた。
(1体ずつやっていてはきりがない)
 先に飛び込んでしまったユーノがどこまで無事で居てくれるのか、一刻も早く側に行かなくてはと焦る気持ちを鎮め、みるみる猛々しく黄金色を増してくる剣を凝視する。
 同時に拡散する意識の周辺にドヌーの動きと配置が叩き込まれてきた。右上から3体、左上から5体、真上は今のところ空いているが、足下に素早くすり寄ってくる塊は数体分はある。
「ア,シャ…っ!」
 それらが一斉にアシャに飛びかかったのを見てとったのか、後からアオクが絶望的な叫びを上げた瞬間、黄金の短剣が微かに浮き上がるような感覚で満ちた。
「退け」
 つぶやく声は呪詛にも聞こえた。自分とユーノを隔てるもの全てに向けられた冷たい殺気の塊が短剣から吹き出す。
 身の内に広がる傲慢な意志。
「俺を、遮るな」
 じゅん、と大気を焦がす音がした。差し上げた短剣に触れるか触れぬかでドヌーが次々黒色化し、粘着性の音もたてることなく地面に降り落ちて腐臭を放つ。背後でアオクが毛を逆立てて見守る気配、それを顧みることなく、アシャはユーノの後を追って城の中へと駆け込む。
「続け、アオク!」
「わ、かった!」
 悲壮な声を耳にしても振り返らず、ドヌーの崩れ落ちたねばつくような腐敗臭の道を一気に入り口まで切り開く。
「ユーノ! どこにいる!」
 入った所は大広間だった。
 四方へと入り口が開いているが、それぞれ通すまいとするようにびっしりドヌーがしがみついている。が、正面の入り口付近だけは、ドヌーの層が薄く、周囲に既に黒色化したドヌーが点々と転がっているのが見えた。
「そっちか!」
 さすがに恐怖に耐えられなくなったのだろう、馬が嘶きながらアシャを振り落とそうとするのに飛び降りた。そのまま正面入り口に駆け寄って死骸を確かめると、どれも鮮やかなほど一太刀で殺られている。
 始めから『目』を狙って切っているのだ、と気づいて感嘆した。
(何ともこれは…)
 『目』が弱点、そう教えられても、外皮はぬめっていて剣先が滑るし、対照的に内部の球体は弾力があり硬質で、しかも中身の液体の中を緩やかに漂っているようなもの、狙いを定めたからと言ってそうおいそれと切れるものではない。ましてや、次々飛びかかってくるということは、その内側の球体も揺れ動いているということ、名のある武人でもどれほどのものがそれを捉えて攻撃を放てるか。
「ああ」
 そうか、と思い出したのは、ここへ来た時にユーノが道端でやっていたからと見せた剣だった。
 あれは台の上に置いた小さな果物を動かさずに切る大道芸なのだが、もともとは固定されていないふわふわ漂う物体、例えば空中に舞う花びらや水中に落ちた葉を切ることができるまで完成できる技でもある。迫っていく勢いで相手を吹き飛ばさずに切り抜けるそれには、独特の感覚が必要なはず、それを、ユーノは見ただけで再現してみせていた。
「あれが、役立ったのか」
 一瞬くらっとしためまいが襲ったのは、稀なる才覚の可能性に圧倒されたからだ。
(何という、力)
 額を押さえて震えが走った体を堪える。
 経験したもの得たもの全てを飲み込み消化し、新たな能力として結実させ、生き残る道を切り開いていく、この『人』という種族の脅威。
 それはやはり遠く遥かに『太皇(スーグ)』が自分に見たものにも重なるようで。
 微かに体が震えてしまう。
 凄まじい力の可能性を見せつけられたとき、人はそれが伸びゆくさましか考えたくなくなるのだろうか、それがひょっとしたら、その持ち主さえも破滅に導きかねないとわかっていても。
(あなたもそうして)
 俺を生かすことを望んだのだろうか、破滅に向かう世界の彼方へ、『人』を離れても辿り着く道を探すようにと。
(だがそれこそが)
 この世界を破滅させ、『ラズーン』に200年祭を課し、『運命(リマイン)』を、太古生物を、そしてアシャ自身を生み出した、根源にあるものではないのか。
(可能性への、欲望)
 アシャが今ユーノを望むことも、その欲望の末端に置かれるべき駒ではないと誰が言える。
 遠い遥かな過去に設定された流れの果てではないと、誰が保証してくれる。
(ましてや、人は『ラズーン』を造ったのだ)
 脳裏に過るのは闇の草原、光り輝く滅亡の光景をアシャは自分の内側に抱えている。
 だからこそ『ラズーン』を離れ。
 名を捨て。
 自分の命も世界に晒して悔いなしと放浪を決め。
 なのに、その離脱こそがユーノに出会う唯一の道筋だったのかもしれない。
(ならばなお、魅かれるわけにはいかない、はずだ)
 ユーノがただの『銀の王族』ではなく、ユーノがユーノであるならばなおのこと、アシャがユーノを望むことは世界を壊すに等しいはずだ。
 それとも。
(それこそ、が?)
 『太皇(スーグ)』が選んだ彼方への道だとしたら。
(俺は)
 湧き上がる歓喜。
(ユーノを)
「うっ!」
「ユーノ!」
 遠くで響いた微かな声に体は勝手に反応した。それがユーノの悲鳴だと判ずるまでもなく、間近に迫っていたドヌーを屠るという意識さえなく、焦げついた塊に変えながらアシャは走る。
(魅かれる、呼ばれる)
 体が意識がユーノの危機に応じてしまう。
「ユーノっ!」
 失うかもしれないという恐怖に、悲しみよりも怒りが先立つ自分のまずさをわかっているはずなのに。
(止められない)
 飛び込んだ部屋は塔へと続く階段の最下部にあたる部分だ。慌ただしく周囲を見回し、壁を這うように螺旋状に巻き上がる階段を見つける。
「ユーノ!」
 見上げたアシャの目線よりやや上で、壁に押しつけられているユーノと、それに覆い被さるような男の背中が見えた。
(あいつは、誰だ)
 ナニヲ、シテイル。
 凍りつくような激怒。
 ソレハ、オレノモノダ。
 咆哮する自分の内側が止められない。
 ナオコノウエニ、アイツヲ、キズツケルノカ。
 ざわめく闇、血の中から。
 ナラバ、オマエヲ。
 屠ってやる。
 喜びに唇が吊り上がる。剥き出されるのは牙。
「……クノーラス様!」「っ!」
 背後からようやく追いついてきたらしいアオクが、悲痛な叫びを上げるのに我に返った。
「何をなさっておられるのか!」
 階段は1人分の幅しかなく、手すりもない。ユーノとクノーラスがせめぎあっているのは途中の小さな踊り場、2人が立てば一杯で余人が入れる場所はない。
 その2人に、壁を伝って、上下左右からじわじわとドヌーが這い寄り始めている。

 汗が目に入る。片目を閉じて防いだが、伝い落ちる雫が染みて目が痛む。
「く……そっ……」
 歯ぎしりして、腕力のなさをユーノは呪った。
(もっと鍛えなくちゃだめだ)
 でないと、何の役にも立たない。
「く、ぅ」
 城内の暑さと腐臭、動き回りドヌーを倒し続けてきた運動量、吹き出る汗と上がる息、それなのに同じぐらい動き回っているはずの相手の白い虚ろな顔には、冷や汗一つ浮いていない。
「王子……どうか……」 
 気休めにしかならなかったが、届くかもしれないと一縷の望みを託して訴える。
「正気に…っ」
 男はクノーラス、ダノマの第三王子だった。それと知らせた肩の紋章はさっきやりあって切り裂いてしまったが。
「くっ」
 ことばが聞こえなかったように、相手はなおも体重を載せてくる。無表情にこちらを見返す顔は整ってはいるが生気はなく、押しつけてくる力は異常なほど激しいのに、その熱が体のどこからも感じ取れない。
 こういう気配の人間をユーノは知っている。
 レガと一緒に居た『山賊(コール)』の男達がまるっきり同じ顔をしていた。顔の造作は違うのに、気配が同じ、無気力さが同じ。心のどこかが永久に壊れてしまっていて、相手本来のものはどこにも残っていない。
 王子の背後に薄暗い影がまとわりついている。おそらく『運命(リマイン)』の支配を受けているのだろう、が。
(強い…)
 隙がない。弱点が見つからない。
 自分の体に対する怯みや守りが無い分、踏み込みが深く容赦がない。ユーノが襲われつつもクノーラスを守ろうとしているのを気づいたのか、途中からユーノの剣先にわざと手足を差し出し剣を止めようとしてくる。
 止めかねて一度深く切り込んでしまった脚からどす黒い血のような、もっとねばっこいものが衣服の下を伝って滲み出し石の床に滴り落ちて、それまで床と壁の下辺を這っていたに過ぎないドヌーが、その血の臭いに引き寄せられるように集まりつつある。
「ぐ…」
 ぎしぎし刃こぼれしそうな音をたてて噛み合っている剣をのしかかるように沈めてくるクノーラス、それ以上後ずさればあっという間に床を踏み外して落ちるだろうに、その恐怖はないらしい。逆に、喉元に近づいてくる切っ先をはね返せばクノーラスは落ちてしまう、その怯みがユーノに最後の一押しをためらわせ、動くに動けない。
 ドヌーが這い寄ってくる音が、ずる、ずる、と、背中を押し付けた壁を伝わって響く。遠回りするように上からも忍び寄ってくる相手が滴らせてくる雫が顔のすぐ側を降り落ちていく。
 嫌悪感が湧き起こり、とっさに避けかけて、ユーノは必死に踏み留まった。
 この位置のまま、ドヌーから身を竦めてもどうにもならない、逃げ場がない。
 気づくとクノーラスの足下間近に、這い上がってきたドヌーがまとわりつこうとしている。
「ち、いっ」
 ドヌー達にはクノーラスも餌でしかないのか、脚を伝って這い登り絡みつこうとしているが、クノーラスは頓着していない。まるで自分に何も起こっていないように、ただただ剣に力を込めてくる。
 脳裏をアオクの思い詰めた顔が過る。
 『運命(リマイン)』に乗っ取られているとはいえ、アオクが主と決めて、その救出のために飛び込んできたここで、みすみすドヌーにクノーラスを食わせるわけにはいかなかった。
「ふっ」
 一瞬気を溜めてぎりぎり小さく剣を弾き、ゆらっと背後に倒れかけた相手の腕を掴む。右側にならドヌーも居ない、空間もあり脚の踏み場もある。
「く!」
 人形のように切り掛かってくるクノーラスの剣をまた弾き、誘うように階段を上へまた走り上がる。
 なぜそうしたのか、なぜ出口さえない階段の上へ走るのか。
 その一瞬、ユーノの頭からは疑問が抜け落ちていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あなたの片想いを聞いてしまった夜

柴田はつみ
恋愛
「『好きな人がいる』——その一言で、私の世界は音を失った。」 公爵令嬢リリアーヌの初恋は、隣家の若き公爵アレクシスだった。 政務や領地行事で顔を合わせるたび、言葉少なな彼の沈黙さえ、彼女には優しさに聞こえた。——毎日会える。それだけで十分幸せだと信じていた。 しかしある日、回廊の陰で聞いてしまう。 「好きな人がいる。……片想いなんだ」 名前は出ない。だから、リリアーヌの胸は残酷に結論を作る。自分ではないのだ、と。

企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する 

namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。  転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。  しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。  凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。  詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。  それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。  「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」  前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。  痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。  そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。 これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

処理中です...