『ラズーン』第一部

segakiyui

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15.クノーラスの異変(4)

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「!」
 押し込まれていたユーノが相手を一瞬弾いてほっとする間もなく、落ちかけたクノーラスを引き寄せ庇い、階段をなお上に駆け上がって、アシャはぞっとした。
(何をしている)
 確かに登っても降りても階段も壁もドヌーで一杯だ。クノーラスを餌食にするまいという配慮、窮地を切り抜けるとっさの判断の難しさもわかる。
 しかし、階段は塔を内側で巻き上がりつつ頂上に繋がり、アオクの話によれば物見台で終わっている。どれほど急いで駆け上がろうと行き詰まりになるのは火を見るより明らか、そのことにユーノが気づかないとは思えない。加えて、城の構造はユーノも聞いていた、己の所在を見失っているとも思えない、なのに。
(また)
 クノーラスの剣を受け躱しながらどんどん上へ移動していくユーノに、凍てつくような想いを味わう。
(なぜ…)
「あっ」
 思わず声を漏らしてしまったのは、それがゼランの言い残した罠だと気づいたからだ。イルファが自分の身を敵に晒すと言ったそれが、目の前に最悪の状況となって実現しつつある。
(自分の命を一度は必ず無防備に晒す、それも自分では気づかずに)
「そう、か」
 深い納得がアシャの身内を走った。
 だからこそあれだけの剣の才能をもってして、カザド兵ごときに繰り返し傷を負った。今までは多勢のせい、もしくは不意打ちの状況、そんなものを考えていたのだが。
(これは違う)
 ユーノが剣を揮うたび、それは常に生き残る限界訓練になっていた、だからこそあれほど早く剣の才能が伸びたのだ。
 天性のものと、後天的に加えられた容赦ない鍛錬、それこそがユーノの剣を創ってきた。
(少女として笑うことも、子供として甘えることもなく、安らぎ一切を代償に)
 その運命の過酷さが磨き上げた珠、それがユーノ・セレディス、ということだ。
 そして、その鮮やかさと切なさに、アシャの愛おしさは募っていく。
「く、そ」
 またもや相反する気持ちを抱きながら、アシャは迫ってきたドヌーを倒し階段を振り仰いだ。
(しかも、あんなことまで、する)
 無慈悲に振り下ろされる剣を受け止めるユーノ、アシャなら、次はクノーラスより少し離れて相手の胴を狙うだろう。足場には余力があり、ドヌーもまだ追いついてこない、今ならクノーラスを失神させる程度に叩き伏せられるはず、なのにユーノはその瞬間、普段の彼女からは考えられないような虚ろさで身を引き、そのうえ相手がうちかかってくるまで剣先を下げたままで身を晒して待っている。
 確かにそれはほんの一瞬の隙、すぐに反撃に移ろうと身構えるのだが、アシャ同様相手を屠ると決めれば怯まない『運命(リマイン)』が、そんな隙を見逃すはずもない。クノーラスも一気にその隙につけ込んで迫っていき、ユーノは微かに戸惑った顔で攻防に入る。
 きっと、なぜ数瞬で間合いを詰められたのかわからなかったのだろう。クノーラスの技量が優れていると考えているのかもしれない。
(何て罠を)
 アシャは歯を食いしばった。
 ユーノに教えた剣法に、いや危険回避の感覚そのものに、ゼランを乗っ取った『運命(リマイン)』はユーノ自身を自ら追いつめていくような隙を生むようなものを植え付けておいたのだ。
(どうすれば、あれから解き放てる)
 血の気が引くようないら立ちと焦りがアシャの胸に広がった。
(どうすれば)
 今教えている動きだけでは不十分だ。何を危険と考えるかから組み直さないと、ユーノの剣は常にぎりぎりの勝利しか得られない。
 それは、万に一つの機会に『運命(リマイン)』の刃に首を差し出すということだ。
(何からやれば)
 今しも、クノーラスの追撃をかわしたユーノが足下に忍び寄っていたドヌーに気づき、移動先を求めて辺りを見回している。左の空間にはドヌーはいない、なのに、ユーノは、わざわざドヌーがごじゃごじゃ集まる隙間へ身を投げて、間一髪クノーラスの剣をかわそうとする…。
(くそっっっ!)
「ユーノっ!」
 アシャは拳を握り締めて叫んだ。
「左だっ!」
 びくっ、とユーノが震えて動きを止める。

(え…っ?)
 ユーノは瞬いた。
 アシャの声だ。
 思った瞬間、ふいに視界が明るく開けた気がした。周囲を見回し、今踏み出そうとした右側の空間、そこにべったりとドヌーが固まり張り付いていると気づいて,血の気が引く。
(な、にっ)
 とっさに踏みとどまって姿勢を戻し、アシャの言う通り左を見ると、確かに活路がある。うろたえてもう一度右を見やり、明らかにドヌーもいない、十分な足場もある左に全く意識がいかなかったのを確認する。
(さっきは違った)
 打ちかかってきたクノーラスの剣を受け止める。
(さっきは右側にしか行けない、と感じた)
 けれど、頭を働かせてみれば、右側にドヌーが集まっていることをついさっきまでは意識していたはずなのだ。
 なのに、なぜ。
「っ」
(剣の罠)
 辿り着いた結論に呆然とした。
 視界を遮られたわけではないのに見えなかった。追い詰められたわけではないのに、わざわざ不利な場所を選ぼうとした。技の未熟からではなく、相手の間断ない攻撃によるのでもなく、自分自身で窮地に飛び込もうとしていた。
(そ、んな)
 かろうじてクノーラスの攻撃をしのいだものの、無意識に竦んだユーノの腕に、どろりと上から流れ落ちてきたドヌーが絡み付く。
「くっ!」
 生温かい粘液の感触、まるで皮膚を溶かして浸食するようなぬらつきに悲鳴を上げかけて噛み殺し、クノーラスを弾いた剣を閃かせる。青黒い液体をたたえ半透明に煙る球体、その中になお黒々と死を予告する『目』を瞬時に見極め、気合いもろとも一気に切り裂く。
 ビシャ……っ!
 吹っ飛んだドヌーが空中で2つに分かれ、中身を撒き散らしながら別方向の壁に叩きつけられ、ぬらぬらとした流れと化して壁を滑り落ちていくのにぞくりと震えた。
 今のドヌーだって、気配は既に感じていた。もっと早く避けようと思えば避けられたはずなのに、なぜか脚が動かなかった。
(これが、罠……?)
 攻撃は止まない。すぐに次のドヌーが迫ってくる。
(わかっていたのに、なぜ逃げなかった?)
 今は誰も背後に庇っていない。視界の端で足下にいくらでも動ける空間があったのを確認する。
(なぜ落ちてくるまで待っていた?)
 思わず上を振り仰ぐ、その瞬間に、馬鹿な、と自分を叱咤した。
 今お前はクノーラスと対峙しているんだぞ。
 自分の内側の叫びに応じて必死に顔を戻し、かろうじて突っ込んできたクノーラスを視認する。
(まに、あう、か?)
「っ、く!」
 するする首めがけて伸ばされた剣先を髪の毛一筋で避け、服を切り裂かれる。
(私は、何を、しているっ)
 死にたい、のか。
(罠)(罠)(罠) 
 呼吸を乱してクノーラスと対峙しながら、頭の中でことばがくるくる巡っていく。
(敵に自分を晒してしまう罠)
「く、そおっ!」
(どうする?)
 感情も見せぬままに剣を振り上げるクノーラスの動きを、必死に息を整えながら注視する。
(どうする?)
 冷たい汗が額から落ちて首を伝い、背中の中央を凍てつかせながら落ちていく。構える気配もないまま、操られるようにあやふやに、けれど打ち込む隙をますます消して接近するクノーラス、竦みかける腕で剣を構え直す。
(どうする……どうしたらいい?)
 自分の使う剣法そのものに、いや周囲を知覚する認識そのものに、殺してくれと望むように植えつけられた隙がある。
(そんなものを、どうしたら、なくせる…っ)
 ゆら、と視界が揺れる。
 何を信じればいいのかわからない。
 何が正しいのかわからない。
 自分の動きも感覚も、全てが罠へ飛び込む道筋の一つでしかないかもしれない。
(どう、したら…っ)
「アシャ!」
「アオク!」
「っう」
 ふいに下の方で鋭い声が呼び交わすのが聞こえた。
(あ、しゃ)
 アシャが居る。
 ちらっと下を伺うと、次々と襲ってくるドヌーを切り捨てながら、アシャとアオクが階段の下へ近づいてきてくれている。
(一人じゃない)
「は、ぁ…っ」
 生き物の腐ったようなむかつく臭いが城中に満ちつつあった。込み上げる吐き気を必死に押さえつけ、突っ込んで来たクノーラスの剣をかろうじて受ける。
 前より受け止めにくくなっている。相手の力量が増しているのか、それともユーノが罠に落ち込んでいっているのか。
(それでも)
 アシャが居る。
「は………ふ…っ」
 ゆっくり呼吸した。
(思い、出せ)
 クノーラスがまた剣を突き入れてくる。
(思い出せ)
 アシャに教えてもらったことを、寸分違わず今ここで。
 呼吸法、手足の動きへの集中、筋肉の動きを外部の目で確認し、どんな感覚があるかを確かめて、内側の知覚と動きを繋げていく。
 跳ね返す、次の一撃も。
(思い出せ)
 自分の動きと相手の動きを重ね合わせる。自分が相手になったように、相手の動きから相手の内側の感覚を感じ取り、相手の認識と意志を読み取り、相手の次の動きを予測する。
(隙だ!)
 ふいにひやりとした。
 次はこちらへ踏み込む、だからこちらはこう避ける、そう組み込まれたやりとりに乗りかけた瞬間、右側に寒さを感じて目を走らせた。
(違う!)
 右側ががら空きだ、まるでそこを狙って下さいと言わんばかりに。
「く、うっ!」
 今までなら気づかなかっただろう『隙』が、死への深い淵になって口を開けているのが見える。
(違う……違う…っ)
 焦りが体を強張らせていく。自分の反応一つ一つが、『運命(リマイン)』相手には隙だらけなのがわかり始める。
(こんなに……こんなに私は無防備、だったのか)
 怪我をして当然、生き延びられていたのが奇跡、そうわかってくればくるほど、恐怖がじわじわと滲んでくる。
 クノーラスの剣が、まるでその隙を知っているかのように、またそれさえも、闇の淵を作るようにユーノに迫る。
「っっっ!」
 声がたてられなかった。
 この一歩は正しいのか? 
 この一撃は正しいのか? 
 この構えは意味があるのか?
 混乱していく頭からどんどん意識が零れ落ちて白くなる。
 何もかもが無駄のような、何もかもが虚ろなような、生きていくことさえ意味がないような。
 けれど意識の片端で、剣の鳴る音、汗が飛び散る光、熱く滾って濡れていく体を感じ取り、落ち込む空虚に抵抗する。
 夜空の彼方を見上げていくような、果てしなく底知れない、その闇の気配。
 ほんの少し気を抜けば,ほんの僅か緊張が途切れれば、闇に潜んだその空虚が巨大な口を開けて、ユーノを引きずり込んでいくだろう。
(こわい……っ!)
 膝が砕ける。力が抜ける。気力が萎えて緊張が解けそうになる。
 初めて感じた底の見えない不安と恐怖。
(もた、ない………!)
 体が冷えて歯の根が合わない。
 クノーラスが目を細める。自信一杯に振り上げられる剣を避けられる気も受け止めきれる気もしない。
(だめだ……っ)
 潤んで滲む視界に歯を食いしばって目を閉じる。剣が重くて持ち上げられない。
 ここまで、なのか。
(く、そおおっ)
 だらりと剣を下げ項垂れる、その瞬間、レスファートが、イルファが、セアラが、ラセナが、セレドの父母が、そして下で戦い続けているだろうアオクの顔が次々と浮かんだ。やがて、それら全てを押しのけて広がる、胸傷むほど鮮やかな笑み、黄金の髪に縁取られた顔に紫紺の双眸が煌めき揺れる、その背後にレアナの心配そうな顔を庇い。
(だめだっっ!)
「……っく、うっっ!」
 零れ落ちた涙と同時に唇にぬるりとした感覚が広がった。血の味が舌を刺す、痛みに瞬きしながら、とっさにクノーラスの剣を跳ね上げる。
「じょ…だん…っ」
(ここで死ぬわけには、いかない)
 気力が体に満ちるのがわかった。
(こんな、ところで)
 誰がラズーンへ行く。
 誰がアシャをセレドに戻す。
 誰がレアナの笑みを保つ。
(私、だ)
 セレドの、ユーノ・セレディス、ではないのか。
 跳ね上げた剣に不意を突かれたクノーラスがよろめいて引く、入れ替わりにドヌーがその背後からいきなり跳ね上がって降り落ちてくる。
「ち、ぃっ!」
 相対してドヌーを見上げた瞬間、今度はぐいっと人形のように体をしならせ戻ってきたクノーラスが、一撃必殺の素早さで再び剣を突き出してきた。右に寄って体を交躱し、伸びてきたクノーラスの剣を逸らせ跳ね上げ、切っ先でドヌーを防ぐ。飛びついてきたドヌーが剣に突き刺さり、外皮を切られて『目』がぎょろりとユーノを見据える、それをためらいなく踏み込んで切り裂いた。ぐちゃりと潰れた球体が剣を伝ってクノーラスに滴り落ち身動きとれなくなるその隙に、再び歩を戻して安全な場所へ体を引いて剣を構え、はっとする。
(この動き)
 覚えがある。
(どこで)
 そっくりな脚運び。
(いつ)
 攻防一体となるこの構え。
(アシャ!)
 自分の姿にアシャが重なる。
(そうだ)
 アシャに教えられた動きそのままではないか。
(ひょっとしたら)
「ふ、ぅ」
 呼吸を整え、今度は意識してさっきやっていた動きを体の内側に呼び戻した。
『体は正直だ』
 アシャの声が脳裏に響く。
『一度習った動きを体はきちんと覚えている』
 だからこそ型が必要で、それを正しく身につけることが大事なんだ。
 目の前で軽々と動くアシャの美しい動きを必死に思い出す。
『型には動きの本質と意味が全てが込められている』
 だから『型』と呼ばれるんだ。
『それはことばで書かれていない教典のようなものだ』
 準備できていない感覚を準備できているもののように整え、思い通りに扱えない体を最低限必要な基本に添って動かせるように組まれている。
 脳裏に思い出したアシャの動きをそっくりまねて、円弧を描いて腕を回し視線を移した。その先に誘い込まれたようにクノーラスが切り込んでくる。もちろん構えはできている。楽々と跳ね返しながら、次の場所に手足を配する。意識を内側に向けつつ、視線を再び手を送り出す先の空間に向ければ、そこにもうクノーラスが居て、構えかけた相手の手首近くを鋭く打ち据えることができた。
(そう、か)
 単純だとばかり思っていた動きが,実は攻撃と防御で予想される全ての動きに応じられるようものなのだと気づいた。
(全部、そう、組まれてるんだ)
 だからアシャが攻撃を誘い込むように見える。攻撃で狙われる場所、防いだ次に攻撃を向けられる場所、予想される全ての動きを自覚していなくても、この剣は己の手足を運んでいく。
(次は、左)
 クノーラスの動きが慌てたようにぎごちなくなってきた。
(右、から前、すぐに背中を向けてもう一度右)
 さっきまでなら確実に一撃食らっていただろう不意打ちの動きを、ユーノの剣はがしりと受け止めた。
 クノーラスの顔が微かに引きつり、背後の影が伸び上がり広がり波打ち、いら立つように蠢いて、また二度三度同様の攻撃をしかけてくるが、その動きが全てわかる。
(引いて、突く、と見せかけて振りかぶる)
 なぜ次の攻撃がわかるのか。
 それは相手の僅かな視線の動きや筋肉の緊張が、自分の体のものとして理解できるからだ。
 呼吸法を身につける間に、人間の体がどこでどのように動くのか、動かそうとする一瞬前と一瞬後にどこが反応するのかを、自分の体で確認しているからだ。
 視線で、動きで、人は次の行動を無意識に知らせている。
 その動きを理解すれば相手の意図はわかる。その動きを意識的に使えば、相手の動きを制御できる。
 万が一、それを全部封じられても、研ぎすまされた感覚は、筋肉の緊張と弛緩を読み取り、自分の体に置き換えてくれる、次に、どこを、どう動かそうとしているのか、を。
 肉体、の最大の弱点なのだ。
 人間の体はいきなり一部だけを急激に動かすことはできない。ほんの僅かな予備動作が存在する。
(それを見抜くためのもの、だったんだ)
 理解すれば応用できる。
 ぎりぎりの切り替えで気配を動かせば、クノーラスがそれにつられて動き始める。
 緊張で誘い、弛緩で逸らせる。
 気配を,操る。
(ああ、だから)
 アシャの攻撃があれほど静かなのは自分の攻撃目標や意図を一切外部に知らせないためだ。円弧はその緊張と弛緩を一番読み取りにくくできる動き、遠心力を利用して筋肉を緊張させずに攻撃へと準備できる、叶わなかった攻撃の力をすぐに次のものへと回収できる。
(すごい)
 震えているのは恐怖だけではない、巨大な力を制する仕組みに触れたことへの興奮とでも言おうか。
 おかげで気持ちに余裕が生まれた。クノーラスを叩き伏せて連れ戻れるかもしれない、そう考えた瞬間、
「あ…っ!」
 唐突に影はクノーラスを一気に背後へ引いた。
 ふわ、と浮いたクノーラスが無表情なまま、手を伸ばす暇もなく階段から落ちていく。
「王子…っ!」
 慌てて階下を覗き込む。途中で我に返ったのだろうか、ふいに凄惨な絶叫を響かせて、クノーラスが床に激突した。
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