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3.魔手(4)
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「アシャ!」「うむ!」
瞬時に体がそちらへ向かって走り出すのは本能と化した戦士ゆえの行動、右手には既に長剣を抜き放っている。そのユーノの側を、これまた全身運動神経に変えたようなアシャが、影のように付き従って疾る。
悲鳴がどうやらミダス公の居室から聞こえてきたらしいと察して、ユーノは緊張した顔をアシャと見交わした。
「何があった!」「どこからの声だ!」
次第にざわめきを増し、次々と灯が点る邸内へ駆け込もうとするユーノの目に、ミダス公の居室の窓から飛び出していく人影が映る。
「アシャ! あれ!」
「俺はあいつを追う! ミダス公の所へ!」
「わかった!」
人影は追手を確かめるように少し振り返ったようだ。邸内から漏れる灯に、その耳にきらりと耳輪が光り、濃い灰色の髪が浮かび上がる。
(グードス?!)
ユーノはぎょっとしながらも、そちらはアシャに任せ、屋敷の中へ飛び込んだ。
脳裏に浮かぶのは、つい先日アシャに所用があると言ってミダス公の屋敷へ来ていた、アギャン公の一子『銅羽根』の長、グードスだ。面長の穏やかそうな顔は時に愚鈍にさえ見えると陰口を叩かれつつも、きちんと『銅羽根』を率いている、そうも聞いた。
だが、その『銅羽根』の長が何のためにこんな夜更けに、しかも『銅羽根』の一卒も連れずミダス公屋敷に、つまりは『銀羽根』の長、シャイラの領分を侵していたのかとなると、説明は見つからない。
「おとうさま! おとうさま!!」
悲痛なリディノの声が響き渡る。
「しっかりなさって! おとうさまぁっ!」
「む…」
唸り声が苦しげに応じる。同時に部屋に飛び込んだユーノは、ミダス公がベッドから掛け物ごとずり落ちたような体勢で、しかも左肩と左の太腿を朱に染めて呻いているのに気づいた。蒼白な顔ですがりついたリディノが、耐えかねたように父親を揺さぶって叫んでいる。
「大丈夫だとおっしゃって! リディを残してなどいかないとおっしゃって!」
「う…う…」
揺さぶられるたびにミダス公は苦しげに顔を歪めて、足を庇おうとするように体を固める、それにさえ気づかずに、なおも相手を問いつめようとするリディノを、ユーノは一喝した。
「リディ!」
ぴしりと鞭で打ち据えるように鋭い声で続ける。
「揺さぶっちゃいけない! 出血がひどくなる。ミダス公? 大丈夫ですか」
「う……む」
激しく叱りつけられて、リディノが体を強張らせて竦み、のろのろとようやく顔を向けた。必死の対応を窘められて困惑し苛立った表情から、ユーノを認めて力が抜ける。
「ユー…ノ…」
「く……曲者は…」
険しく眉を寄せながらも、ミダス公は襲撃者を探した。揺れる視界を忙しく、ユーノ、戸口、窓と移して訝る。
「アシャが追っています。リディ!」
ユーノは剣を納め、右手一本で左手を吊っていた三角巾を外した。慌てて手を差し出したリディノの助けを借りつつ、出血の止まらないミダス公の左肩に巻き付け、縛り上げる。
「綺麗な白い布を持ってきて。それから拭き取り用の布と水も。早く!」
「えっ、あっ…はいっ!」
うろたえて走り出していくリディノの後ろ姿、ようやく駆けつけた公の側近達が一緒になって走り去る。主の側に佇むユーノを見て大丈夫だと考えたのか、それとも、想像外の事態に怯えたのか。
厳しい顔でミダス公を振り向き、改めて傷を確かめ、微かな違和感を感じる。
(それほど深くない……毒物を使った形跡もない……)
左肩と、左太腿。
夜襲にしては奇妙な場所を狙ったものだ。絶命させるつもりがなかったのか、脅威を与えるだけだったのか。にしては、夜半にこんなところまで忍び込むというのは、踏み込みがすぎないか。
「ユーノ! 持ってきたわ!」
「んっ、ありがとう!」
思考は戻ってきたリディノに断ち切られた。
傷の手当なら慣れたものだ。水で洗い丁寧に拭い、用意された布を歯と手で裂き、止血の場所を確認しながら数カ所巻き付けていく。左肩も太腿も、確かに傷は派手で出血量も多く見えるが、傷を拭っていけば創部はすぐに明らかになり、次々と吹き出すような出血はない。
(大きな血の流れは傷つけていない…)
以前アシャは、人の体には大きく分けて二つの流れがあり、鮮やかな赤い血潮を流し出すものとややくすんだ暗い血を零すものがあると教えてくれた。
『赤くて次々と吹き出す流れは心臓から溢れたものだ。暗くて零れ落ちるものは心臓に戻るものだ』
前者を傷つけると、血は一気に激しく流れ、すぐに絶命を招く。後者の場合は命を失うまでにいささかの時間が必要となる。
言われて考えてみれば、一太刀で相手を屠れる時は大抵鮮やかな紅が飛び散っている。逆に何太刀も浴びせなくてはならない時は吹き出す血ではなくて、体を這い下り伝い落ちる出血が多い気がする。
『…アシャ……教えてもらってる、あの剣』
『ん?』
『あれは、ひょっとすると、その鮮やかな血の流れを切るために、ああいう動きになってる?』
尋ねた瞬間、アシャは目を見開き、やがて嬉しそうに笑って応じたものだ。
『……ああ、その通りだ。急所を狙うのは剣法としては当たり前だが、あの剣は急所と呼ばれる以外にそこを傷つけると出血がひどくなって動けなくなる場所を狙っていくようにも作られた型だ』
だから、視察官(オペ)の剣法は通常のものと区別されるのか、と改めて得心がいった。人の体にある二つの流れを見極め、それが体のどの部分で表面に近い場所を走っているのか理解して初めて使えるその剣を、『型』として完成させているから、その知識が全くない者でも『型』を覚え込むことで、その剣を使えるようになる。
『他にもまだあるぞ、神経を麻痺させる場所、意識を奪う場所…』
アシャは一瞬奇妙な笑みを唇の端に浮かべて続けた。
『幻を見せたり、聞こえないものを聞かせたりする場所』
『……ああ……そういうことか…』
『ん?』
『だから、あの剣を使った相手が一瞬身動き取れなくなるんだね…?』
それまではアシャの剣に見惚れているのだと思っていた。その美技に戦いの最中でも魅せられてしまうのだと。
だがそれだけではない。あの剣は、そんな感覚上だけではなく、現実にこの体の動きそのものを奪っていく仕掛けが組み込まれているのだ。
『ひょっとして……短剣、なのも、意味がある?』
『……ああ』
体のあちこちに、どれほどその『場所』があるのかは知らないが、動き回り襲い掛かってくる相手に対して、その『場所』を攻撃するなら、長剣では入り込めない『場所』もあるだろう。短剣で、しかも目くらましの動きを備えて飛び込むからこそ晒される『急所』に敵が気づいた時には、既に全てが終っている。
『全く違う剣、なんだね』
『………そうも言えるな』
単に生き残るために、或いは誰かを護るために磨き抜かれた剣ではない。精神を鍛えたり、身体能力を整えたりする剣でもない。
それは屠殺するための剣。
如何に相手の抵抗を最大限に減じ、如何に自分の体力を浪費せずに短時間に大量の命を奪えるかを目的とした剣。
だからこそ、アシャは、あのモス兵士の大隊を片付けるのに剣で間に合わないと判断した時、宙道(シノイ)に封じるという決断をすぐに下せた。元から『全てを屠る』という判断が織り込み済みだった剣法の遣い手だったからだ。
それは、ユーノが得て来た剣とは全く違う方向の剣だ。
ユーノがあまりにも強張った顔をしていたのだろう、アシャは一瞬瞳を翳らせ、それから苦笑まじりにぽんとユーノの頭を叩いた。
『そんな顔をするな』
誰にでも向ける剣じゃない。
『安心しろ』
ふいと顔を背けた横顔に、ユーノは『狩人の山』(オムニド)を思い出した。その剣を持っても立ち向かうことが容易ではない『泉の狩人』(オーミノ)。彼女らを持ってしても、戦うことに倦むことしかできなくなる『運命(リマイン)』。
ユーノがこれから挑もうとする世界は、何と非情なものなのだろう。
けれど。
思い浮かんだのは、アシャの医術師としての有能さだ。
あの能力はきっと、その剣の遣い手であるということと表裏一体だろう。
だから。
『でも』
『ん?』
『この剣を、もしちゃんと全部身に着ければ』
訝しげに振り向いたアシャの目は、続けたことばに見開かれる。
『どうすれば殺さずに動けなくできるかということも、きっとわかるね?』
『……ああ…』
『どうすれば、傷ついた人を一番早く治せるかということも、きっとわかるね?』
『…そう……だな』
まるで新しい光が宿ったかのようにきららかに輝いた、紫の瞳。
『私はそこまで身に着けたい』
『ユーノ…』
茫然としたその表情。
「ユーノ!」
「っっ!」
呼びかけられてユーノは我に返った。
記憶の中と同じ声が、苛立たしげに唸りながら響く。
「だめだ、逃げられた」
身構えたユーノに、息を切らせながら入ってきたアシャが、うっとうしそうに首を振った。
瞬時に体がそちらへ向かって走り出すのは本能と化した戦士ゆえの行動、右手には既に長剣を抜き放っている。そのユーノの側を、これまた全身運動神経に変えたようなアシャが、影のように付き従って疾る。
悲鳴がどうやらミダス公の居室から聞こえてきたらしいと察して、ユーノは緊張した顔をアシャと見交わした。
「何があった!」「どこからの声だ!」
次第にざわめきを増し、次々と灯が点る邸内へ駆け込もうとするユーノの目に、ミダス公の居室の窓から飛び出していく人影が映る。
「アシャ! あれ!」
「俺はあいつを追う! ミダス公の所へ!」
「わかった!」
人影は追手を確かめるように少し振り返ったようだ。邸内から漏れる灯に、その耳にきらりと耳輪が光り、濃い灰色の髪が浮かび上がる。
(グードス?!)
ユーノはぎょっとしながらも、そちらはアシャに任せ、屋敷の中へ飛び込んだ。
脳裏に浮かぶのは、つい先日アシャに所用があると言ってミダス公の屋敷へ来ていた、アギャン公の一子『銅羽根』の長、グードスだ。面長の穏やかそうな顔は時に愚鈍にさえ見えると陰口を叩かれつつも、きちんと『銅羽根』を率いている、そうも聞いた。
だが、その『銅羽根』の長が何のためにこんな夜更けに、しかも『銅羽根』の一卒も連れずミダス公屋敷に、つまりは『銀羽根』の長、シャイラの領分を侵していたのかとなると、説明は見つからない。
「おとうさま! おとうさま!!」
悲痛なリディノの声が響き渡る。
「しっかりなさって! おとうさまぁっ!」
「む…」
唸り声が苦しげに応じる。同時に部屋に飛び込んだユーノは、ミダス公がベッドから掛け物ごとずり落ちたような体勢で、しかも左肩と左の太腿を朱に染めて呻いているのに気づいた。蒼白な顔ですがりついたリディノが、耐えかねたように父親を揺さぶって叫んでいる。
「大丈夫だとおっしゃって! リディを残してなどいかないとおっしゃって!」
「う…う…」
揺さぶられるたびにミダス公は苦しげに顔を歪めて、足を庇おうとするように体を固める、それにさえ気づかずに、なおも相手を問いつめようとするリディノを、ユーノは一喝した。
「リディ!」
ぴしりと鞭で打ち据えるように鋭い声で続ける。
「揺さぶっちゃいけない! 出血がひどくなる。ミダス公? 大丈夫ですか」
「う……む」
激しく叱りつけられて、リディノが体を強張らせて竦み、のろのろとようやく顔を向けた。必死の対応を窘められて困惑し苛立った表情から、ユーノを認めて力が抜ける。
「ユー…ノ…」
「く……曲者は…」
険しく眉を寄せながらも、ミダス公は襲撃者を探した。揺れる視界を忙しく、ユーノ、戸口、窓と移して訝る。
「アシャが追っています。リディ!」
ユーノは剣を納め、右手一本で左手を吊っていた三角巾を外した。慌てて手を差し出したリディノの助けを借りつつ、出血の止まらないミダス公の左肩に巻き付け、縛り上げる。
「綺麗な白い布を持ってきて。それから拭き取り用の布と水も。早く!」
「えっ、あっ…はいっ!」
うろたえて走り出していくリディノの後ろ姿、ようやく駆けつけた公の側近達が一緒になって走り去る。主の側に佇むユーノを見て大丈夫だと考えたのか、それとも、想像外の事態に怯えたのか。
厳しい顔でミダス公を振り向き、改めて傷を確かめ、微かな違和感を感じる。
(それほど深くない……毒物を使った形跡もない……)
左肩と、左太腿。
夜襲にしては奇妙な場所を狙ったものだ。絶命させるつもりがなかったのか、脅威を与えるだけだったのか。にしては、夜半にこんなところまで忍び込むというのは、踏み込みがすぎないか。
「ユーノ! 持ってきたわ!」
「んっ、ありがとう!」
思考は戻ってきたリディノに断ち切られた。
傷の手当なら慣れたものだ。水で洗い丁寧に拭い、用意された布を歯と手で裂き、止血の場所を確認しながら数カ所巻き付けていく。左肩も太腿も、確かに傷は派手で出血量も多く見えるが、傷を拭っていけば創部はすぐに明らかになり、次々と吹き出すような出血はない。
(大きな血の流れは傷つけていない…)
以前アシャは、人の体には大きく分けて二つの流れがあり、鮮やかな赤い血潮を流し出すものとややくすんだ暗い血を零すものがあると教えてくれた。
『赤くて次々と吹き出す流れは心臓から溢れたものだ。暗くて零れ落ちるものは心臓に戻るものだ』
前者を傷つけると、血は一気に激しく流れ、すぐに絶命を招く。後者の場合は命を失うまでにいささかの時間が必要となる。
言われて考えてみれば、一太刀で相手を屠れる時は大抵鮮やかな紅が飛び散っている。逆に何太刀も浴びせなくてはならない時は吹き出す血ではなくて、体を這い下り伝い落ちる出血が多い気がする。
『…アシャ……教えてもらってる、あの剣』
『ん?』
『あれは、ひょっとすると、その鮮やかな血の流れを切るために、ああいう動きになってる?』
尋ねた瞬間、アシャは目を見開き、やがて嬉しそうに笑って応じたものだ。
『……ああ、その通りだ。急所を狙うのは剣法としては当たり前だが、あの剣は急所と呼ばれる以外にそこを傷つけると出血がひどくなって動けなくなる場所を狙っていくようにも作られた型だ』
だから、視察官(オペ)の剣法は通常のものと区別されるのか、と改めて得心がいった。人の体にある二つの流れを見極め、それが体のどの部分で表面に近い場所を走っているのか理解して初めて使えるその剣を、『型』として完成させているから、その知識が全くない者でも『型』を覚え込むことで、その剣を使えるようになる。
『他にもまだあるぞ、神経を麻痺させる場所、意識を奪う場所…』
アシャは一瞬奇妙な笑みを唇の端に浮かべて続けた。
『幻を見せたり、聞こえないものを聞かせたりする場所』
『……ああ……そういうことか…』
『ん?』
『だから、あの剣を使った相手が一瞬身動き取れなくなるんだね…?』
それまではアシャの剣に見惚れているのだと思っていた。その美技に戦いの最中でも魅せられてしまうのだと。
だがそれだけではない。あの剣は、そんな感覚上だけではなく、現実にこの体の動きそのものを奪っていく仕掛けが組み込まれているのだ。
『ひょっとして……短剣、なのも、意味がある?』
『……ああ』
体のあちこちに、どれほどその『場所』があるのかは知らないが、動き回り襲い掛かってくる相手に対して、その『場所』を攻撃するなら、長剣では入り込めない『場所』もあるだろう。短剣で、しかも目くらましの動きを備えて飛び込むからこそ晒される『急所』に敵が気づいた時には、既に全てが終っている。
『全く違う剣、なんだね』
『………そうも言えるな』
単に生き残るために、或いは誰かを護るために磨き抜かれた剣ではない。精神を鍛えたり、身体能力を整えたりする剣でもない。
それは屠殺するための剣。
如何に相手の抵抗を最大限に減じ、如何に自分の体力を浪費せずに短時間に大量の命を奪えるかを目的とした剣。
だからこそ、アシャは、あのモス兵士の大隊を片付けるのに剣で間に合わないと判断した時、宙道(シノイ)に封じるという決断をすぐに下せた。元から『全てを屠る』という判断が織り込み済みだった剣法の遣い手だったからだ。
それは、ユーノが得て来た剣とは全く違う方向の剣だ。
ユーノがあまりにも強張った顔をしていたのだろう、アシャは一瞬瞳を翳らせ、それから苦笑まじりにぽんとユーノの頭を叩いた。
『そんな顔をするな』
誰にでも向ける剣じゃない。
『安心しろ』
ふいと顔を背けた横顔に、ユーノは『狩人の山』(オムニド)を思い出した。その剣を持っても立ち向かうことが容易ではない『泉の狩人』(オーミノ)。彼女らを持ってしても、戦うことに倦むことしかできなくなる『運命(リマイン)』。
ユーノがこれから挑もうとする世界は、何と非情なものなのだろう。
けれど。
思い浮かんだのは、アシャの医術師としての有能さだ。
あの能力はきっと、その剣の遣い手であるということと表裏一体だろう。
だから。
『でも』
『ん?』
『この剣を、もしちゃんと全部身に着ければ』
訝しげに振り向いたアシャの目は、続けたことばに見開かれる。
『どうすれば殺さずに動けなくできるかということも、きっとわかるね?』
『……ああ…』
『どうすれば、傷ついた人を一番早く治せるかということも、きっとわかるね?』
『…そう……だな』
まるで新しい光が宿ったかのようにきららかに輝いた、紫の瞳。
『私はそこまで身に着けたい』
『ユーノ…』
茫然としたその表情。
「ユーノ!」
「っっ!」
呼びかけられてユーノは我に返った。
記憶の中と同じ声が、苛立たしげに唸りながら響く。
「だめだ、逃げられた」
身構えたユーノに、息を切らせながら入ってきたアシャが、うっとうしそうに首を振った。
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